「だいじょうぶ?」

ともさんの顔が目の前にいきなり現れた。
急に我に返って、逃げるように急いでベッドの枕元へ・・・ティッシュをゲット。

「ああ、俺拭いてあげるから」
「いえ、いいんです!いいんです!」
PCMAX

「◯◯さん」
「はい?」

振り向いてすぐにあったともさんの顔。
優しくキス・・・はいいけど、イッたばっかりで唇も超敏感。
それで1人でビクッって・・・。

「あは!まだビクビクしてるねw」

何も言えず、照れ笑い。

「こういうのは素直に男にやらせるの。ほら、立ってみ」

言うことを聞いてベッドから下りて立つ。
スカートを自分で捲って・・・。
あれ・・・これもまた恥ずかしいんですけど・・・。
無言でお腹を綺麗にしてくれる、ともさん。

「よし、綺麗になった・・・」

と言って何かに気付いたのか、足元から顔に向かって、いきなり凝視。

「あ、ありがとござ・・・」

スカートを下ろそうとした。
すると・・・。

「ちょっと待って、そのまま」
「え?やですよう、恥ずかしいのに」

「いいから。いい子にしてて」
「うう・・・」

優しい笑顔で意地悪なこと言う。
こればっかり・・・。
キャミからも乳首が浮き出ている。
それだけでも恥ずかしいのに、まるで自分から『下半身を見てください』って言ってるようなポーズ。
無意識のうちに太ももをモジモジさせてしまう。

「・・・ふふ。いいよ、許してあげる」

やっと視姦から開放された。
ともさんはベッドから下りてソファに座り、タバコを吸い始めた。
あたしはというと・・・。
何をしていいかわからず、さっき散らばってしまったお菓子や飲み物を集めるためにドアへ向かった。
派手に散らばってんなぁ・・・。
誰のせいだよ、とかぶつぶつ独り言を言いながら、袋に入れ直す。

「何か、飲みますか?」

ともさんは目を閉じてタバコを美味しそうに吸っている。

「ああ、ごめん。ポカリ」

「はい。これ」

渡そうとしたポカリは、床の上に転がっていたせいで、ぬるく感じた。

「ぬるいんで氷とってきます」

「あ、ごめん」

そう言って、ともさんの足元に落ちていた自分のカーディガンと紐パンを拾おうとした。
すると、それを私より先に拾ってしまった。

「これは、明日まで没収」

「え?え?でも氷とりに・・・」

「そのまま行ってきて」

何言ってんの?この人・・・。

「え、だってこんな・・・」

「なに?こんなって?」

「だから・・・だから・・・」

自分で乳首が硬くなってるとか、下のほうが濡れるとか、そういうこと言えるわけないじゃんか・・・。
ともさんが立ち上がって、ホテルに備え付けのアイスペールを持って私に手渡した。

「ドアの前で待っててあげるから、行っておいで」

悪魔が笑うって、こういうことを言うんだ。

「だ、だってこんな・・・んっ」

喋るな、って言わんばかりの軽いキス。

「いってらっしゃい」

にっこりと笑って、あたしの背中をドアから押し出した。
ドアの前で、アイスペールを持って呆ける私。
傍から見ると見ると、ちょっと頭の悪い子みたいかしら・・・。
幸いにも上の階だったおかげか人影はない。
ラッキーなんだかなんだか。

部屋番号だけ覚えて、とりあえず早く氷を持って部屋に戻ろうと思って、製氷機を探す。
発見、製氷、お持ち帰り準備完了。
手早く終わらせて、早めに戻る。
よし、誰にも会ってない!
早く中へ!
ドアのインターホンをすぐ鳴らした。

「あ、ちょっと待ってて」

「早くしてください・・・」

1分くらいの沈黙。
早くしてよう、と半泣き。
すると、前方からこっちに向かって客室係の男性がやって来た。

(ちょっと待って、ちょ)

テンパるあたし。
とりあえずアイスペールを両手で抱えて胸を隠した。
すると、あたしの隣で止まった。
挙動不審なあたしをチラチラ横目に、客室係さんはインターホンを鳴らした。

「はい」

ともさんの声。

「◯◯様でしょうか?灰皿をお持ちしましたけれど」

「ありがとう、すぐ出るよ」

灰皿・・・?
さっきタバコ吸ってたじゃん。
すぐ出るって、あたしのが先に待ってるんですけど。
とりあえず客室係に背を向けてともさんを待つ。

ガチャッ。

ともさんが出てきた。

「あーすみません、灰皿なくてね、あはは」

「いえいえ、こちらこそ申し訳ございません」

「◯◯、何してるんだよ、おいで」

呼ばれたのでとりあえず振り向いて部屋に入ろうとした。
すると、あたしのアイスペールを取り上げた。
は・・・???わけがわかんない!
礼をしてから後ろを向いて帰っていく客室係のお兄さん。

「あ、すみません」

ともさんが客室係さんを呼び止めた。
そのまま、あたしの両手を後ろで掴んでしまった。

「は・・・?」

あたしは唖然とした顔でともさんを見つめた。
両手を後ろで持たれて胸を張っているせいで、キャミソールに乳首がくっきりと浮き出てしまった。
2メートル先くらいで立ち止まって振り向いた客室係のお兄さんは、ビクッとなって、「なんでしょう・・・」と声を裏返して聞き返してきた。
あたしは前屈みで必死に胸を隠そうとした。
けど遅い。
ひどい・・・。
恥ずかしくて涙が。

「いや、ごめん、なんでもない」

そう言うと、バツが悪そうにお兄さんは足早に去っていった。

「ひっぐ。ひ。っく」

手を掴まれたまま泣くあたし。
2度とここには来れない。
(つーかたぶん2二度と来る機会はない)

いきなりともさんが、部屋に入ると同時に手を自由にして、ドアを閉めながらあたしにキスしてきた。

「うあっ、ひゃっ・・・!」

「ごめんね、あんまり可愛くて誰かに見せたかったんだ」

「やだぁ。ひっぐ。はずかし」

そう言って泣きじゃくってしまった。
ソファに座って鼻をかんだ。
ぼーっとしてると、隣でともさんがタバコを吸いながらテレビを観ている。
喉が渇いた。
テーブルにあったポカリをごくごくと飲む。

「ぬる」

「ああ、氷入れてあげるよ」

そう言って、コップに氷を入れてくれた。
ポカリを注いで飲み直す。

「あーおいし・・・お腹も空いた」

あたしは買ってきたお菓子を漁る。
ごそごそ・・・。
ポテトチップスコンソメパンチ、ポッキーにアーモンドチョコレート。

「デブの元ですが、食べてもいいですか?」

真面目な顔して聞いたら、「あんだけ泣いて声出して動いたら腹も減るだろw」って笑いながら言われてしまった。
聞かなかったフリをして、「ダメって言われても食うよ」ってポテチを開けた。

「美味しい?」

「おいしー!」

「そっかそっかwよかったなw」

さっきともさんがポカリをほとんど飲んでいたせいで、すぐになくなった。
梅酒のちっちゃいのを・・・買ってたのを思い出した。
ロックグラスに氷を入れようと立ち上がり、面倒くさくてアイスペールを持ち上げてロックグラスに直接・・・。

ガシャーンガラガラガラガラガラガラ。

「ぎゃー!氷が!氷が!」

横着したせいで、氷がグラスから溢れてカーペットに落ちた。

「ごっ、ごめんなさいっ!」

「うははっはは!なにしてんだw」

苦笑するともさん。
恥ずかしすぎる。
なにやってんだ・・・。
必死に拾い終えて、それでもともさんは笑ってた。
なんだこれ。
気を取り直して、ソファに座って梅酒を注ぐ。
グラスに山盛り氷が入ってるのは見ないフリだ。

「あら、またお酒飲むの?」

「うん~梅酒はお酒じゃない」

意味不明なこと言ってるあたし。
ポッキーを開けて食べ始める。
梅酒、やべぇ、おいしい。
1人でいい気分になった。
ともさんと向き合ってソファに座ってたあたしは、ポッキーを持ってともさんの足元に座った。

「どうしたの?」

「なんとなく」

ポッキーをボリボリ食べる。

「酔ってるの?」

「ううん、全然」

実はすごい上機嫌、たぶん酔ってる。

「ポッキー俺にもちょうだい」

「だめーあたしのー」

「んじゃ無理やりとる」

そう言って、ポッキーの箱から1本抜いた。
酔って体がトロい。

「ああああ!だめじゃん!」

そう言って、すねた。
なんて食い意地が張ってるんだろう、あたし。

「いいじゃん、1本くらい」
「だめ」

「けち」
「けちですよ」

なんて下らないやりとりがしばらく続いた。

「もう1本」

「絶対だめ」

そう言って新たな1本を口に運んだ。
その瞬間、顎のあたりを掴まれて、顔を上に向けられた。
ともさんがポッキーを反対側から食べ始めた。

「!!!」

「もぐもぐ」

なんかやたら悔しかった。
悔しかったからすねた。

「もういい」

悔しかったので、足元から離れてソファに戻った。
しかもソファを必要以上に離した。

「こっちおいでよ」

膝をぽんぽんと叩きながらともさんが言う。

「嫌」

「怒らないの。ほら、おいで」

「行かないもん」

ここで素直に聞いておけばよかった・・・。

「さっきはあんなにいい子だったのに」

い・・・いきなり話を変えるとは卑怯だ!

「ねえ、聞いてる?」

終始無言を貫く。

「さっき、自分でなんて言ってたか覚えてる?どんなことしてたか覚えてる?唇触ったら、泣いて喜んだよね」

首から上の体温が一気に上がった気がした。

「唇舐めたら、足モジモジさせてたよね」

ここまで言われて恥ずかしくて、観念した。

「もうすねてないから!何も言わなくていい!お願いだから」

あたしが恥ずかしそうにしているのが嬉しそう。
笑いながら話を聞いてくれず、ともさんは続けた。

「今座ってるソファで、俺の太ももにおまんこ擦り付けたよね?」

反射的にソファから立ち上がった。
クスクス笑うともさん。
どうしよう・・・どうしよう・・・。
顔が上げられない・・・。

「そんでどうしたっけ?」

ニヤニヤしてる。
見えないけどきっとニヤニヤしてる・・・。

「ああ、四つん這いになって自分でお尻を」

そこまで言ったところで、ともさんに駆け寄り口を手で押さえた。

「・・・顔真っ赤だよ」

そう言って、あたしを抱き寄せた。

「何でそんな可愛いんだろうなぁ。ほんと」

そう言うと、またあの意地悪な笑顔になった。

「さっきみたいにスカート捲ってごらん?片手でキャミも上にずらして、ほら」

そう言って、あたしのキャミを持ち上げて持たせた。
形勢逆転もいいとこ、一気に立場が・・・。

「その格好は、ほんとにエッチだねぇ」

おへその辺りから下に向かって指でなぞられる。

「うぁぅ」

腰がふにゃふにゃと抜けそうになる。
でも許してくれない。

「しっかり立っててね」

そう言いながら内股をなぞり、乳首をつついたり、悪戯をしてくる。
そのうち、また無意識にもじもじしてしまった。

「ほら。またもじもじしてる」

声を聞くたびに体が疼く。

「目がトロンとして。さっきあんなにイッたのに」

耐えられずに声を出してしまった。

「あ・・・っ。さ」

「ん?なに?」

「うう・・・ごめなさ・・・」

半泣きで哀願する。

「何がごめんなさいなの?」

「う・・・ちが」

「ちゃんと全部言わないと、いい子じゃないよね?」

顔を覗き込みながらともさんが言う。

「ひっ。ひっく。ごめなさ・・・」
「何がごめん?」

「え・・・ぇ、エッチでごめなさ」
「よしよし、いい子だよ、エッチでいい子」

そう言ってキスしてきた。
唇を舐められて、また体がビクビクと跳ねる。
その間も立ったまま。
スカートを捲った状態で。
そしてともさんが離れた。

「いい子だね、でもまだ足もじもじしてるねぇ。これはなんで?」

何でこんな優しい顔なのに意地悪なんだろう・・・。
もうそろそろ限界だった。

「も。ゆるしてぇ」
「なーに?どうして欲しいの?」

「ひん。だから・・・」
「ん?どうしたの?」

「お、おま・・こを」

上ずる声を必死に出して続ける。

「おまんこ、も、もう1回触ってください」

「よしよし。1回なんて言わずにいっぱいいじめてあげるよ」

そう言ってあたしの足元に跪いて、直接あそこを舐め始めた。

「ああっ!ひやっ!」

ともさんの舌があたしのクリトリスを舐めるのが見える。

「クリちゃんがおっきくなってるね。いっぱい我慢して偉いよ」

クリトリスとあそこを交互に舐める。
そのうち立ってられなくなって、フラフラになってきた。

「ちゃんとしててね」

そう言いながら指を沈めてきた。

「ふあああああ」

逆効果だった。
そのまま崩れてしまった。
でも指は抜いてくれない。
ぐちゅぐちゅとあそこをかき混ぜる音と、あたしの息の音だけが聞こえる。

「あうぃ!もうっもうやめてっ。ひっく」
「気持ちいい?」

「あっあっ。やめ」
「気持ちいい?」

「きもち・・い・・・」
「可愛いね、エッチな◯◯ちゃん」

いきなり指を抜いて、ベッドの端にともさんが座った。

「おいで、ここ」

あたしの脇に手を入れて、膝の上に立たせた。

「自分で入れるんだよ、今度は」

「え・・・自分・・・で・・・」

「そうだよ。指で開いて、上から入れてごらん」

欲しくて欲しくて仕方がない。
指をあそこに当てると、クチャ・・といやらしい音がした。
そしてそのまま、ともさんのモノの上に腰を下ろす・・・。

「こら」
「は、はい」

「だめじゃん」
「え?」

「おねだりは?」
「!」

これ以上、まだいじめて何が楽しいんだろう。
恥ずかしいのに。
でも・・・。

「おま、おまんこに、ください・・・」
「なにを?」

「うう・・・いやぁ・・・」
「と、ともさんの、おちんちん」

「誰のおまんこに?」
「あたしの・・・おまんこに」

「ちゃんと全部続けて言うんだよ」
「お、おまんこに、ともさんのおちんちんくださぁい」

「エッチなおまんこだなぁ」

そう言って、それをあたしの入口に押し付ける。
ぐちゅぐちゅという淫乱な液の音。
入口で浅く遊ばれる。

「入れさせてぇ」

もう叫び声みたいな声しか出ない。
あたしのお尻を支えてストッパーになっていたともさんの両手が突然なくなった。
浅いところにあったともさんのモノが、突然体内に進入してきた。

「ひゃああああん!」

全身に電気が走ったような刺激。
ビクン、ビクンと大きく跳ねる体。
ともさんの胸にうなだれるあたし。

「・・・今のでイッちゃったの?もしかして」

「あ・・・う・・・」

中がきゅっと収縮しているのが自分でわかる。

「きもちい・・・」

うわ言のようにポツリポツリと呟く。
ともさんの両手があたしの首から顎にかけて添えられる。
そしてキス。

「ん」

「イッてもやめないからね」

ニンマリと笑って腰に手を添えられた。
あたしは、ともさんの肩に腕を回した。
あたしの腰を前後上下に動かし、浅くゆっくり出し入れされる。
卑猥な水の音が部屋全体に響く。

「あ。あ」

途切れ途切れの声が、我慢していても漏れる。
ともさんの首に回していた手のひらをこっそり片手だけ外し、俯いたまま自分の口を押さえた。
声が漏れないように、ささやかな抵抗を・・・。

「なにしてるの?」

(どきっ)

「い・・・いえなにも」

「だめでしょ、いらないことしたら」

両手をまた背中側に回されて掴まれた。

「おまんこがきゅっきゅってしてるよ。こうされたかったからオイタしたの?」

「ちがっ・・違う!違うぅ」

やばい、ほんとに違うのに。
違うけど・・・。

「エッチなおまんこにはお仕置きしなきゃねぇ」

いきなり動きが激しくなった。
自分で支える場所がなくなったあたしの上半身は、ともさんの動きに比例して激しく動いた。

「あっあっあっあっ・・やめ・・ごめな・・」

「気持ちいいよ」

あたしに入れたまま持ち上げたかと思うと、そのまま後ろのベッドに倒れこんだ。
両足を肩の上に乗せられ、両手を胸の下で組まれて掴まれた。

「やだ!やだ!これはっああああ」

「こうすると上に当たって気持ちいいでしょ」

「あひっあひっ」

その通りだった。
このポーズは、あたしが一番感じてしまう位置に当たる・・・。

「谷間作って見せ付けて、いやらしいねぇ」

「あうっ、だってっ、手をっはなしっ」

「なに?もっと?」

話を聞いてくれない。
ひたすらぐちゃぐちゃという音が響く。

「ああああ!やめて!お願い!やめてええ」
「イクときはイクって言えよ」

「ひゃあっだめっ、もっ、イ・・・」
「ほら!イケよ!」

「ああああああああ」

悲鳴のような声をあげて、あたしはイッてしまった。
それでも、ともさんの体は止まらない。

「もっかい、イケるだろ、ほら」

「・・・も・・・やめ・・・」

中途半端に開いた口に、ともさんの舌が進入してくる。
そのまま唇をなぞられる。

「やあああ!ひぃう・・・あふぅ」

あそこへの刺激と唇の刺激は、恐ろしいほどの快感をあたしに与える。

「可愛い、可愛いよ、◯◯」

「あっあっやっあああああ!イクっイクぅぅ」

ビクッと一際大きく腰が痙攣した。
そして何度もビクンビクンっという動きと共に、あたしはまたもやイッてしまった。
そしてともさんも、あたしの中からそれを引き抜き、太ももに向かって射精した。

「うっ・・・ああ・・・はっ・・・」

2人のずれた呼吸だけがシンクロする。
前屈みになったともさんの胸のあたりから落ちた汗のしずくが、あたしの胸を濡らした。
そしてともさんは優しく笑った。
そのままあたしの乳首に軽くキスをし、あたしの唇にキスをした。
真っ白なシーツの上で、ともさんはあたしを強く抱き締めた。