俺は不良の道まっしぐらで工業高校へ。
それでも亜貴子とは、良く飲んだり遊びに行ったりしてたな。
当然2人きりとかじゃなくて、他の友達も一緒になんだけど。
亜貴子にも俺にも、彼氏、彼女が居た。
よく遊んでた時は「亜貴子の結婚式の余興は任せろよ!」とか話してた。
そんな関係が壊れた。
キッカケは亜貴子の相談だった。
「彼氏が浮気してるかもしれないの・・・」
聞けば「常に携帯片手にメールしてる」とか、「最近仕事を理由にドタキャンが多くなった」とか、ありがちな話だった。
俺「もうちょっと、彼氏を信じたら?」
しかし、亜貴子は暗い。
何だか不憫に思い、「飲みでも行って、愚痴をこぼしてスッキリしよう!」と提案。
こうして、俺と亜貴子はチェーン居酒屋へ行ったんだけど、そこで事件が起きた。
店に入って飲み始める俺と亜貴子。
亜貴子の愚痴をダラダラと聞きながら飲んでた。
酒を飲んでると、トイレは近い。
俺がトイレに行き、席へ戻ろうとすると・・・。
あれ?
あそこに見えるのは・・・?
俺の彼女の・・・祐子?何故?
祐子は今日、会社の女友達グループで一泊温泉に行ってるはず。
しかも、向かいに座ってるのは・・・?
だ、誰?
祐子の向かいは、なかなか格好良いあんちゃん1人。
俺はかなりパニックになった。
実際、席に戻った時、「顔が青い」と亜貴子に指摘を食らった。
さっき見た事を亜貴子に話す。
亜貴子「見間違えだよ。なんなら、その人達が店出たらさ、うちらで尾行しよ?で、静かな場所になったら、あなたが彼女に電話するの。本人なら電話出るし、出なければ間違い」
そうして、尾行を決行した。
祐子らしい女と男は店を出るなり、手を繋いで歩き始めた。
歩く先は、ラブホだとすぐに解る雰囲気でいちゃつきながら歩く2人をじーっと見つめてた・・・。
2人がラブホの入り口をくぐった時、祐子に電話した。
目の前の女が立ち止まる。
隣の男に何か言い、電話に出る。
祐子「もしもし?」
俺「ねぇ、祐子さぁ今、何してる?」
祐子「今ねぇ温泉街歩いてたよ?何で?・・・え?・・・な、何で?ち!ちがっ!」
祐子の前に姿を表す俺。
“浮気の相談されてた俺が、実は浮気されていた”
亜貴子は俺を不憫に思ったらしく、朝まで付き合うよと言ってくれた。
本当に朝まで付き合ってくれた。
亜貴子と俺は今までに無いくらいにグデングデンに酔っ払い、最後は亜貴子が亜貴子の住むアパートまで連れて行き、俺を泊めてくれた。
昼に目が覚める俺。
亜貴子は俺の為に味噌汁を作ってくれてる。
嬉しくて、悲しくて泣いた。
この後、亜貴子の彼氏が亜貴子の家を訪ね、俺が居る事で2人が喧嘩。
亜貴子の彼氏も浮気を認めるという流れになる。
俺は亜貴子に尋ねた。
「彼女や彼氏以外のセックスって・・・好きとか愛してるって感情なくて、それでもセックスってしたいもんかな?」
「私には理解出来ない!私、浮気経験とか一切経験ないし」
「行きずりのセックスか・・・今から俺とするか?」
「・・・したいの?」
「セックスしたい欲望より、何も考えたく無いんだけど、この訳分かんない衝動を、何かにぶつけて、壊したいな」
「それは・・・私もある・・・私達・・・する?」
「友達の関係が壊れるかもしれんが・・・する」
「うん・・・壊れるかも・・・けど、ケンとなら・・・私もする」
囁きながら、少しずつ、少しずつ顔を近づけ、キスして見つめ合い・・・。
「俺、むちゃくちゃ、セックスするから」
もう亜貴子は何も言わないで、俺に身を任せ始めた。
長くキスをし、ギュッと抱き締める。
亜貴子も俺をキュッと抱き締める。
俺は先に服を脱ぐ。
一気に全裸。
全裸姿で、亜貴子の服もゆっくり脱がし一気に全裸にさせる。
「何か恥ずかしいなぁ・・・」
照れ笑いした亜貴子が、凄く可愛く見えた。
また抱き締めあい、長く長くキスをする。
俺の手は亜貴子の背中を中心にサワサワと撫で回す。
「ン・・・ン・・・ハァハァ」
少し、息を荒める。
AVのセックスと言うより、なんかの映画のベッドシーンのようなセックスだった。
クンニするわけじゃなく、手でクリや穴付近を撫でて濡らす。
亜貴子も俺のをしゃぶる事は無く、手コキを少々。
言葉を交わす事すら無く、ただ、肉体の繋がりを求めあった。
体位は正常位、松葉崩しをした。
松葉崩しの時、亜貴子は大きな声で感じるようになって来た。
「アッ・・・ンッ・・・アッ、ケン・・・ンッ・・・ンッ」
耳元で「亜貴子、気持ち良くなって来た?」と聞くと・・・。
「うん・・・気持ちいいよ・・・ケン・・・気持ちいい・・・あっあっあっ!」
感じてる亜貴子が凄く、本当に凄く可愛い。
俺は亜貴子を上にした。
いわゆる騎乗位だけど、亜貴子はゆっくりと立てに動いていると「ケンのが・・・ケンのが・・・アァァ・・・アァァ」とよがる。
亜貴子の形の良い、CかDの胸を激しく揉みまくる。
「亜貴子の胸って綺麗な形してるな。全然知らなかった」
やっとまともな声をかけたのが、確かこれ。
亜貴子は人差し指で俺の胸や腹を、ツツ~となぞりながら・・・。
「んっ・・・ありがと。ケンも結構な筋肉質だったんだね、知らなかった」
正常位に戻り、俺と亜貴子は激しいキスをしつつ、俺は激しいピストンを繰り返した。
「アッアッアッアッ、ダメ、そんなしたらそんなしたらうぁっ!あっだめ!いくいくだめだめあぁぁぁぁ・・・!」
亜貴子は汗をびっしょりかいて、体をビクッ・・・ビクッと数回痙攣させた。
俺もビクッとしながら、亜貴子の中で射精した。
(勿論、ゴム付きでした)
終わってまったりとしてると、亜貴子から・・・。
「愛とか関係なくてもさぁ・・・セックスって気持ちいいんだよね。こんなの、当たり前に知ってる話なんだけど、さ・・・やっぱり、私は・・・」
亜貴子の言葉が止まる。
「だな。男も女も気持ちいいんだよな。ただな、やってみて、今この時間に発見あったぞ」
「発見?なに?」
「んと・・・やり終わった後な、虚しい」
「私も・・・それ思った・・・」
この日を境に俺と亜貴子はお互いの、彼氏彼女ときっちりと別れた。
そして、2人で色々と話してるうちにきちんと付き合う事となり、来月に結婚します。