初日の午前中こそ、よそよそしかった受講者も、昼食あたりで徐々に打ち解け、会話も弾むようになった。
地元を離れ、仕事を離れ、1週間のアーバンライフ。
年齢的にも20~30代が中心ということもあって、とても開放的な雰囲気が漂っていた。
俺も年の近い男2人(崇・雄介)と仲良くなり、休み時間には「どの子が可愛い?」とか、下らない話で盛り上がっていた。
崇は血気盛んな19歳、若干性欲が暴走しかかっていた。
雄介は親分肌の24歳、こちらもギラギラと女を欲していた。
俺は最年長の25歳、もちろん女に飢えていたが、表面を取り繕うしたたかさも備わりつつあった。
「崇、ちょっとあの2人に声掛けてこいよ」
2日目の昼休み、とうとう雄介が動いた。
「いや、1人じゃ無理っすよ!雄介さんも来てくださいよ!」
「お前が一番年下だろ?」
「でも・・・」
「そら崇が可哀想やわ。俺らも行ったろ」
俺たちが狙いを付けたのは、北海道出身の2人。
優佳は大人しそうな癒し系の女の子。
良く言えば、女優の原沙知絵。
真衣は派手で活発な女の子。
こちらも良く言えば、グラマーな南明奈。
俺たちは昼食を終えて雑談している2人に突撃。
先陣を切った崇のうろたえる姿を弄りながら笑いを取り、すんなり打ち解けた。
崇以外の4人はホテルも同じだったため、夕食の約束とともに携帯番号もGET。
その日から毎日、俺たちは5人で過ごした。
まるで学生時代に戻ったように、今日はボウリング、明日はカラオケとはしゃぎあった。
最終日の前日、研修を終えた俺たちは居酒屋で打ち上げイブを催した。
明日の研修が終わると、その日のうちにみんな帰路に就く。
切ない思いを打ち消すように俺たちは盛り上がった。
深夜1時を回った頃、俺たちはホテルに戻った。
崇は俺の部屋に泊まりたがったが、「明日もあるから」と説き伏せて、自分のホテルに帰らせた。
それは雄介の意向でもあった。
雄介は真衣を狙っていて、俺には優佳をあてがおうとしていた。
俺はというと、5人が仲良くなりすぎたこともあって、真衣や優佳を口説こうという気持ちはすっかり薄れていた。
明日でお別れとはいえ、今日一日の性欲でバランスを壊すのは忍びない気がした。
「もう遅いし、今日はもう寝るわ」
そう言って俺は、「4人で部屋飲みしよう!」という雄介を制して部屋に戻った。
30分ほどしてシャワーを出たところで携帯が鳴った。
「今から部屋行っていい?」
真衣からだった。
真衣はコソコソと逃げるように部屋に滑り込んできた。
「はぁ~、大変だった」
「どしたん?」
「雄介が、『部屋に行っていい?』ってしつこくて・・・。もう部屋に来そうな勢いだったから逃げてきた♪」
困ったと言う割に声が跳ねていた。
「でも・・・どうする?このままここに泊まるつもり?」
「うーん、聡くん(俺)が迷惑じゃなかったら、しばらく話そうよ」
「俺はええけど、なんか雄介に悪いな・・・」
「雄介は、悪い人じゃないけど、私はタイプじゃないなぁ・・・、あっ、あったかいお茶入れようか?」
「あ、ありがとう」
真衣は手際良く備え付けのポットを使ってお湯を沸かした。
その時、また俺の携帯が鳴った。
優佳からだった。
「雄介から電話があって、真衣が電話に出ないんだって。真衣、こんな夜中にどこ行ったんだろう?」
隣を見ると、聞き耳を立てていた真衣が必死で首を振っている。
「お風呂でも入ってるんじゃない?それかもう寝たか」
「もしかしたら聡くんのところに行ってるかと思ったけど違うみたいだね。じゃあ、私も寝るね、おやすみ」
電話が切れると真衣が大きく息をついた。
「優佳、心配してたぞ」
「雄介の電話がうっとおしかったから電源切ってるのよね」
湯飲みを手渡しながら麻衣は言葉を続けた。
「でも、優佳が心配したのって聡のことかもよ」
「え、なんで?」
「優佳も聡のことが気になってるみたい」
「も?」
「私も聡がいいなぁって思ってるよ」
真衣はベッドに座る俺の隣に腰掛けた。
それも肌が触れ合うほど近くに。
背の低い真衣は、当然座高も低い。
俺を見上げる潤んだ瞳を見ていたら俺の中で理性が弾けた。
唇を真衣の顔に寄せた。
10センチ未満の距離で見つめ合う。
真衣が目を閉じて、自ら10センチを詰めてきた。
浅い息を吐きながら、何度も顔の角度を入れ替えて唇を重ねた。
間を置かず真衣のTシャツを剥ぎ取る。
黒いブラが雪のように白い肌に際立っている。
性急にブラの隙間に指を入れ、ブラを押し上げる。
露わになるDカップの胸。
21歳の胸は硬く張りがあって、その先で小さな乳首が小刻みに揺れている。
真衣をベッドに押し倒す。
上気した目で俺を見上げる真衣。
俺は右手で真衣の胸を弄りながら、大袈裟に音を立てて、もう片方の胸を貪った。
「あっ・・・」
昼間には決して発しない艶っぽい声で真衣が喘ぐ。
硬くなった乳首を舌で転がしながら真衣のベルトを外す。
ジーンズを脱がすとき、麻衣は腰を浮かした。
俺が笑うと、真衣は顔を赤らめて目を逸らした。
再び、真衣の唇を塞いで、指をパンティの下に滑り込ませた。
「んふっ・・・」
呼吸で応える真衣。
割れ目は熱を帯びた粘り気のある愛液で溢れ返っていた。
俺は、そこに顔を埋めた。
「あはっ・・・ぁああっ、くっ・・・」
真衣の愛液が俺の顎まで垂れてくる。
「だめっ、このままだったら1人でイッちゃう。交代しよ」
真衣が俺のベルトを外した。
俺も腰を上げてジーンズを脱いだ。
俺のトランクスをいたずらっ子のように笑いながら下ろす真衣。
跳ね返るように上を向いた俺のソレに真衣が舌を伸ばす。
真衣のフェラチオは、年の割に上手かった。
唇で柔らかく包み込んだかと思えば、尖らせた舌が縦横に走る。
上目遣いに俺を見つめる瞳も、俺の脳を刺激した。
(ちょっとヤバイな・・・)
俺は慌てて上体を起こして、真衣の太腿に手をかけた。
その時、真衣が唾液で唇をヌラヌラと光らせながら言った。
「ゴム持ってる?」
「えっ、いや、持ってない・・・」
「そっかぁ・・・」
「付けなあかん?」
「うん、やっぱり怖いし・・・」
その時点で深夜2時過ぎ、興奮していたが眠気も相当なものだった。
「私、部屋に戻ったらあるから、持ってこようか?」
「いや、そこまでは・・・」
普段、付けずにやっていた上、遅漏気味だった当時の俺。
なんとか生で、という甘い期待を捨て切れなかった。
「じゃあ、私は十分気持ち良くしてもらったから、口で最後までしたげる♪」
「えっ?」
俺が次の手を模索しているうちに彼女の口が加速度を増した。
さっきまでの焦らすようなフェラは影を潜め、指を絡ませながら、完全にヌくためのフェラが始まった。
じゅぴ、じゅぱっ・・・。
大きな音を立てながら喉の奥まで吸い込まれるソレ。
「いいよ、そのまま出して・・・」
返事をする前に俺は彼女の口の中に果てた。
真衣は俺の精液をきれいに掬い取ると、上を向いてそのまま飲み干した。
「えっ、飲んだん?」
「うん、いつもしてるし・・・聡くんのなら嫌じゃないよ♪」
お茶を飲みながら答えた真衣は、しばらく俺のベッドでイチャついた後、朝方部屋に帰った。
書いたらなんかスッキリしました。
読んでくれた人、ありがとう。