昨日の朝は逃げるように出勤してしまい、遅くに酔った振りまでして帰宅したので、妻の告白、そして私の告白の後、正気で向き合うのはほぼ初めてです。
ついつい、昨夜の妻を思い出して興奮したり、妻の話の中の西脇を思い出して胸が苦しくなったりと感情が入り乱れては、無口になってしまいます。
明るくあっけらかんと、出来ないのが弱いところでもあります。
新聞を読みながら、妻の方を窺います。
椅子に座ってテレビのゴルフ中継を眺めています。
ピチピチに締まったジーンズの腿やお尻が妙に気になってしまいます。
脚は閉じているもののその股の間にある性器のことを考えてしまいます。
私以外の男に徹底的に開かれたその性器・・・。
浮気の中出し精液を私に舐めさせたいというその性欲・・・。
知らず知らずのうちに勃起が蘇ってきます。
「たーくん、お昼どうする?」
「どこか行く?」
「作ってもいいわよ」
「なんかあったっけ?」
「簡単なのでいい?」
「いいよー何でも」
「そう・・」
こんな会話をしていても、妻のTシャツを膨らませる乳房が艶かしく思えてしまいます。
ブラをしていないでいるのは家では珍しくもないのですが、もう気になって仕方がありません。
ただ結婚前に一回浮気をしたというともすると忘れていた意識から、他の男の巨根でメチャクチャにされたことのある肉体なのだと、改めて再認識する事が、日常の中にいる妻を、激しく性的なものに変えました。
ちょっとした仕草・・例えば少し屈んで床のものを取るだけで、立ちバックで西脇に犯されているときの妻を想像してしまいます。
少し伸びをして胸を張る仕草も、西脇の太いモノをめり込まされて、絶頂を繰り返したときはこんな風に背中を反らせたのだろうかと、妄想が膨らみます。
コップの水を飲むその唇は、かつて巨根を咥え込んで、精液を注がれたのです。
しかし、妻はそんな妄想ではなく現実の記憶として西脇とのセックスを抱えたまま、私と長い間生活してきたのです。
私の心の中など分からないかも知れません。
同時に私にも妻の心の中は分かりません。
もやもやとした欲望や、不安の気持ちが押さえきれなくなります。
どういう風に自分の気持ちを伝えたらいいのか、分からないままでしたが、思い切って切り出してみました。
「昨日の・・みたいの、変かな・・」
「え?」
「昨日とか一昨日の、エッチだった」
テレビから目を離してこちらを向きます。
「たーくんも話してすっきりしたでしょ?」
自分の浮気ではなく私の寝取られ願望のことを言います。
首をかしげて微笑みます。
少しイタズラな感じです。
『もうあなたの嫉妬心で乱れた興奮を知っているわよ』という笑顔です。
昨日妻に何度も『変態君』と言われた事が気になっていました。
本当に変態だと蔑まれているのではないか・・・。
「美歩、嫌じゃない?」
「うん。ああいうの、結構いいかも。エッチよね。たーくん沢山出したし・・・ね?」
「うん、全部出た・・・」
「あんなに出たの初めてじゃない?」
「そうかも。美歩もいけた?」
「気持ち良かったよー」
「よかったー」
「ああいうの、またしたいの?」
「美歩は?」
「いいわよ」
「美歩は、そんなにしたい訳じゃないの?」
「たーくんが興奮するならいいけど」
「美歩は興奮しないの?」
「するわよ・・・」
妻の気持ちが分かる気がしました。
過去の浮気の詳細を話してしまうのは、すっきりしたのでしょう。
とても他人には言えないようなマゾな性癖や巨根願望も話してくれました。
私を嫉妬させるのは興奮するし、それなりなのかも知れません。
私には刺激が強すぎる妻の淫らな過去は、私にとっては新鮮な驚きですらありました。
しかし妻にとっては古い記憶を蘇らせるだけで、新しいものは何もないのです。
妻はいくら過去の話をしても、巨根に貫かれたその感覚は得られないのです。
膣をはち切れんばかりに押し広げた巨根の記憶で欲情したとしても、代わりに目の前にあるのは、私の慣れ親しんだ、小さなものなのです。
妻はそんな過去を語りながら、現実に得ることの出来るセックスが貧弱であることで、みじめにすら感じていたとしても、理不尽とは言えないかも知れません。
しかし、そのことには、触れずにおきました。
気になってしまったことを聞いてみたくなりました。
浮気をしたのも、激しいセックスで私とするより気持ち良くなったのも分かったのです。
傷付きますが、昔のことです。
ただ、何故わざわざ、あいつが見ているわけでもない、ホテルに入ってまで、西脇の言いつけ通りに、シャワーも浴びずに汚れた肉体を私に舐めさせたりしたのか。
私を辱めることを敢えてしたかったのでしょうか?
たぶんそうかも知れません。
しかし、何より私の中で引っかかっていたのは、昨日私の中で生じた疑いの心です。
そんな私に想像も付かないような、淫らで侮辱的な行為を、急にしたくなるはずがない。
あの日の前からあいつと出来ていたのではないか、たった一回あの日にやられたのではないのではないか、という疑いです。
何ヶ月も前から私に隠れて会い、調教のようなセックスをされ、淫乱な肉体にされていたのではないか?
だからその日あんなに卑猥で侮辱的なことを私に対してすら行ったのではないか?
疑い出すと、すぐに、ほとんど確信のようになってしまいます。
「ねえ一つさ・・聞きたいんだけど」
「なーに?」
テーブルに肘を突いたまま顔を手に載せて、首を傾けます。
「ゴメン、こんなのにこだわって・・変なんだけど・・・」
「え、なあに?」
「・・あいつに言われてたから、あんなことしたの?」
「あんなことって?」
「・・シャワー浴びないの」
「それは、ごめんね。・・・だけど、まだそんなのにこだわってるの?」
「だって・・」
「言った通りよ、そうしてみたかったのよ」
「あいつのとこで、シャワーさせて貰えなかったのは、しょうがないけど・・。僕とホテルに入ってからだってお風呂入れたのに・・」
「それが気になるの?」
「気になるっていうか・・」
「納得できない?」
「うん・・」
「美歩がそんなことしたがってたっていうことが想像できないってこと?」
「そう・・」
「どうして欲しいの?説明すればいいの?」
「・・・」
「西脇君に言われてたからっていうのは本当よ」
テレビを消してダイニングテーブルを離れ私の反対側のソファーに来ました。
長い脚を見せつけるようにジーンズの脚を組みます。
静かな午後です。
その分だけ緊張が高まります。
どう切り出したらいいのか分かりませんでした。
「・・・」
「たーくん、これもう始まってるの?」
「始まってるって?」
「エッチ・・・」
「・・・」
「そういう話もっと聞きたいの?」
「・・ちが・・・」
「立ってるし・・ね?」
まだ寝間着の私の股間を指差して言います。
少し意地の悪いような、微笑みです。
いつの間にか、テントが張って丸見えでした。
プレイのつもりではなかったのに、気付かないうちにもう勃起してしまっていました。
西脇という言葉を妻が口にするだけで私の欲望のスイッチが押されてしまうのです。
「そうじゃなくて・・・」
「じゃあ、たーくん、怒ってるの?」
首をかしげて媚びるように少し甘えるように聞きます。
視線は私の目と股間を見比べながら、私の反応を操るみたいです。
「そうじゃないけど。だけど、美歩が・・・」
「傷付いてるの?」
眉をひそめて、さも同情するかのような困った表情をして見せます。
「うん、たぶん・・・」
「しょうがなかったのよ、分かって」
「どうして・・・」
「・・どうしてって・・昨日のじゃ分からなかったの?」
「だってホテルだったら、別にあいつが見てる訳じゃないのに・・ひどくない?」
「今思うとそうだけど、あの時は、しょうがなかったのよ」
「わかんない・・僕とする前にシャワー入ればいいじゃない・・」
「そういうんじゃないの・・」
「そういうって・・・わかんない・・・。ほんとは・・・美歩、あいつと・・もっと前から・・。されてたんでしょ・・・」
「・・・違う」
「だけど、一回泊まっただけで、あんなこと・・」
「あの日が初めて」
「じゃあどうして・・・」
「詳しく言えば分かるの?」
「言いたくなければ・・いいけど・・」
「・・・」
「・・・」
「・・いいわ・・・」
妻の表情には割り切ったようなものを感じました。
私に小悪魔的な微笑みを見せることも、眉をひそめて媚びてみることもありません。
『もういい、話して壊れる夫婦関係ならもういいや・・・』
そんな感じです。
「別に・・もし・・」
「いいのよ、全部、言うから」
「・・・」
「そういうふうにされたの。私がしたくなってたの。西脇君がしろって言うこと」
「だって、初めてなのにそんなになるって・・」
「あの時が初めてだったのに、そういう体にされたの」
「・・・」
「・・・分からないんでしょ・・そういうの・・そうよね・・。私が悪いのかも知れない・・まだ言ってないことあるから」
ため息を一つつくと、体をソファーに沈めます。
組んでいた脚を下ろし、太腿を閉じずに男のように開いたままにします。
ピッタリしたジーンズの股間の中心線が見えます。
この肉体が、そういう体にされた、と言うのです。
今はどうなんだ・・・。
やはり、そういう肉体なのだろうか・・・。
「そんな体にされたって言っても・・・今は・・・」
「・・・」
また沈黙が覆います。
じっと何かを考えているような顔です。
「コーヒー、してくれる?」
「うん・・・」
言われた通りコーヒーを作りにキッチンに立ちました。
立ち上がってみると、勃起した股間が寝間着を不格好にさせているのに気付きました。
不様という方が近いでしょう。
ポットのお湯を再沸騰させます。
コーヒーを淹れる間、彼女には背を向けたままです。
何を言ったらいいだろう・・。
何を考えているのだろう。
違う、という言葉は信用できるのか?
本当に一晩でそんなにされたのか?
やっぱやってたんだろうな・・・。
唐突に彼女が沈黙を破りました。
「たーくん、まだ勃起してる?」
「・・・」
「萎んじゃったの?」
「・・立ってる・・」
「興奮するの?」
「・・・」
「美歩もエッチな気持ちになってる・・・分かる?」
「・・ん、うん・・」
私はコーヒーをいれながら、妻がどんな表情でこんな事を言っているのか気になりました。
「西脇君のこと話すと2人ともエッチになっちゃうんだね・・」
「・・・」
妻の言う通りかも知れません。
目の前でポタポタとコーヒーが落ちます。
沈黙が過ぎます。
コーヒーポットと2客のマグカップを持ってリビングの妻の方に行きました。
妻はブラックですが、私のマグカップにはアイス用に氷が入れてあります。
潤んだ妻の目には、妖しい欲情の熱がこもっていました。
「できたよ」
あとからコーヒーを注ぐつもりで、妻に空のカップを渡そうとしました。
しかし妻は受け取らずに言いました。
「たーくん、注いで」
「ん・・いいよ・・・」
左手で二つもったカップに右手のコーヒーを注ぎます。
その時でした、妻の手が私の股の部分にあてられました。
「ほんと、カチカチ・・・」
私のパジャマのふくらみを見つめながら、指で摘むようにしてゆっくりと動かします。
いきなりの展開に、両手をポットとカップで塞がれた状態で立ちつくします。
「それにしてもねー、おとといから急に元気になっちゃたね、ここ」
「うん・・・」
「ほんと好きなのねー・・」
ソファーに体を預けたまま、気怠るい動作で左手だけを使います。
両脚を閉じることなくソファーに座っています。
挑発的な姿勢です。
顔は少し火照っているようです。
薄いシャツに浮き出た乳首はたぶん勃起しています。
右手でジーンズの太腿の内側を掴んでゆっくり肉の感触を確かめるようにしています。
そんな仕草が性的なものであることを隠そうとはしません。
左手はゆっくりと勃起を包んだ薄いパジャマをさすり上げます。
「ちょっといじめちゃっていい?」
「手でしてくれるの?」
「いじめちゃうの。なんかSな気分・・」
見たことのない種類の光が妻の目に浮かんでいました。
獰猛な性欲を感じました。
確かにサディスティックな攻撃性を孕んだ目でした。
器用に左手の指を私のパジャマのズボンと下着に引っかけ、ゴムを引き伸ばして中身を露出させます。
「ビンビン・・今も、美歩がやられちゃったことで興奮してるの?」
「・・・」
「たーくんって、マゾさんだよねー、ほんと」
私の目を見て悪戯な笑みを浮かべます。
強引にパンツとズボンのゴムをさらにずり下げ、掘り起こした二つの睾丸の下に引っかけるようにして一度手を離します。
ゴムで玉が押し上げられ、ペニスを一層短く見せます。
左右の睾丸を野菜の品定めでもするかのように、一つずつ指で摘んで揉みほぐします。
「マゾさんのおちんちんいじめちゃうよ」
指で挟み、痛みと快感の中間のような強さで睾丸を潰します。
「ちょっと、置いていい?」
「だーめ」
両手にコーヒーを持ったまま下半身を露出する不様な姿が嫌でした。
それでも、妻の指技の誘惑には勝てません。
手を離し、指と手の平にベッドリ唾を垂らすと亀頭になすり付けます。
輪を作った指で、カリをヌルヌルと刺激します。
沈黙の中で、ヌチャヌチャという音だけが耳に付きます。
時々すこし乱暴に人差し指の腹を尿道口に押し当て、擦ります。
微かな痛みが走ります。
「ねえ、今はどうして立っちゃってるの?」
こんな事を口にする妻の体のうごめく様子が卑猥です。
スレンダーな肉体が悩ましい欲望によじれています。
細い腰や締まった尻を見ればみるほど、巨根に貫かれた時の、妻の姿態がいやらしく感じられます。
「・・・」
「まだ話してないって言ったこと、想像しちゃった?」
「・・・」
「ねえ」
「うん」
少し乱暴で、投げやりに亀頭を擦ります。
フェラチオをするつもりもない、右手すら使うつもりもない。
弄んでみるだけ。
しかし表情には、欲情が湛えられています。
勃起という目標はすでになく、射精させる熱心さもなく、刺激を与えるのみ・・そんな感じです。
そんな感じですが、逆に新鮮な興奮がありました。
インポだった間に、随分、指や口でしてくれました。
しかし、今までよりも優しさのない愛撫であることは分かりました。
愛撫とは言わないかも知れません。
優しさや慰めではなく、挑発や扇情なのです。
SとMのロールプレイとしての勃起に対する処置なのです。
昨夜、何度も味あわされた力関係を思い出します。
たぶん妻もそのつもりでしょう。
『犯して』と言い、私にバックで挿入させながらも、膣を緩め、私には西脇のようには出来ないことを思い知らせたのです。
巨根に拡げられた性器が私のペニスには緩いことを感じさせ、私の意志だけでは妻のあそこをどうにも出来ないという無力感を与えたのです。
しかし妻がその気になれば、1分も持たずに私は射精に導かれました。
西脇は何時間も処女のようにきつく締まる妻の性器を犯し続けることが出来たというのに・・・。
彼女は、そうすることで私がどう感じるか、意識してそれをやったのです。
西脇と私の性的な力の差、そして妻と私のセックスにおける力関係を見せつけたのです。
しかし、甘美な指です。
ゆっくりとしごき上げたかと思うと、包皮とともに剥き下ろし、亀頭の周りをくるくると手のひらで刺激します。
カウパー液が滲んでくるのが分かります。
ただ、だんだんと、妻の付けた唾は乾き始め、亀頭を擦られると痛みが生じました。
とば口に指を当てては先走りの液を指になじませます。
それでも、少し経つとヒリヒリとしてきます。
「すこし・・痛い・・」
「知ってるわよ・・・」
「・・・」
痛みを伴っていることも、抗えない快感を与えていることも分かっているのです。
いっそう激しく擦ります。
引き抜くかのように、強く引っ張ってみたり、強引に床に向かせてみたりしながらも、勃起を萎えさせない振動を加えます。
茎の部分は気持ちいいのですが亀頭には痛みも伴います。
ペットボトルの栓を開けるような動きで、亀頭をねじ回されました。
「痛っ・・・」
「ヒリヒリする?」
「うん・・」
「唾付けたら楽になるの?」
「そうしてくれると・・」
「・・じゃ、自分で舐めたら?」
そう言って左手を差し出しました。
こんな妻は初めてです。
頬は赤らみ上気して性的な興奮を湛えた顔の中でも目がサディスティックな光を放っています・・・。
「唾出してもいい?」
「ダメ、ベロで舐めて濡らすのよ」
コーヒーをこぼさないように気をつけながら屈み込んで、おずおずと差し出された妻の手に顔を近づけます。
筋状に付いた汁のあとを顔になすり付けてきます。
出来るだけ多くの唾を出しながら、匂いのする掌を舐めてぬめらせました。
唾をできるだけ出しながら、丁寧に全体をヌルヌルに舐めました。
「いい?できた?」
「うん・・」
ようやく股間に手を伸ばしてくれます。
全体になすり付け、ゆっくりと手のひらで締めつけ、次は指に力を入れて潰すようにしながらしごき・・・。
空いている方の右手で、ゆっくりと自分のTシャツの下の乳房を掴んだり、乳首を摘んだりします。
自分の快感のためと同時に私に見せつける感じです。
簡単に快感が高まってきます。
指の刺激は巧妙で激しくなってきます。
「いきたい?」
「いきたい」
「まだダメよ・・」
唾が乾いてくると手を舐めさせられます。
濡らしたあとのヌルヌルの手が快感を増すことを直に感じます。
何度も繰り返すうちに睾丸の奥があわ立ち始めます。
もう出したいなと思い始めました。
オナニーだったらあと十数秒です。
「あ・・あっ・・こ、このまま、出してもいい?」
「もう限界?」
「もう・・出したい・・出そう・・いい?」
「ダメよ」
根元をギュッと握って射精を物理的にも禁じます。
「早漏はダメ、おしまい」
さっと手を離してしまいました。
後には快感に取り残されたままのペニスが行き場を失って、ビクンビクンと脈打つばかりです。
「ビクビクしちゃってる」
もう笑って親指と人差し指で亀頭を摘んでみるだけです。
「まだされたい?」
「いきたい・・」
「そんなに?」
「うん、・・我慢できない・・つらい」
「じゃあ、痛くてもいい?」
「うん」
今までのようなものなら我慢できます。
もう少ししごいてくれれば出せます。
「こんなのでいけるのかなぁ?」
「エ?・・・」
いきなりでした。
「エイッ」
「アウッ・・・」
肉体的な快感とは程遠い痛みが走りました。
冗談めかせたようで、かなり強く亀頭の先端を指の爪で弾いたのです。
コーヒーがこぼれそうになりました。
「痛いよー」
強い口調で抗議しますが、意に介さず笑います。
「分かってるわよ・・痛いって言ったでしょ?まっすぐ立ってて」
厳しい言い方です。
言葉に含まれた妻の性的な興奮に引き込まれて、従ってしまいます。
『Sな気分』の妻の『プレイ』に引きずり込まれてしまっているのです。
嫌々ながらも、何かを期待して、痛みに引けた腰を伸ばします。
「突き出すの・・・もっと・・・」
竿を撫でながら言われると、勃起は充血してきます。
「・・・」
「いい?」
指が離れました。
・・バチン!
「ウッ、グウッ・・」
一番デリケートな出口の部分を的確に指の先端が捉えます。
「痛いってー」
「ここ痛いわよね・・」
自分で痛めつけながらも、あたかも同情するかのように言い、癒すようにネットリと指を絡めてきます。
「まだいけないの?」
「もういいよ・・」
「だめよ。早漏しそうになった、おしおき。腰伸ばすの・・。おちんちん、前に出して・・」
「・・・」
「そう、いいわ・・」
バチン!
「ゥウウア・・」
今度は尿道口は外して、亀頭の下面を弾かれました。
痛みの中にも快感が走ります。
「変態さんね。だけど、いくのか萎えるのかどっちかにして欲しいな」
屈辱的でした。
こんなに物理的に痛みを伴うようなSMは初めてでした。
しかし勃起が萎えないのも事実です。
「コーヒー・・こっち」
そう言うので、私が左手で持った二つのカップを下げます。
次の瞬間、え?と思いました。
差し出したカップのうち、躊躇うことなしに私のカップに今まで私のペニスを弄っていたヌルつく指を浸したのです。
私のアイスコーヒーでフィンガーボウルのように指をすすぎます。
「ちょっと濁っちゃったけど、飲んでね、プレイよ・・」
そう言いながら、濡れた指を私の口に近づけました。
「綺麗にして」
「・・・」
指を口に含ませると、不敵な感じで微笑みます。
どこまで綺麗にすればいいのか分からず、黙ってしゃぶりました。
「座って」
咥えさせられたまま、指を抜いてくれるのを待ちました。
「どうしたの?早くして」
そう言って、口の中で舌を摘みます。
言われた通り、床に座ります。
指を舐めるのはフェラチオをさせられるようで抵抗がありますが、エロティックな興奮が勝っています。
「しゃぶるの嫌なの?」
2本の指を私の口にゆっくり出し入れしながら聞きます。
しゃぶるという言葉が嫌でした。
「・・ん・・」
「わからない、はっきり言って。どんどん太くなっちゃうわよ」
そう言いながら指を3本にします。
「・・・」
「パンツはこのままにするわ・・・いい?」
「・・・」
こんな格好でいるのは嫌でした。
「どうなの?」
脅すように、指を深くします。
軽くえずきそうになります。
しかし、同時に初めて右手を伸ばし、刺激に飢えた勃起を握って引っ張ります。
苦しさと快感がせめぎ合います。
「ちゃんと答えないと・・。いいの?やなの?」
右手で勃起をしごかれながら快感が高まります。
興奮して、出し入れされる左手の3本の指に合わせて舌を絡めてしまう自分がなんだかみじめです。
「・・いいけど・・・」
「そうね・・」
右手を勃起から離します。
起こしていた身体を再びソファーに沈め、左手はまだ私の口に出し入れを続けます。
「目瞑って・・・そう・・・純情な女の子は目を開けてしたりしないわよ・・」
目を閉じると本当に妻の勃起をフェラチオしているような気分になります。
『女の子』という言葉がこだまします。
悔しいのですが、マゾヒスティックに興奮を誘います。
「エッチでしょ・・先っちょも、ちゃんと舐めるのよ・・」
やはり妻もフェラをさせていると意識しているのです。
みじめですが、興奮して、従ってしまいます。
曲げた指先の関節を、亀頭のように、舌で何度も舐めます。
「そこ気持ちいいわ・・」
4本目の指が入ってきます。
「唇もちゃんと使うの。締めてくれないと気持ち良くないわ・・」
リズミカルに抜き差しされる指が妻のペニスであるかのようで、卑猥です。
「もっと奥まで咥えて・・・先っちょだけじゃダメ・・」
奥まで咥えると、口に咥えさせられた物の太さが感じられます。
時折、深くされて何度かこみ上げてきそうになります。
「苦しくっても、抜いちゃダメよ」
従う私もおかしいのですが、妻がサディスティックな性欲で興奮している雰囲気に圧倒されていました。
性的な引力の差でしょうか、サディスティックにされると従順にマゾの立場を受け入れて、それで興奮してしまうのです。
妻と西脇の関係もそう言うものだったのかも知れません。
「上手ね・・目を開けてこっち見て」
妻の目を見ます。
興奮した顔で頬が薄桃色に染まっています。
背もたれに身体をあずけ、乳房を掴んでいます。
視線を離さず聞いてきます。
「フェラチオ悔しい?興奮する?」
「・・やは・・」
「やなの?だけど、私、こういうのしたかったのよね・・。たーくんをいじめちゃうと、すごく、興奮するの・・」
私の目を見ながら、堂々と4本の指で責めてきます。
屈辱と恥ずかしさに無意識のうちに視線を逸らせてしまいます。
「ダメよ、私の目を見るの」
「・・・」
「エッチな音立てて・・」
こんなAVの男優のような責め方をいつ覚えたのでしょうか。
「そう上手・・・ねえ・・おちんちん辛い?」
そう言いながら足で勃起をさすります。
「すごく、硬いわ。出したいわよね・・・」
「んん」
「私が立った方がエッチなんじゃない?」
思い付いたアイディアにワクワクしたような表情です。
私の口から指を抜いて、おもむろにソファーから立つと、私の正面に来ます。
「もう、置いていいわよ」
ようやくコーヒーのポットとカップから両手が解放されます。
自分のジーンズの股間の前に、指を出して見せます。
「私のおちんちん・・どう?」
「どうって・・・」
「して・・」
「・・・」
「ほっぺが、へこむくらい吸うの」
妻が股間に差し出した束ねた指は、さながら、勃起したペニスのようでした。
妻は床に座った私の前に立ち、自分の股間の前に差し出した指を反り返らせてみます。
「早く、しゃぶりなさい」
『プレイ』に没頭し始めた妻の声がします。
今までインポになっていた間も、ナースプレイや、風俗プレイなど2人とも結構乗ってやっていたのですが、SMまがいのことは初めてです。
それからは、純粋にフェラチオを教えられる時間でした。
私が言ったことがないようなフェラチオの要求ばかりです。
こんな事を、妻は他の男にさせられてきたのだと実感し、興奮します。
言われた通りにしました。
先っちょに舌を這わせながら、根元を手でしごく。
亀頭に吸い付いて頬をへこませるほど吸う。
涎をまぶす。
片頬を膨らませながら、頬の粘膜で先端を擦る。
根元から先まで舐め上げる。
奥まで咥える。
たぶん西脇には、すべてさせられたのでしょう。
そうしていると、本当に妻の股間にペニスが生えていて、それをフェラチオしているかのような錯覚に捉えられます。
女性でも4本の指を束ねるとかなりの太さになります。
西脇の前に跪いて、精液でヌラ付く巨根に奉仕する妻の映像を思い浮かべながらしました。
「ウフッ・・一生懸命してるね」
改めて言われると、恥ずかしくなります。
「もうやめていい?」
「興奮してるんでしょ?」
私の前に立ったままの妻は、足の指で器用に勃起を挟んで言います。
股間に差し出された指を咥えたままなので、どんな風にされているのか見えませんが、いやらしい動きです。
「結構上手じゃない。なんだか、美歩もエッチになっちゃう」
「・・・」
「深くしちゃうよ~」
左手の指は私にしゃぶらせたまま、もう片方の手で私の髪を掴んで頭を押さえてきました。
戯けたような言い方とは反対に、強引で暴力的なやり方です。
「・・ン・グウッ・グ・・ゥエ・・・」
長い指が咽に触れそうになります。
必死で妻の腿を押しました。
「ダメよ、勝手なことしちゃ。手は禁止にするわ。両手でお尻広げてなさい」
「・・・」
こんな風にさせられて、フェラチオをしてたのでしょう・・・。
言われた通りに、両手で尻たぶを掴み広げます。
後ろに向いた肛門がスースーしました。
「そう・・手、離しちゃダメよ。苦しくても我慢ね」
私の股の間にある左足の甲で、固くなったペニスを押したり擦ったりしてくれます。
しかし同時に私にさせる疑似フェラチオにも興奮しているようで、だんだんと激しくなってきました。
手を添えないでいると、顎から自分の唾液が滴り落ちるのが分かります。
ときどき咽に触れるまで深く入れては、早く激しく頭を前後に揺すられます。
「・・ンゴッ・・ングッツッ・・・」
えずきそうになると、反射的に尻に回した手が離れて自分を守るような動きになります。
「手、だめ!」
妻を押しのける事は出来ず、無意味に両腕が宙をさまよいます。
「その手どうするの?ダメでしょ」
グイッと頭を髪の毛で掴まれて、上を向かされながら、目を見ながら咽を責められます。
「舌がお休みしてるわよ」
涙目になりかかった顔を見られるのが、悔しいのですが、興奮が勝ります。
「手、戻しなさい」
仕方なく、浮いてしまった両手を、おそるおそる元に戻します。
ひとしきり、イラマチオが続きました。
妻のスベスベした脛に勃起を擦りつけます。
すると、足で玉を刺激するように動かしてきます。
「フェラチオするだけじゃ出せないわよね・・ビンビンだけど」
「んん・・」
「ねえ、言っておくけど、こうやって強引なフェラさせられてあそこ濡らすのって、ドMの女の子なのよ。勃起も一緒。たーくん、ドMなの」
そう言い、再び右手の指でペニスを握ってからピンッと軽く弾き、終了です。
勃起してるじゃないという感じです。
唇から指を抜いて私の顔になすり付けると、座ってもずり上がらないように、私のパジャマとパンツを腿まで下げました。
自分のカップを取ると少し口を付けて脇のテーブルに置きます。
「あっちに座っていいわよ。気が向いたら出させてあげる」
「やっぱ、こんな格好いやだよ・・」
「精子、出したくないの?」
「・・・」
「こういうのも、嫌じゃないでしょ?」
オナニーの途中を見つかったような間抜けな格好のままソファーに座りました。
昨日より明らかに攻撃的な責め方になっています。
単なるプレイにしては強烈すぎます。
こんなに容易くサディスティックな性格が現れるものなのだろうか?
枷の外れた妻の性欲はこんなに激しいものだったのか。
私の知らなかった、妻の性が、次々と顔を覗かせていました。
再び向かい合って座っていました。
西脇のことを思い出しているのでしょうか。
今のプレイに興奮したのでしょうか。
妻の体中から、性欲の熱気のようなものが発散されている感じが分かります。
私の視線は、妻の視線を避けながらも、妻の体を盗み見るように彷徨ってしまいます。
Tシャツにジーンズという普段着なのに、たまらなく卑猥に感じます。
服の下の彼女の肉体はもう刺激を求めて疼き始めているのです。
シャツの下の二つの乳房は敏感になって先を尖らせているのでしょう。
陰唇は赤い粘膜を柔らかく開いて、濡れているに違いありません。
妄想をしながら私もコーヒーをすすります。
妻の濡れた陰唇をしゃぶりたい・・。
垂れた愛液を舐めたい・・。
固くしこったクリトリスに吸い付きたい・・。
昨日はあんなに舐めさせてくれたのに・・・。
妻の肉体の欲情は私には妄想するしかない隠されたものです。
しかし私の肉体の興奮は妻の目に晒されたままです。
パンツをずり下げられたままの勃起がなんだかみじめです。
この勃起を何とかしてくれるのかという期待もあり、妻の目を推し量るように見てしまいます。
私の懇願するような視線を受け止める妻の目は、『どうかしたの』と知らんぷりです。
そして白い泡の浮いたコーヒーを飲ませていることなど忘れたかのようです。
目は口ほどにものを言う、のです。
いたぶるように軽い笑みを浮かべたまま、私の勃起した股間を見ながら言います。
「コーヒー上手ね、ついでにフェラまで上手・・・」
こんなペニスなどをもう話題にする必要がないかのようです。
給仕のようにコーヒーを用意して、情婦のようにフェラチオをこなす・・そんなことを褒められても、屈辱だけです。
おあずけにした射精のことなどお構いなしに、指をしゃぶらせて、いたぶって楽しんだだけです。
怒りが湧いてきました。
この肉体を罰してやりたい、と思いました。
性欲に満ちて挑発的なこのからだを痛めつけ、征服したい。
ソファーに押し倒して、Tシャツをむしり取り、ジーンズを引きずり下ろして、犯してやりたい。
妻はぼんやりとした眼差しで見ています。
視線の先は私の勃起のようでもあり、パジャマのボタンのようでもあります。
何か考えているようです。
時々コーヒーをすすり、窓の外を見ます。
あかるい陽射しが、窓から差し込んでいます。
私は、自分の股間に勃起した巨根が生えていることを妄想していました。
西脇よりも・・・妻の体験したことのない大きさを想像していました。
髪を掴んで押し倒す。
いつも私をコントロールする妻は抵抗する・・。
こんな弱い男の自由にはさせない・・。
懸命に押しのけようとする。
でも無理矢理する・・嫌がっても・・・。
両手は頭の上に押さえつける。
痛いほど胸を揉んで乳首を噛む。
濡れていようが、いまいが、おかまいなしに今までで一番でかいチンポをねじ込んで・・・。
苦悶に歪む顔を見ながら、きつい膣を掻き回して、顔を舐めてやる。
実際は、私にはそんな度胸も、腕力も、性的能力もありません。
『やめて』と乾いた声で一喝されれば萎えてしまうでしょう。
それでも妄想は止みません。
「ねえ・・・」
溢れかえるほどの精子をぶちまけてやる・・・。
無理矢理快感を引きずり出して言い訳できないようにいかせてやる。
何度も何度も・・。
いきなりペニスを抜き去って快感で朦朧としたクリトリスを思いっ切り指で弾きとばす。
目が覚めるだろ・・。
腰を突き出せ・・・腰が引けたらもう一回だぞ・・・。
親指で溜めた力を込めて人差し指の爪で弾きあげる・・。
ダメもう一回だ・・・。
ヌルつくペニスをアナルにも突き刺す・・。
今度は快感なんて無い。
マゾ女は後で思い出してオナニーでもすればいい。
ケツに飽きたらそのまま、口で掃除させる。
直にオマンコにぶち込むよりはマシだろ。
またガンガン突いて痛めつけてやる。
西脇にやられたっていう、その奥までねじ込んでやる。
犯したい・・・。
しかし、気付かないうちに頭の中の映像で妻を犯すのは西脇にすり替わっていました。
西脇に犯される妻を眺めているのです。
それでも、加速した妄想は止まりません。
西脇の巨根を深くねじ込まれ、私が見たことの無い、激しい絶頂を繰り返す妻が涎を垂らしています。
西脇の腰が震え、射精し始めました。
子宮に精子を浴びせかけています。
膣の中に溢れかえった精子は太く硬いペニスにまとわりつきながら、陰唇から溢れ出てきます。
それでも西脇のピストンは勢いを増すばかりです。
普段あまり揺れることのない、処女のように固くきれいな乳房が歯型だらけにされ、突かれる度にブルンブルンと跳ねています。
時折ひしゃげるように、握り潰されます。
妻の細い腰と締まった尻を両手で鷲掴みにして、思うがままに自分の腰に叩きつけます。
長身で筋肉質な妻ですが、西脇の体力の前にはなすすべもなく、人形のように扱われているのです。
固い巨根が収縮する膣をこじ開け、亀頭が子宮を擦りあげ、打ちのめしています。
最奥を嬲りぬかれる苦痛の呻き声には、しかし、性感のよがり声も混じります。
高まってゆく快感の波がはじけて、オーガスムを迎えるたびに妻の背中が反り返ります。
しかし妻の絶頂には何の関心もないかのように、太く深い非情なピストンが繰り返されます。
絶頂から降りてくることを許されず、体をよじりながら苦悶と快感の叫び声が途絶えることはありません。
もっと犯せ・・・。
「ねえってば!」
妄想に浸り、ボーッとしていました。
気付くと、妻がいつの間にか私の目を見ています。
「・・・たーくん、私のことレイプしたいって顔してる」
びっくりしました。
「え・・いや・・・」
「当たりって顔・・・」
読まれています。
「そ、・・そんなこと・・」
「結構プライド高いのよね・・。反抗的で、殺気立った目してた・・。いじめられてそんなに勃起させてるくせに」
「・・・」
「いいのよ・・たーくんの気持ち分かるから。悔しいのよね・・・」
「・・・」
その通りですが、何も言えません。
「だけど、興奮して・・いやらしいこと考えてる・・・。美歩のこと、少し憎らしいって思ってる・・・。仕返ししたいって、思ってるんでしょ。さっきのことも、浮気のことも・・・」
「違うよ・・・」
「いいの。認めて。西脇君がしたみたいに美歩のこと、メチャクチャにしたいんでしょ。無理矢理レイプして、痛がらせたり、いかせたりしてみたいって。私を自分のものにしたい・・取り返したいって思ってるの。だけど・・・できないかもって・・。自信ないんでしょ?」
「・・・そんなんじゃ・・」
「恥ずかしい事じゃないわ。誰だってそう思うわよ・・自分の妻だもん・・。あんな昔のことでも、本当は、ずっと気になってたんでしょ?彼のおちんちんのこと・・・有名だったし・・・」
「・・・」
「浮気されて、他の男とどんなセックスしちゃったか聞かされたら、辛いわよ。他の男がしたより淫らに激しく犯したいって・・。そう思うんでしょ」
「ん・・うん・・」
「怒りたい気持ち、美歩にぶつけたいのに、それも出来無くって辛いの、ね・・。反対にいじめられちゃってる・・・。それでも勃起しちゃう・・マゾになってる。違う?」
「・・・」
「どうなの?たーくんって、マゾでしょ?」
「ちがう・・」
「まだ慣れてないのね。自分がマゾだっていうこと・・。受け入れられないの?」
「そういう問題じゃないから・・・」
「恥ずかしいんでしょ?弱い男っていうのが・・」
「・・弱くない・・」
「ふーん・・じゃあ、強いの?」
「・・・」
「たーくんは強い男なのかしら?」
深くソファにもたれかかると、私の目を覗き込みます。
左手はゆっくりと、臍の下の白い肌をなぞっています。
意味ありげに、妻は右手をジーンズの太腿の付け根に這わせます。
V字にした二本の指で、チャックの両脇の部分を撫でるように触ります。
両腕で挟まれた乳房が強調されます。
私の曝け出したままの勃起したペニスを見つめます。
「ねえ、どう思う?」
セックスのことよ、と言うかのようです。
こんなにエッチな肉体を、そのおちんちんで、どうにか出来るの?
犯したいんでしょ?やれるの?
強い男なら出来るでしょ?
あの巨根でされたみたいに私を出来るの?
そう言っているのです。
性的に妻を征服できないことは、今までもそうでしたが、昨日のセックスでも嫌と言うほど、思い知らされています。
「・・強くはないかも・・」
「そうでしょ・・無理しないでいいの」
「・・・」
背が高くスレンダーな妻の肉体は、普段着に隠されていても、私の性欲を掻き立てます。
無防備に開かれた両脚の間に、浮気のセックスで巨根の快感を覚えさせられた卑猥な性器が濡れているのです。
その性器に物欲しげに指をあてるような挑発的な仕草をされても何も出来ないのです。
私はそれを強引に奪うことが出来ないのです。
「西脇君にあんなにいたぶられてSMみたいなセックスされた美歩の体なのに・・。たーくんは思うように出来ないの。悔しいわよね?私、西脇君には、お持ち帰りされて、言いなりにされて簡単にいかされたのに・・。そんな美歩にたーくんはマゾにされてる。出したいのに出させて貰えない・・レイプしたいのにそれもできない。不公平よね・・・」
不公平・・・そういう言葉が適切なのか分かりませんでした。
「だけど、仕方ないの。たーくん、西脇君が美歩にしたみたいには・・・出来ないと思う・・・。したいかも知れないけど・・・。私だって・・。正直、美歩も、たーくんがあんな風にできたらいいのにって思ったわよそれは・・。強引に奪われて、たーくんのものにされてあげたい。だけど・・なんて言うのかな・・」
「・・・」
「ねえ・・。人それぞれ、得意なことってあるでしょ?たーくんは優しいし、私の気持ちを分かってくれる。たーくんのこと好きよ。西脇君のこと好きなんて思ったこと一度もない・・。分かるでしょ?」
「うん」
「あの人は普通じゃない大きなおちんちんを持っててセックスが異常に絶倫だっただけなのよ。優しくもないし、女の子の体と気持ちを弄ぶサディストなの。だから西脇君にセックスで勝とうなんて思わなくていいの。必要ないし・・。そんなの・・無理よ。ただ、私がそういうことされてた事があるっていうのに・・。我慢して、慣れて欲しいの」
「慣れる・・の?」
「そう。出来そう?」
「・・でも・・」
「私も、辛かったのよ・・ずっと・・。こんなの自分勝手だけど・・。遊び人の男にあんなセックスされて、忘れられないの。一生忘れられないのよ、たぶん」
「一生って・・・」
「今でも、またあんな風にされたいって、心の奥で思ってる。たーくん大好きだけど、たーくんとしてても、思い出しちゃうし比べちゃうの。ここ、もっと太いくて硬いので、もっと奥までねじ込んで欲しいとか・・」
「いつも思ってたの?」
「毎回じゃないわよ」
「だけど、よく思ってたの?」
「・・・うん」
「・・・」
「だんだん思わなくなってきてたけど、たーくんが立たなくなっちゃってから、またよく思うようになっちゃったの」
「ごめん・・」
「いいの、仕方ないことだから・・。だけど、そんなこと考えるの、やめようと思っても、だめなの。たーくんが口でしてくれてる間も、自分で一人でするときも、たーくんのじゃなくて西脇君のおちんちんが思い浮かぶの・・・。あれでされたいって・・。そればっか考えて興奮しちゃうの」
「・・・」
「ここが覚えてるの・・・」
自分の性器を指で指し示します。
「気持ちいいのを?」
「気持ちいいけど・・」
「違うの?」
「そんな生やさしいのじゃないの」
「うん・・」
「ねえ、例えばたーくんが中に出すでしょ。そうすると、西脇君に中出しされた時の感覚、思い出すのよ。もうこれで満足しないとって思うのに、彼にされたのを思い出しちゃうの。中出しされて、私もメチャクチャになっていかされて・・・。もう満足なのよ。なのに、彼のは全然萎えなくってあそこグチャグチャのまま掻き回されるの・・・。たーくん、そんなの出来ないでしょ?」
話しながら、ソファーの上で妻の腰がひくつき、太腿をよじらせています。
妻もあそこが濡れて、オナニーをしたいほど興奮しているのでしょう。
腿の付け根を悩ましそうに掴んでいます。
「いったばっかであそこが敏感になってるのに精子でヌルヌルにされてもっとされるのって本当に気がおかしくなりそうなのよ。本当にやめて欲しいのよ。それなのに、体がどんどん反応して、またすごいいき方しちゃうの。そんなのを、一晩中されるの。気持ちいいなんて、簡単なのじゃないの」
「うん・・」
「こんなの、傷付くよね・・」
「忘れなくっても、思い出してもいいよ・・・」
「ありがとう・・。忘れられなくっても、たーくんのことずっと好きよ」
「うん、僕も美歩のこと好き・・」
「たーくん、気弱なこととか、セックスが大人しいの嫌だって思ってたこともあるわ。あの人に犯されるところ考えながら一人でする時そんな自分が嫌になって、たーくんのせいにしちゃうの。たーくんが弱いからいけないんだって、意地悪なこと考えちゃってた。だけど、今はそんなところも含めてたーくんが好きなの。我慢してればそのうち慣れてくるの・・。だから、たーくんも、我慢して慣れて欲しいのよ。こういうので興奮しちゃう私のことも愛していて欲しいの」
「・・・」
「頑張れない?」
「頑張る・・」
「・・・」
「ねえ、こっち来て」
ソファーから立って、向かいの妻の方に行きます。
隣に座ろうとしました。
何か心が通じ合った気がしましたから、純情にキスをするのかと思ったのです。
はずれでした。
「違う、そこに座るの」
妻のソファーから1mほど離れたコーヒーテーブルの置かれた床を指します。
「え?ここ?・・・」
「そこよ、ちゃんと正座して」
仕方なくコーヒーテーブルをずらして言われたように座ります。
妻はソファーに座ったまま、その正面に私が来るようになります。
「隣に座ったらレイプされちゃうわ」
ようやく笑顔を見せて、少しおどけたように言います。
勃起とは関係なく、もう、とうに私の牙が抜かれていることも知っていながらも、隣に座ればレイプできるとほのめかすことで、私を少し屈辱から救い出してくれる匙加減でしょうか。
それと引き替えに私が座った姿は、床の上で、主人に忠実な犬のようです。
正座のまま下着をずり下げた下半身から勃起を飛び出させた姿はみじめです。
「この位置いや?」
「なんか変・・」
「だけど、さっきから、美歩のここ、何度もチラチラ見てたでしょ」
ジーンズの股間に中指を当てます。
妻の心は性欲に捉えられているのです。
私とキスなどしている場合ではないのです。
私もそれに抗えません。
「私の体・・気になるのね?」
「うん」
「入れたいの?」
「入れたい」
「美歩のあそこ、ヒクヒクしながら開いてるわよ」
「入れさせて」
「レイプしたい?」
「・・・う、うん・・」
「ちゃんと犯せるの?」
「・・・ちゃんとって・・それは・・・あいつみたいには・・・」
「できないかもしれない?」
「・・うん・・」
「じゃあ、ダメよ・・・ふふッ」
「・・それなら・・見せて・・あそこ・・」
「そこからなら好きなだけ見れるわよ。ここ・・・。西脇君のあれが入ることとか、想像してるんでしょ」
「あそこ・・服の上からじゃなくて、中が見たい・・直に見たい・・」
「ダーメ。この下、どうなってるか、想像して。それとも力ずくで押さえつけて見ちゃう?」
「・・・」
「出来ないわよね・・・」
やれやれというような表情を作ります。
「全部話すわ・・・」
「・・全部って・・何があるの・・」
「うん、まだ話してないこと・・・あるの。ひどいことも」
あいつと出来てたわけじゃないなら、一体何がこれ以上あるのだろう。
浮気して、私の何倍もある巨根に一晩中犯されて、挙げ句の果てには身体中に男の精液を注がれ塗りつけられたまま恋人にその肉体を味わわせて・・。
アナルもされたのか?
妊娠?他の男とも?
疑念が深くなってゆきます。
「ひどいことって、十分ひどいじゃない・・」
「そうよね・・・聞きたくないなら、無理に言うつもりはないわ・・」
「ごめん・・」
何で私が謝らなければならないのか、分かりませんが仕方ありません。
怒りもありますが、結局、本心では聞きたいのです。
「たーくん、あの日、デートの後で私の体に付いた精子舐めさせられたのが一番傷付いたの?」
「それだけじゃないけど・・だって、別に僕と2人きりなのに・・・」
百歩譲って、妻が西脇とセックスをしたことは仕方ないとしても、私と2人でいるときに私まで侮辱するような行為に傷付いたのです。
本当は至極まっとうで理性的なはずの妻が、そこまでの行為をするというのは、余程以前からあいつと深い関係にあったからに違いないと思ったのです。
「そんなひどいことさせられるのは前から私たちが出来てたからだって、疑っちゃう訳ね」
「違うならいいけど・・嘘は付かないで欲しい」
「嘘は付かないって約束するね」
「うん・・・」
「だけど本当よ。あの時が初めてなのは本当。前からされてたって、疑うの分かるの。だけどそれ、あの日、された後の美歩がどんなふうに変わってたか分からないからだと思う。気持ちのことも、体のことも。たった一日なのに・・・」
そのたった一日のセックスが私をこれほど長い間苦しめ続けているのです。
「たーくんとデートしながらどんな感じだったか分かって欲しいの。その後のことも・・。別に、プレイとか、意地悪で、こういうこと言うんじゃないから」
「え、その後って?」
「待って、順番に話させて」
きつい口調で言われると言い返せません。
「・・・うん」
「ちゃんと聞いてくれないなら話さない」
「ごめん・・」
「聞けるの?」
「うん」
「たーくんにそういう・・傾向っていうの?それがあるって分かったから話せるの。だから、それで興奮しちゃってもいいの。ううん、興奮してくれた方がいい。恥ずかしがることないわ。美歩だって、嫌な事のはずなのに・・・。あの人のセックスのこと思い出したり話したりすると今でもエッチな気持ちになるの。だから、軽蔑なんてしない」
「ありがと・・」
「だけど、たーくんをそういうので興奮させるために作り話する訳じゃないから。たぶん、聞くと辛いと思う。別れたいって思われてもしょうがないかもしれない・・・。だけど・・私のこと、分かって欲しいの」
「・・・うん・・愛してる・・大丈夫・・」
「美歩も・・」
そう言うと、美歩は立ち上がり、跪くように座った私のすぐ前に立ち、私の髪に指を絡ませました。
優しく頭を撫でてくれます。
指をフェラチオさせられたときに頭を掴まれたのとは全く違う優しさです。
ローライズと短いTシャツの間から臍の下の白い肌が見えます。
短いジッパーの部分が目の前にあります。
そこに私の視線が絡みつくことが分かっていて、それを見せつけるように立っているのです。
脚を揃えて立っています。
股の下側にできる小さな三角形の隙間が気になります。
ジーンズに閉じこめられピチピチと張った両側の太腿の曲線と、一番大切な部分で囲まれた空間です。
私はこれが堪らなく好きです。
「匂い嗅いでもいいよ。あそこ、すごい濡れてるの・・・」
顔を妻のジーンズの股間に、押しつけました。
キュッと引き締まった小ぶりのお尻を両手で握り締めます。
鼻孔を拡げ空気を吸い込みます。
欲情した妻のあそこの匂いが、微かにする気がします。
後からお尻の曲線に沿って指を股間に這わせます。
硬い布地をなぞります。
この下にはアナル・・ここには・・ビラビラが・・・。
スカートの下の下着を弄っているのであれば、もう湿っている性器の柔らかい感覚を味わえたでしょう。
うまくすれば下着の脇から指をあそこに直に這わすことも出来たのかも知れません。
ネットリととろけた、性器に指を差し込んでみられたらいいのに・・・。
しかし、ジーンズは体の線を見せつけるだけで、いざ触ろうとすると、包んだ肉体を私から遠ざけるかののように生の感触を遮断してしまいます。
<続く>