M「えっ・・・ここで?それは無理だって・・・◯◯さん起きちゃうって・・・」

A「いいじゃん、起きたら起きたで。てか、起して3人でやる?」

M「そんなのできるわけないでしょ!!」

A「じゃぁ俺はどうすりゃいいのよ?」
PCMAX

M「・・・」

A「・・・」

M「・・・口じゃだめ?」

A「・・・うーん、口かぁ。ま、仕方ないか。その代わり気持ちよくしてくれよな」

M「うん」

Aが仰向けになり、その上にMが覆いかぶさるような格好になる。
服が擦れる音以外にMがしている音はほとんど聞こない。
時折Aが「うー、気持ちいい」とか「もう少し速く」と言っていたが、やがてAの「そろそろイキそう」という声の後、「ウッ!!」という少しこもった声がして2人の動きが止まった。
無音の世界が訪れた。

M「ヒッシュあう?(ティッシュある?)」

しばらくの静寂の後、Mが尋ねた。
明らかに口の中にAのエキスが溜っている。

A「あ、ちょっと待って。ティッシュどこかな?やべっ、電気点けないと分からないわ・・・」

Aは少し慌てた様子。
まぁ慌てて当たり前の状況ではあるんだが。

M「ひゃやく(早く)」

A「待って。一瞬電気点けるわ」

M「ひゃいひょうふ?(大丈夫?)」

A「いや一瞬、マメ電点けるだけだから・・・」

Aが手探りで照明のヒモを2、3度引っ張ると、豆電球が点いた。
しかし今までの真っ暗闇に比べると、豆電球とはいえ点けば部屋全体を見渡すには十分な明るさになる。
薄暗がりの中部屋の全容が明らかになった。

俺「はい、ティッシュ」

俺は起き上がり、無造作にティッシュのボックスをAに手渡した。

A「うわっ先輩!!」

M「!!!」

俺「いや、いいよ、いいよ。それよりティッシュ早くAに渡してやれよ」

俺はティッシュを渡し、AがすぐにそれをMに渡す。
ティッシュを抜き取り、手早くそれを口元に持っていくM。
エロい・・・。

A「先輩すみません。つい・・・」

俺「いや、いいって。俺だってこんな格好だし」

2人の視線が俺の下半身に向けられた。
実際この時の3人の姿は間抜けだった。
俺は中途半端にジャージを下げてナニを出したままの状態で、しかもまだ発射していないからビンビンのまま。
あえてそのままの状態を2人に見せつけてやろうとも思ったけど、やっぱりそれは恥ずかしかったので近くにあったタオルで一応局部だけは覆ってみたものの、状態そのものは十分確認できる格好。

一方、AとMは上半身は服を着ているものの、こっちは完全に下半身丸出し。
Aは今さら手で隠すのもおかしいと思ったのか、ふにゃけたナニを晒したままの状態で俺を見ているし(ちなみに結構デカかった・・・)、Mは女の子座りで手を股間に置いているので、大事なところは見えないが、剥き出しの太ももと、その横に脱ぎ捨てられた下着が生々しい。
Mも今さらと思っているのか動けないのか、すぐに服を着ようとはせず固まっている。

俺「いや、つい目が覚めちゃってさ。俺も悪いなーとは思ったけど、さすがに眠ることも出来なくってさ。だからずっと横で聞いてたw」

A「えっ、まじすか?ずっとすか?」

俺「うん、ずっと」

A「最初からすか?」

俺「うーん、かなり最初の方かな?Mが脱がされるところくらいからだから。Mが俺が起きるって心配してた」

A「うわっマジ最初の方じゃないですか・・・」

俺「で、俺も悪いなとは思ったけど、自然と手が動いてさ。こんなんなっちゃったわけよ」

俺はそう言うとタオルの下からチラっとナニを見せた。

A「うわっ、すげっ。てか先輩、自分でしてたんすか?」

俺「うん。でさ、俺もすごい興奮させられちゃってこんな状態なんだけど・・・できたらMに協力してもらえないかなーと思ってさ?」

この状況でならと思い、俺は思い切ってMに聞いてみた。
さっきから一言も発してはいないが、Mもこの状況と自分の立場は十分理解しているはず。
ここは押すしかないと俺は強引に交渉を開始した。

俺「ね、M、だめかな?」

M「・・・」

俺「ほら、2人はもうイッてるからいいけど、俺はまだこんな状態だからさ。この状態、男は辛いんだよ。それに一人でするのも可哀想って思わない?てか今さら一人じゃ出来ないし」

M「・・・」

俺「今日のことは3人の秘密ってことで、絶対に内緒にするからさ。一生に一度くらいこういうことしてもバチは当たらないって!!ね、お願い」

先にやったのはそっちだろうという立場上の強みもあって、俺は間抜けなくらい必死で頼み込んだ。
ちなみに後日Aとこのときの話になったとき、「あのときは先輩の気持ちも分かるけど、俺からMに『してやれ』って言う訳にも行かないし、どうしようかと思いましたよ」と言われた。
俺、カッコ悪い・・・。

俺「なっ、M頼むって」

少しの沈黙の後・・・。

M「・・・どうすればいいんですか?」

ついにMが答えた。

俺「いやだから、協力をしてもらえればなぁと。手とか口でさ」

M「・・・手でもいいですか?」

俺「あっ、手ね・・・」

正直ここは悩ましいところ、俺は迷った。

(Aには口でしてやったのに俺には手かよ)っていうのもあったし、実際手より口のほうがいいのは事実。

でもAの時とは明らかに状況も違うのもこれまた事実で、Mからすれば、俺にするといっても横にはAがいるし、何よりもAとは勢いとはいえ合意の上、俺には半ば強制されてという違いがある。
一瞬の思案の末、俺は妥協することにした。
Mからすれば妥協って何だよってことだろうけど・・・。

俺「じぁあ、手でよろしく」

俺が言うとMが小さく頷いた。

M「・・・あと、Aってここにいたままですか?」

Mが尋ねる。

A「あっ、俺?どうしよう。やっぱいない方がいい!?」

うろたえるA。

俺「どこか行くって言ったってなぁ。トイレ行っとけって訳にもいかないし・・・。さっきみたいに電気消せばいいんじゃね。俺だって声は聞いてたけど姿は全然見えてなかったし」

俺はMの気が変わるのが怖くて、そう言うと自ら素早く電気を消し、Mを引き寄せると自分のナニを掴ませた。
Aのことは諦めたのか、Mが俺のナニをしごき始める。
最初は戸惑いがちだったけど、俺が独り言のように「あ、気持ちいい」と言うと、早く終わらせたいと思ったのか動きが激しくなった。

到達までは早かった。
恐らく3分と経っていなかったと思う。
すでに一度発射直前までいっているとはいえ、これは恥ずかしかった。
MだけでなくAにまで早漏なのを知られてしまった・・・。
それに勝手な言い草だけど、経緯が経緯だけに射精しちゃうとMに対する罪悪感も覚えた。

俺「ありがと」

俺はMにお礼を言うと、ティッシュを探すため再びマメ電を点けた。
なんと、今度はAが自分でヤッてた・・・。
A曰く、目の前でMが先輩に手コキしてると思ったらすごく興奮してきて、電気を消したら確かに2人の姿はほとんど見えないので、これだったら自分でしてもバレないと思ってて始めてしまったとのこと。
まぁ俺も人のこと言えないけど、Aも相当頭のネジが緩んでる。
ただ俺としては、かなり強引にMにさせてしまったという罪悪感があったので、Aの情けない行為にかえって救われた気がした。
Mも呆れて半分笑いながら、「あんたねー、いい加減にしなさいよ!!」って言ってたし。

結果として、Aのおかげで場の空気が和んだことと、変な照れ隠しもあって、俺たちはその後もなんとなくエロ話を続けた。
男目線でのフェラテク講座とかナニの大きさ比べとか、今までの経験相手とか。
まあ、こんなときでもなきゃちょっと出来ないハードな内容だったけど、今さらカッコつけても仕方ないしって感じで結構盛り上がった。
ただし、Mの強い要望でこのままなし崩し的な3Pとかは絶対なしって強く釘を刺されたから、あくまでもトーク中心。
せいぜいソフトタッチまでって感じではあったけど。

最後になってAが、「もう一回口でして」ってMに頼んだけど、それは出来ないと断られてがっかりしてたら、「チュッてするだけだったらいいよ」ってことになり、結局、俺とAにしてくれた。
俺としては自分がしてもらったことよりも、目の前で女が男のナニに口をつけるのを見たのが初めてだったから、そっちにすごく興奮したのを覚えている。
今思えば、俺とAはよくそのままMを襲わなかったと感心するんだが・・・。

こうして俺ら3人の訳の分からない夜は終わった。
家に帰る2人を見送った後、俺は速攻でもう一度抜き、さらにそれからしばらくの間はほとんどこの時のことをネタに一人エッチに励んだ。

3人のその後については、元々成り行きでこうなっただけなので特段の変化はなく、Mとは時々エレベーターで2人きりになったときに、お互い含み笑いをする程度。
Aとは秘密を共有したことで、親密なような一緒にいると照れるような不思議な関係になったが、それでもとりたてて関係が大きく変わることはなかった。

今では3人とも勤め先が変わったりして会うこともなくなり、あの日の出来事の現実感も薄れてはきたけど、それでも俺の中では最高に興奮した思い出であるのは事実。
今でも時々、あの2人も思い出したりしてんのかなーなんて考えたりもしている。

終わり。