待ち合わせに指定された場所は某都心の『◯◯』って名前の店の前。
そんな所知らないよと思いつつも、「南口を出ればすぐ分かる」と丁寧に誘導されたし、待ち合わせのメッカより会いやすくて良いのかも。
早めに着いたのでなんか座る所もあるし腰掛けて待つ。
そして強烈なおじさん視線を感じる・・・。
あれか。
ガタイいいしデカいし少し話と違うぞ。
でも笑顔で微笑むと近寄ってくる。
「3でどう?」
何がっですかぁ・・・。
あ、違う人だったみたいw
無駄な緊張を返せ!!
ところがこの後また別のおじさんに同じようなこと言われて話し掛けられた。
挙句、人生初、SMの女王様にスカウトまでされた・・・。
(Mなんですが)
なんなんすか、ここの待ち合わせスポットは!?
おじさん好きする顔だとは自覚あるけど、この短時間の乱れ撃ち。
ここはエンコーだとかタチンポ(?)だとかの席なんでしょうか・・・。
怖くなったので、『近くのコンビニの中で本読んでます』と勝手に場所変更。
ふと、これから来るおじさんって、日々女買ってるような人なのかなぁと不安がよぎる。
おじさんは好きだけど、割りと物色は難しいんだよね・・・。
(私の嫌いなタイプくるかなぁ)などと妄想してるうちメール着。
『ついたよ、わかったよ。コンビニ出てきて』
コンビニ出て、「こんばんは、遅れてごめんね」と話しかけられ、まず最初に目に飛込んできた・・・。
・・・エェッ!!スーツに、スーツに変なリュック背負ってる!!
なによりもそこに釘付け。
体型は喪黒福蔵とかのび太君のパパとか、藤子不二男の漫画に出てくる小さいメタボなずんぐりむっくり系。
顔は・・・悪い蛭子サンみたいな。
髪も白髪まじりでなんかおかっぱナポレオン風味。
なにより目が死んでる・・・。
年齢詐称してるな。
推定40後半はいってるだろう。
出会い系史上一番の地雷来たかも・・・。
なんか、この人、こわい・・・。
おじさん好きでも、おじさんの中でのタイプやこだわりがあるのです。
でもやっぱり笑顔で話し掛けてしまう。
私「なんか待ってる間に色々話かけられて怖かったですよ~」
悪蛭子「あぁ(ニヤリ)。まぁ、飲み行こうか」
反応薄くテクテク歩き出す悪蛭子。
横並びじゃなくて後を追う形で後ろに並ぶとリュックから目が離せられない。
(Uターンするか?できるのか私??)
・・・経験ないからムリポ。
悪蛭子「近くに個室でいい店あるんだ」
そう言われて店に着いたが、個室が全て埋まっててテーブル席しか空いてなかった。
すると店員になぜか上から目線で悪態をついてる・・・。
悪蛭子「いつ空くの?どんくらい待つ?まぁ、いいや、空いたら席かえてよ(怒)」
予約してないのが悪いんじゃん・・・。
ダメダメダメダメ!店員に偉そうに接する人って老若男女問わず生理的に無理・・・orz
とりあえず席に座り、メニュー見ると美味しそうだし、飲んで食べる事にシフトチェンジしよう。
(てか、メール段階でご飯でも食べた後にエッチしよう約束してたんだ・・・)
ビール飲みながら対策でも色々考えようっと。
向き合って顔見ると、本当に目が死んでて濁ってるのが特徴的。
私のこともじっと見てる。
そう言えば既婚かどうか聞いてなかったから尋ねてみる。
悪蛭子「してるよ。子供はいないけど」
ほぇぇ~、結婚できてたんだ!
少し安心。
こういう怪しいおじさんが独身だとなんかマジで怖いからね。
なんとなく。
悪蛭子「セックスもちゃんとしてるよ(ニヤリ)」
やはり会話は下方向か。
「こうやって浮気したり風俗行ったりしても、奥さんとは定期的にしてあげる事によってナンタラカンタラ・・・」と夫婦論を熱く聞かされる。
やっぱり風俗も行くのね。
やたら風俗慣れしている人独特の感じが出てたから納得。
風俗とか行きまくっている人って、自分の低スペックあまり気にしてなくて、女に対して上から目線で偉そうに接せられるんですよねぇ。
私は自信なさげなおじさんが、「僕なんかでいいんですか?」とオドオドしながらだんだんと打ち解けて笑顔を見せて幸せそうにしてくれる過程が好きだから、今回はつまらない。
仕事関連で喰ったイベコンとかキャンギャルの話が続く続く。
枕営業とか都市伝説なんじゃないんですか?
そもそもこんなキモオジサン・・・。
「営業で地方行くと旅館とかホテルに夜、自らモーションかけに来るよ」
「あーゆう女は変態が多いね。複数プレイとか当たり前の世界だし」
・・・。
オジサンの話を信じるか信じないかはあなた次第です。
私「・・・そんなにスタイル良い子ばかりとしてたら私なんてダメですよねぇ」
(回避ポイント見つけたw)
そこで店員サン登場。
「個室空きましたので・・・」
スミマセン、こんなおじさんの為に低姿勢で。
個室に移動きっかけに、ちょっとお手洗いに。
悪蛭子「パンツ脱いでおいで」
耳元で蛭子が囁いた!
割りともう酔ってた私。
おしっこした後にしばし考える。
(楽しまなきゃ損じゃん!)
・・・酔っぱらいの思考回路は単純ですね。
ミニスカノーパンで個室に戻る。
悪蛭子「脱いできたの?」
ニヤニヤと悪蛭子が覗きこむ。
私「まさか、そんなこと出来ませんよw」
意味ありげに笑う私。
そしたらハリウッド映画張りに(そんなシーンみたことないけどw)、テーブルの下から足を伸ばし、私の股間に入れる蛭子。
悪蛭子「・・・強制してないよ?やっぱり君はスキモノなんだねw」
蛭子満足そうに微笑む。
なんなんだ私。
ヤリマンも大概にしろ。
でも別にエロくはないんです。
した事ないことの興味は半端ないんです。
足でこねくりまわされ、「行こうか」と。
店を出る。
はぁ・・・。
都心の街をミニスカノーパンで歩くのって興奮するwww
しかも寒いからかゾクゾクしますよ。
相手がキモオジサンだろうが濡れるものは濡れる~w
人混み離れた住宅街に連れて行かれた時、おもむろにスカートをたくし上げられお尻を揉まれ、アソコを触られる。
私「やっ、人が来ちゃう」
って言いつつ、ヌルっとしてたのは自覚あります・・・orz
悪蛭子「こんなに濡らして本当に嫌なの?◯◯はMでしょ。嫌だったらそもそも下着脱がなくても良かったんだよ」
キモ蛭子の言葉いじめにますます興奮・・・するかと思いきや、なぜかイラっときた。
そもそも本当に飲んでる最中から気が合わなかった。
すごく嫌いなタイプの人間だった。
サッとシラフになって、「・・・私、もう帰る」と言って道を翻して駅へ歩き始めた。
悪蛭子「え?ホテル行くんでしょ?どうしたの?野外いやなの?いいよ、ちゃんと行こう」
私「今日はいやだ」
悪蛭子「どうしたの?そんな濡れてていいの?わかった、払うよ2万あげるよ」
・・・やっぱりか。
お前はそういう男だったんだな。
私の直感って結構あてになるんだぁ。
私「そういう問題じゃないから。今日はごめんなさい」
そう言って地下道に帰っていきました。
私だって誰でもいいわけじゃないし、この人とラブホなんて行きたくないと、酔いながら判断できました。
ま、格好悪いオチは、地下道入ったものの道に迷ってウロウロしまくってたら悪蛭子に遭遇しました・・・。
またさっきの金銭的やりとり会話で一悶着あった後、断固として解散。