その中で、30歳なのに童貞だったというおっさんがいた。
『私はキスをしたこともありませんが、彼女をイカせることができるはずです。手マンには自信があります』
メールの文はこんな感じ。
したこともないのに、どこからその自信はくるのかと。
でも面白そうだから、このおっさんにしてみた。
都内某所で待ち合わせ。
待ち合わせの時だけ俺も行くが、その後は2人きり。
そして条件は、俺と別れた後からずっとボイスレコーダーで録音すること。
当日。
行ってみたら冴えないおっさんがいた。
中肉中背、少し薄い油ぎった髪、肩にはフケがチラホラ。
俺はファッションに詳しくないから、その人の靴でだいたい判断するんだが、まさかの運動靴。
3人で近くのカフェへ。
俺「おっさん(その時は名前)は、普段は何してるんですか?」
おっさん「倉庫で仕分けとかピッキングを」
俺「あー、俺もしたことありますよ!もしかして派遣ですか?」
おっさん「はい。・・・本当に彼女さん抱いていいんですか?」
俺「派遣!?給料安いのに大変っすねー。あ、ホテル代は彼女と割り勘とかさせないでくださいね?」
この底辺おっさんに大事な彼女を犯されると考えると勃起した。
そして条件の話。
・ボイスレコーダーはずっとつけておくこと。
・ホテル代とかその他費用は全部おっさんが払い、彼女には一銭も払わせないこと。
・ゴムを付けること。
・彼女が拒否ることは無理強いしないこと。
・6時間後に返すこと。
で、そこで2人きりにして俺は漫喫へ。
6時間後におっさんたちと合流。
彼女のテンションだだ下がり。
おっさんはなんか晴れ晴れしてる。
おっさん「ありがとうございました!すごく気持ち良かったです!」
俺「あ、ども」
おっさん「またしたいです!あ、さっき彼女さんに連絡先を聞こうとしたんですけど、彼氏に相談してくれって・・・教えてもらえますか?」
俺「は?いいわけねーだろ」
そして解散。
俺は家に着き、ボイスレコーダーを確認。
まずラブホ入るまで、彼女のテンションは普通。
おっさんは発情。
おっさん「彼女さん(実際は下の名前で呼び捨て)は、よくこういうことするの?」
彼女「いえ、初めてです」
おっさん「経験人数は何人?」
彼女「1人です」
おっさん「彼氏としかしてないんだ!まあ僕はしたことないんだけどねw。でも気持ちよくさせちゃうから期待してね!」
彼女「はあw」
ラブホに到着。
部屋に入ったらしい。
おっさん「彼女~!」
彼女「がっつき過ぎですよ~w」
おっさん「チンコ触って!キスするよ!」
くちゅくちゅ音がして始まるかと思ったら・・・。
彼女「あの・・・すみません、歯が当たって痛いです。あと、舌を強く吸わないでください」
その後、ベッドに行ってキスとお互い体の触り合い。
しかしおっさんがどうやら下手らしく・・・。
おっさん「どう?ここ、気持ちいいでしょ?」
彼女「すみません、もう少し優しくしてください」
そんなやり取りが何回もあった。
そしておっさんが彼女にフェラさせようとしたら彼女が咳き込み、「シャワー浴びましょう」と。
風呂場にはボイスレコーダーを持ち込まなかったらしいから、何が起きてたかは知らん。
そしてシャワーから帰って来てベッドへ。
おっさん「もう入れてもいいよね?」
彼女「いや、シャワーで全部落ちちゃってますから。もう少ししてもらわないと痛いです」
おっさんが何やら触ってる音。
おっさん「もういいよね?」
彼女「(苦笑)」
そしていよいよ本番。
おっさん「どう?気持ちいい?」
彼女「はあ・・・」
おっさん「気持ちいいんでしょ?あんま喘がないね?どうしたの?」
彼女「あたし、あんまり声出ないタイプなんで」
おっさん「我慢しなくていいんだよ!イッちゃいなよ!」
彼女「(苦笑)」
おっさん「彼氏より気持ちいいんでしょ?彼氏より僕のほうがデカいでしょ?『◯◯さんのチンコ、デカくて素敵』って言ってごらん?」
彼女「・・・」
おっさん「僕もうイクよ!一緒にいこう!あー、彼女のマンコいい!」
彼女「・・・」
おっさん「ゴム、外していい?」
彼女「ダメ」
おっさん「イクよ!うっ!あああぁぁぁ・・・ハァハァふぅはぁ」
こっからおっさんのピロートーク。
おっさん「僕のセックス良かったでしょ?」
彼女「はあw」
おっさん「彼氏より気持ち良かった?」
彼女「お茶、入れますね」
おっさん「腕枕してあげるよ!こっちおいで?」
彼女「あ、あたし、椅子のほうが落ち着くんで」
おっさん「彼氏から俺に乗り換えない?セックスの相性もいいみたいだし」
彼女「いやー、年も離れてるし」
おっさん「てか、ボイスレコーダー切りなよ!こっから内緒の話がしたいんだ」
彼女「はーい」
(コトッ)
おっさん「こんな酷いことさせる彼氏と別れて僕と付き合いなよ、大切にするし」
彼女「・・・」
おっさん「僕のほうが金あるし、何かといいよ?」
彼女「でも派遣でしょ?」
おっさん「それでも彼氏よりお金あるよ!」
彼女「彼氏も今は派遣だし、たいして変わらないと・・・」
おっさん「でも僕のほうがシフト多く入れるから!」
彼女「あ、ここってゲーム機あるんですね!ゲームしてみたいな!」
おっさん「話を逸らさないでよ!あ、携帯のアドレス教えてよ!」
彼女「彼氏に相談して聞いてみますね」
この後も、こんな話が延々と続いてた・・・。