俺は、なぜに麻美を女として見るようになったのか?

最近、それを考えます。
・・・やっぱり、俺が近親相姦に目覚めたのか?
いや、“姦”はまだだ。
PCMAX

確かに麻美は可愛い。
芸能人の藤本綾に似てるし、性格がサバサバしているのが、俺好み。
・・・好み?
すると、俺は気づかないうちに、すでに麻美を女として見ていたのか?!
・・・なーんて、アホな兄の回想はこの辺にして、本題に移ります。

今日は麻美の買い物に付き合う日のお話。
夏休みに入ってからは、麻美も部活と買い物の二つしかスケジュールがないらしく、部活がない日は、決まって俺が駆り出されました。
駆り出される理由は、車と、麻美の資金力が強い(働き者の麻美はバイトで月10万以上稼いでる)ということ、そして俺のセンスの良さにあります。
麻美はお世辞にもセンスの良さはありません。
それを見るに見かねた俺が、部屋の内装から服までフルコーディネイトしてるんです。
なので特に服を買うときは、俺出陣です。
今日の買い物は、夏用の服と水着を買う予定です。
最近は鬼畜な兄でも、やっぱりセンスを問われることになると真面目に考えます。

さて、家を出発して、目的地のデパートに着きました。
服飾売場へ向けてGO!

「兄貴、これはどう?」

「それよりはこれだろ?着回しがきくじゃん」

「そっかぁ。じゃっ、これ!」

買い物は順調です。
麻美も何点かに絞り込みができたようで、最終的には試着を残すのみとなりました。

「じゃっ、そろそろ試着をするか」

「うん」

二人でいつも使っている試着室へと向かいます。
しかし、そこはすでに使われていて、まだかかりそうです。

「どうする?」

「うーん・・・あ!兄貴、あそこ空いてるよ」

そこはフロアとは少し離れた場所で、目立たない位置にありました。
そして・・・。

「あれ。『使用禁止』って張り紙がされてるよ、兄貴」

「ほんとだ。・・・あぁ、閉めてもすぐ開いちゃうんだ。壊れてるな」

扉が壊れているようで、閉めてもすぐに開いてしまうんです。

「早く帰んないと、バイトが・・・」

麻美のバイトの時間まで間に合いそうもないらしいです。

「なら、俺が押さえててやるから中で試着しちゃえよ」
「えっ」

「時間、ないんだろ?」
「・・・うん、そうする」

ブラボーッ!エクセレンッツ!
麻美が試着する傍にいられるなんて至福の極み!
早速、中に麻美を入れ、扉を片手で押さえました。
途中、店員が来ましたが、「中で試着してるので、押さえてる」と言うと、すんなり引き下がりました。

(・・・よし、俺の思惑通り)

実は試着するときに、新たな羞恥責めをやろうと画策中だったんです。
使用禁止の試着室があったのは、嬉しい誤算でした。

さて、羞恥責め開始。
俺はまず、麻美がある程度服を脱ぐまで待ちました。
試着室の中から聞こえてくる、衣擦れの音。
たまらん!あーたまらん!
中を覗いたらさすがに麻美もキレると思うので、それはできません。
しかし・・・。

「最近、試着室の中に盗撮用のカメラがあるらしいぞ。それらしいの、あるか?」

「えーっ?!」

慌ててカメラを探している様子。
・・・そう、言葉責めです。

「・・・うん、ないみたい」

安心したのか、また衣擦れの音。

「最近、多いらしいから気をつけないとな」

「・・・うん。・・・」

おっとー?!
何だ、今の“溜め”はーっ?!
まさか、すでにMとして目覚めているのか?!
どうかなぁ・・・。

しばらくすると中から麻美の声が。

「いいよー」

着終えたら、いつも俺がチェックするので、その合図です。
普通に開けました。
中には、さらに可愛くなった麻美がいました。

・・・可愛すぎるっ!
どうしよう、麻美にハマリかけている俺がいる。
いや、自覚するのが遅かっただけか?

「どう?大丈夫かな?」

俺、冷静なフリ。

「いや、ちょっと・・・お前、胸デカくなったか?」

「どこ見てんだ、変態!」

「それに、ウェストも細くなったよな。3サイズ、いくつだ?」

明らかに恥ずかしがっています。

「いやー、いい女になってきたよなーって思ってさ。・・・変か?」

「いや、その・・・ありがと」

照れるのもまた可愛すぎっ!
・・・しかし、これだけで終わらせるつもりはありません・・・。
麻美は照れたままです。
その時、俺は一つの作戦に出ます。

「サイズがわかんねえよなぁ・・・」

麻美はハッと顔を上げ、こう訊きます。

「これでいいんじゃん?サイズは後からカラダに合わせるし」

・・・それじゃ駄目なんだよう!
作戦がうまくいかなくなるんだよう!

「駄目だ!せっかく選んでるんだから、サイズもきちんと合わせろ!」

「・・・うん、分かったけどさ・・・」

まずいな。
さっさと仕上げに掛かってしまわないと・・・。
その後、俺は麻美に同じデザインのサイズ違いの服を上下とも手渡し、俺が押さえながら試着室で着替えてもらいました。
・・・どうしよう。
これで終わったら、元も子もない。
その時、俺の目の前にあるハンガーに、一つのアイテムが掛かっていました。
・・・これだ。
これで、もう少し時間を延ばせれば・・・。
手が届く距離にあったことを感謝し、扉を押さえたまま、それを手に取りました。

「兄貴ー、もういいよー」

着替え完了!
次の作戦だ!
扉を押さえていた手を離し、扉を開けました。
サイズがぴったり合えば、また一段と可愛い!

「どうかな?」

「いいっ!」

俺がそれを言ったら、それは買うことになります。

「よし、この上下ね」

試着室の中の鏡を使って自分の姿を鏡に映し、最終的な確認をとっています。

「それじゃ脱ぐから、また閉めてよ」

チャンス到来!!

「なあなあ、お前さ、今度の日曜日に泳ぎに行くって言ってたよな」

「ん?あぁ、言ってた。そうだ!水着も買わなきゃ!」

「ほら、これなんかどうよ?ちょうど目の前にあってさ、どうかなと思ったんだけど」

麻美に手渡します。
軽く眺めてから、うんうんと頷きます。

「いいね。試着しよっかな」

よーーーし、よし、よし、よーーーし!
またも扉を押さえながら、麻美が試着を終えるのを待ちます。
・・・うまくいくと良いんだけど。

「兄貴ー、いいよー」

水着の試着。
店によっては試着が出来ないところもありますが、この店は以前に試着をさせてもらったので出来ることを知っています。
けど水着の試着をするときは、ルールが一つだけあります。
それは、下着を着けたままで試着を行わなくてはならないんです。
知るかー!
今はそれどころじゃないんだよ!
麻美とのファンタジーが待ってるんだ!
・・・などと、かなりイッちゃった妄想に心が動き、すでに尋常な精神状態ではない俺が考えたのは、麻美をどうしても辱めたいだけ。
・・・こう書くと、もの凄い鬼畜な行為ですねぇ・・・。

麻美の言葉に、すぐに行動に移っていました。
扉の向こうにいた麻美は、俺を殺すナイフでした。

(・・・何だ、その胸は?!)

俺、聞いてないぞ?!
振り向いただけでプルンプルンと揺れるなんて!
でも、・・・やっぱりな。

「どう?似合う?」

ふざけてキャンギャル風なポーズをとり、「どう?」としきりに訊いてきます。
ここで、次の作戦。
・・・最終段階。

「・・・お前さ、どうして下着を着けたまま試着してるの?」
「へっ?何で?こうじゃなきゃ駄目じゃん。怒られちゃうよ」

「そうじゃなくて。これはもう買うことに決めてるんだからさ。お前のサイズにもピッタリっぽいし」
「・・・だから?」

「必ず買うけど、カラダのラインを綺麗に確認してからじゃないと決められないよ」
「???どうするの?」

「下着は取れ」
「えーっ?!」

「取らなきゃ見えないだろっ!」

言ってることが、そろそろ明確じゃなくなってきました。
でも、頑張れ、俺!

「・・・だから、チェックするのは俺なんだから、最後まで責任持ってコーディネイトしたいわけよ」

もっともらしい言い訳に麻美は困惑気味。

「・・・でも・・・」

「ここなら人もそんなに来ないし、どうせなら全部見せてくれないかなぁ」

「・・・いいけどさぁ・・・」

勝った!勝ったぞ!
麻美は頬を染めながら、試着室に戻りました。
・・・さぁ、これからが最終段階だ。

「兄きぃ・・・。いいよ」

声の調子が少し違うことを俺は知っていました。

(絶対に、Mの素質があるんだ・・・)

妄想を早く現実にさせたくて脳味噌がウニになっています。
開けたよ!
扉を開けたさ!

「・・・恥ずかしいから、あんまり大きく開けんなよ・・・」

眉間に皺を寄せて、羞恥に耐えている様子。

「・・・どう?・・・なぁ・・・」

あああああああああっ!
俺って、天才!
そして強運の持ち主!
だって、だってさ!
麻美の水着、セパレートタイプを選んだんだけど、こいつ、胸の所のサポータの意味がないくらい、乳首のポッチが浮き上がってるんですよ!

そして、パンツ!
腿の部分まで裾がある、最近流行のデザインですが、色をグレイで選んで正解!
股間の所に薄っすら沁みが出ていることを発見!
汗なのか、それとも別のモノなのか、それは麻美しか知らない・・・。
そんなに兄を喜ばしてどうするんだよ?!

「・・・ねぇ!どう?」

そろそろ許してやりましょうか。

「いいっ!」

結局、麻美のバイトの時間には間に合いました。
ギリギリ。
俺の収穫は麻美の羞恥姿と・・・。
それ以外にも、大きな収穫が一つ。
・・・麻美が支払いを終えたときに袋の中の水着をチェックしたところ、水着の股間部分にヌルヌルとした大量の液体を発見。

(・・・もっと、羞恥に晒さないと・・・)

俺の鬼畜ぶりが、どんどん酷いモノになっていくのを感じていました。

<続く>