「シコタン、お姉ちゃんのど乾いた」
「シコタン、お姉ちゃん肩こった」
何かにつけて、半ば脅しのような命令が下されるようになる。
最初は本当に嫌でやめて欲しかったんだが、親の前とか知人の前では、普通に呼んでくれてた。
なんかそれが逆に秘密の共有みたいで、オナニー見つかった恥ずかしい気持ちも少しずつ薄れていった。
そんなある日、何かの用事で姉様の部屋を訪ねた。
きちんとノックしないとウルサいので、俺は必ず3回ノックすると決めてた。
姉が返事をし、俺が「入って良い?」って打診、許可がおりれば入室可ってのがいつものパターン。
でもそのときは返事がなかった。
鍵がかかるタイプではなかったんで、ちょっとドアを開けて様子を窺う。
ベッドに横たわる姉、俺は一瞬、死んでるのかと思いゾクッときた。
そのくらい色が白くて、我が姉ながら綺麗な人だった。
近付くと少し寝息が聞こえたのでひと安心、声を掛けようとしてギョッとした。
枕元に俺のエロ本、姉様の片手はパンツの中だった。
オナニー中に寝たのか、オナニー後に寝たのか、どっちかはわからないが、オナニーしたのは間違いなかった。
俺は姉を起こした。
「おなーちゃん、起きてよ、おなーちゃん」
目を覚ました姉は瞬時に状況を察したらしく、「せめて可愛らしく、『オナタン』にして」と言った。
「ちゃんとノックはしたんだよ」って返すのが精一杯だった。
こんな姉弟のエロ話、需要があるならまとめてみるが・・・。
しばらくして姉が、エロ本を返しに俺の部屋へとやってくる。
普段姉は絶対にノックしないのだが、今回は地味にコンコンしてから入ってきた。
「入ってもいいかなー?いいともー!(一人芝居)」
爽やかな笑顔、片手にエロ本持ってなきゃ、どこに出しても恥ずかしくない理想の姉。
ここでスペック。
姉様(2コ上)。
オタ素質十分、だが容姿、頭脳ともにハイスペックなため、絶妙なバランスを保つ。
第一印象は“スゴく綺麗なのに下ネタ等もOKな気さくな人物”と見られる傾向がある。
つい最近、『残念な美人』という言葉を知ったが、俺から見るとまさにソレ。
俺のスペックは“キモくはないけど残念”ってことで。
俺が高校生になり、姉がオナタンになった頃、両親が調子ブッこいて郊外に邸宅など構えやがりまして、俺たち姉弟はチャリ通学から電車通学なるものを初体験。
通勤通学ラッシュなる荒波に揉まれ続け数週間ほど経ったある夜、姉が相談があると部屋にやってきた。
今思えば、この夜が人生の分岐点だった。
姉の相談を要約すると、「痴漢されそうな悪寒がする、もはやすでにされてるっぽい」という事だった。
俺たちはほぼ同じ電車に乗ってはいたが、違う車両に乗るのが常で、電車内ではあまり顔を合わせたことはなかった。
とりあえず、明日からは同じ車両に乗って様子見るから、ってことで軽くスルー。
時代遅れのバイオハザードで遊んでいると、「お姉ちゃんのこと心配じゃないのかっ!」って、涙目の姉が胴締めチョークスリーパー。
背中越しのノーブラ姉パイの感触にイラついた頃、ギブアップした。
それから姉もバイオハザードを楽しんでた。
ゾンビに悲鳴をあげ、ノーブラおっぱいを揺らす姉を見て、こりゃ痴漢されるわ、と冷静に思った。
次の日から5分早起きして、姉と同じ車両の列に並ぶようにした。
サラリーマン風な男達に囲まれ、不安そうにキョロキョロと俺を捜す姉を見ていたら、次の日から10分早起きするようになった。
体だけはデカかったもんで、姉をガードしながら周囲を威嚇した。
おそらく覇王色の覇気出してたと思う。
姉が卒業するまでの一年間、ほぼ毎朝ぴったり張り付いてた。
やがて姉が壁を背負い、その前に俺が陣取るって定位置を手に入れた。
何度かソレと思われる人が露骨に近寄ってきたが、人相の悪さには定評のある俺が追い払った。
混雑具合によっては目と鼻の先数10センチの距離に姉の顔があった。
「結構頼りになるけど、鼻毛が出てるよシコタン」
姉がそう言うので、急に口臭とかも気になりだした。
思春期の到来である。
同じ部屋で遊んでいる姉を急に意識し始めるのもこの頃。
オナニー後にリセッシュするのを欠かさなくなったのもこの頃。
やはり思春期の到来なのだ。
祖母、母、姉と三代続く巨乳血脈の呪縛からか、俺は物心ついたときにはひんぬー好きだった。
父系祖母、叔母等も巨乳という多重インブリードの華麗なる一族だったもんで、幼い頃から巨乳なんて見飽きてた。
(その俺が・・・姉パイ・・・気になってしかたがない・・・だと・・・そんなバカな・・・)
やはり思春・・・。
そんな俺の気持ちも知らないで姉は「静かにしろ、オマエの息子は預かった、無事に返して欲しければ、冷蔵庫からコーヒー牛乳もってこい」などと言いながら俺のムスコを鷲掴み。
というよりも若干手の動きはシコシコに近い。
思えばオナニーをお互いに見つけてしまったあたりから、姉の下ネタは過激さを増していた気がする。
スキンシップと称して上記の誘拐ネタの犯人を演じる回数も増えてゆく。
ある朝、俺を起こしに部屋に登場した姉様。
いつものノリでむんずと掴んだのは朝勃ちマックス状態のチンポ。
このときばかりは部屋の空気が変わった。
「うわぁ!ご、ごご、ごめん・・・」
らしくない姉様の姿に、俺も動揺しまくりだったが、寝ボケたフリで誤魔化した。
しばらく狸寝入りをしていると、感触を確かめるかのようにツンツンされた。
同時に「ホントは起きてるでしょ?」って聞こえた。
それでも俺は寝たフリを続けた。
朝勃ちではあるが、勃起したチンポを弄ってくるなんて宣戦布告も同然だ。
(コノヤロウ、テメェ、モット弄ッテクダサイ!!)と念じた。
念が通じたのか、姉の冷たい手がトランクス脇から忍び込んできた。
想像してたよりもぎこちない手コキで、意外と何も感じなかった。
「ガタンゴトン♪ガタンゴトン♪」って姉がつぶやき始めるまでは・・・。
俺「なにそれ?」
狸寝入りしているはずの俺だが聞かずにはいられなかった。
姉「痴漢プレイだ」
どうやらガタンゴトンで電車内を表現中らしい。
「ハァハァ・・・グヘへ・・・ハァハァ」と、多少は大袈裟にデフォルメされた痴漢役を演じる姉、朝からノリノリである。
目覚まし時計が6時50分を指し、アラームが鳴ったところで「終ぅ~了ぉ~♪」という姉の声が響き、俺達は淡々と学校へ行く準備を始めた。
それから一週間くらいは姉手コキの感触を思い出しながらオナニーをする毎日だった。
同時にどうすればもう一度あのシチュを再現できるのかを考えた。
俺は週2、3回くらいの割合で、目覚まし無視で寝坊しようと決意した。
起こしにくる姉はノリでチンポを攻撃してくる時があるものの、初めての手コキの時みたくダイレクトに手で触れることはなかった。
今思えば電車に乗り遅れるリスクがあるなかで弟のチンポが優先されるはずもないし、俺も(オネガイシマス、チンポ弄ッテクダサイ!!)という気持ちが出過ぎてて、本当に恥ずかしい思い出だ。
そんなこんなで、学校がある日はダメだと気付いた俺は、休日になら何かが起こる予感と自信があった。
そして何度目かの週末の朝、それは起こった。
「ねえねえシコタン起きてよ」
早起きなんかする必要もないのに姉が俺を起こしにやってきた。
「早起きは三文の得だ」とか「散歩に行こうよ」とか聞こえたが、「夜更かししたからもっと寝る」という作戦で様子を見る。
ワザと片付けずに枕元に放置しておいたちょいエロ雑誌も影響したのか、姉がトランクスに手を突っ込んできた。
キターと思った瞬間、いきなりトランクスのチンポ取り出し口から、チンポを引っ張り出された。
当然マックス勃起状態だったが、姉は前回みたいに驚くことはなかった。
感触を確かめるかのようにニギニギしていた。
俺は心臓が口から飛び出しそうなほどバクバクしていた。
ニギニギVSバクバクで戦いの火蓋はきられたが、黙々とニギニギを繰り返されただけで俺はすぐ果てることになった。
ビジュアル的に“姉の手のひらに包まれる弟のチンポ”ってのがツボった。
「これ以上ヤバい!ダメダメダメっダメだってば!」とか言いながら上半身を起こし、姉の手を引き剥がそうとする頃にはもう射精してた。
脈打つチンポに添えられた姉の手が、今更だけどニギニギからシコシコへと動きを変えた。
頭で思い描いてた理想の射精とはあまりにも違ってて、誤射って感じだった。
俺はこの世の終わりみたいな感情が湧いてきて目の前が真っ暗になったんだけど、最後の一滴まで吐き出そうとビクつくチンポは鮮明に見えてた。
そして姉の手が止まった。
「ごめん・・・しないほうが良かった・・・?」
不安そうな姉の声が聞こえた。
俺は姉を心配させまいと、努めて明るく振る舞お・・・。
「おぉスゴいな、コレが精子か!ネバネバだな、うはっ」
・・・おい姉、あっけらかんとしすぎじゃね?
モラルに反するとはいえ、なんかもう少し感慨深いモノが待ってるかと思っていたが?
何このスポーティーな感じ。
とりあえず絶対に内緒だよと念を押すと、「内緒に決まってるでしょ、誰に言うのよこんなこと」とティッシュで手を拭いながら、やけに早口で姉が答えた。
誰にも言えないようなことをしてしまった、って反省よりも誰にも言えないような関係になってしまったって興奮が先に来た。
膝がガクガクしてた。
替えのトランクスを持ってきてくれた姉に「ほら、パンツ脱いで、足っ!こっちも、ほら足っ!」なんて着替えさせられたのがやけに照れ臭かった。
姉弟関係に変化が訪れ、「童貞のくせに生意気な!(笑)」とか「うるせえな処女!」なんて何かを予感させるセリフが増えていった。
通学時には、ラッシュの荒波にもみくちゃにされながら、姉がチンポ触ってくるってことが時々あった。
涼しい顔でどっか余所見しながら「フンフーン♪」なんて鼻歌まじりに俺が完全に勃起すると、チラリと見上げて、「(勝った!)」みたいな表情を浮かべてた。
下から見上げる上から目線という微妙なドヤ顔が、正直可愛かった。
俺たちを乗せた電車は、未知の世界へと向かいスピードを上げ始めた。
第一章『手コキ編』[完]