初日の夜、旅館の食堂で夕食をとっていると、6人の男子学生らしき人達が私達に声を掛けてきました。
「こんばんは。一緒に飲みませんか?」
「いいよ。飲もう」
若い人達と飲むのは久しぶりだったので飲むことに。
「いいのかしら」
妻は心配していましたが、「大丈夫だよ」と私。
妻が、男子学生にある種の劣情を抱いているのは、何となく分かりました。
まあ俺も別の女性に劣情を抱くことがあるし、お互い様か。
そんなことよりも私は学生達と交流したかったのです。
今時の学生がどんな考えをしているのかにも興味がありました。
「へえ。君たち、俺と同じ大学なんだね」
「え。マジですか。じゃあ先輩ですね」
同郷のよしみで意気投合。
妻も初めは強張っていた様子でしたが、次第に打ち解けていきました。
2時間ほどすると体力にもう限界が来ます。
(ふう、俺も年をとったな)
明日も早いし、部屋に上がって寝ることにしました。
妻も帰ろうとしますが、まだ話し足りない様子だったので、「もう少し楽しんできたら」と言いました。
「わかった。じゃあ、もう少しだけ」
妻は笑顔になり、酒の席に戻ることに。
私は明日に備えて寝ることに。
翌日、目が覚めると隣に妻がいません。
(ん?どうした?)
少し胸騒ぎがしましたが、まさか徹夜で飲んだわけでもあるまいし、温泉にでも行っているのだろうと思いました。
案の定、すぐに戻ってきました。
しかし浴衣は肌蹴、げっそりとした表情で目の下にはクマができています。
口からは涎が、そして鼻からは鼻水がダラダラと垂れています。
「どうした?昨日は飲みすぎた?」
妻は黙ったまま浴衣を脱ぎ、服に着替えます。
私は近くに寄ります。
その時です。
ぷーんと、汗と精液らしき匂いが妻の体から臭ってきました。
何かが変だ。
「どうしたんだ?」
「何でもないわ」
妻は服に着替えると部屋を出て行こうしました。
「もう朝食の時間だぞ」
その時です。
妻の目つきがいつもと違うことに気付きました。
目がトロンとしていて、焦点が合っていないのです。
淫靡さと同時に恐ろしさを秘めた目つきでした。
そう、まるで獲物を狩る野獣のような、そういった目つきでした。
「すぐに帰るわ」
妻は枯れた声でそう言いました。
しかし朝食の時間が終わっても妻は戻ってきません。
(どうしたんだ、あいつ)
私は妻に電話を掛けました。
掛けても、掛けても繋がりません。
10回目になり、ようやく繋がりました。
しかし電話から聞こえてきたのは妻ではなく、今にも泣き出しそうな若い男の声でした。
「すみません」
「え?」
野太い雄叫びのような声が聞こえてきました。
「おーーーー!!イグわぁ!イグわぁ。気絶するわーー!!」
低い声でしたが妻の声だと確信しました。
「どういうことなんだ?」
「すみません。そんなつもりじゃなかったんです」
相手もかなり焦っているようでした。
「謝らなくてもいいから状況を説明して」
その学生が言うには、11時頃まで盛り上がる。
その流れで学生達の部屋でトランプをすることに。
その勢いでいつの間にか、皆でセックスをすることになってしまったとのこと。
にわかに信じがたいことですが、私には彼が嘘を言っているように思えませんでした。
この1年、多忙のせいから妻とは没交渉だったので、ストレスが溜まっていたのかもしれません。
それにしても、あの清楚で地味な妻が・・・、信じられません。
交際相手も私が初めてだと言っていました。
「わかった。今行くから部屋番号教えて」
私は彼らの部屋に直行しました。
ドアを叩くと見覚えのある若い男が開けてくれました。
夕べは精悍で元気そうな青年でしたが、今日は見るからにげっそりとしています。
「おっ。おっ。いいわあ。早く次のチンポを入れてえ」
妻が布団の上で四つん這いになって叫びます。
1人の男が後ろから入れると・・・。
「ゴゴゴ。いいわ。F君のチンポが堪らないわあー」
妻はそう叫ぶと、白目をひん剥きながら気絶してしまいました。
気絶をしている妻の顔は恍惚としていて、一種の神聖さすら感じさせました。
白目をひん剥き、口からは舌が飛び出ています。
鼻からは鼻水が、口からは涎がだらしなく流れています。
まるで死んだかのようにピクリとも動きません。
なのにアソコだけはヒクヒクと動き、時折汁が出てきます。
「ふう。終わったか」
F君が一息をつくと、ププププ、ズボズボー。
妻の体から勢いよく水が出てきます。
潮吹きという現象だそうですが、生まれて初めて見ました。
若い時は、妻と何百回もセックスをしたはずですが一度も起きなかったので、AVだけの世界だと思っていました。
「このおばさん。怖い」
「本当に潮吹きってあるんだな。初めて見たよ」
妻のアソコは、まだヒクヒクと生き物のように動いています。
すると今度はまた別の液体が出てきます。
アンモニアの匂いが部屋に漂っていきます。
「マジかよ・・・」
あまりにもシュールな光景でした。
妻が目覚めたのは、その1時間後でした。
とにかく旅行の予定を切り上げ、帰ることにしました。
しかし妻がどうしても帰りたくないと言います。
とうとう私は根負けして、1人で帰ることに。
翌日、F君から電話がありました。
妻が、どういうわけかF君の家にしばらく滞在することに決めたようです。
「ということなので、いいですか?」
「あ。ああ・・・」
にわかには信じられなかったのですが、私は何故か了承。
電話越しに、妻と別の女性の雄叫びが聞こえてきました。
妻が帰ってきたのは、10月になってからでした。
あの地味だった妻が網タイツとミニスカートを穿き、胸も半分ほど露わに出しています。
化粧も濃くなり、まるで別人です。
同時に女性としての魅力もかなり増していました。
その夜、私は妻と1年ぶりのセックスをしました。
「シャワー浴びてきていいかな?」
「嫌よ。すぐにしたいの」
妻はそう言うと私のモノを咥えました。
「う・・・」
「イキそう?」
「うん・・・」
「じゃあ。しようか?」
その日は2人で淫らに乱れました。
こんなに激しいセックスをしたのは初めてでした。
妻から「お尻にも入れて欲しい」と言われた時は一瞬面食らいましたが、応じることにしました。
その後は、妻の要請により極太バイブをマンコとアナルに挿入。
妻は潮を吹きながら何度も気絶しました。
翌日、私はぐったりと1日中寝ていましたが、妻は外に出かけていました。
恐らく・・・、別の誰かとしているのでしょう。
何かが終わり、何かが始まる、そんな予感がしました。