ちょっと話しただけで趣味がすごく合うことに気付き、盛り上がった。
何よりもミホは文化系で、色白で優しくて育ちが良さそうな感じ。
俺のど真ん中のタイプの女の子だった。
パッチリした目と笑顔も素敵だった。
俺は速攻で電話番号を聞いてデートの約束をした。
そして、「付き合って欲しい」と告白した。
ミホもすんなりと受け入れてくれて、2回目のデートで俺たちは初めて結ばれた。
俺たちのセックスは本当に愛に溢れていたと思う。
俺がミホの体の隅々まで愛撫して、一回目が終わったあとは、ミホが俺を愛撫してくれた。
ミホも俺の体の隅々まで愛撫してくれた。
俺のアヌスまでしっかり舐めてくれて、愛されてるんだなと思っただけで俺の心は幸せで満たされた。
こんなに女の子を好きになったのは初めてだった。
キスだけで一時間もしてるような、会えばいつも3回はするくらい愛し合いまくった。
そんな時、俺のバイト先の飲み屋で一緒に働いてるワタリがミホと同じ高校だったと判明した。
ある時、俺はワタリと飲みながらミホの高校時代について聞いた。
ワタリも酒が入っていたから遠慮とかしなかったんだと思う。
ミホには高校時代付き合ってた彼氏がいて、そいつは色黒でガタイがいい感じのラグビー部の奴で、そいつはモテて遊び人だったこと、どちらかというとミホが好きだったこと、奴はミホをむげに扱ってたということを聞いた。
奴が他に女を作って別れたそうだ。
そいつは高木と言ってワタリもちょくちょく会うらしい。
すこし意外だった。
体育会系の男が好きなんてちょっと想像できない。
俺と全く違うタイプだったから信じたくなかったのかもしれない。
しばらくしてワタリが高校の同窓会があることを教えてくれた。
俺は不安だった。
彼女が高木に会って昔を思い出してしまうのではないかと。
正直、同窓会には行って欲しくなかった。
でも、彼女は行きたがっていた。
まあしょうがないよな、友達とも会いたいだろうし。
不安だった俺は彼女と愛の確認をした。
その晩は5回もしてしまった。
俺は、ミホは大丈夫だと確信した。
もう俺の女だってことを・・・。
同窓会が終わってしばらく経った後、彼女が少しだけ変わったのに俺は気付いていた。
真っ赤な口紅を塗るようになったこと、夜電話しても外にいることが多いこと。
ある日、彼女と寝ていたとき彼女の尻に爪の痕があったことに気付いた。
それはまさに、バックでしながら男が尻を掴んだときの爪痕だった。
俺はそんなに乱暴にしないし、俺ではないことは明らかだった。
俺の頭は真っ白になった。
もしかして奴と寝ているのではないかと・・・。
頭に来て後ろから突きまくった。
そんなに乱暴にしたことはなかったのに、そのときばかりはガンガンした。
俺の怒りに反比例するようにミホは感じまくり、ビクビクしながらイッた。
乱暴にしたほうが感じるなんて、その時まで知らなかった・・・。
とりあえず、問い詰めることにした。
俺「これ何なんだよ?」
ミホ「ちょっと痒かったから・・・」
俺「嘘つくなよ。お前の手じゃこの角度の爪の痕はつかない。本当のこと言え」
俺の不安は的中した。
そして彼女は全部告白した。
それはやはり高木だった。
同窓会で高木に会って、その後も何回か会ったらしい。
そして昔を思い出してしまい、高木に誘われて数回寝たそうだ。
高校時代は高木のことが死ぬほど好きだったらしいということ。
フェラやアナル舐めを教えたのも高木だったということ。
体育館の用具室でやられたり、随分と乱暴な扱いを受けたらしいが、それでも好きだったということ。
そして、出来るだけ忘れるようにする。
でも、もしそれが許せないなら、別れるかどうかは俺に決めて欲しいと。
それでも彼女にとって、俺は一番安心できる相手で、最も大切な人間の一人だそうだ。
「しばらく、考えさせてくれ」
俺はそう言って別れた。
はっきり言って、それでも別れたくなかったと思う。
なぜなら、彼女なしの生活なんてもう想像出来なかったし、俺にとっては彼女ほどの子はもう現れない気がした。
やっぱり彼女とずっと愛し合いたいし、また彼女と寝たい。
もうしないって言えば許してしまうかも知れないと思った。
そして一ヶ月以上も経ってしまい、彼女に結論を言おうとしたその時、一方的に終わりは訪れた。
彼女が妊娠したことが発覚した。
俺の子ではない筈だと思った。
なぜなら俺は常に避妊していた。
そして彼女には自覚があった。
問い詰めると、高木と生でしたことを告白した。
そう、それは高木の子だった。
彼女は泣きながら、俺を裏切ったことについて謝った。
謝られても俺にどうしろと言うのか。
許すとでも思ってるのだろうか?
それ以上に俺を驚かせたのは、彼女がその子を産む決意だったことだ。
高木はきちんと付き合う気すらなく、「堕ろせ」と言っているらしいのに。
結局、高木のことが好きなのか?
はっきり言ってもう俺は何も判らなくなっていた。
「どうして?」
俺の声はもう完全に力が抜けていたと思う。
「・・・堕ろすとか、そういうことは出来ない」
彼女は、ただそう言った。
とりあえず、俺たちの関係は有無を言わさず、もう終わりだった。
そして別れた。
しばらくして、ワタリから高木の話を聞いた。
高木はワタリに、全てベラベラとを話しているらしい。
どうでもいいのにワタリは全てを俺に教えてくれた。
高木がミホをそそのかして寝たときのこと。
入れようとした時、「生でして欲しい」と言ったのはミホだったということ。
ミホは何回もイキまくっていたということ。
イキそうになったとき、ミホが高木の腰を抑えて中出しさせたこと。
ミホが高木に、「高木の言うことなら何でも聞ける、好きなようにして欲しい」と言ったこと。
1年半付き合ったけど、そんなミホは全然想像出来ない。
俺には知らないミホがいたのだ。
その後、俺はずっと考えた。
俺たちの関係は一体何だったのかと。
こんなにお互い愛してるカップルはいないと思ってたのに。
その後、子供が生まれる少し前、結局ミホと高木は結婚した。
話し合いがあったのだろう。
しかし、相変わらず高木は遊びまくっているらしい。
でも、それはミホが望んだことなので幸せなのかもしれない。
その後、実は俺も結婚した。
しかし、そのトラウマからは全く回復していない。
妻を他人に抱かせることで興奮したりするようになり、今ではスワッピング愛好者になった。
人間として壊れた気がする。
でも、今でも思うのは、ミホに愛撫されてるときが一番幸せな瞬間だった気がするということだ。