「どうしました?」
「エンジンがかからないの」
「それはお困りですね。よかったら見てあげましょうか」
彼女はチラとこちらを窺うように見ました。
こんな人気のない山の中で、うっかり変な相手だったらという不安がその顔にありありと浮かんでいます。
けれどもすぐに表情が柔らかになり・・・。
「お願いしょうかしら。もうじき日も落ちるし、こんな所でいつまでも立ち往生はしたくないわ」
どうやら僕は彼女のお眼鏡にかなったようです。
彼女が車から降りてきました。
思っていた通り、背丈は僕とあまり変わりません。
大柄ですが体は締まっていて、何かスポーツでもやっているような雰囲気がありました。
運転席に座った僕は、しばらくキーを回したりしていましたが、それがうんともすんとも言わないのを確かめて・・・。
「バッテリーがあがっているみたいですよ」
「え、ほんと。困ったな」
「大丈夫。ブースターを持ってるから、僕の車から充電すればいい」
「まあ、助かるわ」
すぐに両方のボンネットを開いて二つのバーテリーにブースターケーブルを繋ぎました。
こちらのエンジンをかけると、同時に彼女の車のエンジンもかかり、彼女が手を叩いて喜びました。
「ありがとう」
僕がブースターを外して車に乗り込もうとすると彼女が・・・。
「何かお礼をしたいわ。よかったら私の家に来て」
「気を遣わなくていいですよ」
「いいから!」
こちらが断れば断わるほど、彼女も意地になって誘うのでした。
結局、僕は彼女の家に行くことにしました。
ハイウェイを下り、山の麓に出ると、そのまま街中まで30分ほど走ったところに彼女のマンションがありました。
「さ、上がって」
てっきり既婚者と思い込んでいた僕ですが、マンション3階にある部屋には誰もいなくて、彼女の口から「1人だから気楽にしてちょうだい」と聞いて、やっと肩の力が抜けました。
聞けば彼女は高校の体育の教師で、趣味でやっているバレーボールの試合に出たその帰りに車が止まってしまったとか。
「あなたが通りかからなかったら、私まだあの山の中で途方に暮れていたと思うわ」
「僕じゃなくても、きっと誰かが助けてくけましたよ」
「誰でもいいとは限らない。あなただから良かったのよ」
そんな暗示的なことを言いながら、彼女がこちらに身を寄せてきました。
そこは和室で、二人を妨げるものは座椅子くらいのものでした。
キスをかわしました。
実は、山中で彼女を初めて見た時、こうなりそうな予感がありました。
彼女の盛り上がった乳房が僕の胸板に押しつけられました。
それは弾力のあるボールのように弾みました。
部屋の明るい照明の下で見ると彼女はとても魅力的で、年を経るにつれて素敵に成熟してきたことが見てとれました。
僕は彼女のブラウスのホックを一つ一つ外しにかかりました。
ブラジャーを取ると張りのある肌が現れ、小豆色の乳首が盛り上がった乳房の上にぽつんと突き出しています。
次に脱がせたスリップの下から、光沢のある下着に包まれた下腹部が現れました。
刺繍とか賑々しいフリルなど何もない代わりに、腰骨の辺りまで切り込んだ短い布地が、辛うじて下腹部を覆っていました。
私がその下着の上から手を当て、静かに下に滑らせていくと、彼女が太腿を擦り寄せるようにして身悶えしました。
布地を通して柔らかな感触が指先に伝わってきます。
そこはすでに湿り気を帯び出していて、なおも刺激すると彼女が荒い息を吐いて僕の腕にしがみついてきました。
僕が彼女の下着に手かけ、ゆっくりとそれを膝まで下ろし、さら足首にまで下ろしたのはそれから間もなくのことでした。
黒々とした体毛に取り巻かれたVゾーンの窪みに、僕は目を奪われました。
中央に陰部から伸びる筋がくっきりと走っています。
僕は込み上げてくるものに駆り立てられて、彼女の逞しいまでに太く締まった太腿を、大きく左右に広げていました。
陰毛が絡みつく皮膚と皮膚に挟まれた襞がぱっくりと開き、裂け目が僕の目に生々しく迫りました。
そこから白濁した体液がとろりと滴り落ちるのが見えました。
太腿の間に頭を割り込ませた僕は、舌の先でその場所を愛撫すると、彼女は吐息とともに喘ぎだし、大きく全身を波打たせました。
僕の肉が鋼のように硬直して下腹部に太く硬く屹立しました。
僕が彼女の上からそれを突き入れようとした時、彼女が一度確かめるように掌でそれを握り締めました。
そして僕はそれを、彼女の奥深くに突き入れました。