泌尿器科にかかったことはありますか?
それは羞恥の極みです。
受難の1日、厄日の1日となることでしょう。

泌尿器科は主に尿路の検査です。
産婦人科の診察台のような腿を受ける装置のある台に足を開いて寝ます。
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肛門科とかなら、少なくともそこは隠してくれますが、泌尿器科は逆に少なくともそこだけは見せないといけません。
その上、全開した股の間には椅子が置かれていて、そこに座った医師が膀胱鏡で膀胱と尿道の中を隈なく調べるのです。
産婦人科と同じ診察台の上で膝をベルトで固定された時、これから起きることを覚悟はしつつも、居た堪れない気持ちになりました。

(なんで自分がこんな目に・・・)と。

股を全開に突っ張って、痛いくらい両脚をいっぱい開きます。
もちろん人に見せない、触れさせない恥ずかしい部分は、臍から肛門まで丸見えです。
試みに脚を締めようとしても、しっかり固定されていて動きません。

僕はいつも勉強部屋に鍵を掛け、勉強に疲れると1人でいけないことをしていました。
僕のやり方は、先端の敏感な皮の部分をいじめることです。
先端を摘むと、力を入れたり抜いたりします。
力を入れると敏感な包皮は引っ張られ、抜くと元に戻ります。
それに捻りを加えます、つまり揉みしだくのです。
また敏感な先端を突付いたりして快感を楽しむのです。
出そうになると、いやらしい指の運動を緩め、しばらくしてまたします。
出てしまう時は、たいてい先端を摘んで、紙を探して始末します。
終わると、(もうこんな事は絶対にしない)と心に誓うのですが、しばらくするとまたしてしまい、自分が嫌になるほど何回も何回もしてしまうのです。

それは僕がちょうど15歳の高校1年生になったばかり、オナニー盛りの恥ずかしい頃でした。
ある時、僕は学校の尿検査で血尿の判定が出て、再検査ということで地元の内科のお医者さんへ行きました。
そして、そこからの紹介で、病院の泌尿器科に行くことに。
受付を済ませ、中へ案内されると、そこには『膀胱鏡検査室』という札が付いていました。
看護婦さんが来て、「はい、では下を全部脱いでそこの籠に入れて、この台に乗ってくださいね」と声をかけてその場から離れました。
その台というのは、産婦人科の診察で使われるような足を大きく開かせるものだったので、見ただけで一気に恥ずかしい思いと、逃げ帰りたい気持ちが込み上げてきました。

僕は服を脱ぎました。
ズボンを脱いでそばの篭に入れました。
逃げ帰りたいと思いつつ、観念してパンツに手をかけ、全て脱いでしまった後で身の置き場もなく、腰を屈めていました。
かと言って診察台に上がる気にはなれず、下腹で手を組むようにして前屈みになっていました。

そこに看護婦が来て、「じゃあここから上がってください」と踏み台を指差しました。

ここまで来たら、嫌でも上がらないわけにいきません。
今は椅子のような物らしいですが、当時の検査台はかなり高く、パイプで出来ていて、寝るレザー部分と、両方の脚を受ける台が付いています。

(死刑台に上がるのってこんな気持ちか)

そう思いながら、前を隠しながらブラブラさせて上がるのは惨めな気分でした。
尋常なことではないだけに、どうしても尻込みしてしまうのです。

「恥ずかしがらないで、もっとこっちに寄ってね」

看護師は僕のお尻を持って前の方に引き寄せました。
なおも脚を閉じていると、「そんな格好でいたら先生が診れないでしょう。男の子でしょう」と軽くお尻を叩かれました。
『く』の字に曲げていた脚を開くと、「はい、じゃあここに足を乗せてくださいね」と言うと、僕の足を広げて高く上げ、事務的にバンドで固定しました。

こうして検査に向けて着々と準備が進められていきます。
もう自由はなく、その脚台の高さを調整するように、なおも大きく脚を広げられました。

(嫌だ!)

そう思っても、身動きできません。
間もなく始まる診察に向けて、完全無防備の格好にされました。
ちょっと先端に触れただけで反応してしまう敏感なアンテナのような肉の器官が無防備に垂れ下がり、医者の自由にされるのを待つだけ。
検査器具を並べる金属音を聞きながら、最後の時を待つのです。
完全にまな板の鯉。
金属音はこれから起きる羞恥と恐怖を意識させました。

「消毒しますね」

いきなりペニスを握られました。

「あっ」

思わず声が出そうになり、身を引いて本能的に股を閉じようとしました。
感じないように天井の染みを探したり、関係ないことを考えて反応しないように努めました。
しばらくは大丈夫でしたが、落ち着いてきて、看護師の指の動きを意識しだすと、少しずつ反応しはじめました。
大股開きの状態でベルトでしっかり固定され、臍から肛門までが丸見えの状態です。
そこをすべて広範囲に消毒というか洗浄されるのです。

当たり前ですが、陰部まで洗浄されるのです。
摘まれ、皮を剥かれ、恥垢をすっかり取られます。
袋も持ち上げられ、会陰から肛門と恥ずかしいところのすべてを消毒洗浄された後、今度は尿道口の消毒をされます。
そのときには、恥ずかしいくらい怒張してしまっていました。
掌に乗せられて麻酔ゼリーを注入されました。
そのまま15分くらい放置です。
看護婦が見ています。
また皮を被ってしまったペニスや肛門など、全てが丸見えのままででしばらく待っていると、カーテンの向こう側で先生の声がしました。

「はい、ではおちんちんを消毒しますね。ちょっと冷たいけど我慢してね。皮を捲るよー。ちょっと痛いけど我慢してね」

何か柔らかくて冷たいものが股間に触れました。
揉みながら皮を剥かれ、内側まで丁寧に拭かれました。

「ちょっと待って!」と思わず言いたい瞬間が何度もありましたが、恥ずかしくて声に出せませんでした。

そしてついに、恥も外聞もなく、恥ずかしい結果に・・・。

検査の前段階で射精してしまったんです。

反射的に股を閉じて隠そうとしたのですが、まるでオナニーを見られたようで、恥ずかしいと言ったらありませんでした。
何かとても悪いことをしたような気持ちになりました。
でも先生は気にすることもなく、内股などに飛び散った精液を始末してくれたようでした。

その数分後、先生が、「よし、もう大丈夫。じゃあいくよ」と言い、尿道口にゼリーのようなものが塗られました。

いよいよ、膀胱鏡という金属製の管を入れるのです。
胃カメラは口からですが、膀胱鏡はペニスに入れるのです。

「では、始めます。口を開けて息をして下さい」

ペニスを強く握られ、ヘソの方に倒されました。
おそらく、管を入れやすくするためなのでしょう。
痛くても恥ずかしくても、何もできません。

「口を開けて、力を抜いて、大きく息を吐いて下さい」

激痛でした。
途中くらいまでは我慢できる痛さなのですが、奥に進むにつれてペニスを前に倒されます。
最後、膀胱に入るときは我慢のできない痛さで涙が出ました。
睾丸のあたりが突き上げられる感じで、尿道が痛いんです。
その後は膀胱鏡が貫いたペニスがあちこち動きまわり、20分くらい何かをされます。
入れる時ほどの痛みはありませんが、おしっこがしたくなってきます。

やっと検査が終わり、膀胱鏡が引き抜かれました。
すべてが終わってカーテンが開かれ、「はい、もう終わりましたよ」と先生が言うと、看護婦にペニスをまた清拭されました。
痛いので見ると、包皮は完全に捲くられ、赤い亀頭が剥き出しにされていました。
それは自分でも初めて見るものでした。
看護師が皮を元に戻してくれました。
そして脚台を元の状態に戻し、固定バンドを外して脚を下ろしてくれました。

ペニス、肛門、袋・・・だけではなく、包皮の中から膀胱の中、そして絶対に見せたくなかった勃起した状態、さらには恥ずかしい生理現象まで、一部始終を見られてしまったのです。
消えたいくらいの恥ずかしさでした。

以上が僕の恥ずかしい思い出です。
今日も日本のどこかで同じ羞恥が繰り広げられていることでしょう。