今、私は闘っています。
俗に言う“レイプ願望”。
安っぽく言うとそんなところなのですが、私は精神科に通院したこともあり『インフォマニア』という診断も下されました。
PCMAX
男性からすれば“ありがたい存在”なのかもしれませんが、私にとっては“地獄の性癖”です。
高校時代は自殺も考えました。
同性から見れば、“情けないダメな女”だと思います。
でもそういう人間もいるのだと知って欲しいと思うのです。

事の発端は17歳の夏でした。
思いっきり大人になりたいと背伸びをする年頃でした。
友人とクラブ通いをして、チヤホヤされる自分が大人の女であると勘違いしていました。
セックスの経験もあり、男とはどういうものであるかは知っているつもりになっていました。

ある日、友人と2人でいるところを、5人の男の子にナンパされました。
その中の2人が・・・。

「君の方が可愛いから3人になろうよ。友達は3人に送らせちゃうから・・・」

こんな言葉にバカな私は自尊心をくすぐられ、結果5人の男にワゴン車の中で輪姦されました。
4人の男が次々と私の中で果てていくのを感じながら、私は命があることだけを願っていました。

「殺さないで・・・殺さないでください・・・」

そんな言葉だけ発していました。

何度かのセックスの後、公園のトイレで局部を洗わされて、またレイプされるという地獄は、空が白み始めるまで続きました。
両手足を縛られて、人形のように性欲の捌け口に使われてた私は、もはや人ではなく、ただのモノでしかありませんでした。
運転していた男は、私が着けていたショーツの匂いを嗅ぎながらずっとオナニーをしていて、最後に一度だけ口の中に出されました。

帰された私は、命があっただけ幸いでしたが、しばらくは外出が出来ないほど怯えて暮らしていました。
ほどなくして、精神的にこの事から立ち直ったと自分で思い始めて、生活が戻ってきました。
でも・・・、それが私の地獄への入り口でした。

就寝前とかにあのレイプの状況を思い出す日々があるようになりました。
その度に私の下着は恐いくらいに濡れて、気が付くと自分で性器を弄んでいました。
夢にも出てくるようになりました。
縛られて動くこともできない私に、次々と男たちが挿入し、身体の奥深くで果てていきました。
夢の中であるはずなのに、挿入を繰り返す肉の感触や、リズミカルに生き物のように射精する男の性器が、私の膣の奥で感じられるようでした。
汗びっしょりで飛び起きて、ワケのわからない声で叫んでしまうほどでした。

それから・・・私は、レイプされる事・・・あの時の興奮をもう一度手に入れるために街を徘徊するようになっていました。
制服を着て、わざわざ夜遅く、人気の無い場所を探して歩き回るようになっていました。
でもそんな事はなかなか起こりません。
正気でない私は、出会い系やテレフォンクラブで性癖の合う男と会ってセックスをしました。
でも所詮“まがいの行為”です。
あの時の命の危険を感じられるようなレイプではありませんでした。
縛り付けたり、アナルなどのセックスはありましたが、やっぱり相手は気を遣ってくれている・・・という感触は拭えません。

(めちゃくちゃにして欲しい・・・殺されてもいい・・・)

こんな気持ちを持ち始めていました。
もう私は正気ではなかったのだと思います。
当然、相手は私を満たしてくれることはありませんでした。
そんな事が一年くらい続きました。
不思議なもので徘徊している間、望んでもレイプされる機会なんか無かったのに、思いもよらない時に突然その事は起こりました。

駅からの帰り道、自宅のそばの大きな公園脇の路地を歩いていると、すれ違った人影がいきなり私に近づいてきました。
次の瞬間、私は腹部を殴打されてしゃがみ込んでしまいました。
嘔吐する私は茂みに引きずるように連れ込まれました。

男は、「叫んだらひどい事になる・・・」と首を少し絞めながら、しわがれた声で囁きました。

私は、頭が痺れたようになり力を抜きました。
当然です。
自分が望んだ瞬間だったからです。
男は観念したと思ったのでしょう。
荒々しく下着に突っ込まれた手は、私の性器を撫で回しました。
タンポンの糸を抜き去ると、指を挿入して掻き回しました。
私の嗚咽のような声で男は興奮し、呼吸の音も聞こえるようでした。
男は私の乳房を激しく掴み、乳首を噛みました。
痛さも私にとっては快感でしかない・・・。
壊れた私はただじっと待ちに待ったこの瞬間を感じていました。

ベルトを緩めるカチャカチャという音の後に男が覆い被さってきました。
男は気が付く様子はありませんでしたが、私は自分から足を広げていました。
着けていたミニのスカートを腰まで捲り上げて、男は挿入しました。
男の性器にそれほどの大きさは感じられませんでしたが、用意の出来ていない私の膣は悲鳴をあげました。
恥骨がぶつかるほど男は私に深く、深く差し込んでいました。
興奮しきった男は、ほんの数秒で動きを止め、まるで犬のような呻き声を上げながら私の体の中で果てました。

私は・・・イクという感覚は知りませんでしたが、それに近い感じでした。
体内で体液を放出されている、お腹の中が男の精液で暖かくなっていく感覚・・・。
正気でない私にとって苦痛でもなんでもなかったのです。
動きを止めていた男は、もう一度命が宿ったかのように動き出し、また私の中で果てていきました。

行為が終わった男は物も言わず、せわしなくズボンをあげて走り去っていきました。
暗闇の中で大の字に寝そべった私はぼんやりと放心して空の星を眺めていました。
音もなく真っ暗な中で、私は土のようになってしまったかのようでした・・・。

痛めた足を引きずって家に帰り、バスルームで服を脱ぎました。
ブラは引きちぎれ、ショーツは穿いていません。
私は鏡に映った自分をぼんやりと見つめていました。
土で汚れた足・・・痣のできた腕・・・両足の太ももの内側が男の握力で赤く腫れ上がり、乳房は男の手に付いた自分の生理の血液で赤く汚れていました。
私は泣けてきてその場にうずくまってしまいました。

公園での出来事の数週間後、性器に痛みを感じて病院を訪れると、クラミジアという性病だと診断されました。
私は先生に、今までのすべてを打ち明けて心療内科も受診しました。
そこでカウンセリングを受けたのです。
先生は、こうおっしゃりました。

「俗に言う淫乱(インフォマニア)ではあるけれど、発端はレイプ被害にある。汚れてしまった自分を憎み、壊してしまいたいという気持ちが強い。大丈夫。ちゃんと立ち直れる・・・」

こんな感じでした。
私は泣き叫ぶように吐露し、気持ちが少し楽になっていきました。

それから数年が経ちます。
恋人もできて普通のセックスに対しても喜びを感じられるようになってきました。

でも・・・。
ふと気が付くと、(もっと荒々しくして欲しい・・・)という思いが首をもたげてきます。
その度に私は、なんだかわからない恐怖に怯えてしまうのです。

長くなってしまいましたが、この私の体験もレイプ被害の一つとして受け止めてください。
決して女性がみんな、私のように異常な感覚の持ち主ではないと思います。