お邪魔してみると、その友達は小柄な美人で、トレーナーの上からでもはっきりわかる巨乳。
見合いで結婚が決まっていて、もうじき郷里に帰ると言う。
言葉の端々に知性が滲む明るい性格に惹かれ、酒の酔いも手伝って話が弾んだ。
途中でOLに彼氏から電話がかかり、遊びに来たがっている様子。
OLは友達に、「この子(俺)の部屋に泊まりなよ」と勧め、彼女も「信じて良さそうな子だから大丈夫よね」と頷いた。
今にして思えば、エンゲージブルーだったのかもしれない。
俺の部屋には布団が一組しかなく、否応なく同衾せざるを得ない。
彼女は「ちょっとあっち向いててね」と言いながら、トレーナーを着たままブラだけを抜き取り、ジーンズも脱いで布団に入ってきた。
俺は彼女から漂う良い香りと、脚に触れる滑らかな太ももの感触にフル勃起。
軽蔑されることを恐れながらも、「抱き締めていいですか?」と聞いた。
彼女も緊張してる様子だったが、年上の余裕を見せようとしてか、「いいよ」と。
上から覆い被さると、トランクス越しに勃起が、パンティーに包まれた彼女の恥骨にゴリゴリと当たった。
彼女はその感触に少し慌てたらしく、「信じてもらえないかもしれないけど」と前置きして、俺の耳元で「私、経験ないの。処女なんだ」と恥ずかしげに囁いた。
女子高から女ばかりの専門学校を経て、男がほとんどいない職場で働いてきたとのこと。
見合いの相手は誠実そうで見た目も悪くなく、いい縁談だと思って結婚を決めたと教えてくれたが、ロマンスとは無縁なまま嫁ぐことへの割り切れなさもあると言った。
布団の中が2人の体熱で蒸れてきた。
「嫌がることはしないから全部脱いじゃわない?」
そう誘うと、彼女は暗がりの中でするするとトレーナーとパンティーを脱いだ。
俺も全裸になり、横たわっても盛り上がっている張りのある見事な乳房に手を置いた。
「触るよ」
「うん」
優しく、しかし執拗に愛撫するうち、俺の太ももを挟み込んでいる彼女の股間が濡れてきた。
そろそろと体を下方へずらし、ヌルヌルのそこへキスをした。
彼女は体を震わせ、「汚いよ」と言った。
俺は彼女の両ももを左右の手でがっちりと掴んでロックし、「全然汚くないよ」と言いながら舐め続けた。
俺は一物の先端を、舌による愛撫でトロトロに潤った彼女の性器に押し当てた。
「ここに入るんだよ、こんなふうに」
ほんの少しだけ腰を押し進めると先端に抵抗を感じ、彼女が「痛っ」と声を上げた。
俺は我に返って謝った。
「ごめんね。でもまだ全然入ってないから大丈夫。結婚まで取っておかなきゃね」
彼女は下からじっと俺の顔を見つめている。
俺は後ろめたくなって言葉を継いだ。
「さっき会ったばかりのよく知らない男に処女を奪われちゃったらたまらないよね」
彼女は小さく首を振った。
「周りの人にお世話されて、それまで見ず知らずだった相手に嫁いで添い遂げるのも、さっき知り合ったばかりの男の子と気が合って経験しちゃうのも、あんまり違いはないような気がする」
「いいの?俺は我慢できるよ」
「みっつ約束して」
「なに?」
「今夜を最後に二度と会わない。妊娠は困るから避妊をして。それから、私のことをずっと覚えていて欲しい」
それまで欲望に振り回されていた俺だったが、彼女の言葉で腹を括った。
この人の人生の節目に立ち合うんだと決めた。
「息を吐いて力を抜いて」
「うん」
「約束は守るから、絶対に後悔しないで」
「後悔させないでね」
「させない!」
彼女の頭を両腕で包み込むように固定した。
腰を深く進めると抵抗があり、彼女が歯を食いしばった。
「我慢して!息を吐いて!」
健気に息を吐く彼女を愛しく感じながらさらに力を入れると不意に抵抗が消え、一物が根元までぬるりと包まれた。
「入ったよ、おめでとう!」
「・・・ありがとう、でも痛ったぁ~い」
彼女は涙を流しながら微笑んでいた。
完全に処女膜を破ってしまうのは新婚初夜の際に何かと不都合だろうと考え、しばらく静止し、数度出し入れしただけで早めに一物を引き抜き、自分の手でしごいて射精した。
彼女の腹の上に精液が勢いよく飛び散ると、彼女は「うわあ、熱いのね・・・」と目を丸くした。
お互いにありがとうを言い合い、鮮血が絡んだ性器をティッシュで拭いあった。
彼女は再び涙ぐみ、「後悔してるんじゃないの。私、本当に処女だったんだなって感動しちゃって」と言った。
「馬鹿みたいでしょ」と笑顔を作る彼女を抱き締め、「絶対に忘れないからね。幸せになってね」と何度もキスをするうちに寝入ってしまった。
朝方早く、夢心地の中で唇にキスをされた。
目覚めたのは昼前だった。
彼女の姿はなかった。
後日、彼女の結婚式に出たOLが、「君によろしく言っといて、ってさ」と意味ありげな笑顔で伝えてくれた。
しかしそれ以来、彼女の消息は知らない。