ずいぶん昔のことだから、書いているうちに下手くそな小説っぽくなってしまいました。
ごめんなさい。

<登場人物>
タカシ:俺。
香織:長いスカートを引きずってる、当時の言葉で言えばツッパリとか不良。今考えると不良に憧れ、そっちの道へ進み出してはいたけど、思いっきり不良というわけではなかった。
夏美:香織の仲間であり舎弟。少しポチャ。可愛い。同じクラス。
由美子:やはり香織の舎弟。一番性格はきつい。別のクラス。
PCMAX

香織のグループには他にも何人かいたけど、名前が出てくるのはこれだけ。

中学1年。
俺は特にどのグループにも属していなかった。
クラスの大多数の連中と仲は悪くはないけど特に積極的にも喋らず、割とマイペースに日々を過ごしていた。
漠然とした思いの中に、将来は絵を描く仕事に就きたいと思っていて、クラスの連中と喋ったり、廊下で走り回って騒いでるくらいなら、絵を描いていたいという思いがあった。
そんな中で、強いて言うなら生徒会役員をしているヤツを中心とした優等生グループとはよく話をしていた。
そして香織を中心とした不良女子グループとも仲良くやっていた。

2学期に入ると席替えが行われる。
俺は一番後ろの席になった。
席を移動すると左隣には香織の姿がある。

「よお」と俺。

香織は長身でスリム。
しかも美人。
ちょっと突っ張っている女子を数人連れている姉御肌な女子。

「冬まで隣だね。タカシが隣で良かった」と香織。

普段突っ張っているくせに可愛らしい挨拶をしてくる。
授業中、俺は何となく授業を聞きながら、ノートを取るでもなく、一番後ろの席からクラスの様子をスケッチする。
1学期は窓際だったので窓から見える風景を描いていた。
2学期になってからは一番後ろの席から授業の様子をスケッチしてた。

机の上に小さく折り畳まれたノートの切れ端が転がった。
香織の方を見ると目配せで『読め』と合図している。
小さく折り畳まれた手紙を開くと、そこにはとても綺麗な字で『教科書見せて』と書いてあった。
どうやら教科書を持ってないらしい。
いつも机の中に置きっぱなししているはずだから、他のクラスの誰かに貸してそのままになっているのだろうか。
机を少し左へ寄せ、香織のそばに寄る。
机の一番左側に教科書を置き、香織に見えるようにして、『今、ここだよ』と指で教科書の一文を指す。
香織が指で俺をつつく。
そして香織は自分のノートを右に寄せ、目線で『読め』と合図する。

『タカシって彼女いるの?』

綺麗な字でそう書いてあった。
俺は自分のノートの片隅に、『いないよ』と書く。
それからしばらく、そんな些細なやりとりが始まった。
ノートの切れ端の手紙であったり、お互いのノートや教科書の隅にメモ書きされたメッセージを覗き込んだりした。
香織と俺は別々の小学校だったため、お互いの小学校の時のことを話したり、クラスの誰が誰と付き合っているとか、誰それは気に入らないとか、そんな下世話な話もした。

ある時、香織からいつものようにノートの切れ端が俺の机に転がってきた。

『タカシって、オナニーするの?』

唐突すぎるその一言に動揺を悟られないように、『バーカ』と答える。

『ちゃんと答えろよ』
『ちゃんと答えないと痛い思いするぞ』

香織はしつこく追求してくる。

『するよ』

男らしくきちんと答えてやった。

『香織はオナニーするのかよ?』

『バーカ、タカシと違って相手がいるんだよ』

心臓の鼓動が速まる。
ドキドキドキドキ。

(香織はやっぱ、もうしちゃってるのか・・・)

それから数日。

『男の子のチンチンってどうなってるの?』

(!?)

またも唐突すぎるその一言にちょっとした疑問を投げかける。

『なんでそんなこと聞くんだよ?相手いるんじゃなかったのかよ。さては・・・本当は処女だろ?』

俺は疑問を投げかけた。
内心は怒らせやしないかとドキドキしていた。

『ちげーよ。タカシのがどうなってるか気になっただけだよ。これ以上変なこと言うと恐いぞ!』

そう返ってきた。
香織の方を見て、声を出さずに口を動かして、『絵に描いてやろうか?』と聞いてみる。
返事を待たずにノート代わりにしているクロッキー帳を1枚破る。
俺はクロッキー帳に絵を描いた。
さささっと普通の状態のを出来るだけリアルに描いて香織に送った。
横目で香織を見る。
香織はシャーペンを手に取ると、『タカシのチンチン皮被り~♪』と書いてよこした。
そのとき皮が剥けることは知っていたけど、皮が被っていていけないとは思っていなかったし、その当時、大きくなっても先がちょろっと出るくらいだった。
要するに、ちょっと正直に描きすぎた。

「うっせー」

からかわれたことに恥ずかしくなり、そう声を荒げた。
放課後、いつもなら掃除をばっくれてしまう香織が残っている。
夏美、そして別のクラスの由美子もその場にいて、他に何人か香織について回っている女子達もいる。

「タカシ、ちょっとこっち来て」

夏美はそう言うと俺の腕を掴んで女子トイレへ引っ張り込む。
女子トイレで香織や夏美、由美子に囲まれる。

「タカシは皮が剥けてないのかよ?」
「大きくなっても剥けてないんだろー」
「そうだ、剥けてないんだろー」

などと馬鹿にした笑いをしながら香織と由美子が交互に言う。

「風呂に入ったらちゃんと剥いて洗えよ」
「なんなら皮剥いてやろうか?ギャハハハハ」

取り巻きの下品な笑い声が女子トイレに響く。
香織が俺の腕をとり、女子トイレの個室に引きずり込もうとする。

「ここで私たちが剥いてやるって言ってるだろ?」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って。今日、帰って自分でするから」

「ったくー、仕方ねーなー。明日、ちゃんと報告しろよー。返事しないと無理やりするぞ!」
「ギャハハハハ」

周囲で夏美と由美子が笑う。

「ちょ、ちょ、ちょっと待って。明日、明日、報告するから許せ」
「ギャハハハハ、タカシ、逃げてったよー」

その日、俺は家で皮を剥いてみた。
勃起した状態でそーっと皮を引き下ろす。
意外と簡単に剥ける。
そっと触ってみる。

「あう」

強い刺激が走る。
その夜には風呂でも皮を剥いてみる。
シャワーを当て、その刺激に小さく声を上げる。

「うっ」

少し大人になった気分になり、強い刺激を我慢してシャワーを当て、手で触ってみた。
翌日、いつものように香織から脇腹をつつかれて、『ノートを見ろ』という目配せに香織のノートの片隅を覗き込む。

『どうだった?』
『何が?』

『わかってて聞き返すなよ』
『じゃあ、また絵に描くよ』

俺はささっとノートに描く。
そして香織に見せる。

『見栄張ってないか?どう考えても見栄張ってるだろ?』

『張ってねーよ』

『ふーん』

俺は香織が素っ気なく『ふーん』と返してくれたことに内心ホッとした。
その日の帰り、夏美が声を掛けてきた。

「一緒に帰ろ」

「夏美と?だって帰る方向違うじゃねーかよ」

「いいでしょ?ね、送ってよ」

靴を履き替えると、香織や由美子達に声を掛けられる。

「タカシぃー、夏美と帰るんだろー。私たちとも一緒に帰ろうぜー」

「え、え、え!」

結局、香織、夏美、由美子、あと2~3人くらいで帰った。
夏美の家まで来て、「じゃあ俺、帰るから。じゃあね」と引き攣って挨拶すると、「まさか本気で帰れるなんて思ってないよねー」と言われた。
結局、夏美の家へと寄らされた。

「夏美の家、夜にならないと親が帰ってこないから」

軽く嫌な予感がするも、どこか他人事のように考えていた。

「ねぇ、タカシ」

他人事はすぐに自分のことへと変わる。

「見せてよ」
「な、な、何を?」

「アレに決まってるじゃない。アレ」
「アレってなんだよ?」

「分かってるのに分からないふりするって良くないなぁ」

夏美や由美子達に手足を押さえられる。

「待って、待って、ま・・・」

仰向けに倒され、手足を押さえつけられる。
そして香織が身体の上に乗りしゃがみ込む。

「見せてくれるよね?」

「無理。ダメ。ヤダ。無理。やだやだ、勘弁して」

誰かの手がベルトを外し、学生ズボンのファスナーを下げようとしている。
こんな時、5~6人の女子の前には無力であることを思い知る。
黄色い嬌声とも、ただの下品な笑いともつかない笑い声の中で、学生ズボンと下着を下ろされた。

「もう大きくしているじゃないか」
「タカシはエロイことばかり考えてるんだろ」

「今は香織に乗られて大きくしちゃったの?」
「ギャハハハハ」

「タカシ、オナニーしてみろよ」
「手を押さえられてたらオナニーできないねー」

「じゃあ、あたしらがしごいてあげるよ」

俺の上に跨がって香織が向きを逆にし、お尻をこちらへ向ける。
香織は長いスカートの裾を捲りあげると、俺の顔にスカートをぱさっと被せる。
埃っぽい匂いがする。
胸の上に香織の尻が乗る。
スリムな香織と言えども胸の上に体重がかかったら重くてしょうがない。

「重い、重いってば」

その声に、香織はきっと身体を前に傾げたのだろう。
お尻が少し持ち上がり、かかっていた重さが抜ける。
そしてすぐにお尻はだんだん顔の方へと近づいてくる。
洗濯することが少ない制服のスカートの埃臭さと、湿度の高い饐えたような匂いがした。

<続く>