私は外見も中身も平凡な、何処にでもいる普通の男です。
しかし、ただ一つだけ同級生の誰に言っても羨ましがられることがあります。
それは、私が高校時代に菜穂子というもの凄い美少女と付き合っていたということです。
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菜穂子とは中学も同じでしたが、全てにおいてぱっとしない私と、超の付くほどの美少女で生徒会の副会長をしている優等生の菜穂子とでは全く接点もなく、町で擦れ違っても挨拶すらしない関係でした。

中学の時、生徒会役員である菜穂子が学校行事などで壇上に立つと、私も含め男達は皆、食い入るように菜穂子を見つめていました。
スケベな友人達と、『初めてのオナニーは菜穂子がオカズだった』とか、『夏の薄着から透ける下着を見て股間がやばかった』など、よく話していたものでした。
恐らく、同級生のほとんど全ての男は、菜穂子に憧れ、菜穂子で初めての自慰を行ったのではいかと思います。
はっきり言って、菜穂子ほどの美少女は、普通であれば、私のような男が関わりを持てるような女性ではないでしょう。
しかし・・・現実では、普通でないことが起こったのです!

私が育ったのは、田舎の“村”です。
今はもう市に統合されて、無くなってしまった村です。
ただ、村とは言ってもそこそこ人口もあり、1学年8クラスありました。
そんな村で村立中学校を卒業し、高校は県庁所在地にある高校に進学しました。
私は成績が優秀というわけではなかったのですが、たまたま体が大きかったため部活道の柔道で、本当に偶然、県大会でベスト4に入りました。
その結果が大きく作用して、県内でも有数の進学校に入学することが出来ました。

うちの中学から、その高校に進学したのは、私と菜穂子の2人だけでした。
偶然にも、高1の時、私と菜穂子は同じクラスになりました。
3代に渡るお調子者家系に生まれた私は、すぐにクラスに溶け込み、また体が大きく全国的に強豪と言われる柔道部に入ったこともあり、クラスでも一目置かれる存在になっていました。

しかし、同じ中学出身の菜穂子はというと・・・、中学時代のような皆にチヤホヤされる感じとは程遠い感じでした。

入学して1月経ったくらいでしょうか、明らかに菜穂子はクラスで浮いた存在になっていました。
同じ中学出身者が、私しか居なかったことも原因であったと思います。
皆、最初は同じ中学の人で固まってグループになっていたから、出遅れてしまったのだと思います。

ある時、ある女子が菜穂子を『ヴィレッジャー』と呼んでいるのを耳にしました。
村出身であることを馬鹿にしているようでした。
中学の時いつも元気で笑っていた菜穂子は、いつも俯きかげんで、一人ぼっちでいるようになり、クラスで総スカン状態になっていました。

ある晴れた日、私は、教室の隅で、ひとり弁当を広げる菜穂子に、思い切って声を掛けました。

「外で、飯一緒に食べない?」

菜穂子は驚いたような表情になり、「いいの?」と言って、私の申し出を受け入れてくれました。

それからは毎日、一緒に弁当を食べたり、休み時間に話をするようになりました。
私と話をするようになったからという訳では、断じてないと思いますが・・・、以前にも増して菜穂子は女子から総スカンになり、学校で話をするのは、完全に私だけ状態となってしまいました。
休み時間は、教室に居場所のない菜穂子のため、使っていない視聴覚室などの部屋や、屋上に続く階段など、あまり人と会わない場所で、2人で時間を潰していました。

あるとき、ふと菜穂子が、「圭ちゃん(私)が居るから、私、学校に行けるんだ~」とボソッと言いました。

私はそれを聞いて、行ける!と思ったのかどうかは今は分かりませんが、菜穂子の肩を抱きよせてキスをしてみました。
予想外にも嫌がられはしませんでした。
あの菜穂子にキスしてるんだ~と思うと、すごく興奮してきて、たまらなくなって私は、舌も入れてみようと試みました。
しかし、歯を閉じられ完全に拒まれてしまいました。
それでも自分を押さえられず、今度は胸を触ろうとしました。
しかし、これも酷く拒まれてしまいました。

このとき、私は何とも言えない衝撃を受け、悲しくなり「やっぱ、俺、不細工だから、キモいよね」と言って、その場から逃げるように去りました。

その後、なんとなく気まずかったので、菜穂子に全く話し掛けず、授業が終わってすぐに部活に行きました。
部活が終わって仲間と途中まで一緒に帰って、自分の最寄駅(無人)に着くと、菜穂子が待っていました。

菜穂子は心配そうに「キモいとか全然思ってないから」と言ってきました。

私は、「話す気分じゃない」とか言って、無視して行こうとしました。

すると菜穂子は、「ごめんね、ごめんね」とすがりつくようにしてきました。

私は意識したわけではなかったのですが、駅の隅の人目に付かない場所に、いつの間にか来てしまっていることに気づきました。

私の中で悪い奴が目を覚まし、私は菜穂子を思い切り抱き締めました。
私の鼻腔に菜穂子の甘い香りが広がり、これだけでも堪りませんでしたが、菜穂子は抵抗するどころか、抱き締め返してきました。

(これはいけるか!)と思い、私は菜穂子にキスをし、再び舌を入れようと試みました。

今度は、予想通り菜穂子は全く歯を閉じず、舌を絡め返してきて、お互いの唾液が行き来する状態になりました。
正直堪りませんでしたよ。
中学校時代の奈緒子のことを思い出したりしながら、私は無我夢中で菜穂子の口内を味わいました。
すると、だんだん頭が冴えてきて、(これは胸も行けるか!)と思いました。

中学の頃から何度視線を向けたか分からない、憧れていたその胸に手を伸ばし、軽く持ち上げるように揉んでみました。
抵抗はないと予想していたのですが、菜穂子は手でガードしてきました。
私は少し残念な気持ちになったのと、(少し試してみるか?)という悪戯心から、キスしていた唇を離して、菜穂子に言いました。

「分かったよ、そんなに嫌なら、もうしないよ」

そう言って帰ろうとしました。
(これは完全に演技です、本当はキスだけでももっとしていたかった)

すると予想通りの反応を菜穂子が示して、「ごめん、嫌じゃないよ、少し恥ずかしいだけ」と言ってきました。

私はそれを聞いて「恥ずかしいのは俺も同じだよ。これからもずっと一緒に居るから」と言いながら、菜穂子の胸に再び手を伸ばしました。

今度は、菜穂子は顔を恥ずかしそうに背けただけで、全く抵抗はしてきませんでした。
私は天にも昇る気持ちでした。

(今、俺は、あの菜穂子の胸を自由にしているんだ)と。

中学時代、菜穂子に告って撃沈したサッカー部のイケメンモテ男、清水よ、ざまあみろ、と。
そんなことを考えながら、菜穂子のさほど大きくはない胸を揉みしだきキスをしまくりました。
どのくらいそうしていたか分かりませんが、疲れて足がフラフラになるまで、菜穂子にキスしたり、胸を揉んだり尻を撫でたりしていました。
その日は、それでお終いでした。

しかし、私は菜穂子の体が欲しくて欲しくて堪らなくなり、翌日、菜穂子に「今日は部活休むから、うちに来ないか?」と誘ってみました。
無論、菜穂子を抱くためです。
私の親は共働きだったので、放課後は家に誰もいないのです。

菜穂子も私の目的を察したようで、一瞬躊躇した様子でしたが、「うん、行きたい」と答えてくれました。

その瞬間は、またまた天にも昇る気持ちでした。
あと数時間もすれば、あの菜穂子が、自分の前で素っ裸になって、なんでもしてくれる。
そう思うと興奮して授業など全く集中できませんでした。

しかし、そんなのは童貞の妄想であったと、すぐに思い知りました。
家について、すぐに、菜穂子を抱き締めキスをしました。
1分1秒でも惜しい感じに菜穂子の唇を貪り、胸を揉みしだき、服を脱がせようとしました。
しかし、服を脱がせることは、どうしても出来ませんでした。
菜穂子が拒んだのです。
ブラウスのボタンを外し、白のブラジャーまでは拝ませてもらいました。
でも、それだけでした。

何度、「裸を見せて」と言っても、泣きながら「それは嫌」というばかりです。

「カーテンを閉めて部屋を真っ暗にするから」と言っても嫌がり続けました。

私は私を拒む菜穂子に苛立ち、強引に服を脱がせようとしました。
しかし菜穂子は必死に抵抗し、その様子にたじろいだ私は悲しい気持ちになり、結局、諦めました。

そして、愚かなことに「もう帰れ、お前なんか知らない!」と罵声を浴びせてしまいました。

菜穂子は服を纏めると急いで帰って行きました。

(あ~あ終わっちゃったか・・・)という喪失感の様なものだけがその場に残りました。

私は翌日から菜穂子と話さなくなりました。

<続く>