時間が空いてしまった。
会社に戻るのもいいが、前日寝過ぎて体がだるい。
家に帰ろうか。
そう思いながらも、俺は行きつけのテレクラの電話番号をプッシュしていた。
入室後、2時間ほど。
自宅や援助娘を撃退していた俺にコールが回ってきた。
雑踏のノイズが聞こえる。
「外から?」
「そう」
「渋谷?」
「うん」
「今日は何してたの?」
「今、バイトが終わったの」
「これからは?」
「なんにも。予定ないよ」
「じゃあさ、遊びに行こうか?」
「うん、いいよ」
「どこにいる?」
「そこ、どこなの?」
「うーん、109の裏辺りかな」
「俺は109パート2の前から掛けてるの」
「じゃあさ、109の前で待ち合わせは?」
「えー、ハチ公の前にしようよ」
「人多いからわかるかな」
「わかるよ。俺、髪の毛茶色だし(笑)」
「わかった。服とか教えて」
店を出たのは午後5時5分だった。
店の人に、5時半までに戻って来なかったら部屋を明け渡していい旨を告げる。
ハチ公前に着く。
像のすぐ近くに座っていると言っていた。
茶色の服、茶髪、白いカバンに猫の模様を探す。
それらしい女の子がいた。
ぐるぐる見回ってみるが、どうもその女の子しかいない。
彼女が立ち上がった。
まるで「私だよ」とでもアピールしているみたいに見える。
意を決して近づく。
「長谷川さん?」
「うん」
「行こうか」
彼女はこくりと頷き、いきなり俺の左腕に自分の右腕を絡ませてきた。
こんなに積極的な女の子は初めてだ。
見かけによらず甘えん坊なのだろうか。
「どうする?」
「なんでもいいよ」
「二人っきりになりに行こうか」
「うん」
俺は(こんなにうまくいっていいものか?)と思いながらも円山町へ突進。
部屋に入り、上着を脱ぎ、ストゥールに腰掛けながら世間話。
その時に顔をじっくりと見た。
髪は背中の真ん中に届くまでの茶髪。
でも根元は黒いので色を抜いてからは少し経っているよう。
ルックスは・・・ちょっとヤンキー入ってるけれど、よく見ればまだ幼さを残している。
上着のせいでよく判らなかったスタイルだが、これがナイスボディ。
厚手の服を着ているのだが、それを突き上げるほどのバスト。
腰はキュッと引き締まり、足も細い。
スタイル100点、ルックス70点というところか。
でも、それから20分くらい、延々と音楽の話をした。
彼女が髪の色を抜いたのはバンドでボーカルをやっていた頃で、15歳からだという。
ここを読んでいる方には分かりにくいかもしれないが、『黒夢』『BUCK-TICK』などのファンで、いわゆるエクスタシー系(メイクをし、髪も脱色・染色したり、立たせたりしているビジュアル指向を指す。サウンドはポップよりかは若干メタルが入っているような感じ)のファンだった。
俺が仕事で彼らと会ったことがあると言うと、彼女は驚いた顔で音楽の話を続けた。
俺も応えてあげる。
この時点までエッチなことは一切言ってないし、していない。
「がっかりしたんじゃない?俺に会って」
「そんなことないよ。そっちこそ、がっかりしたんじゃない?」
「ううん。スタイルもいいし。びっくりしてる」
「またぁ。・・・でも似てる」
「誰に?」
「ちょっと知り合いに」
「ふーん。誰?」
「聞かないで、それは」
「うん、わかった」
俺は彼女の背後に立ち、「ほんと腰がキュっとくびれてるし、腰はバンッって張ってるし」と言いながら、彼女のラインをさわさわと撫で回す。
すると彼女が俺の手を取って胸に押し当てた。
遠慮なく揉んでみる。
柔らかい。
マシュマロ系のおっぱいだ。
「大きいね。それに柔らかい。嬉しいな」
そう言いながらバストを揉む。
彼女は振り返って俺を見る。
「やっぱり、似てる・・・」
(昔の彼の話かな?)とも思いながら、「その人とエッチしたの?」と聞く。
「ううん」
もちろん手は動かしたまま。
彼女の顔は変わらない。
「ふーん、このおっぱいいくつくらいなの?」
「75のD」
「ということは90センチあるんだ。90・60・88くらい?」
「えー、どうしてわかるの?ピッタリ」
「人生経験を重ねるとわかるようになるんだ(笑)」
「へえー」
「髪の中から耳が出てる。ミッキーマウスみたいだね」
すっと耳たぶを撫でると、初めて彼女が反応を示した。
「あんっ」
「どうしたの?感じる?」
指で擦ってみる。
「あああっ、だめっ、俺、そこ、弱いの」
「へえー、じゃあ、こうしたら?」
俺は耳たぶの縁を舌でスーッとなでながら、胸を少し激しく揉み上げる。
「ああっ、だめ、ほんと、俺、だめ」
「じゃあ、これでおしまい」
彼女から舌と手を離す。
なんだか恨めしそうな目で見る彼女(以下、めぐみ)。
「どうしたのかな?そんな目で見て」
「え・・・だって」
「キスして欲しかったら、俺の目を見て、『キスしてください』って言わなきゃいけないよ」
一拍置いてめぐみは俺の目を見て、「キスしてください」と言った。
口づけする。
めぐみは最初から舌を入れてきた。
甘い唾液の味。
とろとろした感触が口の中に広がる。
ねちょねちょという卑猥な音が部屋に広がった。
「はい。おしまい」
俺は部屋に入った直後にセットしたバスの様子を見る。
もうお湯は入っていた。
めぐみのところに戻る。
めぐみは立って俺を見つめていた。
何も言わずに正面から抱きすくめる。
俺の胸にめぐみのバストが当たる。
やはり大きい。
そのまま、めぐみの耳に攻撃を始めた。
耳たぶの縁をすっとなぞり上までいくと、耳たぶの中に舌をねじこんで掻き回す。
すっと撤退させたかと思わせて、今度は耳たぶの裏をねぶり、耳の穴にふっと息を吹きかける。
「ああ・・・感じる、感じちゃうから・・・」
「そんなに感じるの?」
「うん、すごおく・・・ああっ」
手でバストを少し乱暴に揉みながらも、耳を攻撃。
かすれ声で囁く。
「めぐみは、一番どこが感じるの?」
「耳、耳なの・・・だから、お願い・・・」
「お願い、何?そうか、もっと舐めて欲しいんだね。ごめんごめん」
舌の全面を使って耳たぶから、その裏まで舐めまくる。
驚いたことにそれだけでめぐみの体は痙攣していた。
ベッドに押し倒し、キスをしながら服を脱がせる。
ブラをしておらず黒いキャミソールだけだ。
ピンクの乳首が勃起している。
バストが大きい割に可愛い大きさの乳首だ。
指で転がす。
「あんっ、遊ばないでぇ」
「めぐみは何人の人にここを舐められたのかな?」
「ええ・・・知らないっ」
「言わないと、こうするよ」
乳首の含み舌でベロベロと舐め回す。
かみかみしながら、もう一方の乳首を唾液をつけた指で転がしながら。
「ああんっ、だめっ、感じちゃうっ」
ビクッ、ビクッという痙攣がめぐみの体を走る。
かなり敏感な体らしい。
「敏感なんだね。じゃあ、ここはどうかな?」
空いていた手で背中をスーッと撫でる。
指の爪の甲で、触るか、触らないかという感じだ。
「ああっ、はあ、はあ、だめぇ」
「めぐみは色んなところが感じるんだね」
「私、全身性感帯だから・・・」と自爆発言。
左手の指は右乳首攻め、右手は背中さわさわ攻め、口は左乳首レロレロ攻め。
乳首だけでなく、周囲をくるくる周りながら舌を這わしたり、時に乳首をとっかえたりしてねっとりと舐め回した。
「ああっ、ねえっ、こんなの初めてだから、許して」
「まだ、何にもやってないようなもんだよ」
下に手を伸ばす。
「あ、生理中なの。だから・・・」
「できないの?」
「私は別にいいけど・・・いいの?」
一度やってみたかった体験だったので頷く。
「お風呂、入る?」
「うん」
俺は一旦行為をやめてバスルームに入った。
お風呂の中でまじまじとめぐみのオールヌードを見る。
バストはあんなに柔らかいのが嘘のように、つんっと上を向いた乳首。
張りがありそうだ。
腰もきゅっとくびれ、バンッと張った腰。
完璧なスタイルだ。
「ほら、見てごらん」
ペニスを突き出す。
「・・・。大きい・・・」
「本当?」
「うん・・・こんなの入らないよぉ」
「大丈夫だよ。めぐみは舐めたいんじゃない?」
「え・・・はい」
「じゃあ、お願いしないと」
「おちんちん、舐めていいですか」
「いいよ。これからはちゃんと俺に許可をとらないといけないよ」
「はい・・・」
めぐみは舌先でチロチロと舐め始めた。
手で柔らかくしごきながら亀頭を含み、舌でネトネトと刺激を送ってくる。
俺の手はめぐみの乳首をさわさわと転がす。
めぐみはそれだけでびくっびくっと体を震わせながら、俺の亀頭を攻め続ける。
「大きく含んでごらん」
めぐみは喉元までペニスを咥え、大きなストロークで上下し始めた。
舌は相変わらず亀頭を撫で回している。
上手い。
しかし、フェラごときでイクはずもない遅漏の俺だ。
10分ほど舐めさせて、「もう、いいよ」と声を掛ける。
ベッドに行く。
めぐみはバスタオルを巻いてやってきた。
「ね、お願い、暗くして」
「だめだよ。俺、明るい方が好きだもん」
「だって、恥ずかしい・・・」
「じゃあ・・・」
顔などが辛うじて見える程度の光量に落として、めぐみに言う。
「さあ、めぐみは何をして欲しいんだい?」
「キス・・・キスしてください」
口づけする。
めぐみの舌が俺の舌、歯、歯茎にまで這い回る。
俺もめぐみの口の中に入ろうとするが、彼女の舌の動きがあまりにも激しいので、割り入れられないほどだ。
唇から再び耳へ。
さっき攻撃したのとは逆だ。
めぐみはこちらでも激しい反応を見せた。
「あああっ、ね、だめなのっ、耳だけはっ」
「めぐみはエッチな女の子なんだね。さっきの返事は?ここを何人に舐められたのかな?」
そう言いながら乳首をねぶる。
周囲をペロペロ舐めたかと思えば、乳首に吸いつき、引っ張る。
「やーんっ、引っ張らないでぇ」
「そう言われるとやりたくなるよ」
再び引っ張り、口の中に顔を出している乳首をレロレロする。
「あんっ、だめっ、こんなの初めてだよぉ」
「返事は?」
「さ、30人くらい・・・舐められました・・・あああんっ」
「そんなに舐められたのか。お仕置きしなきゃ」
再び耳攻撃。
「いやんっ、やめてっ、ぐしょぐしょになるぅ」
「めぐみはいじめられると感じるんだね」
「そうなのっ。私、マゾかもしれないっ・・・ああんっ・・・めぐみ、マゾです」
「じゃあ、もっといじめてあげよう」
「ああ・・・」
「めぐみはテレクラで何人とエッチしたの?」
「・・・」
「言わないと、こうだぞ」
おもむろにめぐみのクリを刺激する。
「ああああっ!!だめっ、そこもだめっ」
「めぐみは全身感じるスケベな女なんだな」
「・・・」
「返事は?」
「はい・・・めぐみは・・・めぐみはスケベで淫乱です・・・もっと、もっとめぐみをいじめて・・・感じさせてください・・・」
乳首を舌と右手で、左手はクリをほじくりながら言葉責めを繰り返す。
「めぐみはいつ初めてセックスしたの?」
「・・・18の時」
「まだ3年しか経ってないのに、30本もここに入れたのか?」
指をぐっぽりとオマンコに入れてビブラートさせる。
「あああっ・・・いやっ、いやっ、許してっ、感じすぎるっっ、感じすぎますからっ」
「感じすぎるから、して欲しいんだろ?」
「ああっ・・・はい・・・そうです・・・いやん、違うぅ、でも、でも」
めぐみはベッドの中でのたうちまわる。
俺は挿入しようと体勢をとった。
ところが・・・、入らないのである。
頭だけは入るが、どうしても前に進まない。
「やっぱり、やっぱり大きいから、大きすぎるから入らないよぉ」
数分試行錯誤したが、俺は断念した。
代わりにフェラしてもらう。
めぐみは右手でしごきながら、左手でタマタマを撫で回す。
時にはアナルにまで指を進める。
ディープスロートで激しい口内ピストンだ。
俺は腰を動かし始めた。
イラマチオ状態だ。
めぐみはそれでも舌を使ってくる。
15分ほど続いただろうか、それでも俺はイカなかった。
めぐみに手でしごくよう命じる。
「ううっ」
俺はやっと放出した。
めぐみの腹にだ。
もちろんめぐみに掃除をさせる。
「さあ、綺麗にしなさい。きちんと舐めて、飲まなきゃいけないよ」
めぐみは「はい」と小さな声で応え、再び綺麗に掃除をした。
時間がなくなったので、部屋を出る。
ごはんを食べに行くことになった。
しかし、それから深夜に及ぶ第二回戦があることなど、誰が予期しただろう。
俺たち二人は再び渋谷の雑踏に紛れていった。
<続く>