私もそうだったので、よそよそしい関係が続いてて、なかなか進展しなかったんです。
半年以上付き合っててまだキスもしてなくて、何かきっかけが欲しいなとは思ってた。
耳年増の私はオナニーという行為や、色々なやり方があるらしいことも知っていた。
でもあそこがムズムズすることはあっても、怖くて恥ずかしくて、やってみたことはなかった。
彼とは学校が別々で、私は1年生、彼は2年生だった。
彼の高校のテニスコートは公道(裏通り)沿いにあるので、私は学校帰りに時々練習を覗いたりしてた。
金網越しに見る彼は一生懸命に動いていて、足の筋肉の動きと汗だくの姿に萌え。
顔は正直あんまりかっこよくはないけど、彼の体型が好みだった。
(いつかあの体に抱かれるのね、ポッ)
などとむっつりエロ乙女な妄想をしてドキドキしたりしてた。
ところで彼は、試合が近くなると私にラケットを持たせて、「パワー入れて!」と言うのがお決まりになっていた。
私はラケットを抱き締めて、「勝ちますように!」とか言って適当にお祈りをする。
まあ彼女の勤めみたいな感じってだけで、ご利益はあったりなかったりだったかな。
さて練習を覗いてたその日、普段練習中は私を見てくれない彼が金網の方に近付いてきた。
たまたまこれから練習試合をするみたいで、「ラケットにパワー入れて!」と言われた。
金網越しには受け取れないので、彼はラケットのグリップをひし形の金網の間から、にょきっと突き出してきた。
それがたまたま股間の高さだったから、つい私は彼のちんちんを連想してしまった!
んで、真面目女子を演じてきた心が完全に折れたわけじゃないけど、「何か変だね」と照れ笑いしてしまった。
彼は慌ててラケットを引き抜くと、今度は胸の高さからグリップを出してきた。
かえってそれが、お互いに変なことを考えてしまったことを証明していた。
私は、彼の勃起したちんちんが金網越しに突き出されていることをイメージしながら、両手で優しくラケットのグリップを握って頬ずりをした。
したこともないフェラチオを思い浮かべた。
私の顔をじーっと見ている彼に、意味ありげなつもりの笑顔で、「勝ってね!」と言った。
彼は試合に勝った。
数段格上のはずの相手が、その日の彼には手も足も出なかった。
コートで躍動する彼を見て興奮した私は、初めてエッチな意味で体が熱くなるのを実感した。
自然に濡れてきてるような気がした。
思春期の女としての健全な性欲以上の自分のエロい内面を悟って、恥ずかしくて、でも体はムズムズして、居ても立ってもいられなかった。
試合のあと整理運動も終わって、彼の部活は終了。
私はずっと外で彼を見つめていた。
このあと彼が学校から出てきたら、抱きつきたい!
できたらキスしたい!
(今日は絶対に一緒に帰って、バイバイするときにキスまでは絶対する!)
そう心に決めた。
私は気ばかり焦って、金網の外をうろうろしながら彼を待っていた。
彼はなかなか学校の外に出てこない。
するとしばらくして、金網の内側から私に駆け寄って来た。
何で外に出てこないの~!
「かっこよかったよ、大好き!」とか言いながら抱きつくことを妄想してたのに、また金網越しですかー、ハァ・・・。
ちょっと彼にイライラ。
でも彼が照れながら恥ずかしそうな顔で、「おかげで勝てたよ。ありがとう」と言った時にきゅーんとなってしまった。
そして金網越しに、初めてのキスをした。
ひし形の隙間にお互いの唇を合わせてちゅっちゅってした。
私も彼も、ものすごく興奮してたと思う。
金網がなかったら思いっ切り抱きついて、舌も入れてたかも知れない。
金網のおかげで可愛らしいロマンチックなファーストキスになったと思う。
初めてのエッチはそれからしばらくして彼の部屋でだったけど、初めてのフェラチオは金網越しだった。
夜のテニスコートから裏通りに向かって飛び立つ精液はキラキラしてて、忘れられない場面になった。