嫁の麗子とは結婚してまだ2年だ。
お互いに32歳で、職場結婚だ。
大手ハウスメーカーに勤務していて、世帯年収は1700万ほどあり、余裕のある生活を送っていた。
PCMAX
つきあい始めの頃は、俺の方が引っ張っていくような関係だったが、今は思い切り尻に敷かれている。
嫁の方が出世して、俺の上司になってしまったということと、嫁の方が年収も多いということもあってか、気がついたら俺の方が食事を作ったり、掃除をしたりするような感じになっていた。
だけど、実はそれが俺には向いていたようで、自然な感じで毎日家事をしていた。

嫁は、どちらかというと可愛らしい感じのルックスで、身長も160cm弱で小柄だ。
性格も出会った頃は可愛らしい感じで、俺が守らなきゃって思っていた。
今では、仕事で鍛えられた部分もあるのだろうけど、可愛らしいと言うよりは強い女という感じになってしまっていた。
昔は仕事のことでよく泣いていたが、今はそんな気配もない。
性格も、強気でがさつな感じに変わってきた。
ただ、夫婦仲は良好で、そろそろ子供かな?とも思っていた。

「いっそ、あんたが妊娠できればいいのにね」

こんなことを言われてしまうような自分が情けないが、楽天家なので別に気にしていない。

今日も早起きして、まだ寝ている嫁を起こさないようにベッドを抜け出し、朝刊を取って、朝食を作り始める。
スクランブルエッグに、ハム、ソーセージを焼く程度だが、それなりにこだわって作っている。
そして作り終えて、コーヒーの良い匂いが充満し始める頃、嫁が起きてきた。

「おはよ。いつも悪いね」

一応、申し訳なさそうにしてくれるが、自分が作るつもりは全くないようだ。
そして、新聞に目を通しながら食べ始める嫁。
俺も一緒に食べ始める。
こういう朝を幸せだと思う俺は、主夫向きなのかもしれない。

「ん、おいし。ホント、いいお嫁さんだねw」

嫁がからかう。
だが、褒められて悪い気はしない。

こんな感じで、男女逆転しているような部分もあるが、夜の生活はしっかりと俺が男らしさを発揮している。
嫁は元々セックスが好きな方だったが、最近性格が男っぽくなってきたのに伴って、よりセックスが好きになってきたようだ。

いつもは強気でがさつな嫁が、「あぁぁ・・あなたぁ・・・もっと!もっと強くぅ!」などと、甘えた声でおねだりしてくるのは、ギャップ萌えする。

仕事も家庭も、何も問題なく順調だった。
だが、ある日嫁にキャバクラの子と仲良くしていることがばれてしまった。
まだ20歳のそのキャバ嬢は、本当に驚くくらいスレていなくて、本当に普通の子で、なぜか俺のことを気に入ってくれていて、アフターとか同伴とか関係なしに遊んだりしていた。
体の関係もあるので、嫁に悪いとは思っていた。
もちろん、俺は本気ではなかったし、遊びのつもりだった。

ばれたのは、Gmailを覗かれたからだ。
ログインされて覗かれたので、致命的だった。
送信メールも含めて、全部見られた。

メールではキャバ嬢に、まぁ、お約束みたいなモノだが、嫁と上手くいっていない的なメールや、本気で好きになったかも的なメールも送っていたので、最悪だった。

その日、家に帰るとリビングのテーブルに俺のノートパソコンが置いてあり、メール画面の状態だった。
それを見た瞬間、崩れ落ちそうになったが、嫁が妙に冷めた顔で座っていたので踏みとどまった。

「で?どうするの?その子と一緒になるの?」

怒ることもなく、それだけ言われた・・・。

俺は、ジャンピング土下座をしながら、あれは遊びで、やりたい一心で思ってもないことを書いただけ、愛してるのは麗子だけ、何でも言うとおりにするから離婚は許して、ごめんなさい、そんなことを一気にまくし上げた。

「そう・・・じゃあ、貸し一だから・・私が浮気しても、ごちゃごちゃ言うなよ」

本当に、男前な嫁だと思った。

だけど、「そう・・・」と言った後の沈黙の時に、「良かった」と、ホッとしたように小声で言ったのを聞き逃さなかった。

浮気がばれて殺されるかと思ったが、嫁が俺のことを失いたくないと思ってくれているのがわかった。
凄く嬉しくて、なんて馬鹿なことをしたんだろうと、心から後悔した。
そして、キャバ嬢とはすぐに別れた。

キャバ嬢は、想像以上に俺に熱を上げていたようで、別れるのにかなりのパワーを使った。
こんな面倒なことになるなら、初めから止めておけば良かったと持ったが、若い子にその気があるような態度を取られると、ついつい歯止めがきかなくなった。

そして、そんなことがあったのも忘れるくらい、話題にすら出ない日々だった。

だがある日・・・。

「そういえばさ、あんた、あのキャバ嬢と何回やったの?」

夕食時にいきなりこんな事を聞いてきた。
俺は、口の中のモノを吹き出しそうになりながら・・・。

「えっ!?あ、その、10回、15回くらいかな?」

本当は、その3倍以上だが、サバを読んだ。

「そっか、じゃあ、あと13回してもいいのか」

ぼそっと言われた。

「え・・・?何を?」

意味がわからずに聞いた。

「ん?セックス。私の浮気セックスの話」

「えっ!?もう2回したの?」

「うん。約束だから、いいだろ?」

悪びれもせず、普通の口調で言う嫁。

「えぇっ!?いつ?誰と?本当に?」

「うるさいわ。ごちゃごちゃ言うなって言っただろ?」

「そ、それは」

「はい、おしまい」

「そんなぁ」

驚いた。

本当なのだろうか?
ただの意地悪なのだろうか?

ドキドキする。

だが、浮気をされるっていうのは、こんなにも嫌なモノなんだと、今更気がついた。
俺は、本当になんてことをしたんだと、また反省した。

だが、今は嫁の話だ・・・。

本当なのか?
鬱だ・・・。

その後は、そんな話はなかったように普通に過ぎた。

風呂に入って、少しワインを飲んで、ベッドに行く。
だが、ベッドに入って横から嫁を見ていると、強烈にイメージしてしまった。
他人に抱かれている嫁のことをだ。
嫁がキスをしているところ、フェラをしているところ、抱かれているところ、そんな妄想がグルグル回る。
強烈な嫉妬心に駆られて、嫁に抱きついてしまった。

「どうした、急に?びっくりするよ」

嫁は寝ていなかったようで、こうなることもわかっていたみたいな口調だ。

「本当に、他の男としたの?」

そう言いながら、嫁を抱き締める。

「したよ。約束だしね」

「そんな!?誰と?いつ?」

「内緒だよ。聞いても仕方ないだろ?」

冷たい言い方ではなく、からかうような感じの言い方だ。

もう、嫉妬でおかしくなった俺は、嫁にキスをする。
思い切り舌を突っ込んで、かき混ぜる。
嫁は、別に抵抗することもなく、キスを受け入れている。
だが、自分からは舌を絡めてこない。

「ふふ、熱烈だねぇ、こんなキス、始めてじゃん」

「キ、キスもしたのか!?」

思わず聞いてしまった。

「したよ。こんなに熱烈なヤツじゃないけどねw」

コレを聞いた瞬間、私の中に眠っていた凶暴な部分が目を覚ましたようで、黙って嫁のパジャマを左右に引き裂いた。
ボタンが全部飛んで、胸が丸見えになる。

「あぁっ!ダメ」

嫁は、少し怯えたような顔でそう言った。

俺は、その小ぶりな胸にむしゃぶりつく。
嫁は、週に3回程度ジムに通って泳いだり、トレーニングしたり、エアロビしているので、とても引き締まった体をしている。
脂肪が少ないので、その結果なのか、胸はかなり小ぶりだ。
だが、薄っすらと腹筋の線も見えるくらいに引き締まったお腹は、かっこいいと思う。
いつもとは全く違って、犯すように荒々しく胸を掴んで乳首を舐める。

「ちょっと・・・怖いって、そんな・・・あぁ」

嫁は、軽く抵抗するようことを言ったが、色っぽい声が出た。

「こんな風にされたのかっ!?」

今まで一度もあげたことのない強い声で言った。

「そう、だよ・・・こうされて、抱かれたんだよ」

嫁は、俺の勢いに押されたのか、妙に大人しい。
そして、興奮したような表情をしている。

「いつ!?いつ抱かれた!?誰に!?」

かなり声を荒げていたと思う。
後で、俺にこんなことを言う資格などなかったのになと思った。

「先週と、一昨日・・・あ、んっ」

それを聞いて、狂ったように嫁のパジャマの下もはぎ取った。

ショーツもはぎ取ると、俺も下だけ脱いで、レイプのようにペニスを突き立てた。
不思議とグチョグチョに濡れていた嫁のアソコは、あっさりと俺のペニスを受け入れた。

「あぁっ!くぅ、あぁ、ダメぇ」

甘い声で鳴く嫁。
狂ったように腰を振りながら・・・。

「誰だ!?誰とした!?」

しつこく聞いた。

「あっ!あっ!アァッ!ない、しょ」

荒い息遣いで、喘ぎながらもそんなことを言う嫁。

「言え!言えよ!?こうされたのか!?生で突っ込まれたのか!?」

ついつい下品な言葉遣いになる。

「そう、こうされた、よ、ガンガン突かれたよ、生で突っ込まれた、よ」

もう、頭をド突かれたような衝撃だ。

「中で出されたのか!?誰にだ!?」

もう、絶叫だったと思う。

「だ、め、イ、ク、そう、生で、中出しされた、よ、あ、くっ、だめ」

嫁はこんな状況なのに、イキそうなようだ。
だが、俺も同じでイキそうだった。

「あぁ、麗子、そんな、だめだ、イク、イクっ!」

そう言って、体を震わせて嫁の中に射精した。

「グ、ぅぅあぁっ!イクっ!イクっ!!」

そう言って、嫁もガクガクッと震えた。
しばらく無言で荒い息遣いだけが続く。

しばらくして・・・。

「凄かったね。なんか、違う人かと思った」

「あぁ、ゴメン・・乱暴だったね」

イッて多少冷静になった俺は、なぜか申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

情けない・・・。

「浮気話で興奮したの?」

嫁が面白そうに言う。

「そ、そんなこと」

口篭る俺。

「変なの。私はあんたの浮気なんて、ムカついただけだったのに」

吐き捨てるように嫁が言う。

やっぱり、あの時怒ってたんだ・・・。
今更怖くなった。

「ごめんなさい、でも、相手は?本当に、中に出されたの?」

「しつこいなぁ、部長だよ。武田部長。中出しされたけど、パイプカットしてるから大丈夫」

本当に驚いた。

よりによって、会社の人間?しかも、部長と?
パイプカットしてるから大丈夫って、そういう問題じゃないだろ?

頭の中でそんな言葉がグルグル回る。

「入社したときからずっと口説かれてたし、キャリア的にも有利になりそうだからね」

平然という嫁。

部長は、まだ40代のはずだ。
創業者家系の娘と結婚したことで、取締役にもなっていると聞いた記憶がある。
仕事は出来るみたいだが、イケメンでも何でもない、どちらかというとブサメンに入る感じだと思う。

「そ、そんな」

絶句してしまった。

「やっと私の気持ちがわかった?浮気されるって、こういう気持ち」

楽しそうに嫁が言う。

「あと・・・13回するつもり?」

おずおずと聞くと・・・。

「もちろん。部長ってさ、凄いんだよ。真珠じゃないけど、ボール入ってるんだよw」

「え?どこに?」

「おちんちんに。初めはびっくりしたし、バカかと思ったけど、ヤバイよ、あれは」

「・・・気持ちいいの?」

「凄すぎて、泡吹いて気絶したよ」

吐きそうだった。
嫌悪感ではなく、ショックのあまりというヤツだが、死にそうだった。

気を失うほど良いセックス?
あり得るのか?ボール?なんだそれ・・・。

呆然としていたら、嫁がいきなり俺のチンポをがしっと握った。

「何、おっ立ててるんだよ。嫁が他人に失神させられたって聞いて、コレかよw」

「あぁ、ゴメン」

思わず謝る俺。

すると、嫁が上に乗っかって、騎乗位ではめた。

「浮気、された方の気持ちわかった?私は、あんたのことマジで愛してるんだよ。あんたしか見えてないの。それなのに・・・、悔しくて、悲しかったんだよ。もう、絶対にしないでね」

最後は、可愛らしい言い方でお願いされた。
浮気されて凹みまくっていたが、妙にこの言葉が嬉しかった。

「わかった、本当に、バカだった。もう、二度としない。これからは、二人でもっと仲良くしようね」

俺は、ちょっと涙ぐみながら言った。

「へへ、よろしくね」

騎乗位で繋がったまま、嫁が照れたような顔で言う。

「じゃあ、部長とは、終わりだよね?」

安心して聞くと・・・。

「はぁ?あと13回するから。あのイボイボはちょっとクセになるw」

意地悪な顔で嫁が言う。

「そ、そんなぁ・・・本気で言ってるの?」

泣きそうだ。

「当たり前じゃん。罰は受けないと、浮気癖治らないだろ?ていうか、何で固くなってるんだよ」

呆れたように嫁が言う。
自分でも不思議なのだが、嫁が他の男とのセックスのことを話すと、嫉妬以上に興奮している俺がいる。

嫁は、腰を振り始める。

「あんたって、変態だったんだね。私がイボチンで失神させられたって聞いて、ガッチガチじゃんw」

「うぅ」

声も出せない。

「部長、イボイボだけじゃなくて、亀頭増大もしてるんだよ。えげつないくらい段差があって、凄いんだから」

腰を振りながら、そんな言葉責めをしてくる。
だが、俺はその言葉で、部長にヒィヒィ言わされている嫁を想像して、嫉妬と屈辱感でいっぱいになる。
そして、興奮もしてしまう・・・。

「あれぇ?また固くなったwやっぱり変態だねw」

「麗子・・部長のこと、好きになったのか?」

「ぷっ、ないない。心配なんだ、それはないから安心しなよ」

「だって・・・セックス凄いんだろ?」

「それは凄いけど、あいつキモイじゃん。それに、部長は奥さんも子供もいるしね。好きになる要素がない」

「でも、あと13回して、そのあと部長のこと忘れられるの?」

「うーーーん、ちょっと自信ないかも。あのイボチン凄すぎるから」

「そんなぁ」

情けない声が出てしまう。

「また固くなった。大丈夫だよ。忘れられなくても、絶対にしないから。私は約束守るから安心しなよ」

そう言って、キスをしてきた。

「ねぇ・・・さっきみたいに、激しくして」

顔を真っ赤にしながら、嫁がおねだりをしてきた。
さっきまでのSっぽい嫁とのギャップが萌える。
すぐに体勢を入れ替えて、正常位で腰を振り始める俺。
部長の姿がチラチラ浮かんで、嫉妬で狂ったように腰を振る。

「あっ!あっ!あっ!あ、あっ!凄い、激しい、気持ちいいよぉ」

嫁は、いつものセックスよりも感じているのがわかる。
いつも俺は、痛くないように、不快じゃないように、などと気を遣いすぎるセックスをしている。
やはり女性は、時には激しく犯されるように抱かれたいモノなのだろうか?
ガンガン腰を振る俺に、嫁はさらに煽るようなことを言う。

「部長はぁ、もっと激しかったよぉ、あ、あっ、もっと強くぅ、もっと速くぅ、動いてくれたよぉ」

嫁は、エロい顔で挑発する。
まんまとその言葉で興奮して、もっと激しく腰を振る。

「こうか!?こうされたのか!?」

そう言いながら、胸も激しく揉む。
小ぶりな胸を、握りつぶすように揉みながら、ガンガン腰を振る。

「そう、アァッ!凄いぃ、あなたぁ、愛してる、愛してるぅ、くぅあっ!だあめぇ、イキそう」

嫁が、今まで見せたことがないくらいの、とろけた顔を見せてくれる。

「こうやって、生ではめられたのかっ!?中で出されたのかっ!?」

そう言って、さらに腰を振る。
もうイキそうだ。

「アァッ!だめぇっ!イクっ!そう、中出しされてぇ、子宮に直接かけられたよぉ、アァッ!長いおちんちんでぇ、子宮にかけられながらイッたよぉっ!アァッ!イクっ!イクっぅっ!!!」

そう言って、ガクガクッと体を痙攣させた。
嫁を、こんな風にイカせられたことはなかったので、嬉しかった。
そして、俺もそのまま射精した。

嫁にキスをして、抱きしめながら・・・。

「麗子、愛してる。本当に、愛してる」

「ふふwありがとう、私も愛してるよ、ホント、愛してる」

そう言って、舌を絡めてきた。
しばらくキスをした後・・・。

「ねぇ、本当に、したんだよね」

再確認をした。

「したよ。聞く?」などと言う。

「え?聞くって?」

意味がわからずに聞き返すと・・・。

「録音したから。証拠残しとかないと、部長とぼけるかもしれないでしょ?」

平然という嫁。

俺は、したたかというか、恐ろしい女だなと、改めて思った。

正直、迷った・・・。
聞いてどうする?
ショックを受けるだけだぞ。

自分に言い聞かせる。

だが、出てきた言葉は・・・。

「聞きたい」

こんな言葉だった。

「はは、やっぱりド変態だね。良いよ、待ってなw」

そう言って、ベッドを抜け出す。
そして、すぐにICレコーダーも持ってきた。

「ほら、聞いたら?」

そう言って、ポンと投げてきた。
それを手に取り、震える手で再生した。
ガサガサという音に混じって声が聞こえる。

「鞄の中だから、ちょっと聞きづらいかも」

嫁の注釈が入る。

『うわぁ、すごい部屋、スイートなんですか?』

嫁の声がする。

『あぁ、やっと麗子くんがその気になってくれたんだから、これくらいは』

部長の声がする・・・本当に、したんだ・・・。
絶望感が凄い。

部長の声は、珍しく緊張気味に聞こえる。

『高いんじゃないですか?』

『君みたいな最高の女性と過ごすのに、この部屋でも安っぽいくらいだよ』

部長の真面目な声が言う。

『そんな、でも、嬉しいです』

『でも、どうして急に?あれだけ口説いてもダメだったのに』

『私も歳を取ったので、そのうちもう誘ってもらえなくなるかなぁ?って思ったからです』

『いやいや、歳を取って、ますます魅力的になったよ。何にしても、本当に夢のようだよ』

『あっ、部長』

嫁の驚いた声がして、静かになる。
微妙に、クチュクチュ言うような音がする。

「いきなりキスされたんだよ。驚くくらい上手かった」

こんな注釈を横にいる嫁がしてくれた。
心臓が壊れるくらいドキドキする。

『うわぁ、キス、お上手ですね』

嫁の、驚いたような声が、部長のキスをの上手さを物語っている気がした。

『私はブ男だから、こういうことは必死で勉強したよ』

部長が謙遜したように言う。
普段、厳しいところしか見たことがないので、ちょっとイメージが変わる。

『じゃあ、シャワー浴びてきますね』

『私が洗ってあげるよ』

『え?恥ずかしいですし、悪いです』

嫁が困ったように言う。

『いいから、いいから』

そして、ドアが開いたり締まったりする音がする。

『綺麗な体だね。本当に、無駄な肉ひとつない』

部長の驚いた声がする。

『そんなことないです。胸も小さいし、私なんて魅力ないですよ』

『そんなことはないよ』

部長の声とほぼ同時に・・・。

『あっ!部長、ダメです、シャワー浴びてないです』

「いきなり胸舐めてきたんだよ。やたら上手いから、驚いた」

横の嫁が、俺の顔をのぞき込むようにして言った。

すぐ横には嫁がいる。
だが、レコーダーの中では嫁が部長にやられている・・・頭が混乱する。

『んんっ!ん、んんっ!あ、ん、あ』

嫁の言葉通り、実際に部長は上手いようで、嫁の喘ぎ声が始まる。
しばらく、嫁の喘ぎ声だけが続く。

『ダメぇ、部長、ダメです、イッちゃう、イッちゃいそうです』

「ヤバかった。乳首だけでイカされるところだったw」

横から嫁がこんなことを言う。

いたずらっ子のような感じで、ニヤニヤしながら言う嫁。
もう、この時点で敗北感が凄い。

あの部長に、こんな才能があるなんて知らなかった。
と言うか、この才能で創業者家系の娘を籠絡したのかもしれない。