私はいつも最後尾の車両で、車掌室との間の壁に寄りかかるようにしてるんだけど、それを知ってたみたいなんです。
電車が動き始める。
かなり混んでいる。
その人は体の前に両手でカバンを持ってるみたい。
こぶしのゴツゴツしてるところが私のお尻に当たる。
いつもなら、咳払いをしたり、体をずらしたりするんだけど、その時はなんか違う気分だったの・・・。
こぶしに対して私が無反応なのを見て、その人はカバンを床に置きながら手の甲で一瞬撫でるようにお尻を触ってきた。
そして何気ないふりをして、壁に片手をついた。
私は、車両の壁とその人の上半身でできた三角形の中に完全に隠れた形になってしまった。
空いた方の手の甲でお尻の片側を触られる。
撫で回してはこない。
「混んでたからたまたま手が当たってただけ」と言い訳できるくらいのタッチ。
電車が揺れる。
その人の手が動く。
でも電車の揺れとは明らかに関係のない動き方だった。
私は反応しない。
怖くて何も言えない・・・、と思われてるのかもしれない。
その人は、手を裏返すと手のひらでゆっくりとお尻を撫でてきた。
(ん・・・)
すごくやらしい感じがしてくる。
(これから何をしてくるのだろう?お尻だけでおしまいかな・・・)
期待してる自分がいる。
でも、いけないような、もうやめて欲しいような変な感じ。
手がだんだんと前にずれていく。
腰骨を支えるように一旦手が止まる。
これ以上先に進んだ時に、私が助けを呼んだりしないか確認しているようだ。
(あ・・・)
心臓がドクンと鳴った。
自分の体が反応してる。
この状況に興奮してきてる。
すすっと手が前に動いていった。
下腹部を覆うように大きな手が置かれる。
(はうっ)
温もりが伝わる。
声を出せない分、快感が増幅する。
アソコの奥が湿ってきている。
(このままどんどん濡れてきちゃったらどうしよう。痴漢で感じるなんて・・・)
さらに手が下に動いていく。
スカートの上から私の三角形のところを撫で回す。
波が高まる。
気持ちいい。
アソコの奥が“じゅん”ってなる。
突然、その人は三角形をカバーするように四本の指で押さえつけてきた。
(・・・!)
体がピクッ!ってなってしまった。
私が感じてるのが分かったのか、その人はさらにそのまま4本の指を交互に大胆に動かしてきた。
私は車両の角におでこを付け、声を出さないように必死で我慢した。
アソコの辺りが湿ってくるのが分かる。
(あ、スカートが汚れちゃう・・・)
私は少し体をずらした。
私の考えが分かったのかどうか、その人はゆっくりとスカートをたくし上げていった。
周りの人にバレないために、その動きはとてもゆっくりしたものだった。
(あ、でも、どうしよう・・・)
抵抗すればできるのに、大声を出せば助けてもらえるのに、私の体は動かなかった。
その人は途中までスカートをたくし上げると、太ももの内側を撫でてきた。
湿り気のある熱い手。
そこから快感がゾクゾクと伝わってくる。
手が徐々に上に這っていく。
(どうしよう・・・、濡れてるってわかっちゃう)
突然、電車が耳障りな音とともに急停車した。
車内の人が、どっとよろめく音がする。
私もその人に完全に寄りかかるような姿勢になってしまった。
手が太ももの内側に食い込む。
舌打ちやざわめきの中、車内放送が入った。
『ただ今、この先の駅で転落事故がありました関係で緊急停車いたしました。お急ぎのところまことに恐れ入ります』
携帯メールやヘッドフォンステレオの音がやけに響く。
(このままやめちゃうかな・・・)
ふと手が上にずれ、太い指先がパンティの上からゆっくりと割れ目を撫で上げた。
(あ・・・っ。そんな・・・、声、出せないのに・・・)
私は泣きそうになった。
でもやめて欲しくなかった。
電車はまだ動かない。
指はゆっくりと割れ目をなぞるように前後に動いている。
動きにあわせて下半身がゾクゾクする。
湿ったパンティが張り付いていて、直接触ってるよりやらしい感じがする。
私は声を出さないように唇を噛みしめた。
頭が痺れてきて、アソコの奥がジンジンとする。
ガタン、ゴトン・・・。
ゆっくりと電車が動き始めた。
今度は電車の音に合わせて、割れ目の上の指がタップされる。
ガタン、ゴトン、ガタンゴトン・・・、だんだん速くなる。
(あぁ、ん・・・!)
思わず息を呑んだ。
電車の動きとともに快感が高まる。
(こんな、やらしい、こと・・・)
このまま絶頂を迎えてしまいたかった。
でもパンティの上からのタップは絶妙で、イカないギリギリのところに私はいた。
『大変お待たせいたしました。まもなく◯◯駅~、◯◯駅です。お降りのお客様は・・・』
またアナウンスが入った。
でも指の動きは止まらない。
私の降りる駅はまだ先だ。
どうしよう、この人、降りるのかな?
イク前にやめられちゃったら・・・。
でも、電車の中でイクなんて・・・。
電車は駅に近づくにつれて減速していく。
それに反比例するように指の動きが速くなった。
今度は指先で揉むように弄ってくる。
クリが確実に刺激されている。
パンティの中がぐっしょりになっている。
(うそ、だめ、そんな、あ、あ・・・)
絶頂に近づく。
声が出ちゃいそうだった。
電車がホームに入っていく。
(いや、お願い、このままイカせて・・・)
指の動きがいっそう激しくなる。
電車がゆっくりと止まる。
(もうだめ・・・っ)
ドアが開く。
私の中のヒューズが飛んだ。
「んん、あぁっ・・・!」
私は叫び声をあげ、膝から崩れるように倒れていった。
「女の子が倒れたみたい」
「あら、大丈夫かしら」
遠くの方で声がする。
「あ、私の連れですので。大丈夫です」
近くではっきりとした男性の声が聞こえ、抱き上げられた。
頭がぼんやりとして、ゆらゆらといい気持ちがする。
イッちゃっただけだったら倒れたりはしない。
声を出さないようにと、あんまり息を詰めたから、酸欠になったみたいだった。
(どこに運ばれていくんだろう・・・)
私はぼんやりとした頭で考えた。
私は自分から言っていた。
「どこか、横になれるところに・・・」
この人に抱かれたい。
すべて見せてグチャグチャにされてしまいたい。
その人は私の目を見つめた。
驚きと好奇心の混ざった眼差し。
私は見つめ返す。
上目遣いに、挑戦的だけど媚びた視線。
彼はそっと私の肩を抱いた。
うながされるように改札から出た。
タクシーで着いたところは目立たないけれど高級そうなマンションだった。
最上階の角部屋に案内される。
さすがに入り口から足を踏み入れるのを躊躇していると、「私が仕事でたまに泊まりにくる部屋だ。心配しなくていいよ」とその人は少し微笑んだ。
私は靴を脱いで部屋にあがった。
清潔な匂いがして私は安心した。
リビングの向こうのドアが開いていて、奥の部屋に大きなベッドが見える。
私の視線に気がついたのかその人は言った。
「好きなように探検していなさい。私は電話を2、3本かける」
私はためらわず寝室に入った。
大きなベッドがある。
キングサイズくらいかな?
そして息を呑んだ。
枕側の壁が一面鏡になっている。
でも高級感があってラブホテルみたいなやらしさがない。
(今から、ここで、あの人に・・・)
想像しただけで体の芯が熱くなった。
次に洗面所を抜けてお風呂場を覗いた。
広い。
ここも清潔だ。
浴槽はジャグジーになるみたい。
ふと気配を感じて振り返ると、その人が腕を組んで面白そうに私を眺めていた。
「珍しいかい?」
私は素直に頷いた。
「私には君の方が珍しいよ」
その人は私の手をとると、私を洗面台の三面鏡の前に立たせ自分は後ろに立った。
電車の中のように、私にぴったりと体をくっつけて。
正面と左右に姿が映る。
ふと、その人の手が前に回ってきて、私のおっぱいを服の上から揉み始めた。
「あ・・・」
「そう、声を出していいんだよ」
耳を舐められ吸われる。
「んん・・・」
気持ちいい。
思わず目を閉じる。
「目を開けて。そう。自分の感じてる顔を見てごらん」
服を着たまま後ろから見知らぬ男性になすがままにされている自分は、淫らで、すごくいけない感じで、私は今までにない興奮を感じた。
ブラウスのボタンがはずされていく。
薄いピンクのブラジャーが見える。
大きな手は両方ともブラウスの下に入りブラジャーの上から両方の乳房を掴む。
谷間が大きくなる。
自分自身なのに、とてもセクシーだ。
アソコがまた湿ってくる。
「あっ」
ブラジャーを外さないまま乳首を指で弄られた。
首筋に唇が這う。
熱い息。
右手は乳房を弄んだまま、左手が徐々に下にずれていく。
スカートの下に手が入り、太ももの内側を撫でられる。
「は・・・、ん」
思わず息を漏らす。
電車の中で一度絶頂を迎えた私の体はとても感じやすくなっている。
弄られている方の乳首がピンピンになっている。
その人は手を上に這わせ、私のお尻や下腹部をパンティの上から撫で回し始めた。
服を着たまま手だけで陵辱されていく自分が正面と左右に居る。
たくし上げられたスカート、ボタンのはずされたブラウス。
腕が蛇のように中に入っている。
私の頬は上気して赤くなり、口は少し開き気味で、目はとろんとして縁が薄っすらと膨らんでいる。
その人の冷静な髪ひとつ乱れない顔とは対照的だ。
ふと、その人はスカートの中に両手を入れるとパンティをゆっくりと下げていった。
膝の辺りまで。
そして、露わになった私の割れ目の毛を、指櫛でとかすようにしてきた。
「・・・あ、ん」
私は身をよじる。
パンティが足首までずり落ちる。
人差し指がゆっくりと割れ目の上をなぞる。
電車の中と同じ指使い。
でも今度は直接・・・。
私のクリは敏感に膨れ上がり、刺激されるのを待っている。
それを知ってるかのように、指は表面を焦らすように撫でるだけだ。
たまらない。
アソコの奥がじんわりと熱くなる。
「もう、お願い・・・。触って」
太い指先が正確にクリの一番敏感な所を突いてきた。
「あぁっ」
愛液が内股を伝わって、ツツ~っと膝の方まで垂れていくのが分かる。
私は両手を洗面台について体を支えるのが精一杯だった。
クリを刺激する指の動きがいっそう激しくなる。
快感が下半身から全体に広がる。
私は電車で立ったままイッたせいか、既に両足で体を支えることが出来なくなっていた。
その人はそんな私を見ると、さっきのように抱き上げて寝室まで運んでくれた。
私はベッドに腰かけると自分から服を脱いでいった。
その人もトランクス1枚になり、私たちは抱きあった。
姿が鏡に映る。
上半身と上半身が密着してやらしい感じ。
ベッドに折り重なるように倒れる。
シーツは清潔でひんやりして気持ちが良かった。
その人の手が私の割れ目に伸びる。
さっきからクリばっかりだ。
私は入れて欲しくて、その人のトランクスを脱がそうとした。
が、その人は私の手を止めると、割れ目に指を入れた。
「ひ・・・、あぅっ」
次の瞬間、私の頭のてっぺんからつま先まで電流が流れた。
全身が痺れるような快感。
その人の指がバイブのように細かく振動しているのだ、と気づいた。
両脚が勝手に広がっていく。
体が高いところに昇っていく。
「あん、すごい、気持ちいい・・・」
アソコから温かい液体が溢れている。
かなり高まったところなのに、指の動きを止められてしまった。
入れて欲しい。
奥の方の筋肉が収縮している。
二本の指が下がってきて入り口で蠢く。
(早く、奥までグチャグチャにして・・・)
ところがその人は愛液の付いた指をクリに戻してしまった。
クリはビッショリだ。
そして、ツルツルしてなかなか摘めないとでも言うように、人差し指と親指でクリをツルン、ツルンと刺激してきた。
「あん、あん、あぁん・・・」
ツルン、ツルンとされるたびに、短いオルガズムが来た。
初めての感覚。
絶頂が数秒置きに立て続けに訪れる。
その度にカラフルな星が弾ける。
「んん、あっ、すごい、感じちゃってる・・・」
“めくるめく”ってこういう事を言うのかな?
私は頭の隅で考えた。
20回以上は続いたと思う。
アソコはぐっしょりで、私は心も体もふにゃふにゃになっていた。
「ねぇ、まって、もう、おね・・がい。・・・はぅっ。感じすぎて壊れちゃう・・・」
するとその人は突然、上半身を下にずらし、私の敏感な所に思いきり吸いついてきた。
脚の間から全身が粟立つような快感が走る。
脚が痛いくらいに突っ張る。
舌と唇が交互に確実に刺激を与える。
「ひっ・・、あ・・・、やっ、どうして、そんな・・・、んっ」
体が弓なりに仰け反り痙攣する。
その人の口は吸いついたままだ。
「あ、あ、いやあぁぁぁぁぁぁぁっ・・・」
ジャグジーの泡が心地いい。
私とその人は広いバスタブの中で向かい合わせになっていた。
その人は私が半失神状態の間、お風呂を用意してくれていた。
また抱いて運んでもらっちゃった。
シャワーで軽く体を流して浴槽に入ったところ。
「ここを使うのは久しぶりだよ」
「え、勿体無い!こんなに気持ちいいのに」
私はその人の両脚に跨がった。
両手をその人の肩に置く。
私の入り口が棒の先に当たる。
お湯の中でやらしい感じ。
泡で全部が見えないから余計に。
突然、その人は私の腰を手で支えると、何の前触れもなく奥まで挿入してきた。
「はぅっ。あん、すご・・・いぃ」
私のキツく締まったところがその人の棒で押し広げられていき、子宮の入り口がグイッと押される。
体の奥の真ん中に走るたまらない快感。
私はその人にしがみつき、さらに腰全体を押し付けた。
だけど、反応がない。
もっと動かして欲しいのに。
私はその人の顔を見た。
その人は私を見ていない。
目つきが変だ。
(どうしちゃったの・・・?)
そう思った瞬間、その人の両手が私の首にかかった。
「・・・!?」
声をあげる間もなかった。
その人は私と繋がったまま腰を引き、私の頭はお湯の中に沈んだ。
その人の棒が私の奥深くを激しく何度も突き上げてくる。
私の声にならない声が泡となって出ていく。
水面の向こうにその人の顔が見える。
(やめて、苦しい、助けて!)
足でバスタブの壁を蹴る。
何かを掴もうと手を振り回す。
(・・・!!)
肺が破裂しそうになった瞬間、お湯から顔が出た。
大きく息をする。
(何するの!)
そう言おうとした瞬間、また沈められた。
泡しか見えない。
私に快感を与えるはずの棒は私を恐怖へ引きずりこむ。
繋がった部分は離れない。
(息がしたい)
なんとか鼻だけでも水面に出そうとする。
冷静になって息をもたせる、という考えすら浮かばない。
苦しい。
気管に水が入る。
咽てさらに水を飲む。
肺が痛い。
(もうだめ・・・。お兄ちゃん)
意識が遠のいた。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
気が付くと、私はリビングのソファーに横向きに寝かされていた。
ガウンが掛けられている。
ゆっくりと体を起こした。
咳が出る。
喉と鼻がヒリヒリして目が涙ぐむ。
その人が水の入ったグラスを持ってゆっくりと近づいてきた。
すでにスーツを着ている。
私は思わず身を固くした。
「すまなかった」
その人は私にグラスを渡しながら同じソファーに腰掛けた。
「君を苦しめたり怖がらせたりする気はなかった。ただ、私はああしないと・・・」
「・・・」
沈黙が流れた。
その人はとりなすように言った。
「私はもう行かなくてはいけないが、君は適当に休んでいきなさい」
私は黙って頷いた。
「玄関はオートロックだから鍵の心配はない」
その人が出ていった後、私はしばらくソファーでぼんやりしていた。
それから、服を着に寝室へ行った。
床に散乱していた服はきちんとベッドの上に置いてあった。
のろのろとそれらを身に付けながら、パンティがないことに気が付いて洗面所に行った。
ところが洗面所のどこを探してもパンティはなかった。
恐る恐るお風呂場を覗いてみた。
洗い場にも落ちていない。
バスタブを覗き込む。
泡は止まっている。
停滞したお湯の中に、その人の出した白いモノが漂っていた。
私は栓を引き抜いた。
リビングにもパンティはなかった。
そのかわり、私のバッグの上に白い封筒が置いてあった。
中を開けると一万円札がたくさん入っていた。
私は封筒をバッグに突っ込むと逃げるようにマンションを出た。