ある日、朝の女の子が寝坊で遅刻し、代わりにカウンターで接客をやらされることになった。
「山崎(仮名)!ゴメン!カウンター入って!」
ひと通り教わっていたので問題はなかったが、ボタンの場所をつかむのにちょっと戸惑った。
なんとか要領を得てこなせるようになり、お客さんも一段落してほっとしていると背中に気配を感じた。
(・・・ん?)
背中の左右にかすかな圧迫感がある。
「おわっ・・・!」
慌てて振り返ると美子さんがニヤニヤして立っていた。
「山崎からかうの、たーのしぃ!」
そう言ってスタスタと行ってしまった。
(今、胸の先っぽが当たってたよな~・・・ち、乳首か~!)
美子さんはスリムだが、胸の膨らみは結構ある。
股間に血が集まっていくのがわかった。
しばらくするとお客さんが来たので、そっちに集中して気を紛らそうとしたのだが、オーダーが表示されてる液晶を覗きながら、また胸を押し付けてくる。
(やべーなー。今、勃起したらバレバレだ)
しばらく我慢していたのだか・・・。
カウンターのちょうど腰の高さに、マドラー、砂糖、ミルク、ストローなどが置いてある。
僕がオーダーをとっている間、美子さんが液晶を覗いて砂糖やミルクなどを取ってくれた。
その時に半勃ちの股間に手がぶつかったのだ。
故意かどうかはわからない。
接客中だったので顔は見れなかったが、一瞬お互いの動きが止まった。
その後、僕は膨らんだ股間を見られないように注文されたポテトやドリンクを素早く運んだ。
「おはようごさいまーす。遅れてすいませーん」
遅刻してた女の子がやっと来た。
やっと後ろの厨房に戻れることになった。
嬉しいような、悲しいような、ほっとしたような・・・。
11時になり、休憩時間になった。
階段を上がって上の事務所に行く途中、下から足音がした。
振り返ると美子さんだった。
「山崎!」
「なっ、なんですか?」
なぜか早足になって逃げるように階段を駆け上ってしまった。
美子さんもニヤニヤしながら追いかけてくる。
「なんで逃げんだよー」
「いやっ、別に」
と言ったところで事務所に入った。
すぐに美子さんも入って来て、後ろから抱きつかれた。
そして、「さっき、勃ってたでしょ~?」と言いながら、その状態で股間に手を伸ばしてきた。
慌てた僕は体を『く』の字にしながら逃れようとしたのだか、美子さんの体の感触が心地良くて、また半勃ちになってしまった。
そのまま壁際まで押し込まれると、腰を掴んで前を向かされた。
力は間違いなく僕の方が強いので本気で抵抗すれば逃げることもできたのだが、そういう気持ちにはならなかった。
前を向くといきなりキスをされた。
突然の出来事にびっくりしていると、すぐに美子さんの舌が入ってきた。
当時はもう童貞ではなかったので、僕の口の中でいやらしく動く美子さんの舌に応えた。
しばらくすると美子さんは唇を離し、またニヤニヤしてきた。
さっきまでのニヤニヤとは違う、なんか艶があるというか色っぽいというか。
「山崎、キス上手いじゃ~ん」
そう言うと右手で股間をガシっと掴まれた。
下向きではあるが、もう十分に硬くなっているそれを見つけると、緩急をつけながら刺激を加えてきた。
「ち、ちょっと」
「ちょっと何?」
「まずいですよ」
「大丈夫だよ。1時まで誰も来ないよ」
そう言うと美子さんは僕の手をとり、マネージャー室のドアを開けた。
中に入るとズボンとパンツを一気に脱がされた。
「そこに座って!」
机を指差した。
おずおずと机の端に体重をかけた。
「あ~、なんかもう出てる~」
美子さんが中指の腹で先っぽの部分を円を描くように撫でた。
余った左手は下から玉を優しく撫でている。
「あぁぁ・・・」
僕は力なく声を漏らし、されるがままだった。
先っぽを刺激していた中指は潤いを帯びており、完全に勃起したペニスの裏側を上から下に撫でていき、また上に戻る。
「はあぁぁぁ・・・」
ペニスはビクンビクンと脈を打ち、先端からは透明な液体がだらだらと溢れていた。
「山崎~、いやらしいのがたくさん出てるぞ~」
今思うと美子さんは完全なドSだと思う。
左手は絶妙に玉を刺激しており、右手はぬるぬるの指先で亀頭からペニスの裏側を何度も往復している。
かなり気持ちがいい。
しばらくすると美子さんが顔を近づけてきた。
「気持ちいいの?」
上目遣いでニヤニヤして聞いてきた。
「あ・・・っ・・・すごく気持ちいいです」
「今日はこれくらいにしとこうか?」
「え・・・?」
「午後の山崎の働きに影響しそうだし」
そう言うと美子さんは手を離してしまった。
「ちょっ・・・あの・・・」
「お昼食べないと午後しんどいよ~」
僕としてはお昼なんかどうでも良かったんだが・・・。
「なんか食べに行こうよ」
「あっ・・・はい・・・」
ズボンとパンツを穿こうとした。
「あっ、ちょっと待って。ストッキングが伝線しちゃったんだよね」
そう言うと美子さんはロッカーから新品のストッキングを出して僕の向かいの机に腰掛けた。
そして履いていたパンプスを脱いで、次に片足を上げ、ストッキングを脱ぎ始めた。
片足を上げたときに薄いピンクの下着がモロに見えた。
ストッキングを脱いだ生足が色っぽくて生めかしかった。
僕はかなりの興奮状態で顔が真っ赤になってたと思う。
「山崎~、真っ赤になってるよ~・・・ちんちんが」
ふと股間を見るとギンギンに真っ赤になっていた。
かなりカチカチのようである。
「すっすみません」
相変わらず先っぽからはだらだらとおつゆが。
「山崎~、悪いけどストッキング穿かせてくれる?」
「えっ・・・はい」
ズボンを上げようとした。
「だめっ~、その格好のままで」
かなり恥ずかしいが、この際どうでもいい。
美子さんからストッキングを受け取って履かせやすいようにまとめ、先ず左足の爪先を通し、膝下くらいまで上げた。
次に右足を同じように膝下くらいまで上げた。
ここで問題が。
マネージャーのスカートは若干タイトなため、スカートを腰の辺りまで捲らないと履かすことはできない。
上目遣いに美子さんを見ると妖しい笑顔を浮かべている。
「すみません。失礼します」
スカートを若干捲りながらストッキングを上げていく。
指先に外側ではあるが、若干太ももの感触が伝わってくる。
意外とつるつるした肌が心地良い。
そのままストッキングを腰まで上げると、美子さんの薄いピンクの下着が丸見えになっていた。
すると美子さんはスカートを下げて元に戻し、また僕のモノをぎゅっと握ってきた。
「これで外を歩いたら変態だな」
そう言うとニヤリと笑った・・・と思った瞬間、さっと屈んでパクリと咥え込んでしまった。
「あっ・・・っちょっ・・・」
びっくりしたのは一瞬で、その後は快感で腰が砕けそうになった。
口の中は別の生き物のように妖しく動き、すぐに前後に動き始めた。
「あっ・・・もうだめです・・・」
散々焦らされていた僕は為す術もなく呆気なく果ててしまった。
果てた後も美子さんは口をすぼめて綺麗に吸い取ってくれた。
「山崎~多いな~」
吐き出すと思ったが、美子さんは綺麗に飲み込んでしまった。
「これで外に出れるな。じゃ、お昼食べに行くか」
僕はズボンを直して美子さんに手を引っ張られて外に出た。
2人で外に出て近所のパスタ屋に入った。
「山崎~、口の中が気持ち悪いんだけど」
「あっ・・・すみません」
「結構出たね~、しかも濃かったよ。ちゃんと出してるの?」
「いやあー・・・」
こういう時はどう答えればいいのだろう。
まさか美子さんをネタにしてたなんて言えやしない。
美子さんはスリムだが胸が結構あるので狭い店内ですれ違う時に胸が当たることが結構あった。
決まって美子さんはそんなときはニヤニヤして僕の顔を見てるのだが・・・。
おかげで妄想の中で何回かお世話になった。
「山崎って童貞?」
美子さんが聞いてきた。
「一応違います・・・」
「マジで~?はーっ・・・外れた」
美子さんは少しがっかりしているように見えた。
「なんか・・・まずかったですか?」
「実はね・・・京子と賭けをしてたんだ。私は童貞に賭けたんだけど、京子は違うって。・・・まさか山崎!京子と?」
美子さんがいつもの笑顔で突っ込んできた。
「いやいや、とんでもないですよ。中3の時に同級生と。それに京子さんとだなんて・・・」
京子さんは美子さんの一つ下の23歳のマネージャーで、色は白く、若干顔はきつめではあるが一般的に見て美人だ。
スタイルも良く、フェロモンが感じられるくらい魅力的だ。
なんでこんな所でバイトしているのか不思議に思っていた。
美子さんは京子さんとは反対に色も浅黒く、明るく元気で親しみやすい。
美子さんは僕を呼ぶときは「山崎~」だが、京子さんは「山崎くん」と呼んでくれる。
京子さんに名前を呼ばれると少し嬉しかった。
そんな事を考えていると顔が少し赤くなってしまった。
「あれ~山崎~、何赤くなってんの?」
「いやっっ・・・別にっっ・・・」
「もしかして京子のこと好きなの?」
「そっ・・・そういうんじゃないです」
「じゃあ言っちゃおうかな~、私のお口でイッちゃった~とか、カウンターで勃起してました~とか。接客中に勃起はさすがにまずいだろ~」
「知ってたんですか・・・。か、勘弁してください」
そんな事を言ってる間に休憩時間は終わり、2人で店に戻った。
店に戻ると京子さんがいた。
今日もきれいだった。
お昼時のためお客さんも多く、仕事はかなり忙しかった。
たまに美子さんと目が合うとニヤニヤしてくる。
意味深な感じで落ち着かなかった。
午後1時を回った辺りでお客さんも落ち着いて少し余裕が出てきた。
すると美子さんが京子さんを呼んで何やら耳打ちしている。
気になってチラチラと見ていたら、京子さんがほんのり赤くなって、ぷっと吹き出してた。
僕は何を話しているか非常に気になったが、あまりジロジロ見るわけにもいかないので仕事に集中することにした。
ゴミが溜まっていたので袋の口を結んで捨てに行った。
裏口を開けてゴミ捨て場に行った。
ゴミをぽーんと投げて振り返ると、そこには京子さんがいた。
「えっ・・・」
京子さんと2人きりになるのは初めてだったので少しドキドキした。
「山崎くんってさぁ・・・早いんだって?」
「???」
「美子に聞いたんだけど。そう言えばわかるって」
京子さんの頬は少し赤くなっていた。
その赤くなった頬があまりに魅力的で立ち眩みがしそうだった。
「ちょっ・・・ちょっと意味がわからないんですけど」
僕は照れ笑いを浮かべながら逃げるように店内へ入ろうとした。
すると京子さんに手首を掴まれた。
「えっ・・・」
驚いて京子さんを見た。
京子さんの顔はちょっと怒っているように見える。
「美子と何かした?」
「いやっ・・・別に」
「正直に言ってごらん」
言い方が少し厳しかった。
やっぱり怒ってる・・・。
頬が赤いのは怒りで紅潮してたのか?
自分でも何が何だかわからなくなってた。
憧れの京子さんがなぜか怒ってる。
「いいから言ってごらん」
かなり怖い。
その場から逃げ出したかったが、京子さんは掴んだ手に力を込めてきた。
観念した僕はさっき休憩時間にあったことを正直に話した。
カウンターでのことも。
「山崎くんも男だからしょうがないよね」
京子さんは僕と目を合わせないようにしてつぶやいた。
「しかしマネージャールームでなんて随分大胆ね」
「いやぁ・・・」
「山崎くんは彼女はいるの?」
「いないです」
「そう・・・」
幾分京子さんの怒りが収まったように感じた。
「そろそろ戻らないと・・・」
少し時間差をつけて店内へ戻った。
あっという間に時間は過ぎ、午後3時になってバイトを上がる時間になった。
帰ろうとすると京子さんがするするっと寄ってきて何か紙を握らされた。
紙を開くと・・・。
『19時上がりだから店のそばで待ってて』と書いてあった。
今は15時だ。
どうやって時間を潰そうか・・・。
そう思いながらも憧れの京子さんからのお誘いである。
ちょっと嬉しかった。
でも怒ってたな・・・。
そう思いながら事務所へ戻った。
事務所のドアを開けると美子さんが立ってた。
仁王立ちでニヤニヤしている。
絶対に何か企んでいるような顔だった・・・。
「あっ・・・お疲れさまです」
「お疲れさま」
なんか雰囲気に圧倒されて目を逸らしてしまった。
京子さんと比べるわけではないが、美子さんもなかなかの美人である。
肩の少し上できれいに切り揃えたまっすぐな黒髪。
心の中まで見透かされそうな大きな目。
健康的な浅黒い肌。
スリムな体に不釣り合いな胸。
そしてなぜか、いつも自信に満ち溢れている顔つき。
ちょうど今も堂々とまっすぐに見つめられた。
「山崎、このあと暇?」
「あっ・・・はい」
「ちょっと付き合って欲しいとこがあるんだよね」
「はい、わかりました」
更衣室に入って着替えた。
美子さんはマネージャールームで着替えたようだ。
美子さんの私服はピンクのタンクトップに下は細身のぴったりとしたジーンズだった。
タンクトップの胸が強調されて眩しい。
「あ~、その前にさ~、ちょっと肩揉んでくれない?ちょっと凝っちゃったんだよね。お昼奢ったお礼にさ」
そういえばお昼は奢ってもらった。
ここは黙って従うことにした。
椅子に座った美子さんの背後に立ち、タンクトップの肩の部分に手を添えて肩をマッサージをした。
「あ~・・・気持ちいい・・・」
美子さんの声が色っぽくてドキッとする。
続けてるとマッサージしている指の動作にあわせてタンクトップの胸元がプカプカと浮いてきた。
その隙間から胸の谷間と薄いピンクのブラが見え隠れしている。
美子さんは相変わらず気持ちよさそうだ。
しかし胸元から覗く光景は僕にはかなり刺激的だった。
「どこ見てんの?」
「えっ・・・」
そう言うなり、手が股間に飛んできた。
「元気だね~」
二度ほど半勃ちのそれをギュッギュッと握られた。
「ここも凝ってんだよね」
両手を掴まれ、胸に押し付けられた。
「気持ち良くして」
美子さんが言った。
僕は両手の平で美子さんの胸を下から持ち上げるように揉んだ。
たまに親指で乳首の辺りを擦るようにすると美子さんの体に力が入るのがわかる。
しばらく揉んでから意を決してタンクトップの隙間から手を差し込んだ。
さらにブラの上の隙間から手を入れ、生の胸に触れた・・・。
美子さんは一瞬肩をすぼめたが、すぐに力を抜いた。
かなりの良い感触だ。
手の中に納まりきらない膨らみは弾力に富んでいて、僕を興奮させるには簡単すぎた。
手の中に硬くなった突起が感じられる。
生の胸を揉んでいると、それはますます硬くなってきた。
もうそれが何かわかってる僕はそれを軽く摘んでみることにした。
「きゃん・・・」
初めて美子さんが女性らしい声を上げた。
しばらくすると息も乱れてきた。
構わずに親指と人差し指で挟んで軽く擦り合わせるように刺激を与えてみる。
「そんなに触っちゃ・・・あぁ・・・ぁ・・・」
美子さんが力ない手で僕の手首を掴んだ。
いや、添えたと言った方がいいだろうか。
僕の股間もさっき1度果てたにも関わらず存在を主張し始めた。
その時だった。
誰かが階段を上って来る音がする。
美子さんは慌てて僕の手を抜いてマネージャールームへ入った。
僕はトイレに入って用を足してるふりをした。
トイレに入って耳を澄ますと、ドアが開く音がして誰かが入って来たようだ。
話し声はしない。
どうやら1人らしい。
あまり長く入ってるのも不自然なので出ようと思ったが股間が大変だ・・・。
(どうしよう・・・)
両手を見る。
さっきまで美子さんの胸を触っていたかと思うと興奮してきた。
ちょっと匂いを嗅いでみると何とも言えない良い匂いがした。
これはまずい。
ますます股間が大変になってきた。
一発抜くのもありかと思ったが、さすがに気が引ける・・・。
そうだ・・・一番嫌いな店長の顔を思い出してみよう。
効果アリ、みるみる萎んでいった。
なんかおかしくて笑ってしまった。
トイレから出ると、美子さんの話し声が聞こえた。
僕と同い年の香ちゃんがそこにはいた。
「お先に失礼しまーす」
なんか落ち着かなかったので、とりあえず店を出ることにした。
しばらく歩いていると美子さんが後ろから走ってきて軽く体当たりされた。
「やばかったね~」
「ビビリましたよ」
「山崎がエロいからだよ」
「すみません」
「はははははは」
2人で笑った。
しばらく歩いて駅前のデパートに入った。
エスカレーターをいくつか乗り換え、女性物の売り場に着いた。
「来週友達が結婚するんだよねー。着る服がなくてさ。私、こういう服苦手・・・」
そう言って手にとったのは、白を基調にしたパーティドレスのような服だった。
「やっぱおめかししないとね・・・。いい男が来るかもしれないし。フフフ」
ちょっと複雑な気持ちだ・・・。
「あれっ・・・もしかして妬いてんの?フフフ」
またニヤニヤしている。
「でもマジで何着たらいいか分かんない」
「そうですねー」
「こちらなどいかがでしょうか?」
店員さんが絶妙なダイミングでハンガーに掛かったドレスを持ってきた。
さすがである。
それはエンジ色のくしゅくしゅした素材のワンピースだった。
「今日入って来たばかりなんですよー」
美子さんは少し気に入ったみたいで試着してみるようだ。
カーテンを閉めて着替え始める。
「覗くなよ!」
「大丈夫ですよー」
笑わせてくれる。
簡単な服なので大して時間も掛からずに着替え終えて美子さんがカーテンを開けた。
「おぉ・・・」
思わず声を上げてしまった。
すごく似合ってる。
素でそう思った。
僕の気持ちが顔に出ていたようで、美子さんも満更でもなさそうだった。
「よくお似合いですよー」
「まじで良いっすよ」
「本当?じゃぁこれにするか」
あっさりと決まってしまった。
でも、まじでよく似合っていた。
女の人って着る服でこんなにも変わるのだと実感した。
でもあまりに綺麗で美子さんが何か遠くに行ってしまったようにも感じた。
「きっとモテモテですよ」
「まじで~」
会計をしながら振り返って目が合ったときに、僕は少しショボンとしてた。
「元気ないな、難しいお年頃だねっ。・・・さっき試着室で着替えた時、下着の中を見たら結構濡れてたよ・・・。だーれーのせいだ?」
「えっ・・・」
買い物が終わって2人でエレベーターに乗った。
ガラス張りで外が見える。
4階だったが外の景色は良い。
僕たちの他には誰もいなかった。
乗り込むと美子さんはバックとさっき買った洋服の袋を持ってない、余った右手を僕の首に回してきた。
そしてすぐに唇を重ねてきた。
「・・・っん・・・っ・・・ん・・・」
美子さんの舌は僕の唇を開き、僕の舌を見つけると激しく絡みついてきた。
僕の胸に美子さんの胸が押し付けられる。
さっき触った胸の感触が蘇ってきた・・・。
チーン。
あっという間にエレベーターは1階に着いてしまった。
「あの・・・荷物持ちます」
「サンキュー。気が利くじゃん」
「ちょっと歩きづらいんで・・・」
美子さんの視線を股間に感じた。
「まじで~?感じやすいんだね。なんか楽しくなっちゃうよ」
「あのー・・・美子さん。ちょっと聞きたいんですけど・・・どういうつもりなんでしょうか・・・」
「どういうつもりって?何か問題あった?」
「いや・・・そうじゃなくて。何がなんだか分からなくって・・・」
美子さんは歩きながら真っ直ぐ前を見ている。
そしてゆっくり微笑んだ。
「山崎って結構人気あるんだよ。そういう所に気づいてないのも魅力のひとつかな」
「えっ・・・」
思い当たる節はない・・・。
この間、お昼のパートのおばちやんに、「お尻が引き締まっててたまらない」って言われて、「私のお尻を触っていいから、あなたのお尻を触らせて」って言われた時は丁重にお断りした。
自分の母親くらいの年の人でちょっとビビった。
高校に入ってからは特にからっきしだった。
しかも、こんなに年上のきれいなお姉さんに迫られる理由が分からない・・・。
そういえば今日、カウンターで、「からかうのが楽しい」って言われた気がする。
やっぱりからかわれているのか・・・?
自問自答していたが、どうでもよくなってきた。
こんな良いことは人生でそうはないだろう。
「ねぇっ・・・聞いてる?どうした、険しい顔して。生理でもはじまったか?」
「勘弁して下さいよ。そんな訳ないじゃないですか」
まぁ楽しければいいのか・・・。
「そういえばねー、香ちゃんも山崎のこと結構いいって言ってたよ」
「そ・・・そんな・・・」
「なーんちゃって」
美子さんはおどけて見せた。
「勘弁して下さいよ」
「でも本当かもよっ」
「もー・・・!」
歩き疲れたので喫茶店に入って少し休んだ。
お店の話などで結構盛り上がった。
「これからどうする?」
「どうしましょうか?」
女の子とのデートに慣れてない僕は困ってしまった。
ましてや年上の人なんて・・・。
困っていると美子さんが提案してきた。
「駅の反対側に新しくできたカラオケボックスに行ってみない?」
「あっ・・・いいですね」
とりあえずカラオケに行くことにした。
駅の通路を抜けて少し歩き、目当てのカラオケボックスに入った。
部屋に入り、辺りを見回した。
2人で使うには広い。
たぶん8人用くらいの部屋だろう。
「ドリンク、注文しましょうか?」
「気が利いてるじゃん。あたしカシスソーダ」
「えっ、お酒飲むんですか?」
「山崎も飲め!」
「すでに酔っ払いみたいなんですけど」
「ははは。山崎おもしろーい。それにそんなに離れて座るなよ。ちこーよれ。くるしゅーない」
「すいませーん。カシスソーダ1つとアイスティー1つお願いします」
美子さんのペースに巻き込まれそうになったので慌てて注文した。
すぐにドアがノックされ、飲み物が届いた。
「かんぱーい」
2人でグラスを合わせた。
こういう事は初めてだったのでドキドキした。
(悪くないな・・・)と思ったりもした。
美子さんは2口くらい飲むとグラスを置いて、僕の首に手を回してきた。
すると一気に抱きついてきて、また唇を重ねてきた。
美子さんは唇を重ねながら僕の後頭部の辺りを両手でくしゃくしゃにしてきた。
そのまま片足を僕の足に絡めて半分乗っかるようにしてくる。
さっきまでよりさらに濃厚な、なんか脳が溶けてしまいそうなキスだった。
お互いの唾液を何度も交換し、はじめに感じたアルコールの匂いも分からなくなっていた。
美子さんの息も荒くなって胸が苦しそうに上下している。
しばらくすると美子さんは唇を離し、座ってる僕に対面で完全に跨がってきた。
そして両手でキツく抱き締めてくる。
「あー、もー、山崎可愛いー・・・食べちゃいたい!」
美子さんの胸が僕の胸に当たって潰れている。
ゼリーのようなマシュマロのような、なんとも言えない良い感触だ。
当然股間が反応し、自己主張をしてくる。
美子さんもそれに気付いたようだ。
「何か当たる」
ニヤニヤしながら美子さんは腰を前後に揺すってきた。
ジーンズを穿いているとはいえ、その行為自体にかなり興奮した。
自分の硬くなった股間の膨らみが、美子さんの股間で擦られている・・・。
そう考えるだけで股間はますます硬度を増していくのが分かった。
しばらくその快感に酔いしれていると、沈黙を破るように美子さんの携帯電話の着信音が鳴った。
バックから携帯電話を出すと美子さんは出た。
「はい・・・もしもし?うん・・・うん。あ・・・そうだっけ?忘れてたよ。ごめーん。大丈夫。間に合うよ」
手持ち無沙汰な僕は両手で美子さんの胸を揉み始めた。
正面から揉むというのはなんとも照れくさい。
電話しながら美子さんは僕を軽く睨んできた。
そして硬くなった僕の股間に手を添え指先で刺激を加えてきた。
気持ちがいい。
美子さんは部屋を見回した。
カメラかがないか確認しているようだ。
無いのを確認すると僕のズボンのチャックを下げ、トランクスの間からペニスを取り出した。
まだ電話をしながらだ。
ペニスを取り出すと美子さんは嬉しそうに微笑みながら、すでに潤っている先っぽを指で擦りだした。
同時に快感が僕の脳天に響いた。
「う・・・っ」
思わず声が出る。
すると美子さんはその潤いを指先に塗りたくり、そそり立った茎の方にしなやかに指を移動してきた。
「んっ・・・ぉ・・・」
すごく気持ちが良い。
たまに裏側を親指でグリグリ押してくる。
そうかと思ったら雁首の辺りをそーっと撫でてくる。
僕は涎が出そうなほど感じていた。
「じゃーねー」
電話が終わったようだ。
「おーい、山崎ー!どうしたー、目がイッてるぞ」
そんな事を言いながらも手は止めない。
すると僕のシャツを捲ってきた。
そしてそのまま乳首に舌を這わせてくる。
「おぉぅ・・・」
得も言われぬ快感が腰の辺りを突き抜けた。
両方の乳首を丁寧に舐められたあと、シャツを戻された。
「山崎ごめんなー。今日、飲み会あるの忘れてたよ。もう行かなきゃ。よかったら一緒に来るか?」
「えっ・・・いいです。お酒飲めませんので」
誘ってくれたのも、おそらく本気ではないだろう。
よく考えたら、このあと京子さんに呼ばれてる。
何の用だろうか?
剥き出しの下半身をなんとかズボンに押し込んだ。
ちょっとヌルヌルしていたが我慢した。
「ごめんな、中途半端で。ムラムラして電車で痴漢とかするなよ」
「大丈夫ですよ~。美子さんこそ明日、遅刻しないで下さいよ。また6時からですから」
「おう!じゃあまた明日なー」
手を振って美子さんは行ってしまった。
京子さんが仕事を上がるまであと30分くらいある。
どうしようか?
ちょっと時間を潰すために本屋さんに入った。
しばらく立ち読みしていると、あっという間に時間が経ってしまった。
本屋の外に出て店の方に歩いて行くと、ちょうど京子さんが出てきた。
仕事中はアップにしている髪を下ろしている。
ノースリーブの水色のワンピースを着ていた。
あまりに綺麗だったので僕を見つけて微笑んで歩いて来るのが信じられなかった。
<続く>