「貴広(俺)・・・あんた、何してんの?鼻に押し付けてるの何?」
俺が呆然としたまま固まっていると、母はパンツを引ったくって・・・。
「ちょっと、これパンツじゃないの!誰の?あんた、人様の下着を盗んできたんじゃないでしょうね?」
「いや・・・これは麻衣の・・・」
俺は頭が真っ白になって、誤魔化そうとか、嘘をついてこの場を切り抜けようとか、何の考えも浮かばなかった。
「麻衣って、・・・妹のパンツでそんなこと!ホントに人様のは盗んだりしてないね?」
散々問い詰められたが、俺は、「それだけはしてない!」と断固否定した。
結局、母は風呂から上がった妹に本人の物かを確認し、このままでは俺が人様の家に侵入し、下着泥棒をやる恐れがあると思ったのか、ある公約を遂行するために妹に全てを話したようだ。
要は、「妹の下着は自由にしていいから、人様のは盗むな!」ということだ。
当然、羞恥心も芽生えた6年生の妹は泣きじゃくって猛反対したが・・・。
「貴広が警察に捕まってもいいの?あんた、犯罪者の妹になるんよ」
母に脅迫まがいに詰め寄られ、妹も渋々了解したようである。
それからというもの母は度々俺の部屋を強制捜査するわ、妹には口を利いてもらえなくなるわで、家での威厳はなくなった。
妹は風呂から上がると、俺の部屋の扉を少し開いて、小さく折り畳んだパンツ(洗濯した物でなく1日穿いていたもの)をポーンと投げ入れる。
俺はそのパンツをオカズに抜くという作業が習慣となっていた。
今思うと、一番可哀想なのは妹だったな。
ごめんな、こんな兄貴で・・・。
でも、当時を振り返ると笑えるけど、その時はかなり情けなかったよ。
「お兄ちゃんに彼女ができるまでね」と、母と妹の両者間で交わされた密約は、俺が高2になるまで継続され、妹は中2になっていた。
稀にではあったが、パンツを投げ込む前に妹から、「お兄ちゃん、彼女できた?」と小声で問われることがあった。
「いや・・・まだ出来ない!・・・ゴメンな」
お決まりの返事をする俺。
この場合は、妹に・・・というかパンツ自体にトラブルが発生したことが多い。
臭いだとか、おりものが付着したとか。
「・・・そう!あのぉ・・・今日ね!体育があっていっぱい汗かいたからちょっと臭うかも。臭かったらゴメンね」
真っ赤な顔でそう言いながらパンツを投げ込む麻衣の姿が可愛い。
「いいよ。麻衣の物ならいくら臭くても」
本心からそう言ってやりたいが、軽蔑されるのでやめといた。
俺はスウェットとトランクスを膝下まで下げて仰向けに寝転ぶと、生地が厚く重なった部分を鼻の上に置き、ちんぽを掴んで上下に擦る。
俺はパンツに残る妹の体臭を存分に堪能しながら、1日分の溜まりに溜まったものを放出したw