あの日から30年。
先輩が亡くなったという噂を耳にしたのは2年くらい経った後のこと。
俺は相も変わらず俺も1人暮らしを楽しんでいる。
別に女がいなくて困っているわけでない。
エッチする女が居ないわけではない。
女と一緒に暮らすよりも自由をエンジョイしたいだけ。
PCMAX
1人の女の愛に縛られることなく、自分の時間を自分らしく生きたい。
俺に結婚は向いていないと、2度の離婚で学んだ。
だから、必要な時だけ電話をかけて呼び出してはセックスを愉しんでいる。
束縛されないからということで、人妻の友達も愉しみに来ることもあった。

昔と同様に鍵は開けたまま。
遊びに来た女性が鍵を掛ける。
つまり、鍵が掛かっているときは、デート中か不在ということ。
そんな暗黙の了解の中で女たちと付き合っている。
来る前には電話をかけてくるので、ダブルブッキングは起こらない。
だけど、中には電話もかけずにいきなり来る女もいて、年に1、2度そんなことが起きる。
そのときは、先に来ている人が優先になる。

その日もそうだった。
何の連絡もなく、いきなり現れたのでビックリした。
いつものように俺は全裸で眠っていた。
肌の気持ちいい温もりを感じながら眠っていた。
寝ぼけ眼で、(S子が来たんだな。昨夜も遅かったからもう少し眠ろう)と知らんぷりをしてた。

女は俺の肉体を手にして、優しく口に含み、愉しみ始めた。
S子に、こんなに積極的なところもあるんだなと、寝たふりをしながら愉しんでいた。
知らないふりをしているからか、大きく硬くなった肉体を口に含みながらオナニーを始めたのか、微かに悦びのハミングが耳に伝わってきた。
あまりにも可哀想に思い、抱き寄せようとすると・・・S子とは違う。

(じゃあ、この女は誰だ?)

引き寄せてみると、懐かしの先輩の奥さんだった。

「どうしたんですか?」
「逢いたくなったから来たよ」

「30年ぶりに?」
「相変わらず裸で寝ているんだ」

「俺らしくていいだろう」
「誰か来る予定だったの?悪戯しても起きなかったから」

「うん。だけどいい。鍵は掛けたんでしょう?」
「掛けないで誰か来たら困るからね。相変わらず元気そうね」

「そんなことないですよ。2度も手術を受けて死に直面しましたよ」
「そうなの?」

「相変わらず大きく硬いから?」
「元気ね」

「未だに野生そのものです。本能で生きてますから。いきなり消えたので心配でした。あれからまったく連絡もなかったし、本当に心配したんだよ」
「あなたに迷惑をかけられないから消えたんだよ。もう30年。旦那も亡くなったし、大丈夫と思って逢いに来たの。迷惑だったかしら?」

なんて感じで30年間の他愛もない話をしてひとときを過ごした。

「もう女として魅力ない?」
「どうしてそんなことを聞くの?」

「あの時のように押さえつけてくれないから」
「押さえつけなくても、あなたの愛を感じるから」

「力づくでなくても?」
「時間があるんだったらゆっくりと愛し始めればいいかなって思うんだけど」

「忙しいのかな?私が突然来たから?」
「大丈夫だよ」

そう言いながら、唇を塞ぐようにキスを始めた。
軽いキスを数回して、長いハードなキスが始まった。
30年間の愛をお互いが求めあうように。

優しくおっぱいに触れると、漏れる吐息が耳に掛かった。
焦らずに・・・。
ゆっくり・・・。
優しく・・・。
オッパイを触り続けた。
あの頃とは変わらない弾力。
大きさも変わっていない乳輪。
乳首もあの頃のように小さくて綺麗。
俺の肉体は大きく硬くなり過ぎて、自分でもビックリするくらいそそり立っていた。

少し焦らしながらオッパイを攻め続けた。
蜜つぼから愛汁の香りを感じるようになったので、そっと触れると、同時に・・・。

「イク・・・イク・・・イクー」

愛の詩を唄い、身体を震わせた。
無理やりに蜜つぼに挿入すると・・・。

「ダメ・・・ダメ・・・漏れちゃう」

言うと同時に熱いものが噴き出すのを感じた。
痙攣するかのよう子宮がヒクヒクしている。
その気持ちよさを味わいながらゆっくりと腰を動かし始めると、下から娼婦のように腰を振り始めた。
そしてすぐに、「イク・・・イク・・・イクー」と大きな声がして、愛のハミングは次第に大人しくなった。

大きく硬くなった肉体は蜜つぼの中でより一層大きくなり、爆発したいと俺に訴えてきた。
自分自身を満足させるために蜜つぼの中を掻き回すかのように攻めると・・・。

「ダメ・・・ダメ・・・死んじゃう・・・漏れるう・・・漏れちゃう・・・死んじゃう」

そう言いながら熱い愛汁を噴出した。
あまりの気持ちよさに肉体が爆発し、蜜つぼの中に思いっきり精子を発射した。
こんなにたくさんの精子が出るのかと思うくらいに。
「死ぬ・・・死ぬ・・・死んじゃう」と叫び、目を白黒させながら、子宮をヒクヒクと痙攣させながら身体を震わせて、余韻を味わっているようだった。
そのまま肌の温まりを感じながら愛いっぱいの中で眠った。

優しいキスで目を覚まされた。

「また淋しくなったら来てもいい?」
「いつでもおいで。だけど、今度は電話をかけて」

「あなた以外でこんなに愛を感じたことないわ」
「俺も一緒だよ」

「そろそろ帰るね、大好き」
「俺も大好きだよ」

今、どこに住んでいるのか、俺は知らない。
電話番号を聞くのも忘れた。
連絡が来るのを待つしかない。
今度逢えるのはいつかな?

あれから3ヶ月。
まだ連絡はない。
俺はまた、いつも通りの日々を過ごしている。