仕事が終わり、帰宅途中でした。
最寄り駅に着いて、自宅まであと少しの時に悪夢が起きました。

時間は夜の8時頃。
その場所は駅から歩いてくる人もいなくなり、高い塀と公園の木が道路に覆いかぶさっている昼間でも薄暗い道路です。
以前から引ったくりや痴漢が発生している危険な場所でした。
PCMAX
でも駅からの近道であることと、小さい時からよく使っていた道路であったこと、そして私に限っては何も起こらないだろうという油断があり、毎日通っていました。
その悪夢の起きた日も・・・。

前を見ると、木に隠れるように1台の白い車が止まっているのが見えました。
私の会社で使っているのと同じような四角いワンボックスカーでした。
窓ガラスは黒いフィルムが貼ってあり中は見えませんでした。
少し気になりましたが、その日は割と大きな声で携帯電話で話しながら歩いているサラリーマンの人がすぐ後ろにいたので、その安心感もあってあまり深くは考えていませんでした。

私がワンボックスカーを通り過ぎた時、車のドアが突然開きました。
後ろを振り向いた瞬間、振りかぶられたバットが見えました。
私は背中を思いっきり殴られました。
悲鳴をあげる暇もなくその場に倒れこみ、激痛にうめき声を上げるのが精一杯でした。
そして私は2人の男にワゴン車に押し込まれました。

(犯される!)

それでも私は後ろを歩いていたサラリーマンが助けてくれることを必死に願いました。
しかし、そんな他力本願の考えは一瞬にして消え去りました。

「尾行大成功」

そう言って後ろのサラリーマンがワゴン車に乗り込んできたのです。
ワゴン車はサラリーマンの運転で動き出しました。
口の中にタオルを詰め込まれ、その上からガムテープで口を塞がれました。
私は激痛で思うに動けない状況でしたが、何とか服を脱がされないように抵抗しました。
しかし男達は凶暴でした。
少しでも服を掴んで脱がされまいとすると、平気で殴ってきました。
1人の男が後ろから押さえつけ、もう1人の男が前から顔や胸、お腹にパンチを浴びせてきました。
ちょっとでも抵抗すると、その度に何度も何度も殴ってきました。
私は抵抗するのをやめました。
本当に殺されると思いました。
生まれて初めて、死の恐怖に襲われました。

車はいつの間にか、どこかの建築中らしい鉄骨むき出しの建物の中に入りました。
車を停めるとサラリーマンは私のバッグの中の物を一つ一つ取り出しました。
財布を見つけ、「なんだこいつ、1万も持ってねえのか」と言いました。

「免許証は金を借りる時に使わせてもらうから。それと銀行のカードの暗証番号は?」

私はすでに犯されていました。
仰向けに寝かされ、1人の男に腕を掴まれ、もう1人の男が挿入を繰り返していました。

「おーい!暗証番号!」

ピストン運動が止まりました。
そしてまた殴ってきました。

「やめてぇー。言うから。乱暴はやめてー」

私は叫びました。

「◯◯◯◯ね、全部もらうからね」

そう言うとダッショボードからペンを出してメモしていました。

「へー、お前、◯◯◯に勤めてんだー。知ってるよこの会社。地下鉄の◯◯駅降りて銀行が一階にあるビルの5階だろ」

社員証を見ながら言っていたようです。
場所は的中していました。
私は凍りつきました。
なぜ私の職場を知っているのでしょうか?
ひょっとしたら私の職場に来たことがあるのではないか?
もしくは私に恨みでもある?
瞬時に職場の人間、そして会社に来るお客さんの顔を思い浮かべました。
でも、すぐに思い当たる人はいませんでした。
でも男の人全員が怪しく思えてきました。

「へー、男の名前がいっぱい登録してあるんだなー」

私の携帯電話を見ながら言いました。

「この男、全員セックスフレンドか?お前、ヤリマンだったの?」

ピストン運動は再び激しくなっていました。

「そんな訳ないよな。お前、よく見るとデブで不細工だもんな。男の方が逃げ出しちゃうよな。セックスできて嬉しいだろ」

悔しくて悔しくて涙が溢れ出てきました。

「気にすることねえぞ。中で出しちゃえ」

サラリーマンの男が言いました。

「さてと、そろそろ俺もやるかな。だけど、こんなブスじゃ立たないかもしれねーな」

サラリーマンが運転席から一度降りて、後ろのドアを空けました。

「車から降ろせ!」

サラリーマンがそう言うと、男2人は私を車から蹴落としました。

「あ~あ、もっとマシな女を狙うべきだったなー。これだったら自分でオナッてた方がよっぽどマシだったよ」

私は裸のままサラリーマンに飛びかかりました。
サラリーマンの首を絞めるために全身の力を振り絞りました。

「お、まだまだ元気じゃねーか。そんなに俺とやりたかったのか~」

すぐに私は3人の男に押し倒され、再び殴られました。
結局、3人の男に何度も犯され続けました。
何時間、やられ続けたのでしょう。
2時間、3時間、それ以上・・・。
とにかく長く感じました。
気がつくと男3人は脇に座ってタバコを吸いながら話をしていました。

「一応、写真撮っとけ」

そう聞こえたような気がしました。
1人の男がワゴン車に戻り、カメラを持って来ました。
シャッターの音とフラッシュの光が長い間続きました。
色んな恥ずかしい格好をさせられましたが、抵抗する気力も残ってはいませんでした。

「もういいだろう。そろそろ行こうぜ」

最後にサラリーマンが言いました。

「もし警察に言ったら、どうなるか分かってるだろうな。お前の会社は俺のよく知っている所だから」

そう言うと私の顔に唾を吐きかけました。
男達は私を残して車に乗り込みました。
そして私の服だけを窓から投げ捨てて去って行きました。

気がつくと私は病院にいました。
誰かが助けてくれたのでしょう。
隣で母が泣き崩れていました。