ある日、そんなところへ酒屋の配達員の兄ちゃんが来て、俺に向かって「母親が呼んでいたよ」と言うので急いで帰った。
その日以来、なぜか俺は農業倉庫への出入りをみっちゃんに禁止され、同時に2人で遊ぶこともめっきり減ってしまった。
まあ俺もそろそろ家は遠くても男同士で遊びたいと思い始める時期とも一致してあまり深くは考えなかった。
どれくらい後のことか記憶が不確かなのだが、俺はみっちゃんに呼び出され、導かれるままにあの農業倉庫へと入った。
藁束の上に座らされた俺は目を瞑ることも命じられ、素直に従った。
家同士の主従関係みたいなものが少し残っていたせいかもしれないが、俺はそれまでもみっちゃんの言うことに逆らったことはなかった。
みっちゃんは俺のズボンを器用に下ろし、次にパンツに手をかけた。
俺も反射的に腰を引いたのだが、みっちゃんに一喝され、言われるがままに・・・。
「くさっ」とつぶやきに近い声の後、俺のチンコは温かいものに密着され、我慢できずに目を開けると、みっちゃんが俺のチンコを吸っていた。
チンコはすぐに反応し、勃起とともに包皮が不足して亀頭の半分強がもちろんみっちゃんの咥内で露出した。
その時の快感は俺が未だかつて味わったことのないすさまじさだった。
精通を迎えていない俺は射精には到らず、あまりの気持ちよさに虚ろだったのだが、みっちゃんは極めて事務的に、「はい交代!」そう言って俺の横に腰を下ろした。
俺は慌ててズボンを上げながら立ち上がった。
薄暗い倉庫の中でも、肩幅くらいに足を開いたみっちゃんがパンツを穿いていないことはわかった。
俺はすぐに悟り、みっちゃんの股間に顔を突っ込んだ。
(舐めたらいいんだよな・・・)
みっちゃんからの具体的な指示はなかったが、俺は勝手にそう思い込んだ。
みっちゃんの股間も俺がふざけてチンコの皮を剥いた時と同じで臭かった。
視界のきかない中、なにやら入り組んでヌメヌメしたみっちゃんのアソコを俺は必死に舐め回した。
言葉でのリアクションはなかったけど、俺はみっちゃんの呼吸の加減で自分の行為の正解不正解を知ることができた。
それから、俺たちの秘密の遊びは毎日のように繰り返され、その中で、俺のチンコはすぐに完全に剥けるようになり、結構短期間の後に精通を見た。
それはもちろんみっちゃんの口の中での出来事だった。
みっちゃんは少し白目を剥いたような顔をして倉庫の隅に行き、そこにあったペンキの缶に俺の精液と自分の唾液の交じり合った液を吐き出した。
物知りなみっちゃんは、「ああ、たっちゃんはもう大人だ」と言って藁束の上に仰向けに寝た。
そして、自分でパンツを脱いでから俺に耳打ちした。
「あのね、あたしのね、おまんこの中にたっちゃんがチンチンを刺して、さっきみたいのを出したら妊娠して赤ちゃんできるんよ。でもさ、あたしはまだ子どもやから今のうち今のうち」
導かれるままに俺はみっちゃんの股間に近づいた。
驚くほど呆気なく挿入は成功し、そしてすぐに射精した。
俺たちの秘密の遊びは、キス→クンニ→挿入(ピストン運動)→ペンキ缶に射精という普通のセックスで完結した。
やがて中学生になった俺は、「母親が呼んでいる」などと俺を騙した酒屋店員とみっちゃんの間にあの日(以降も)何があったのかを薄々知った。
それは、俺が呼び出されたあの日の前後に酒屋がコンビニに変わり、店員がおそらくは里に帰ったのだろうことでも裏付けられた。
先に中学生になったみっちゃんは同級生たちの目を気にし始め、俺たちは徐々に会わなくなっていった。
決定的だったのは、みっちゃんが初潮を迎えたことで、以降彼女は口ではしてくれるものの避妊の有無を問わず一切の挿入は拒まれた。
高校を出てすぐにみっちゃんは婿養子を迎え、今も実家に暮らしている。
俺は大学進学以降は里を離れ、もうそろそろ潮時かなと思える彼女と毎週末を共にしている。
去年暮れに里に帰った折には、みっちゃんとばったりと顔を合わせ、変にドキドキして会釈しかできなかった。
いつかまた、あの頃のことを思い出として語れる日が来るのだろうか・・・。
彼女の懐妊を俺が母親との電話中の世間話で知ったのは先月のことだった。