毎晩メールしてて思ったのは、(この子、すげぇ~いい子じゃん)ってこと。
メールのデコメも文章も可愛いし、俺のことをすっごい理解してくれてる感じがしてた。
酔ってたとはいえ可愛かったのは記憶になるから、次第に惚れ気味になっていったわけです。
週末はバイトがあるからと言われてたから、平日に飲みに行く約束をした。
なんでも親戚の小料理屋を手伝ってるとか言ってた。
「じゃそこに行こうか!」と誘ったが、「恥ずかしいからダメ」と。
仕事が終わって19時くらいだったかな。
池袋の西口で待ち合わせして、そのまま居酒屋へ行った。
「ここ安くて美味しいんだよぉ~」と俺の懐具合まで気遣ってくれてたみたい。
もうマジでキュンキュンしまくりでした。
2軒ハシゴしてその日は帰ったが、次は中華街へ行く約束をした。
それで2週くらいしてから俺の車で中華街へ行き、昼間っからデートらしいデートをして過ごした。
平日だったから泊まるわけにもいかず、夕食後に車に乗って家路に就いた。
ぶっちゃけ助手席で脚を組んだりする光景や、谷間がチラチラ見える胸を見ててムラムラしっぱなしです。
ホテルに誘うか、それとも「付き合って下さい」とか言った方がいいのか、そんな事ばかり考えながら運転してた。
結論としては、『先に告白しておこう』でした。
優里は三田に住んでて結構いい時感じのマンション。
その斜め前で駐車して、思い切って告白をした。
「超嬉しいけど・・・今はまだ付き合えない」
優里の返事はそんな感じでした。
「なんで今は?彼氏とか旦那さんがいるの?」
「そんなんじゃないけど、今はちょっとそんな気分じゃないから」
凄く困った表情だったから、あえてそれ以上は突っ込めなかった。
「お茶飲んでく?」
そう誘われて嬉しくなり、地下の専用駐車場に車を停めて部屋に向かった。
部屋は2LDKでOLにしちゃあ豪勢な暮らしっぽい。
「給料そんなに良いんだ?」と聞く俺に、「ここ、親戚のマンションだから」と笑ってた。
地方に行っちゃってるから、今は住まわせてもらってるんだって。
1時間くらいお邪魔して、優里は地下駐車場まで見送りにきてくれた。
「あと10分だけ」と甘える優里と後部座席に座り、なんとなく妙な雰囲気になっていった。
ミニバンだから後部座席が広いんです。
なのに凄い密着してくるし、俺の手とか掴んできたりするし。
沈黙のまま見つめ合ってたら優里の方からキスしてきて、そのままディープキス。
欲情しまくりの俺はキスしながらオッパイを揉もうとしました。
でも、「ダメッ」と俺の手を掴んで揉ませてくれない。
初めのムニッていう感触だけで、それ以降は触れない状態だった。
ねっちょりキスを楽しむだけだなと諦めてた瞬間、優里の指先が股間辺りに伸びてきた。
(マジか!触ってくれるのか!)
そう思ったら、なおさら興奮しちゃってチンコなんてギンギン。
太ももを撫でられて、ゆっくり手が上にのぼってきた。
指先が勃起した亀頭に触れた瞬間は思わず声が出そうだった。
爪の先で亀頭や竿をなぞる刺激に焦らされ、俺の興奮を優里が楽しんでるような触り方でした。
舌の絡ませ方もエロくて、チンコ握られた時には至福の時。
「凄いね・・・凄い硬くなってるぅ」
甘えるように上目遣いでそんなこと言われたらねぇ、我を忘れて押し倒しちゃいました。
だけどまた「ダメっ」と言われ、じゃあどうしたらいいんだと。
「お口でしてあげるから・・・」
こんなこと言われたの初めてです。
今にして思えば、(なんでいきなり初めての時がフェラ?)って思います。
でもあの時は頭が真っ白で、そんな事も考えられなかったんです。
慌ててベルトを緩め、一気に下半身を露出しました。
ブルン!と出てきたチンコを優里が握り、一瞬俺の方を見て優しく微笑んだかと思ったら、亀頭に温かい感触が。
亀頭を舌先が動き周り、「うわぁぁぁ・・・」ってくらい気持ちいい。
(優里にチンコ舐められてる・・・しかも車の中で・・・)
亀頭が口の中に入り、ちゅぽちゅぽし始めました。
そんなに経験数はありませんが、ダントツでナンバーワンのフェラテクです。
根元を少し強めに握っていて、シコシコされながら亀頭をしゃぶられる快感。
だんだん竿まで咥え込むようになり、気が付けば半分以上の竿までしゃぶっていました。
喉の奥までのディープスロート。
しゃぶり上げる時は、裏スジや裏カリに舌が絡み付いてきます。
(なんつ~上手さだよ)と思いながら、しゃぶっている優里の横顔を見ていました。
谷間が気になり胸に手を伸ばすと、やっぱり断られます。
だから俺は何もせず、ただ終始優里のフェラだけを堪能していました。
気持ち良過ぎて過去最速の10分以内で射精。
「イキそう」って言ったら、「このまま出していいよ」って言うから、思いっ切り口の中に出しちゃいました。
その後は一気に賢者モードになったんですが、確実に惚れちゃってました。
次に会った時もなぜか触らせてはくれず、またもや車の中でフェラ&口内射精。
「アタシ、舐めるの好きなの」なんて言うもんだから、会えばしゃぶってもらうようになってた。
トータルで10回以上。
「エッチは付き合うようになってから」と変な感じで言い包められてて、毎回口内射精という怪しい関係です。
運転してる時にフェラしてきたり、路駐してフェラしてくれたりと、俺的にはエッチ無しでも結構満足でした。
いつか付き合えるだろうって思ってたある日、友達からビックリする話を聞いた。
友達はあの日メアドも交換できなかったんですが、その後、偶然バッタリ出会ったらしい。
それでなんとかメールする仲になり、その子から衝撃的な話を聞いたみたい。
『お前ってあの時の子と今でも仲良くしてるの?』
突然そんなメールが来んで、『まぁ~時々飲みに行ったりするくらいだよ』と答えておいた。
『この前の子に聞いたんだけどさぁ、あの子ってニューハーフなの知ってる?』
読んだ瞬間呆然としました。
それが理由だったのかって。
一応友達には、『知ってるよ~』と平静を装っておいた。
考えれば考えるほど、色々と辻褄が合うわけです。
妙に女の子っぽい仕草や態度、男心を理解してくれているデキた性格。
触らせてくれない大きな胸と、週末の夜のバイト。
男っぽいハッキリした派手な顔立ちだとは思っていたけど、実際に男だったとは思わなかった。
完全に惚れてたし、2日間かなり悩みました。
結局答えが出ずに、わがままを言って深夜、優里に会いに行きました。
俺を見て察しがついたんでしょう。
「バレちゃった?」
ヤケに明るい態度でカミングアウトしてきました。
優里は“目覚めちゃった時”の話や、今の仕事などを話してくれました。
「だから付き合えないって言ったじゃん」
俺の肩をバシバシ叩きながら明るく喋る優里を見て、思わず泣いてしまいました。
それを見た優里も釣られて泣き始め、どうにもならない状況になっていました。
俺の人生を考えると、アタシとは付き合っちゃダメなんだと言われました。
お別れするってことで話が決まり、「それじゃ・・・」と帰る間際、優里が店の名刺をくれました。
小さなスナックみたいな店らしく、「今度、彼女ができたら連れて来なさい」って。
「アタシがどんな女か見極めてあげるから」って。
あれから数ヶ月経つけど、未だにスッキリしません。
優里への罪悪感というか、自分への情なさっていうか。
誰にも言えなかったことをここで吐き出させてもらいました。