破砕をやった1週間後、まずは検査。
さっき撮ったレントゲン画像を見ながら・・・。
「うーん、大きさは最初の半分くらいですけど、ここ残ってますね。もう1回やっときましょう」
えらく簡単に言ってくれるな、医者。
ま、2回目以降は無料らしいから、良いようなもんだけど。
要領もわかってるんで、さっさと破砕室に行く。
看護婦さんは前とは違う人で、年はもう少し上、俺と同じくらいか。
スラリとした、気さくで上品なおばさんといった感じ。
前の人みたく、いきなりチンコ掴んでガシゴシ擦るなんてしなさそうな雰囲気で、まあ安心というか、ちょっと物足りないというか・・・。
で、前と同じようにカーテンの奥でパパッと裸になって、例の紙おむつみたいなトランクスを穿いて、術着を着る。
あれ?
術着、上だけしかないよ?
下の方は?
カーテンから顔だけ出して看護婦さんに聞いてみる。
「あの、術着、上だけしか・・・」
「あぁ、それでいいそうです。どうせ下は脱いでもらうことになりますから・・・でしたよね、先生?」
即答でした。
なんかパンツ下ろされるの確定みたいだ。
少しでも恥ずかしくないように、予め剥いておいて・・・と。
コノヤロ、戻るな。
戻る時に毛を巻き込むと痛かったりするんだよな。
普通に剥けてるヤツらにはわからんかもしれんが、包茎ってすごいコンプレックスなんだぞ。
あんまり遅いんで、看護婦さんが声を掛けてきた。
「どうされました?着替え、できました?」
待て、せかすな。
色々都合があるんだよ。
しかし、白いトランクスだけってのもハズいもんだな。
すぐ脱ぐにしても、下も欲しかったかな。
とはいえこれ以上グズグズしてるわけにもいかないんで、諦めて出ていって、ベッドに仰向けに寝る。
なんとなく前を隠すように手を置いて・・・。
「前よりだいぶ下がってはきてます。なので、前回よりも、ずっと下の方に当てることになります」
すでに打ち合わせ済みみたいで、看護婦さんがすぐに横にきた。
「じゃあ、ごめんなさい。少し下げますね」
「・・・は、はぁ」
『少し』・・・ね。
そして耳元に顔を寄せると、俺にだけ聞こえるような小さい声で囁いた。
「大丈夫ですよ。気にしないで」
いや、その台詞、その表情、スゴい破壊力です。
早くも半勃起。
看護婦さん、トランクスのゴムに指をかけて引き下ろそうとするが、その、ちょっと引っ掛かってるみたいで・・・。
ゴムの前を引っ張って持ち上げておいて・・・。
グイッ。
ブルン!
うわ・・・。
覚悟はしてはいたが、やっぱりハズい。
・・・で・・・???
看護婦さん、半勃起を凝視。
いや、そんなに見つめなくても。
オジサンのチンコなんて見てもしかたないだろうに。
で、あの・・・。
タオルとかは?
無しですか?
前の時は掛けてくれましたよ?
勇気を振り絞って、というか、開き直って言ってみる。
「あの、すみません、タオルか何か・・・」
「あぁ、ごめんね。ギリギリの場所に当てるんで、ちょっと無理かな?でも大丈夫ですよ。恥ずかしくないですよ」
待ってくれ。
恥ずかしいか恥ずかしくないかは俺に決めさせて欲しい。
それにね。
『無理かな?』なんてカワイイ言い方、勘弁だよ。
ほらみろ。
・・・いや、違う。
見ないで。
せっかく収まりかけたのが、また・・・。
セッティングを終えたらしい医者が声を掛けてきた。
「えーっと、お待たせしました。始めますよ」
別に、そんなにお待ちしてたわけでもないが。
医者が機械を操作して、例のヤツが下がってくる。
お腹に圧迫が・・・。
へ?いや、ソコ、違うよ?
それ、チンコだって。
変なとこに当てないで欲しい。
でも、かまわずそのまま下がってくる。
医者、ちゃんと見てるのかな。
いや、チンコ見て欲しいわけじゃないけど。
衝撃波って、硬いところに集中する性質があって、それで石が砕けるって聞いたぞ。
チンコ硬くなってて砕ける・・・なんてことはないよな。
怖っ・・・。
結局、チンコは機械の一番端っこ辺りで押され、ヌルヌルのゼリーでツルンと滑って外に押し出された感じ。
まあ剥きだしだけど、機械の陰に隠れたみたいになって、少しは助かったのかもしれない。
「じゃあ、始めますよ」
パチパチ・・・。
腰いてぇ。
この体勢、結構ツラいよ?
そして小一時間。
パチパチ・・・が自動停止。
「はい、終わりです。お疲れさまでした」
なんかね、今回のはすごく疲れてグッタリだった。
体を斜めにして寝る体勢ってのが、かなりキツかった。
医者の声が虚ろに聞こえるくらい。
息が荒くて、冷汗もかいてる。
看護婦さんが心配そうに顔を覗き込んで、「大丈夫ですか?」って、そっと手を握って、額の汗を拭いてくれた。
うぅ・・・なんて優しい。
また、ウルッときてしまったじゃねーか。
で、またウィーンって動いて、お腹が圧迫から開放。
同時にチンコも開放。
完全に縮こまってる。
知ってるか?
縮こまった包茎チンコって、むちゃくちゃハズいんだぞ。
今回はタオルも無しだから、いきなりモロに露出だし。
看護婦さんは俺の手を握ったまま。
ハズい・・・。
ハズいが、グッタリして、体、動かせれない。
気がつくと俺、看護婦さんの手をしっかと握ってたよ。
ゴメン。
しばらくして看護婦さん、耳元に口を寄せると・・・。
「疲れました?でも、お腹、拭いときましょうね」
優しく囁いて手を離し、タオルを取りに行った。
ここまで優しく扱われると、いくらオジサンだって、そりゃウルッとくるよ?
看護婦さん、すぐにタオルやウェットティッシュを抱えて戻ってきた。
ウェットティッシュを2~3枚手に持って、お腹、脇腹と、前の時と同じ。
とても丁寧だなと感動してたら・・・。
うわ。
なんだか柔らかいもので、チンコとタマ、全体がつつまれた。
予想外の攻撃に思わず腰が引ける。
看護婦さん、少し驚いたように手を止める。
「あらっ、ごめんなさい、どうしよう。痛かった?」
「い、いいえ、そうじゃないです。大丈夫です」
「あぁ、よかった。キレイに拭いとかないと」
で、再開。
なんでそんなに優しいの?
なのに俺ときたら・・・。
ヤバい。
気持ち良すぎる。
ほんと、ヤバいって。
勃ってきたよ?
当然、気付いてますよね?
看護婦さん、かまわずチンコを、タマを、両手で包んで揉むようにして拭く。
そっと優しく、絶妙のタッチで。
3秒と経たない間に、MAX。
もう、ギンギンとしか言い様のない状態。
またまた恥ずかしいやら申し訳ないやら・・・。
思わず、謝ってしまった。
「あ、あの・・・すみません」
「うん、いいですよ。気にしないから」
「すみません。ありがとう。ほんと、すみません」
「はいはい」
なんか、涙出てきた。
この間ずっと、チンコを拭く手はとまらない。
あと10秒も続いてたら、本当にイッてしまってたかもしれない。
拭き終わって、チンコをタオルで覆うと、「ハイ、おしまい。下着もベトベトだから取っときますね。ごめんねー」と言いながらパンツを脱がせてくれました。
片手でチンコのタオルを押さえ、看護婦さんに助けられながら起き上がってベッドから降りる。
カーテンのところ、更衣室へ。
あーぁ、お尻丸出しだよ。
看護婦さん、フラつく俺の肩に手を回して支えながら小さな声で・・・。
「ゴメンなさい。パンツ穿いとけばよかったねぇ」だって・・・。
次の予約は来週の金曜日。
検査して、まだ残ってるようなら、もう一度やる。
やって欲しいような、もう勘弁して欲しいような・・・。
何日かに一度くらいやってくる、あの激痛もイヤだし・・・。
<続く>