18時くらいから宴会がスタート。
素面では出し物なんて出来ないので、新人は出だしから結構飲んでたと思います。
うちの係は、コスプレで何でもあり!みたいな出し物で、新人の男の子は女装してジャグリングしたり、女の子もドンキで買ったコスプレ看護婦さんで課長さんたちも大盛り上がりでした。
私もお酒の勢いを借りて、女子高生の格好でお酒を注いだりで、いつになく弾けてました。
今思えば、あんな短いスカートでくるっくる回って、絶対にパンツを披露してたに違いない・・・。
飲めないのに無理して飲んだ男の子を介抱したり、「◯◯ちゃ~ん!写メとらせて~!!」と言い寄ってくくる先輩の相手をしたりして、何だかんだで夜は更けていきました。
その頃、私の酔いは、結構覚めてきていたと思います。
係の人たちと写真を撮ったり、騒いだり、あっちの部屋へ行ったり、こっちの部屋から呼ばれたりして、私はある男性陣の部屋で騒いでいました。
その中の1人が係の先輩で、頼れる感じの人でした。
仕事の相談をしたり、プライベートの話も聞いてもらったり。
角度によっては、V6の岡田君。
そんな感じの人でした。
「ここ1年くらい彼女なし!」
「なんでですかね~。寂しい青春ですね~」
そんな他愛のない会話をしてました。
だから会話の流れで、「添い寝してあげますよ、私」なんて言っちゃったんだと思います。
全然そんなエッチな気分でなく、本当に冗談というか、勢いというか、ノリ。
ひとつの布団に入ってると、背後に人の温かみを感じて、でも、それがあの先輩というのは現実離れしすぎた不思議な感覚でした。
2人ともじっとしてて、でも背中に人の気配は感じてて。
「◯◯(同室の先輩の同僚)は、もう寝たかな?」
「分かんないです・・・」
「・・・」
みたいな、お互いに微妙と思いつつ、お互いの様子を見ていた。
そして、その沈黙を破ったのは、突然にドアを開けて入ってきた先輩Bでした。
その声で私は夢から覚めるように正気に戻りました。
(うわっ、見られた)
そんな思いで赤面し、「お、お風呂入ってきます!!」と、部屋を飛び出しました。
(冷静になれ、自分)
心を落ち着かせ、(せっかく温泉に来たのに何してんだ、私)と自分で自分を咎め、足早に温泉に向かいました。
たいした温泉ではなかったんですけど。
社員旅行で行くようなところですし。
でも、さっぱりとすっきりと気持ち新たに。
私はお風呂から上がり、浴衣に着替えました。
そして自分の部屋に帰ろうと思いつつケータイを見ると新着メールの表示。
ドキっというか、かあっと体が熱くなるのが分かりました。
先輩に違いない。
私は確信してました。
そして見ました。
『あがったら電話しなさい』
その命令口調のメールに、私の中の何かが壊れました。
もう何も考えられず。
急いで先輩の元に戻りました。
でも、さすがに部屋に入るのは少し勇気がいりました。
時間が早いので廊下も明るく、人もまばらに歩いてます。
意を決して、ドアに手をかけ、エイイと部屋に入った。
その時に誰かに見られたような。
声を掛けられたような。
私は思わず内側から鍵を掛けました。
部屋の明かりは落とされていて、「せんぱい・・・」と声をかけると、先ほどの布団の辺りで人影が揺らぎました。
その人影は私の腕の辺りをぐいっと掴み、私を布団の方へやんわりと引き込みました。
さっきは背中に感じた温もりを、今度は腕や胸、前面で感じました。
先輩の手が浴衣の上から私の胸元を擦り、「ブラつけてないの?」と驚いたように言いました。
「お風呂上りですから」と、冷静を装って答える私。
そして、するすると忍び込んでくる手。
首筋や胸元を這う唇。
絡めてくる足。
私は、たぶん、ものすごく感じてました。
もうエッチしたくてたまんない気持ちになって、私も腕を先輩の首に絡めていました。
「ここじゃ最後までは無理だよな」
先輩は私の髪とか肩とか、背中とか撫でながら言いました。
私はもうすごく濡れちゃってたし、感じてたし。
先輩の「場所変えよう」の言葉に促されるままに、駐車場に停めてある車に移動することになりました。
2人で出て行くと怪しいからと、時間をずらすよう私に指示を出すあたり、とても冷静で慣れてる感じでした。
だから、遊び慣れてるんだなと薄々感じつつも、もう流されまくりで、先輩の待つ車へと小走りで向かいました。
車は革張りで、しかもカーテンまで引けて、そんな車の2列目のシートでシートごと押し倒される私。
乳首を指で弄られて、お腹の下辺りを舐められて、「うんっ・・・」と、思わず声が漏れてしまいました。
浴衣の前は肌蹴、でも腰紐はほどいてないから腰の辺りでもさもさとついてきました。
そして、「口でされるのは、嫌?」と、下のほうからそんな声が聞こえてきて、私は思わず、「イヤ。あの。いいです・・・」と答えてしまいました。
それから、焦らされて焦らされて、生まれて初めてナマで入れられました。
先輩は私の腰の辺りを支えて私の足を広げて、激しい息遣いで奥のほうまで突いてきました。
すごく気持ちよくて、声がいっぱい出て、今までで一番のエッチでした。
そのうち、「もう、出そうなんだけど・・・」と、先輩は声を切れ切れに言いました。
私はこくこくと頷くことしか出来なくって・・・。
結局、先輩は小さく声を漏らしながら、私のお腹にたくさんの白いのを吐き出しました。
「久しぶりだから」と言い訳をしながら、ウェットティッシュで拭いてくれた。
その時の顔はさっきのクール顔ではなくて、少し照れくさそうな、バツの悪そうな顔でした。
たぶん、最後にキスを1回してくれたと思います。
愛・・・というより、お詫びの味のするキスでした。
お互いにこれっきりって分かってる感じでした。
そうしたらタイミング悪くケータイが鳴って、同室の同期からも、どこにいるか心配してるって内容で、バタバタと車を後にして、それっきり。
次の日から、何事もなかったかのように仕事をしました。
切なかったけど、忘れたふり、覚えてないふりをしていました。
それで今でも、そのエッチを思い出して一人でしたりするけど、もう仕事も変わっちゃったし、メールもしないし電話もすることはないです。
結局、この経験で学んだことは、『エッチから始まる愛や恋は、今のところない』ということでした。
駄文で本当に申し訳ないです。