武骨な男の手が江梨の浴衣に右手をかけ、男の左手に持たれた麻縄が淫戯儀式の始まりを予感させる。
次第に素肌を晒していく美身は、やがて膣奥まで晒されることを覚悟しつつも、太腿をすり合わせて開脚を拒む。
江梨の豊かな乳房が縛られて変形し、足を開かれて恥辱の淵に追い込まれる。
手際よく手足を縛られ、屈辱のM字開脚で性器露出を強いられるが、そこには一切のモザイクはかからない。
そのDVDが国外のネット配信のダウンロードだと分かる。
大き目でやや赤紫のクリ豆と、そこから左右に伸びる青紫に変色したビラ肉。
そしてヌメる肉穴がハッキリと映し出された。
不敵な笑いを浮かべた男の表情からも、これから緊縛凌辱で甚振られ、恥辱凌辱の限りを尽くされることは容易に予感できた。
体の自由を奪われ、すでに女として死ぬほど恥ずかしい格好でカメラの前に女性器を露出している自分が、さらに悶え乱れる憐れな姿を晒すであろうことを覚悟した37歳の女には、被虐の妖気が漂っていた。
男は、透明なシリンダーがついたポンプを3つ持ち込み、2つは乳首に、1つはクリ豆にあてがってシリンダーの空気を抜いて吸い付かせ、乳首とクリ豆を吸い出した。
「ウッ・・・」
江梨の反応はさほど大きくなかったが、女性器を嬲られて、恥じらいに顔を赤らめた。
減圧されたシリンダーの中で、皮から剥き出て膨らむクリ豆が画面いっぱいに映った。
それは何とも卑猥な映像で、江梨の女のプライドをズタズタに引き裂く辱映像だった。
しばらく吸い付かせた後、シリンダーが外される時、シリンダーの先に付けられていた黒いゴムリングが吸い出されて膨らんだ乳首にハメられ、締め上げた。
締め上げられた乳首にローターが貼り付けられ、スイッチが入れられた。
ミィィィィィィィィン・・・。
「クハァッ・・・ウアッ、アァッ・・・」
乳首のそれより径の小さいゴムリングが、吸い出されて膨らんだクリ豆を締め上げた。
「アウウッ・・・」
そこにバイブが挿し込まれ、クリ豆用の突起もクリ豆にしっかり当てられたのを確認して、スイッチが入れられた。
ヴィィィィィィィィィィィィィィィィィィン・・・。
「ウアァァァァァァァァァァアァアァアァアァァァァ」
江梨が全身を痙攣させて激しく喘ぎ、縄が柔肌に食い込んでいった。
異常なまでに膨らませたクリ豆は超敏感で、しかもゴムリングで締め上げられて皮から出っぱなしなのだからたまらない。
震える膨らんだクリ豆がアップで映され、江梨が見るからに強烈な快感に襲われていることを窺わせた。
縄を軋ませ悶える江梨の表情。
豊かな乳房が締め上げられ、その上で震える締め上げられた乳首・・・。
緊縛折檻で恥辱へ追いやられた和風美人・・・。
清楚なご婦人のはずが、そこには羞恥の美が極まっていた。
やがて声も出ないほどに唸り始めると、噴いた潮がバイブで噴霧されて舞い散り、江梨は絶頂に達して崩れ落ちた。
M字開脚の縄が解かれ、緊縛は上半身だけになった江梨は、敏感な場所を締め上げていたものを全て外され、布団に寝かされてしばらくクールダウンされていた。
すると男は、生の肉茎を、江梨の熟れた肉穴に挿入した。
「ンアッ・・・」
無機質な淫具ではなく、生の肉茎で膣奥深くまで汚辱され、37歳の美身は淫虐に染め上げられていった。
誰に操を立てようとしているのか、江梨がその男の肉茎には感じまいとしているのがわかった。
しかし、男の隆起した肉茎は江梨の肉穴をくまなく刺激し、探り当てられた敏感な場所をくすぐられて、抵抗虚しく次第に快楽の渦へと呑み込まれていった。
「ンアッ、ンアッ、アァッ、アァッ、アン、アン、ア、ア、ア・・・!ッイヤァァーーー!」
突然の叫びは肉穴の奥深くに熱い迸りを感じたせいだった。
肉壷への男の遺伝子淫射地獄に淫涙をこぼして、絶望の飛沫を噴きあげた江梨だった・・・。
「あなた・・・お久しぶりです」
8年ぶりの再会だった。
俺38歳、江梨33歳、娘が10歳での離婚だった。
江梨は仕掛けられた罠にまんまとはまり、凌辱浮気写真を雑誌投稿されて娘を置いて家を出た。
その後、女ひとりで孤独に質素な暮らしをしながら慰謝料を支払っていたが、再び罠にはまり、今度は人妻凌辱シリーズでネット配信の無修正AVに出る羽目になったそうだ。
「お前、この金どうした?」
「AVに出たの。これ、差し上げるわ・・・ご覧になって、墜ちた女と笑ってやって下さい」
「AV?お前が?金のために?」
「また、騙されちゃった・・・。でも、ちゃんとギャラが出たから、これで慰謝料全額です」
「熟女モノか?」
「撮影したのは去年で40歳だったけど、『奥さん若々しいから37歳でいこう』って。笑っちゃうでしょ・・・。じゃあ、これで私達は貸し借り無し、もう会うことはないわね。さようなら・・・」
確かに江梨は41歳とは思えぬほど若々しく綺麗だった。
すでに俺には再婚した妻がいたし、江梨の裏切りを今も許せていない娘がいたから、俺一人が江梨に未練はあっても・・・。
「お前、あんまり無理するなよ。体、気を付けるんだぞ・・・」
掛けてやれる言葉は、これくらいしかなかった。
「ありがとう。じゃあ・・・」
去って行く元妻江梨の後ろ姿が寂しそうに見えた。
その後に観た江梨の無修正AV。
観ながら、俺は泣いていた。
かつて江梨を女にして、性感を開発して妻に迎え、俺一人が独占していた艶めかしい女体が、見知らぬ男の手で凌辱されていた。
恥辱に耐えかねて、感じてよがる江梨・・・、悔しかった。
まだ江梨に対する愛情がくすぶっていた。
でも俺には再婚した妻がいた。
若くして患い、不妊で離縁された14歳年下の妻と再婚して4年が過ぎた。
妻は江梨よりはずっと若くて可愛いが、妖艶な江梨の方が俺にとってはイイ女だった。
でも、俺と娘を必死に支えてくれる健気な妻を、俺は裏切る気にはなれない。
俺は江梨のDVDをシュレッダーにかけて粉砕しながら、「江梨、さよなら・・・」と、愛しい元妻江梨に今生の別れを告げた。