妻がKとともにハワイに行ってしまってから、私はKから送られてくるCD-ROMを待ち侘びる生活を強いられていました。
仕事の後、マンションで妻やK、そしてジョンやジニーの痴態を見ながら、自慰に耽る毎日になってしまったのです。
その後も、送られてくるCD-ROMには、妻が大胆な水着姿で、Kとビーチで日光浴をする姿や、二人で食事をしているところなど、何気ない画像もあるのですが、その一方で、薄暗いベッドルームや、あるいは太陽が降り注ぐ芝生の上で、妻がKの思うがままに弄ばれて激しく身悶えし、その蜜壷の中に大量の精液を注ぎこまれるシーンもふんだんに含まれているのでした。

二人で別荘のダイニングルームで朝食をしている最中でも、突然、Kが命令すれば、妻は、椅子に座って食事をしているKの足元に跪いて、唇で奉仕するように躾られているのです。

そんな時、Kは自分が放出する白い粘液を、妻に飲ませることもあれば、あえて絶頂の瞬間に、妻の美しい唇の間から醜悪な肉棒を引き出して、妻の顔面に向けて射精することもありました。
顔面に射精されたとき、妻はその白い指で精液を顔から拭った後、それを全て舐め尽すようにKから命令されているのでした。

そんなある日、新たに送られてきたCD-ROMには、Kと妻、そしてもう一人のでっぷりとした60歳前後の男が写っていました。
『W』と名乗るその男とKは、Tシャツに短パンという格好でしたが、妻な膝上までありそうな長いTシャツ一枚でした。

おそらく、例の大胆な水着の上に、男物のTシャツだけを着ているのでしょう。
すらりと伸びた脚にWの好色な視線が注がれています。

Kが、「ゆかり、この方は“W先生”といって、私のビジネス上の大恩人だ。この方から、安く仕入れさせて頂いているおかげで、私も儲けさせてもらっているんだ」と言っています。

Wは日本人ですが、もう三十年くらいハワイに住みついて商売をしているとのことでした。

「ゆかりも、この方のことは“先生”って呼ぶんだよ」
「・・・はい、せ、先生ですね」

ゆかりは、気のせいか青ざめているように見えます。

「先生に、今日はたっぷりとご奉仕するんだよ、わかったね」
「・・・はい」

なんということでしょう、Kは商売で儲けさせもらっているお礼として、この醜いWという男に、妻を提供しようとしているのです。

Wは、「くっくっくっ・・・」と下品に笑いながら、「今回は、また、随分といい女を連れてきたじぇねえか」と言っています。

どうやら、Kは、こんな風にしてハワイに人妻たちを連れてきては、Wへの貢物として提供し、商売上の便宜を図ってもらっているようなのでした。
私の大事な妻も、Kの金儲けのために、これからWに弄ばれようとしているのでした。

Wは立ち上がると、「クソしてから、シャワーを浴びてベッドルームで待ってるから、しばらくしてから、お前もシャワーを浴びてこいや」と妻に命令します。

妻が泣きそうになりながら「はい」と言うと、Kが横から「はい、先生・・・と言うんだ」と妻を叱り飛ばします。
妻はびくっとして、「はい、先生」と言い直すのでした。

これから、この見知らぬ醜い老人に抱かれなければならない妻が、子犬のように震えているのに、Wはたっぷりと時間を掛けて排便をするというのです。
私は、これ以上ないほど、妻が汚されるように感じて身を焦がされる思いでしたが、その一方で、どす黒い欲情に支配され、私自身の肉棒がはち切れそうに勃起するのを止めることができませんでした。

ベッドルームに移ったWは、排便も済ませシャワーも浴びたのでしょう、全裸の腰にバスタオルを巻いた姿でベッドに腰を掛け、Kと酒を飲んでいます。
Kは、プレイには参加しないのか、先程と同じTシャツに短パンという格好ですが、何やら、さかんにWにお愛想を言っているようです。

しばらくすると、そこへ妻が胸から下だけをピンク色のバスタオルで隠して、バスルームから現れました。

「なんだ、遅かったじゃねぇか」と、Wは言いながらも、好色な眼差しで、妻を上から下まで舐め回すように見つめるのでした。

「さあ、ここへ来るんだ」と言って、Wは自分の横に座るように妻に命じます。

妻は助けを求めるようにKを見ますが、Kが助けるわけもありません。
それどころか、「ゆかり、早く先生の言うとおりにしなさい」と言う有り様です。

妻は諦めたように、ふらふらとWの隣に座ります。

Wは、妻の耳元に口を寄せて熱い息を吹きかけると「どうする?Kに居て欲しいか、居て欲しくないか」と聞くのです。
妻は目に涙をためて下を向くばかりです。

するとKが、「先生。ゆかりが粗相をしてはいけませんから、私が傍にいます」と言うではありませんか。
するとWは「おお、いいとも」とだけ言い、妻にベッドに横たわるように指示します。

妻が躊躇いがちにベッドに上がり、その体を横たえると、Wはゆっくりと妻のバスタオルを剥がしにかかりました。
妻は抵抗することも許されず、手で顔を覆っています。

Wは、妻の体を剥き出しにすると、改めて上から下まで舐め回すように見つめています。
妻の体は、胸と下のかすかな茂みの部分を除いて、小麦色に日焼けしているのでした。
いつも、あの大胆な水着を着せられているのでしょう。

W「わしはいい女を何度もいかせるのが趣味でな。お前も期待してええぞ」

妻「そんな・・・」

K「先生のありがたい思し召しだ。ゆかりも、今夜は何度でも行っていいんだぞ。それが、先生へのご奉仕だ。『先生、ありがとうございます』と言うんだ」

妻は言い澱んでいましたが、Kに睨み付けられて、蚊の鳴くような声で、「せ、せんせい、ありがとうございます」と答えるのでした。

Wは満足そうに「よしよし」と言うと、まず、その分厚い唇で、妻のピンク色の乳首に吸い付いたのです。
そして、妻の乳首をねんごろに舌で味わいながら、秘密の花園に指を伸ばし、敏感な突起をさすり始めました。

そして、空いている方の手で、乳首に吸い付いていない方の妻の乳房をまさぐるのでした。
妻の乳首への唇での愛撫は、焦れるほどに入念で、右の乳首から左の乳首へ、そしてまた右の乳首へと移ります。
やがて、妻はわずかに腰をよじりながら、「あ、あ」という切ない声をあげ始めるのでした。

Wのクリトリスへの愛撫が余程感じるのか、妻の体は次第にピンク色に染まっていきます。
醜い老人の指先だけでイカされそうになっている自分が情けないのか、妻の目からは涙が溢れ始めました。

それでも、Wの執拗な愛撫は終わることはなく、ついに妻はベッドから腰を少しばかり浮かせて、「も、もう、許して・・・」と絞り出すような声をあげます。

すると、Kは「いいんだ、ゆかり、まず一回、いかせて頂きなさい」と言います。

すると妻は「Kさん、あ、あなたが見てる前で、い、いってもいいの」と聞くではありませんか。

Kが「いいんだ、いきなさい」と命令口調で言うと、妻は、「ごめんなさい、あなた」と言いながら、激しく体を痙攣させ、すらりとした脚を硬直させて、まず一回めのオルガスムスを迎えたのでした。

絶頂に達してしまった妻は、放心したように身動きひとつしませんでしたが、Wが声をかけます。

「さあ、もっとベッドの真ん中に寄るんだ。お楽しみはこれからだぞ」

それでも妻が身動き出来ずにいるのを見ると、WはKに「お前も手伝え」と言います。
Kはベッドの上に上がり、後ろから妻を抱えて、ベッドの真ん中に引きずります。
そして、妻を起き上がらせて、ちょうど妻の脚がローマ字のMの形に開かれるようにしたのです。

Kは妻に後ろからぴったりと寄り添って、そのすらりとした両腕を抱えています。
妻は、もう諦めたかのように、Kに体を預けていました。
Wは、妻の脚の間に入り、蜜壷を覗きこみます。

「きれいな色してるじゃねえか」と言うと、卑猥な笑みを浮かべ、どこからか黒い醜悪なディルドを取り出しました。

後ろから両腕をKに抱えられている妻は、なにも抵抗することができず、消え入るような声で、「お願い、堪忍して・・・」と言うのが精一杯です。
もちろん、Wは妻のそんな哀願には一切答えず、ゆっくりとそのディルドを妻の蜜壷に挿入し始めました。
妻は、「あ、あっ」という声を出して思わず仰け反りますが、その体は後ろからKがしっかりと抱きとめています。

「奥まで入ったぜ」

Wはそう言うと、ゆっくりと抜き差しを始めました。
妻は美しい顔を苦痛に歪め、眉間に深いしわを寄せて、必死に耐えています。
でも、妻の体は自然に反応してしまうのか、やがてその密壷は潤い始めたようです。
ディルドが抜き差しされる度に“ヌチャッ、ヌチャッ”という音がし始めました。
ディルドの動きも滑らかになってきたようです。

もはや、WもKも何も言わず、妻の反応にじっと目を凝らして、その様子を楽しんでいるようです。
妻の体に赤みがまし、次第に汗をかいているのか、小麦色の肌に光沢が増していきます。

Wは、時々、抜き差しを早くしたり遅くしたり、また、不意に深くまで挿入したりしているようです。
急に深くまで挿入されたとき、妻は電気に打たれたように体を仰け反らせるのでした。
そして、突然、クライマックスが訪れます。

それまで、ディルドの抜き差しに必死に耐えていた妻が、突然、体を大きくの仰け反らせ、舐めらかな下腹部を波立たせて、全身をがくがくと震わせたのです。

そのとき、妻の蜜壷は大きく収縮し、ディルドを咥え込んだのです。
Wは、手を離してもディルドが密壷から抜けてしまわず、まるで杭が打ち込まれたかのように、しっかりと妻の蜜壷に差し込まれている様子を満足そうに眺めているのでした。

しばらく時間が経ちました。
妻の荒い息がおさまった時、ずるっという感じでディルドが蜜壷から抜け落ちます。
そこまで見届けたWは妻の両足を抱えてベッドから持ち上げました。

60歳過ぎの老人とは思えない体力です。

そして、「さあ、今度はケツの穴を見せてもらおうかな」と言うのでした。

「・・・」

妻はもう、何も言うことができず、涙をぽろぽろと溢します。

するとKが、「ゆかり、黙ってちゃだめだ。『お願いします、先生』と言うんだ」と叱り付けます。

妻は、もう殆ど声も出ず、微かに「・・・せんせい」という言葉が聞き取れただけでした。

Wは、妻に赤ん坊がおむつを替えてもらう時のような姿勢をとらせると、満足そうにアナルを見つめています。

「おぅ、きれいだなぁ、こっちも。しわの一本一本まで、全部見えるぜ」

そして、今度は、さっきのディルドよりも細いバイブレーターを取り出すと、それを妻のアナルに挿入し始めたのでした。
醜悪なW老人のごつごつした手でアナルにバイブを挿入されると、妻はその顔を歪め、眉間に皺を寄せて身を捩りましたが、後ろからKにきつく両腕を掴まれているため、どこにも逃げることは出来ません。

Wは深々とバイブを挿入すると、スイッチを入れました。
ウィーンという音を立ててバイブが振動を始めると、妻は腰を浮かせ、首を仰け反らせます。

「もう・・いや・・・」と絞り出すような声を出しますが、誰も助けてはくれません。

やがて、Wは奥深くまで挿入したバイブから手を離すと、妻の胸のあたりに跨がり、両膝立ちになって、腰からバスタオルを取り去りました。
すると、醜悪な肉塊がだらんと垂れ下がったまま、姿を現します。
妻は、「いや、いや」と言って顔をそむけます。

しかし、Wは、そんな妻の様子にはお構い無しに「さあ、咥えて大きくするんだ」と命令します。

Kからも背中越しに「ゆかり、早くしなさい」と叱られた妻は、目に涙をいっぱい溜めたまま、Wの醜悪な肉塊を口に含んだのでした。
妻はそのまま、しばらくWの肉塊に奉仕をしていたのですが、しばらくすると、突然、妻はWの肉塊を口から吐き出しました。

そして、「なに、これ!いや、いや」と泣き叫んだのです。

私が画面を食い入るようにみると、妻の口から吐き出されたWの肉塊は屹立していましたが、そのところどころが、大きく節くれだっているのです。
まるで、ブドウの房のように、あちこちに丸い突起があるのでした。

Wは愉快そうに笑いながら、「これか!これは若い頃、若気の至りで入れた真珠さ。全部で五個入ってるんだ」と言います。
妻は泣きながら、「お願い、もういや、許してください」と言いますが、KもWも許す訳がありません。

二人から散々に叱られ、特にKから「言うことが聞けないなら、私たちの仲は終わりだよ」とまで言われた妻は、がっくりと頭を落として、「・・・分かりました」と言うのが精一杯でした。
それでも妻は、かろうじて「・・・でも、お尻の・・・、お願い、抜いてください」と哀願します。
可哀想な妻には、アナルに挿入されたバイブを抜いてもらうことが、唯一の抵抗なのでした。

アナルからバイブを抜いてもらった妻は、全てを諦めたように、Wの肉塊に唇で奉仕します。
やがてWは、はち切れんばかりに膨張した肉塊を妻の口から引き抜くと、妻をベッドに横たわらせ、大きく脚を開くように命じてその間に入ります。
そして、節くれだった肉塊を妻の蜜壷に挿入したのでした。

Wが腰を振るたびに、ベッドがぎしぎしと音を立てます。
Kは妻の髪を撫でたり、ときおり胸をまさぐったりしています。
もはや三人の間に会話はありません。
Wはひたすら自らの欲情を解き放つために腰を揺すり、妻は、ただ苦痛に耐えるように目を固く閉じています。

それでも、Wが延々と腰を振り続けるにつれて、妻の体がピンク色に染まり始めました。
そして、「あっ、あっ、あっ」という声が漏れ始めたではありませんか。

Wが「ほうら、最初は辛くでも、最後は真珠が効いて来るのさ」と言って、くすくす笑います。

そして、Wが一段と腰の動きを早め、最後に「おぅおう」という声を出して大量に射精したとき、妻はそのしなやかな体を大きく仰け反らせたまま、失神してしまったのでした。

妻がWに犯されるシーンが入ったCD-ROMが送られてきた後、一週間ほどの間、Kからは何の連絡もありませんでした。
私からはKや妻に連絡する術もなく、ただ悶々として待つことしか出来ません。

約束の一ヶ月はとっくに過ぎて、もう六週間めに入ろうとしていました。
もう、妻は帰ってこないのではないか、Kと一緒に遠くへ行ってしまうのではないか・・・。

居てもたってもいられなくなったある日、深夜、Kから電話が入りました。

「ゆかりのご主人ですね。明日、帰ります」

ハワイへの旅立ちの時と同じく、帰国も突然です。

「つ、妻は元気ですか?」

何よりも気掛かりなのは妻のことでした。

「ご心配なく。元気ですよ。代わりましょうか」

六週間ぶりに妻の声を聞くのです。

「あなた・・・?。ごめんね。約束より長くなっちゃって・・・」
「本当に明日、帰ってくるのか」
「ほんとよ。成田まで迎えに来てくれる?早く、あなたに会いたい・・・」

翌日は土曜日です。

私は「もちろん行くさ」と答えると、思わず小躍りをしていたのです。

翌日はよく晴れた日でした。
私は車を飛ばして成田まで一目散で向かいました。
聞いていたフライトの到着時刻より一時間以上も早く着いてしまった私は、お茶を飲んだり、お土産物屋を覗いたりして時間を潰します。
そして、何度も到着案内の電光掲示板を見上げていました。

そして、ついにKと妻の乗ったフライトのサインが『arrived』に変わりました。

私は到着ゲートまで駆け出していって、一番前で待ち構えます。
二人が出てくるまでの時間がなんと長かったことか・・・。
そして、ついに二人が出てきました。
二人は大きなバゲージを引きずりながら、手を繋いで出てきたのでした。

私は妻と再会したら、周りにどんなに人の目があろうとも、思い切り抱き締めて口づけをしようと考えていました。
でも、実際に手を繋いだ二人を目の前にすると、そんな勇気は消し飛んでしまいました。

「元気だったかい」と尋ねる声は、自分でも驚くくらい平静です。

「はい。あなたも?」と、妻も落ち着いた声で答えます。

でも、その目は何かを言いたそうにしていました。

私は、大きなバゲージを引きずって歩く二人の先に立って進み始めました。
妻は真っ赤なタンクトップに白いパンツと白いサンダルを履いています。
すらりと伸びた腕は小麦色に日焼けしていて眩しいような光沢を放っています。
以前は真っ黒だった髪も、ハワイで染めたのか、少し茶色味を帯びているようです。

タンクトップの胸に掛けたサングラスはKに買ってもらったのでしょう、私が見たこともないものでした。
Kも、真っ赤なシャツに白い短パンといういでたちですが、こちらも真っ黒に日焼けしています。
私たち三人が歩くと、周りの視線を集めているのが分かります。
でも、彼らの目には、少し年の離れたセレブな夫婦と、その運転手のように見えていたのに違いありません。

車に乗り込むとき、妻は何の躊躇いもなく、Kと二人で後部座席に乗り込みました。
出発の時は、私の隣に乗ろうとして、Kに怒鳴られていたのに・・・。

私は思わず「この車の中は私の世界だ」と叫びそうになりましたが、とてもその勇気はありませんでした。

二人を後部座席に乗せて、車を発進させます。
そして、そのとき、私は思いました。

「妻はどちらへ行くのだろう?Kの家?それとも私たちの家?」

Kは、そんな私の心を見透かすように、言いました。

「最初は、私の家へ行って頂けますか。なに、ご心配なく。あなたと同じ横浜です。意外にお互い近いのですよ」

妻は下を向いて黙っています。

妻とKを乗せた車は、高速に入りました。
車はスムーズに流れていますが、横浜までは長い道のりです。
妻は長旅の疲れと時差のせいか、Kの肩にもたれて眠っています。
Kはじっと窓の外を見ています。
車の中には会話はありません。

やっとのことで横浜まで着いたときには陽が落ちていました。
インターで降りると、Kは道を指示し始めます。

「XX通りをまっすぐ行って・・・、そう、そこの信号を左です・・・」

私は言われるままにハンドルを切ります。

突然、Kの携帯が鳴りました。
Kは話を始めます。
どうやらビジネスの話のようです。
長い電話です。

車は私の知らない町並みの間を走っています。

(おいおい、この先はどうするんだ・・・)と私が思ったとき、妻の声がしました。

「あなた・・・、次の信号を右よ・・・」

そうです。
私にとっては知らない町並みでも、妻には道が分かっているのです。

私にKとの関係を告白する前、妻はKの車に乗せられて、何度もこの道をKの家へ向かったのに違いありません。
そして、私が会社で働いているときに、Kと濃密な愛の時間を過ごしていたのです。
二人きりで全裸で抱き合い、何度もアクメに達して、白い粘液を注ぎ込まれていたのです。

妻の案内でKの住むマンションに着いたとき、Kの長い電話も終わりました。
Sのマンションと同じような低層の高級マンションです。
三人で車を降りたとき、Kが言いました。

「ご主人にお願いがあります。今夜だけ、奥様が私の家に泊ることを許してください。明日には、お宅にお帰しします」

私は、そうなるのだろうと思っていました。

「ゆかり、それでいいのかい」と妻に聞きます。

「・・・うん。明日は帰ります」

私は、妻がもう一晩、Kと共に過ごすことへの怒りよりも、明日には妻が戻ってくることで、嬉しさが込み上げてきました。
夫であるはずの私が、『明日になれば、この美しい女性を抱くことができる』という思いで、股間を熱くしてしまったのです。

私は、Kと妻を手伝って、荷物をKの部屋の入り口まで運びました。
Kの部屋は一階です。

「ちょっと上がって行きませんか」と誘われて、私はKの部屋に入ります。

Sのマンションにも劣らぬ広さで、そのうえ一階という利点を生かして窓の外には広い庭があります。

妻は慣れた様子でキッチンに入り、三つのグラスに冷たいジュースを入れて持って来ました。
リビングのソファにKと妻が並んで座り、私は反対側に一人で座ります。
私は長居する気も無く、ジュースを飲み終わると、そそくさと席を立ちました。
明日になれば、妻とゆっくり話もできるのです。

「それでは、明日の朝十時頃には迎えにきます」と私が言うと、Kも私を引き止めるでもなく、「結構です」と言って立ち上がりました。

妻が空いたグラスを下げにキッチンへ行ったとき、Kと私は、一瞬、二人きりになりました。
そのとき、Kは、ポケットから小さな鍵を出して私に握らせたのです。

「これで、私の庭に入れますよ」と小さな声で囁くと、意味ありげにニヤッと笑いました。

妻が戻ってくると、Kは私を玄関まで送りながら、取ってつけたように、「今日は本当にありがとうございました。助かりましたよ」と言います。

妻も、「あしたの十時、楽しみにしてるね」と言って、私の頬にキスをしてくれたのです。

私は帰りの車の中で、Kから貰った鍵の意味を考えていました。

(庭に入れる・・・)

そして、もう、殆ど私のマンションに着くあたりまで来ていながら、突然、車をUターンさせて、再びKのマンションへ向かったのです。
私には、自分が普通でないことをしようとしているのが、自分自身で分かっていました。