その日はこの冬第一の寒波が過ぎ去って、少し暖かな日だった。
渋谷の街はクリスマス一色。
道ゆくカップルの笑顔で溢れている。
午後2時半に、伝言ダイヤルで知り合い待ち合わせた菜美ちゃんと会うために、会社を抜けた俺だったが、いきなり『飯だけで金くれ』女だったので、さよならする(されたのか)。
PCMAX

時間が空いてしまった。
会社に戻るのもいいが、前日寝過ぎて体がだるい。
家に帰ろうか。
そう思いながらも、俺は行きつけのテレクラの電話番号をプッシュしていた。

入室後、2時間ほど。
自宅や援助娘を撃退していた俺にコールが回ってきた。
雑踏のノイズが聞こえる。

「外から?」
「そう」

「渋谷?」
「うん」

「今日は何してたの?」
「今、バイトが終わったの」

「これからは?」
「なんにも。予定ないよ」

「じゃあさ、遊びに行こうか?」
「うん、いいよ」

「どこにいる?」
「そこ、どこなの?」

「うーん、109の裏辺りかな」
「俺は109パート2の前から掛けてるの」

「じゃあさ、109の前で待ち合わせは?」
「えー、ハチ公の前にしようよ」

「人多いからわかるかな」
「わかるよ。俺、髪の毛茶色だし(笑)」

「わかった。服とか教えて」

店を出たのは午後5時5分だった。
店の人に、5時半までに戻って来なかったら部屋を明け渡していい旨を告げる。

ハチ公前に着く。
像のすぐ近くに座っていると言っていた。
茶色の服、茶髪、白いカバンに猫の模様を探す。
それらしい女の子がいた。
ぐるぐる見回ってみるが、どうもその女の子しかいない。
彼女が立ち上がった。
まるで「私だよ」とでもアピールしているみたいに見える。
意を決して近づく。

「長谷川さん?」

「うん」

「行こうか」

彼女はこくりと頷き、いきなり俺の左腕に自分の右腕を絡ませてきた。
こんなに積極的な女の子は初めてだ。
見かけによらず甘えん坊なのだろうか。

「どうする?」
「なんでもいいよ」

「二人っきりになりに行こうか」
「うん」

俺は(こんなにうまくいっていいものか?)と思いながらも円山町へ突進。
部屋に入り、上着を脱ぎ、ストゥールに腰掛けながら世間話。
その時に顔をじっくりと見た。
髪は背中の真ん中に届くまでの茶髪。
でも根元は黒いので色を抜いてからは少し経っているよう。
ルックスは・・・ちょっとヤンキー入ってるけれど、よく見ればまだ幼さを残している。
上着のせいでよく判らなかったスタイルだが、これがナイスボディ。
厚手の服を着ているのだが、それを突き上げるほどのバスト。
腰はキュッと引き締まり、足も細い。
スタイル100点、ルックス70点というところか。

でも、それから20分くらい、延々と音楽の話をした。
彼女が髪の色を抜いたのはバンドでボーカルをやっていた頃で、15歳からだという。
ここを読んでいる方には分かりにくいかもしれないが、『黒夢』『BUCK-TICK』などのファンで、いわゆるエクスタシー系(メイクをし、髪も脱色・染色したり、立たせたりしているビジュアル指向を指す。サウンドはポップよりかは若干メタルが入っているような感じ)のファンだった。
俺が仕事で彼らと会ったことがあると言うと、彼女は驚いた顔で音楽の話を続けた。
俺も応えてあげる。
この時点までエッチなことは一切言ってないし、していない。

「がっかりしたんじゃない?俺に会って」
「そんなことないよ。そっちこそ、がっかりしたんじゃない?」

「ううん。スタイルもいいし。びっくりしてる」
「またぁ。・・・でも似てる」

「誰に?」
「ちょっと知り合いに」

「ふーん。誰?」
「聞かないで、それは」

「うん、わかった」

俺は彼女の背後に立ち、「ほんと腰がキュっとくびれてるし、腰はバンッって張ってるし」と言いながら、彼女のラインをさわさわと撫で回す。
すると彼女が俺の手を取って胸に押し当てた。
遠慮なく揉んでみる。
柔らかい。
マシュマロ系のおっぱいだ。

「大きいね。それに柔らかい。嬉しいな」

そう言いながらバストを揉む。
彼女は振り返って俺を見る。

「やっぱり、似てる・・・」

(昔の彼の話かな?)とも思いながら、「その人とエッチしたの?」と聞く。

「ううん」

もちろん手は動かしたまま。
彼女の顔は変わらない。

「ふーん、このおっぱいいくつくらいなの?」
「75のD」

「ということは90センチあるんだ。90・60・88くらい?」
「えー、どうしてわかるの?ピッタリ」

「人生経験を重ねるとわかるようになるんだ(笑)」
「へえー」

「髪の中から耳が出てる。ミッキーマウスみたいだね」

すっと耳たぶを撫でると、初めて彼女が反応を示した。

「あんっ」

「どうしたの?感じる?」

指で擦ってみる。

「あああっ、だめっ、俺、そこ、弱いの」

「へえー、じゃあ、こうしたら?」

俺は耳たぶの縁を舌でスーッとなでながら、胸を少し激しく揉み上げる。

「ああっ、だめ、ほんと、俺、だめ」

「じゃあ、これでおしまい」

彼女から舌と手を離す。
なんだか恨めしそうな目で見る彼女(以下、めぐみ)。

「どうしたのかな?そんな目で見て」

「え・・・だって」

「キスして欲しかったら、俺の目を見て、『キスしてください』って言わなきゃいけないよ」

一拍置いてめぐみは俺の目を見て、「キスしてください」と言った。
口づけする。
めぐみは最初から舌を入れてきた。
甘い唾液の味。
とろとろした感触が口の中に広がる。
ねちょねちょという卑猥な音が部屋に広がった。

「はい。おしまい」

俺は部屋に入った直後にセットしたバスの様子を見る。
もうお湯は入っていた。
めぐみのところに戻る。
めぐみは立って俺を見つめていた。
何も言わずに正面から抱きすくめる。
俺の胸にめぐみのバストが当たる。
やはり大きい。
そのまま、めぐみの耳に攻撃を始めた。
耳たぶの縁をすっとなぞり上までいくと、耳たぶの中に舌をねじこんで掻き回す。
すっと撤退させたかと思わせて、今度は耳たぶの裏をねぶり、耳の穴にふっと息を吹きかける。

「ああ・・・感じる、感じちゃうから・・・」

「そんなに感じるの?」

「うん、すごおく・・・ああっ」

手でバストを少し乱暴に揉みながらも、耳を攻撃。
かすれ声で囁く。

「めぐみは、一番どこが感じるの?」

「耳、耳なの・・・だから、お願い・・・」

「お願い、何?そうか、もっと舐めて欲しいんだね。ごめんごめん」

舌の全面を使って耳たぶから、その裏まで舐めまくる。
驚いたことにそれだけでめぐみの体は痙攣していた。
ベッドに押し倒し、キスをしながら服を脱がせる。
ブラをしておらず黒いキャミソールだけだ。
ピンクの乳首が勃起している。
バストが大きい割に可愛い大きさの乳首だ。
指で転がす。

「あんっ、遊ばないでぇ」
「めぐみは何人の人にここを舐められたのかな?」

「ええ・・・知らないっ」
「言わないと、こうするよ」

乳首の含み舌でベロベロと舐め回す。
かみかみしながら、もう一方の乳首を唾液をつけた指で転がしながら。

「ああんっ、だめっ、感じちゃうっ」

ビクッ、ビクッという痙攣がめぐみの体を走る。
かなり敏感な体らしい。

「敏感なんだね。じゃあ、ここはどうかな?」

空いていた手で背中をスーッと撫でる。
指の爪の甲で、触るか、触らないかという感じだ。

「ああっ、はあ、はあ、だめぇ」

「めぐみは色んなところが感じるんだね」

「私、全身性感帯だから・・・」と自爆発言。

左手の指は右乳首攻め、右手は背中さわさわ攻め、口は左乳首レロレロ攻め。
乳首だけでなく、周囲をくるくる周りながら舌を這わしたり、時に乳首をとっかえたりしてねっとりと舐め回した。

「ああっ、ねえっ、こんなの初めてだから、許して」

「まだ、何にもやってないようなもんだよ」

下に手を伸ばす。

「あ、生理中なの。だから・・・」

「できないの?」

「私は別にいいけど・・・いいの?」

一度やってみたかった体験だったので頷く。

「お風呂、入る?」

「うん」

俺は一旦行為をやめてバスルームに入った。
お風呂の中でまじまじとめぐみのオールヌードを見る。
バストはあんなに柔らかいのが嘘のように、つんっと上を向いた乳首。
張りがありそうだ。
腰もきゅっとくびれ、バンッと張った腰。
完璧なスタイルだ。

「ほら、見てごらん」

ペニスを突き出す。

「・・・。大きい・・・」
「本当?」

「うん・・・こんなの入らないよぉ」
「大丈夫だよ。めぐみは舐めたいんじゃない?」

「え・・・はい」
「じゃあ、お願いしないと」

「おちんちん、舐めていいですか」
「いいよ。これからはちゃんと俺に許可をとらないといけないよ」

「はい・・・」

めぐみは舌先でチロチロと舐め始めた。
手で柔らかくしごきながら亀頭を含み、舌でネトネトと刺激を送ってくる。
俺の手はめぐみの乳首をさわさわと転がす。
めぐみはそれだけでびくっびくっと体を震わせながら、俺の亀頭を攻め続ける。

「大きく含んでごらん」

めぐみは喉元までペニスを咥え、大きなストロークで上下し始めた。
舌は相変わらず亀頭を撫で回している。
上手い。
しかし、フェラごときでイクはずもない遅漏の俺だ。
10分ほど舐めさせて、「もう、いいよ」と声を掛ける。
ベッドに行く。
めぐみはバスタオルを巻いてやってきた。

「ね、お願い、暗くして」
「だめだよ。俺、明るい方が好きだもん」

「だって、恥ずかしい・・・」
「じゃあ・・・」

顔などが辛うじて見える程度の光量に落として、めぐみに言う。

「さあ、めぐみは何をして欲しいんだい?」

「キス・・・キスしてください」

口づけする。
めぐみの舌が俺の舌、歯、歯茎にまで這い回る。
俺もめぐみの口の中に入ろうとするが、彼女の舌の動きがあまりにも激しいので、割り入れられないほどだ。
唇から再び耳へ。
さっき攻撃したのとは逆だ。
めぐみはこちらでも激しい反応を見せた。

「あああっ、ね、だめなのっ、耳だけはっ」

「めぐみはエッチな女の子なんだね。さっきの返事は?ここを何人に舐められたのかな?」

そう言いながら乳首をねぶる。
周囲をペロペロ舐めたかと思えば、乳首に吸いつき、引っ張る。

「やーんっ、引っ張らないでぇ」

「そう言われるとやりたくなるよ」

再び引っ張り、口の中に顔を出している乳首をレロレロする。

「あんっ、だめっ、こんなの初めてだよぉ」
「返事は?」

「さ、30人くらい・・・舐められました・・・あああんっ」
「そんなに舐められたのか。お仕置きしなきゃ」

再び耳攻撃。

「いやんっ、やめてっ、ぐしょぐしょになるぅ」
「めぐみはいじめられると感じるんだね」

「そうなのっ。私、マゾかもしれないっ・・・ああんっ・・・めぐみ、マゾです」
「じゃあ、もっといじめてあげよう」

「ああ・・・」
「めぐみはテレクラで何人とエッチしたの?」

「・・・」
「言わないと、こうだぞ」

おもむろにめぐみのクリを刺激する。

「ああああっ!!だめっ、そこもだめっ」
「めぐみは全身感じるスケベな女なんだな」

「・・・」
「返事は?」

「はい・・・めぐみは・・・めぐみはスケベで淫乱です・・・もっと、もっとめぐみをいじめて・・・感じさせてください・・・」

乳首を舌と右手で、左手はクリをほじくりながら言葉責めを繰り返す。

「めぐみはいつ初めてセックスしたの?」

「・・・18の時」

「まだ3年しか経ってないのに、30本もここに入れたのか?」

指をぐっぽりとオマンコに入れてビブラートさせる。

「あああっ・・・いやっ、いやっ、許してっ、感じすぎるっっ、感じすぎますからっ」

「感じすぎるから、して欲しいんだろ?」

「ああっ・・・はい・・・そうです・・・いやん、違うぅ、でも、でも」

めぐみはベッドの中でのたうちまわる。
俺は挿入しようと体勢をとった。
ところが・・・、入らないのである。
頭だけは入るが、どうしても前に進まない。

「やっぱり、やっぱり大きいから、大きすぎるから入らないよぉ」

数分試行錯誤したが、俺は断念した。
代わりにフェラしてもらう。
めぐみは右手でしごきながら、左手でタマタマを撫で回す。
時にはアナルにまで指を進める。
ディープスロートで激しい口内ピストンだ。

俺は腰を動かし始めた。
イラマチオ状態だ。
めぐみはそれでも舌を使ってくる。
15分ほど続いただろうか、それでも俺はイカなかった。
めぐみに手でしごくよう命じる。

「ううっ」

俺はやっと放出した。
めぐみの腹にだ。
もちろんめぐみに掃除をさせる。

「さあ、綺麗にしなさい。きちんと舐めて、飲まなきゃいけないよ」

めぐみは「はい」と小さな声で応え、再び綺麗に掃除をした。

時間がなくなったので、部屋を出る。
ごはんを食べに行くことになった。
しかし、それから深夜に及ぶ第二回戦があることなど、誰が予期しただろう。
俺たち二人は再び渋谷の雑踏に紛れていった。

<続く>