その時は全然気にならなかったんだが、俺は店員さんにトイレを借りる事を告げてトイレの場所を聞いて向かった。
トイレの前には先ほど小走りに入っていった女が立っていた。
その女性は小柄で20歳くらいで、結構可愛かった。
トイレには先客がいたようで、ドアの前でその女性は待っていた。
あまり奥に入って待つのも気まずいので、店内側に俺は立っていたが、先客は全然トイレから出てこなかった。
すると、トイレの方からコツコツと音が聞こえてきました。
何の音だろうと思ってトイレの入り口側を見ると、その女が足をバタバタさせていた。
さらに両手で股間を押さえていた。
めっちゃ見たいけど見ちゃ悪いと思い、女に背を向けて立っていたが、すぐに足音が聞こえなくなった。
先ほどの音とは違う“ピチャピチャ”という音が女の方から聞こえた。
振り返り女を見ると俯いていた。
そのまま目線を下にやると、足下に水たまりが出来ていた。
最初は店員さんが掃除した時にこぼしたのかなと思ったが、女のジーンズが股間部分から内股下に向かって濡れていた。
(あっ、お漏らしだ!)
そう思った時、トイレから先客が出てきた。
女は俯きながら素早くトイレに入った。
目で追ったが、お尻の方もおしっこで濡れてジーンズの色が変わっていた。
トイレに入った女は、すぐに出てきて、下を向きながら小走りに店内を出て行った。
俺自身も漏れそうだったので、トイレに急いで入った。
しかし、便座を見るとびっちょり濡れていて、さっきのお漏らし女が濡らしたんだなと思った。
トイレはおしっこの臭いが充満していたが、とりあえず漏れそうだったので素早くションベンを済ませてトイレを出て、床を見るとまだおしっこの水たまりがあった。
スッキリしてトイレから出てその異様な光景を見ると、我慢の様子を思い出して興奮してしまった。
その女を追いかけようと店外に出たが、もちろん居なかった。
今思うと、何で女に声をかけなかったのか悔やまれる。
あの時、トイレに入る前の女に声を掛けていたらどうなっていたんだろう?
あの時、トイレから出てきた女に声を掛けていたらどうなっていたんだろう?
おしっこが無い世界に生まれていたら、俺もまともに生きられたのかもしれないな・・・。