「わー」という叫び声がする。
その方に顔を向けると、女子高生が2人とも噴水の中にドボンとはまっている。
はまったと言っても噴水。
水深は30センチもない。
とはいえ、助けに行く。
当然、彼女たちはびしょびしょ。
薄手のスカートは水に濡れてまとわり付き、下着はもちろん体のラインまでくっきり。
白色の薄いブラウスとブラは水で透き通り、こっちもはっきり。
ボタンを元々多めに外して胸元を開けていた彼女たち、はっきり言えばモロ出し。
引き起こす時に屈み込んだ彼女たちは、2人とも乳首モロさせるし。
なんていうか、服は水浸しで、ブラは片一方はくっついて、もう一方はポロリ状態。
あっちゃ~って感じだけど、向こうはそれ以上に動転してる。
なんか二言三言話して、「どうする?タオル買ってこようか?」って声をかけると、雰囲気的にそうしろっていう風が吹いた。
コンビニで4本タオル買って・・・約1500円。
全部渡してあげる。
その頃にはもう服は普通に戻ってて、ただ濡れてるだけ。
そして彼女たちは駅の障害者トイレへ入っていった。
とうぜん監視カメラあるから俺は入れない。
そうこうしているうちに友達から電話があって、着いたとのこと。
俺は笑い話みたいな感じで今の話をする。
そしたら友達が悪魔だった。
「それってさ、『俺の車で送る』って言えば乗ってくるんじゃね?」
俺も悪魔が囁いて、その話に乗ることにした。
案の定、自転車はその辺りに置いて車で一旦帰るという案に乗ってきた。
チャンス。
でも、そこからは地獄だった。
女たちは、「この人、私の見たし」とか赤裸々。
そこまではまだ笑えた。
「◯◯ちゃんのお兄ちゃんやんな?」
1人が4歳年下の妹の名前を出す。
妹の同級生・・・。
そんな状態なのに、俺の友達はヤルことしか考えてない。
妹に電話してみると運良く家にいた。
言える範囲で今までの流れを話して助けてもらう。
俺の実家に無理やり説得して車を出させて、ここで悪魔な友達を帰す。
妹の部屋に入れて、しばらくしたら2人は帰っていった。
中学だからな、たぶん徒歩で数分の範囲に家があるんだろ。
2人のうち1人が中学の時に妹と同級生で、俺の家に来てたなんて知らねーよ。
俺がまだ高校生の頃だろう、覚えてねーよ。
さっきも友達から愚痴のメールが来た。
ただ、俺の手元には女子高生2人から“やりOK”のメールが来ているんだが・・・。
妹のヤツ、俺のメアドを教えやがったみたいだ。
手を出せねーっての!