短大を卒業した嘉恵は、この春から私の家に同居して市の臨時職員として勤めていた。

八月六日、その日も暑い猛暑の真夏日だった。
妻は五日前から甲府に出かけて、その夜の最終便で帰ることとなっていた。
その間、私は、義妹の彼女に食事の世話をしてもらっていた。
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その日も嘉恵は台所で夕食の支度をしてくれていた。
その後ろ姿が、男心を強く揺さ振った。
スカートに包まれたお尻の柔らかい線が艶濃く男の目に映っていた。
髪は長く、肩の線が滑らかで、ウエストが窪み、尻朶は豊かに張り、両足のふくらはぎが程よく膨らみ、その後ろ姿の柔かい線が何とも云えぬ女の肢体の美しさを醸しだし、男の欲情を誘う素晴らしいセクシーな後ろ姿だった。

夕食の準備が整い二人は食卓についた。
私はビールを飲みながら横目で嘉恵の胸辺りを盗み眺めた。
ブラウスの第一ボタンが外れて、そこから白いふくよかな胸もとの肌がほんの少し現れていた。

二十歳になった嘉恵の胸は豊かな乳房で盛り上がっており、半袖のブラウスからは柔らかい二つの腕が出て、これも男の眼を欲望に誘った。

食事が終わって時計は九時を指していた。
その時、廊下を歩む嘉恵の足音が聞こえ、その足音は浴室のドアを空け、そしてそのドアが閉められた。
妻のいない今だ。
嘉恵の入浴姿が見たい。
そんな好奇心に駆られて胸が騒いだ。

私はそっと浴室の前に足を忍ばせた。
浴室の中では、シャワーを流してからだにかける音が聞こえる。
私は足を忍ばせ外に出て、外から浴室の窓の下に忍びよっていった。
予めすこし開けておいたその窓は、閉められていなかった。
その窓の隙間から私は浴室の中に眼を移した。

彼女は腰をおろし、体に湯をかけていた。
髪は長く、肩幅はまだ少女のようだが、乳房は、お碗を伏せたように豊かに盛り上がり、お腹はほんのり膨らんで、全身に均衡がとれていた。
上半身は贅肉もなく少女のようだが、腰や太腿の辺りは、もう一人前の女として成熟した豊満な肢体だった。
股間に陰毛が黒々と繁り、その毛は妻よりも多くて色濃く、湯に濡れ光っていた。
その全裸は、妻とはまた違った若い娘の美しいの全裸だった。
服を着ている嘉恵の姿からは想像できない素晴らしい一人前の女の肢体そのものであった。

長い髪に石鹸がつけられ、その髪が洗われて流された。
両手を両方の乳房に当て、丸く弧を描いて揉んでいる。
感じているのだろうか。
やがて石鹸がからだ中に塗られ、全身は石鹸に包まれた。
その全身がタオルで擦られ、やがてシャワーで流された。
湯で流されたそこには、弾けるような肉体が、美しい豊満な二十歳娘の滑らかなからだが表れた。
続いて、手が股間に導かれ、局部が彼女の素手によって摩擦され、その刺激で感じているのか、からだが仰けに反る格好となった。
その局部に石鹸が再び塗られ、その部分が手で擦られた。
シャワーで石鹸が流されると、黒黒とした毛が浮かび上がって美しい彼女の股間が表れた。
妻に見られない若い女のすばらしい全裸の光景だ。
私の股間は鋭く屹立した。

洗い流されたからだを嘉恵は、浴槽の中に沈めていった。
浴槽に身を沈めてくつろぐ嘉恵の全裸が、さらに男を刺激した。

浴室から出るのが近いと知った私は、そこを抜け出し部屋に戻り、少し開けた襖ごしに脱衣場を盗み見ていた。
彼女が浴室から脱衣場に出てきた。
均整のとれた二十歳女の全裸の立ち姿だった。
妻と異なる均整のとれた若い女の全裸だった。
濡れたからだがタオルで拭かれ、腰を前にかがめて、ふくよかなヒップに薄いショーツが履かれ、続いてベージュのスリップが付けられた。
鏡の前に立つ美しいスリップ姿の二十歳女の姿であった。

若い女の全裸を見た私は、ひたすら妻の帰りを待った。
午後十一時、玄関のドアが開いて妻が帰ってきた。
妻がシャワーを浴びてベッドに来るのが待ち遠しかった。
ベッドに横たわった妻を有無を云わさずに全裸にして抱きしめた。
そこには若い女にない熟年女の色香が漂っていた。
私の昂ぶりは凄まじかった。
私の凄まじい動きに何も知らない妻は、久しぶりの夫婦生活だから、と思っていたのだろう。
硬い男の強張りは妻の肉襞を貫いた。
興奮の醒めやらぬその男塊は、数少ない律動で呆気なく果てていった。

暑かった夏の夜が静かに更けていった。