「お、ラッキー、パンツ見えるかも」などと思いつつも周囲に気付かれない様に薄暗いスカートの奥にそっと目をやった。
「おお黒かよ、大人しいフリして過激だなあ」と思ったのもつかの間、黒のパンツにしてはなんだか色が変な気がして、バレるのを恐れながらもちょっとじっくり観察したらノーパンだった。
しかし僕の他にはその事に気付いた者はいないらしく、僕も誰かに教える気にはならなかった。
それからというもの、いけない事とは思いながらも性欲には勝てずプールの授業が終わるたびにドキドキしつつ彼女のそれを覗き見たが、足を開いたり閉じたりするのはパンツをはいていない時だけらしかった。
そして僕は、それをネタに何度も何度も彼女をゆすって性交を強要するという行為を繰り返す妄想に取り憑かれたが、そんな事を現実に実行するほど愚かでもなければ、勇気もなかった。
ある日、プールの授業が終わった後の休憩時間にいつものように彼女のそれを気付かれないように覗いていたら、不運にも彼女がこっちを向いた。
そして彼女と目が合った時、僕は覗き見を楽しんでいた事を激しく後悔したが、彼女は僕を見つめてにやっと笑い、いつもより少し大きめに足を開いてみせた。
今ならそういう女と出会ったらとりあえず誘ってやっちゃうけど、当時はそれで女が怖くなってそんな事出来なかった。
勿体無い事をした。