5年前の話。
付き合って1年目の記念日にB男の家でお泊りデートをしてたんだけど、寝てるとき、夜中の1時すぎごろB男の携帯が鳴った。
ふと見てみると着信表示が『会社』となっている。
それなのに「こんな夜中に本当うざい」と電話に出ないB男。
そのとき女の勘なのか、瞬時に(こんな夜中に会社からはかかってこないんじゃ・・・)と思った。
その後すぐB男が寝たので、その隙にさっきの番号を自分の携帯に入力して部屋の外へ。
今思うと私の行動もDQNだが、その番号に電話してみて聞こえてきたのは女の声。
私 「B男の彼女のA子と申しますがどなたですか?」
H美「・・・私もB男の彼女のH美です」
話を聞いてみると、2週間前にナンパで知り合い、その日から付き合ってるとのこと。
私が1年付き合ってることを伝えるとH美は泣き出してしまった。
とりあえずまた電話すると伝え、その場はそれで電話を切り、あほみたいな顔して寝てるB男を叩き起こして問い詰めると、逆切れ。
さらに逆切れをして、その場でH美に電話させて、今から3人で会うことになった。
待ち合わせのファミレスに現われたのは、それはそれは可愛らしい女の子。
その子に対して開口一番にB男が言ったのは、
B男「お前が電話してくるからバレただろ!A子、本当に違うんだ!俺はこの女に騙されたんだ!!俺が好きなのはA子だけなんだ!A子なら信じてくれるよな?H美、お前もA子に私が騙してたって言えよ!お前はこんな馬鹿女の言うこと信じないよな?俺を信じるよな?」
もうね、なんていうか開いた口が塞がらないというか、こんな男と1年も付き合ってたのかと思うと恥ずかしくてたまらなくなった。
H美は「私は知らなかったんです・・」と、か細い声で泣きながら言っている。
H美とB男の態度を見ればどちらが嘘をついてるのかなんて一目瞭然。
心底馬鹿らしくなって・・・。
私 「馬鹿はあんただ。あんたとは別れる。二度と顔見せんな」
そう言ってファミレスから出て行くと、当然のように後を追ってくるB男。
B男「A子待ってよ!追いていくなよ!」
私 「ちょっとあんたお会計は?」
B男「そんなのH美に払わせればいいだろ!そんなことより話を聞いてくれよ!俺、A子と別れたくないよ!俺が何したって言うんだよ!」
なにやらB男が叫んでいたが、無視して再度ファミレスへ。
自分たちのテーブルのお会計(ドリンクバー×3)を済ませて、H美と一緒に外へ出ると、
B男「ああ、A子!戻ってきてくれたんだな!」
私 「外に出てきただけです。戻るつもりは一切ない」
私が冷たくそう言うと、B男はH美の方をキッと睨み、
B男「お前のせいで・・・お前のせいだぁぁぁぁぁ」
・・・と、拳をあげながらH美に殴りかかって行った。
次の瞬間、とっさのことで何も出来ないでいる私が見たのは、H美に一本背負いされてるB男の姿。
その後私たちは、B男の携帯から自分たちの番号とアドレスを消して、気絶しているアホを置いて、とっとと家に帰りました。
それから2年間くらいB男からの電話や待ち伏せが続いたけど、周りの協力を得て、ストーカーとして訴えて法的に会えないようにしました。
その後すぐに引っ越しして、それ以来B男とは一切会ってません。
今は新しい彼氏とケンカしたりしつつも仲良く暮らしてます。
ちなみにH美は柔道や合気道で県の大会に出てた選手なんだそうな。
あんな情けないアホ男は、後にも先にもB男だけでした。