これは去年の話なんですが。
俺は今年大学を卒業したばっかで、大学ではバスケのサークルに入ってました。

部員は同年代が10人で、総勢50人だから、そこそこ規模は大きいサークルだったな。
PCMAX
大学自体も体育会系だったし。
んでもってサークルは真面目部員がA組(レギュラー+幾人か)、他がBとC組に分かれてました。
マネージャーは各学年1人か2人くらいでしたね。
女子部員の中で怪我しちゃった子とかがやってたり。

俺はB組とA組を行ったり来たりの準レギュラークラスでした。
1年の時から4年の時まで。

つまり1年の時は期待の新人、その後は鳴かず飛ばず(怪我したから)。
B組とかC組はどっちかって言うと大会とかじゃなく趣味でってノリ。
A組はそこそこ強かったこともあって、結構気合い入ってました。

そこで俺は怪我してからもA組入りを目指し、リハビリとか頑張ったのです。
なんでかっつうと、マネの文乃ちゃんが居たからです。
完全学園ノリだが、俺自身はあんまり女性と付き合った事とか無いんで(言い訳すればモテてはいた)、レギュラーになって、相手して欲しいみたいな。
今考えるとサクッと告白すりゃいいんだが・・・。

ほら、大学になるとスポーツの出来不出来なんかモテに関係ないじゃん?
マメな奴が勝つみたいな。
ただ俺はマメじゃなかったし、マネは他にそこそこ可愛い子とかいたけど、結局付き合ってるのはレギュラークラスとだし。
上手くなれば振り向いてもらえるみたいな、淡い恋心でした。

彼女の何が好きだったって、彼女はスラッっとしてて髪が黒く長くて、異常にストレートの髪をポニーにしてて(今時大学生でポニーっすよ)、凄く清潔感があったから。
ほら、時々いるっしょ。
スポーツやった後汗かいてるほうが綺麗なタイプ。
そういう子だった。
汗かいた後のうなじとかにドカンと1年の時やられたのですよ。
胸は控えめだったけど・・・。

あと、彼女は真面目だった。
同級で(学科は違ったけど)俺と同じ日にサークル入って、同じように1年で怪我した。
彼女の方は怪我が癒えた後はC組兼マネージャーみたいなことをやってた。
バスケ好きだったんだね。
俺は諦めずB組でやってたけど、同じ怪我組って事で彼女とは良く喋ってた。
彼女はバイトと掛け持ちでも、怪我してる最中でもサークルは殆ど休まなかったし、そのおかげで俺はだるい授業の後とかでも必ずサークルには休まずに出席してた。

んなわけで1年の頃からの恋心だったんですけど・・・。

2年の頃、彼女は先輩と付き合い始めた。
無論レギュラーな。

まあ彼女はサークルの華でしたから。
俺が必死にレギュラー目指したわけもわかるっしょ?
彼女はますます綺麗になったし、毎日楽しそうに笑う彼女を見るのは辛かったけど、とにかく頑張った。

んでもって鳴かず飛ばずのまま俺も3年後半。
その間に彼女とはますます仲良くなって、最初は固かった彼女も俺によく相談してくるようになった。
バスケの話、恋人の話・・・は辛かったけど。

で、その頃、彼女はその彼氏と別れたのよ。
きっかけは彼氏の浮気で。
俺切れたね。
で・・・。

「そんな彼氏と別れて俺と付き合ってくれよ!」(言えなかった)

「イイ奴って絶対にいるよ」(こっち言った)

で、彼女は俺の忠告通り、彼氏と別れてフリーになったわけだ。
そして俺と親密度をグングン上げればいいんだが、フリーになった事で当然周りが放っておかなくなった。
やぶ蛇。

皆、スゲエ勢いで誘う誘う。

俺の近くで女の子が「文乃ちゃん、日曜の合コンいく?」とか、男共もドカンドカン誘う。

彼女は俺の「色んな奴がいて、イイ奴だって一杯いるよ。彼氏ばっかり見ることはないよ」っていう別れる前での電話通り、それ以降は合コンにもたまに参加したりしてたみたいだった。
・・・と言うか、その俺が言ったセリフの『イイ奴』ってのは、俺のことでしかありえないわけだが。
心臓に悪い。

それまでは飲み会も適度って感じだったのが、サークルの飲み会も最後まで居るようになった。
フリーになって気が緩んだってのもあるんだろうね。
ただ一週間に一度、彼女から掛かってくるか、俺が掛けていた電話で『新しい男ってのはまだ居ない』っていうのだけは確認してた。

で、彼女が飲み会に最後まで出るって事は俺も出るって事なわけだw。
心配だし。

で、酔い潰れたら介抱とか考えてたんだけど、そんなことにもならなかった。
ただその頃から、サークル内で飲みが終わるとよく“長崎”って奴の家に皆で泊まるみたいなことになってたんだけど、それに文乃ちゃんも参加するようになってた。
そこの家、一人暮らしの癖に2部屋、風呂トイレ別(家賃10万以上)で、女の子も溜まりやすかったのよ。
当然、俺も文乃ちゃんが居るときは参加して雑魚寝な。

で、4年になって就職活動前に飲もうって時の話。(前フリ長っ!)

その日の飲みは10人くらい参加で、結局、2次会終わって長崎の家に行ったのは5人だった。
俺、長崎、飯田、本宮、文乃ちゃん。

その日、文乃ちゃんは珍しく女の子一人になっても残ってた(まあ俺と話してたんだが)。
他の子は良くあったんだけど、女の子一人っていうのは文乃ちゃんは初めてだったと思う。
まあ、その日は散々飲んだので、いつも通り5人で一部屋に雑魚寝した。

で、寝始めたんだけど、寝て一時間も経たない夜中の二時頃だったと思うけど、肩をトントンと叩いて起こされた。

起きると男3人。
しかもニヤニヤしてる。

「ん?」とか言うと、本宮が部屋の一点を指差した。

見ると文乃ちゃんに掛かってた布を全部剥がしちゃってた。
暑かったからな。
で、上のブラウスの胸の部分が開いてて、ブラが見えてる。
そんでスカートの前の部分だけ不自然に捲り上げられてた。

俺はボーっとして「え?」とか言うと、3人が全力で俺の口塞いで隣の部屋に連れてった。

「何?」
「バッカ、声出すなよ!」

「いやそんなこと言われても」
「やっとあそこまでやったんだぞ」

聞いてみると長崎がトイレ行こうと起きたら文乃ちゃんが毛布取っちゃってたと。
で、最初は次に起きた飯田と眺めてたんだけど、本宮が起きてスカートを徐々に捲ってみたと。

そういうことか。

俺が急に起きるとやばいのと、一緒に楽しもうとのことで起こしたとの事。
皆、酒入ってるからか、すげえハイテンションだけど目が笑ってません。

「いや、やばくねえ?」と俺。

「ざけんなよ。チャンスだろ!」
「バーカ!」
「カーバ!」

俺は彼女を好きとか皆知らないので、みんな目が爛々としてた。
ただ、その時どうかしてたんだけど、俺もすげえ興奮してた。

彼女の色っぽい姿なんて夏合宿の時の水着とか、祭の時の浴衣とか。
こんな直接的なのは初めてだったし、お酒入ってたし。

で、皆と一緒に参加してしまった。

正直しなければ良かったと思ったよ、今でも思う。
ただ凄い興奮したね。

それで文乃ちゃんの寝てる部屋に戻った。
とりあえず4人で囲むのはやばいし、さすがに人の雰囲気ありすぎでバレそう。
で、本宮と長崎が2人がかりでちょっとずつ脱がしてった。
スカートは捲るより外しちゃえって感じで、横のホックを外して、ギリギリまで捲り上げた。
上もちょっとずつね。

俺は見てただけだったけど凄く興奮してた。

そのうち長崎が「もうやばい。我慢できない。起こして口説いてやっちまう」とか言い出した。

俺は流石に言い出そうと思ったけど、起こしたら彼女は怒り出すだろうし、それで終わればいいと思った。

他の奴らもそこまで根性はなかったし、長崎が「ちょっと隣の部屋行ってて。マジで口説いてみるから」って言葉に不満を言いながらも、隣の部屋に行った。

俺はきっと叫ばれて終わりだとか思ってた。

で、隣の部屋行って、すぐ声とか聞こえてくるかと思ったらそうでもない。
長崎が起こして、2人で喋ってる声は聞こえてくる。

最初の文乃ちゃんの「え?あー」って声と、長崎の「皆帰っちゃってさあ」って声は大きかったから聞こえたけど、それ以降聞こえない。
俺は気が気でないのに、他の2人は「眠い」とか言って寝ようとする。

お前らはいいけど俺はよくない!
長崎が皆帰ったとか言うって事も聞いてない!

悶々としながら隣の部屋に居たんだけど、他の2人にそんな姿も見せられなかった。
すげえイライラしながら隣の部屋を気にして、眠そうな2人と喋ってた。

「あいつもよくやるよなー」
「はは」(乾いた笑い)

・・・とか、就職の話とか。

そんな話聞いてる余裕はない!

隣で何が起こってるか知りたくて仕方なかった。

何も出来ないでいて20分くらい経った頃、飯田がしょんべんとか言って立ってった。
もちろん音立てんなよ!と本宮が言った為、すげえゆっくり。
トイレのドア空けるのも時間かけてた。

部屋でイライラして待ってたら飯田がゆっくり手を振ってきた。
当然真っ先に行く俺。

飯田「やっべーーーよ!マジでやってるよ。マズクね?」

俺「は?」

飯田「見てみろ、見てみろ。絶対見つかんなよ!俺、部屋戻るって」

俺はヤバイと思いながらもう一部屋の前にゆっくりハイハイみたいな格好で近づいて、ちょっと開いてるドアから覗いた。
本宮は俺の上で、俺は膝をついて覗き込んだ。

「んんうっ。んっ!んっ!つっうんっ!」とか言う声が小さく聞こえてた。

部屋の方が暗いから(廊下は小さい電気がついてた)最初はよく見えなかったんだけど、だんだん見え始めた。
本宮は俺より高い位置だったから先に見えたみたいで「うわ、やべーってこれ」って小さい声で俺に言った。

見えるようになって、見ると、部屋の真ん中くらいの皆が雑魚寝するところで、長崎が文乃ちゃんの足を持ち上げて腰を叩きつけてた。

あああああああああああああああ。
やべえって、どうすんだって。

喉が渇いてしょうがなくて、ショックで思わず手をつきそうになった。

「ああっ!あんっ・・やっ・・・ふんっ」とか文乃ちゃんは全然嫌そうじゃなかった。

長崎は必死になってて、まだ酔っ払ってるなって感じのハイテンションだった。

文乃ちゃんの顔はドアから離れていて、声だけが聞こえていて、胸から下だけが俺から見えていた。
下半身は裸で、ブラは押し上げられていた。

見てたら長崎は一回動きを止めて、文乃ちゃんもそれで声を止めてはーはー言ってた。
と思ったら、長崎は足を持ち替えて、また小刻みに押し付け始めた。

「あっあっあっあっああっあんっ!」と文乃ちゃんがいい様に反応するのを楽しんでるみたいだった。

本宮もすげえ興奮してて、俺に「ヤベーってやってるよ」とかぶつぶつ言ってた。

長崎は足を思いっきり広げて、文乃ちゃんの腰を突きまくってた。

「あっ!ねえっ・・恥ずかしいよ長崎くん。あっ!うんっ!」

少しして本宮が俺にぶつぶつ言ってた声にドアに近かった長崎が気づいたようだった。
腰の動きは止めなかったけど、ゆっくりドアの方に顔を向けて、長崎はちょっと照れくさそうに俺らを見た。
長崎は冗談っぽく俺らに笑いかけて、さりげなく右手で向こう行けのポーズをした。

だけど俺は凍り付いて動けなかったけど、本宮が俺に「行こうぜ」と言ってゆっくりドアから離れた。

「ああっ、ねえ・・ん?なに?」
「なんでもないって、ほら、気持ちいい?」

「ああっ・・んっ」

さすがにドアは閉めれなかったから、声だけ聞こえてた。
本宮に引きづられる様にして、隣の部屋に戻った。

で、俺はかなり酒がやな感じに回ってた。
頭がグワングワンしてて、何がショックなのかもよくわからない。

本宮が興奮した感じで「見た?すげえ白いのな。肌」とか言ってたけど、とてももう我慢できない。
かといって帰れもしない。
精神的に追い詰められてた。
飯田は爆睡してるし。

本宮は興奮覚めやらぬ感じで「なあ、もっかい見に行こうぜ!」とか言ってるし。

頭の中がグワングワンしてた。

20分くらい経って、何かわからないうちに隣から少し大きめの声が聞こえるようになってきた。

「ああっアン!・・・ンッ!」

壁越しだから大きな部分だけだけど、文乃ちゃんの声だと言う事はわかった。

そういう時って混乱してる上に余計なことだけに気が回る。

ゴムとかってあるのかな?
文乃ちゃん気持ちいいのかな?
あああああああああああああああああああああどうしたらいいのか、わからない。

そして『そうだ、止めよう・・・』と、やっと気が付いた。

「ああっ!あんっ!あんっ」

隣の部屋から聞こえる文乃ちゃんの気持ちよさそうな声がイッた時のような声で、聞こえてから止めようと思ったのか、その前なのか覚えてない。
たぶん俺のことだから、聞こえて、止めてもしょうがなくなって、やっとそう思ったんだと思った。
本宮が「ヤベ、終わったかな」と言いながら、凄くゆっくり立ち上がってる俺を見てた。

俺は『隣の部屋に行って止めなきゃ、止めなきゃ』と思って、動いてなかった。

最後の声から3分くらいして、向こうの部屋で動きがあった。

「・・・からシャワー行ってくるよ」

ドアが開いて、わざとらしく大きな声を出して、長崎が出てきた。
長崎は上半身Tシャツ、下半身素っ裸の奇妙な格好で、ちょっと恥ずかしそうにしながらこっちの部屋にゆっくり入ってきて、こっちの部屋にあったシャツを腰に巻いた。

長崎のちんこは萎えてて、部屋が暗かったから見えなかった。
濡れてたように見えた。
どっちだろうってなぜか見てた。

「お前ら見んなよ!」
「見んなよじゃねえよ!何やってんだよ!」

長崎は怒った振りをして本宮と話してたけど、すげえ自慢げだった。

「やべえ、すげえ可愛い。濡れやすいし。腰がこう、くいって」
「なんだよ。俺がやりたかったよ・・マジで。なんで覗かれてて続けんだよ」

「やだよ、止めるわけねえじゃん。俺が付き合うんだし。やっべーすげえよかった。で、悪いんだけど帰ってくれ」
「は?帰れるわけねえじゃん」

「窓から出てかえれって、今いるのばれたらやべえじゃん。なあ◯◯」
「いや、でも終電が」とか、いきなり振られて素の俺。

「じゃあ、絶対音立てんなよ。で、電車出たら帰ってくれ。俺シャワー浴びないとヤバイし」

それだけ言って長崎は風呂の方に行ってしまった。

本宮は「なんだよおい」と切れ始めていた。

俺は訳わかんなくなって、でも長崎ぶん殴って文乃ちゃんとやりたいとかって思うのはオスの本能か?とか思ってた。

すげえ不思議なのは、だからと言って幻滅したわけじゃあなかった。
ずっと相談されてたし、3年間も無論俺は好きだったんだけど友達だったし、彼女が前の彼氏と別れて、凄く悲しんでたのも知ってた。

で、もう訳判んなくて、俺も横になって、始発を待つことにした。

だけど寝れなくて、やだなと思った。
隣には2人がいて、たぶん付き合うんだろう。
寝ちゃって朝出てけばいいや、と思った。

そのうちに本宮は寝ちゃって、俺だけ壁に頭を乗っけてボーっとしてた。
隣ではフェラしてるみたいで、長崎の声がした。

すぐに「ああっ!」と前より大きな声がして、その声は前と違って壁越しにずっと聞こえてた。

「あんっ!ああっ。・・やっ!うんっ!んっ!」

喋ってる声は聞こえなかったけど、一回目より確実に反応のいい彼女の声が聞こえた。

「ああ!あんっ!もうやだー。
うんっ!んっ!ああー、もう、気持ちいいよ!」

彼女はだんだん感極まった声を出していて、長崎の声は聞こえなくても、彼女の声だけが壁越しに聞こえてた。

「うんっ。やっ・・・くすくす・・・・・・あんっ!」

本宮も目を覚まして、何気に聞いてるし。

「ヤベエ。すげえいい声出すな。文乃ちゃん」

本宮が言って、続けて「イッてんのかな?マンコの具合どうだか聞きてえ、つうかヤリマンだな、あいつ」と言った。

スイッチが入って立ち上がった。

「おい!音出すなって」

小声で言う本宮に「ヤリマンじゃねえだろ、コラ」と言って、荷物を取った。

部屋を出て、隣の部屋に行ってドアを開けた。

「あん!っあんっ!」って声が聞こえてて、開けると文乃ちゃんは騎乗位でベッドに横になってる長崎の胸板に手を当てて、腰を振りたくってた。

開けた途端、文乃ちゃんはこっちを見て、俺は「長崎、けえるわ」と言ってドアを閉めた。

玄関に行って、靴を履いて、出て。

夜中の4時じゃまだ一時間は電車は出ない。
何も考えられなかったし、駅で考えようと思った。
電車なのかなんなのか、わかんないけど駅で待ってた。

肩が叩かれて、文乃ちゃんがびえびえ泣いてた。
髪はバラバラで、服は慌てて着ただろう、Tシャツとスカート。
ヨレヨレだった。

荷物まで持って出てきてるのに、笑えるのが靴下履いてなかった。

当然一回も泣いてるところなんて見たことなかったし、実際泣く場面じゃないよな。

泣きながら、何故か彼女は何回も謝って、俺を怒った。
俺は彼女が来ても何も言えなかった。

いっつも俺と居る時は楽しそうな彼女が、しゃくりあげて何度も言った。

「好きって一回も言ってくれないじゃん。なんで電話して来るんだよぅ」

彼女の肩を抱き、優しく「好きだよ」って・・・言えないんだな。これが。
言えりゃ世話ないか。

彼女は勝手に怒って、何度も俺の手を平手で叩いて、でも俺の手は離さなかった。

で、その日は帰ったよ。
彼女は笑うと可愛いし、卒業した今も何故か一緒にいるよ。