おそらく塾の帰りのでしょうか。
勉強用のかばんを持ってホームのベンチに腰掛け、プラプラと足を振りながら電車を待っていました。
その少年はかなり小柄な体型の小学生の子で、まるで子ザルのように目がぱっちりした愛嬌のある顔で、なんとなく印象に残りました。
ちょうど帰宅ラッシュの時間帯で、電車はいつも満員電車です。
(まだあんな小さいのに。よりによってこんな時間の電車に乗るなんて小学生も大変だなぁ)
僕はその時、その少年に同情していました。
まもなく電車が来て、僕は車両に乗り込みました。
車両は例によって身動きも取れない満員状態です。
何もするべくもなくその窮屈な状態に耐えていました。
ふと僕の近くのドア側を見ると、綺麗な女性が同じく目を瞑って俯き加減で、同じくこの満員電車に耐えていました。
おそらく会社帰りのOLなのでしょう。
ぎゅっと目を瞑って満員電車に耐えている様子がなかなか色っぽく、僕は思わずそのOLさんに見惚れていました。
ですが、そのOLさんの様子がちょっとおかしいのです。
顔はほんのり上気して赤くなっており、時々ビクッという感じで体を震わせ、ちらちらと後ろを気にしているようでした。
(ははぁ・・・これは、痴漢されちゃってるな・・・)
この時間帯の満員電車では珍しいことではなく、僕も何度か女性が痴漢されている現場を見たことがあります。
かといって僕にはその女性を助けようとする度胸もなく、逆に痴漢されている女性を見て興奮してしまう最低の男です。
申し訳ありません。
(くそっ!どこのエロ親父だ!こんな綺麗なOLさんに痴漢しているうらやま、じゃなくて破廉恥な野郎は!)
僕はそのOLさんの後ろにいる奴を見ました。
ですが、そのOLさんの後ろにいるサラリーマン風の男は背を向けて立ち、片手でスマートフォンを弄っていました。
もう片方の手もかばんを持っているようなので、こいつではないようです。
またOLさんの周りの男も皆同じようにスマートフォンを弄っており、怪しい素振りを見せているような奴はいませんでした。
(あれ?おかしいなぁ。僕の気のせいか?)
そう思い、もう一度よく見ると、ちょうどそのOLさんと後ろの男の間にぽっかりと空間があり、その間でなにやらゴソゴソと動いているのが見えました。
少し背伸びしてその場所を見ると、ホームで見かけたあの子ザル少年が、OLさんの後ろにぴったりと密着しているのが見えました。
まあこんだけ満員電車なので仕方がないのでしょう。
その少年もかなり小柄な為、まるでOLさんの腰のあたりにしがみつくような形で密着していました。
(ええ???あんな子供が。いやいや、いくらなんでもまさかねぇ)
そう思いながらも僕は気になってしまい、そのOLさんとその少年の様子を再び見ました。
その子ザル少年に密着されているOLさんですが、俯いている顔はいつの間にかもう真っ赤になっており、まるで快感に耐えているかのように硬く目を閉じていました。
しかもその少年がなにやらゴソゴソと動くたびにビクンビクンと小さく体を震わせていました。
OLさんはその度に後ろのその少年をちらちら見ており、その目がなにやら潤んでいるようでした。
その様子を見て、僕はもう完全にその少年がOLさんに対して痴漢行為を行なっていることを確信しました。
(まじかよ。あんな子供が痴漢しちゃってるのかよ。どう見てもまだ小学生だぞ。おい!しかもあのOLさん何気に結構感じちゃってないか???)
満員電車の為、僕の方からはその少年がどういう風にOLさんに痴漢しているのかは、はっきりとは見えませんでしたが、その少年はOLさんの腰にぴったり密着しながら、ゴソゴソと腕の動きを速めていってるような感じが見えました。
OLさんの方も、どうもその様子から完全に感じちゃっているようで、その少年の動きに合わせて体がピクピクと震えて、おまけに手を口の辺りに持っていき必死に声が漏れてしまうのを耐えているようでした。
その時、少年がおもむろに顔を上げるのを見ました。
その顔は先ほど僕が『愛嬌がある』と書いたのを撤回したくなるような、いやらしい表情をしていました。
顔は本当の子ザルのように真っ赤になっており、まだ子供のくせに、まるでエロ親父の如く、快感に絶えているOLさんを見上げてニヤニヤ笑っていました。
僕はその光景に釘付けとなり、自分が激しく興奮してしまっているのを実感しました。
恥ずかしいことですが、その時ペニスが痛いほど勃起してしまっていました。
その時、電車が次のホームに着くアナウンスが流れました。
その少年はアナウンスを聞くと、すっとOLさんからを離れました。
OLさんの方も少年が離れたのを感じたようで、素早く自分の乱れた衣服を整え始めました。
僕はその時、少年が離れたOLさんの腰の辺りを一瞬見ました。
それを見て驚愕しました。
膝まであるはずのタイトスカートが完全に腰の辺りまでたくし上げられており、パンストは膝まで下ろされて、生パンティが見えてしまっていました。
おまけにそのパンティも若干下ろされているようで、本当に一瞬ですが、ちらっと陰毛までも見えました。
「まじかよ」
僕は思わず声を出して呟いてしまいました。
電車がホームに着き、電車のドアが開くと、OLさんはその少年から逃げるようにホームに降りていきました。
少年はそのOLさんの後ろ姿を、例のエロ親父のような顔つきでニヤニヤしながら見続けていました。
また僕もその少年を呆然としながら見ていました。
その日から僕は、帰宅の電車でその少年の様子を注目するようになりました。
その少年、やはり痴漢の常習犯のようです。
少年は満員電車でいつも若い女性の腰の辺りに後ろから密着し、痴漢行為をしているようでした。
基本的にその少年の背丈はちょうど一般女性の腰から腹の辺りで、周りの乗客からもあまり見えず、かつ女性に痴漢行為をするにはちょうど良いようです。
女性も最初の方こそ、その少年痴漢行為に対して体を動かしたり、「やめなさい!」みたいなことを言って小声で注意したり、手で振りほどいたりと抵抗しているようなのですが、いつの間にか目を潤ませ、その少年のなすがまま体を震わせていました。
どの女性もその少年の痴漢行為に感じてしまっているようでした。
ある女性などは『もっと触って』と言うかの如く、後ろから抱きついている少年に自ら体を預け、足まで開いて少年の腕の動きに対して腰を微妙に振っており、さらに少年に対してトロンとした目線を送っているような事もありました。
それを目撃した時はとてつもなく興奮しました。
(あのガキ、まさか相当なテクニシャンなのか???)
もう僕はその少年に興味津々でした。
ただ、いつも満員電車の中で若干離れた所から覗き見ているため、女性に密着している少年がどのように痴漢行為を働いているははっきりと見えませんでした。
なので今度は、その少年の真後ろに陣取り、その少年がどんな風にして大人の女性を感じさせているのか、はっきりと見てやろうと思いました。
これについてはまた後日、詳細を報告したいと思います。
<続く>