俺もよく幼馴染の子と、プロレスごっこみたいなじゃれ合いをしてたなぁ。
中2の時にその幼馴染の子は引っ越しちゃったんだけどね。
よく記憶に残ってるので、小3の頃からの話をしたいと思います。

当時は毎日のようにその子と遊んでたんですが、俺の家はそんなに金持ちじゃないからゲーム機とかもなくて、特に一緒に遊べるおもちゃもなかったから、必然的に取っ組み合いというか、じゃれ合いで1日過ごすんです・・・。

そのじゃれ合いの内容がちょっと特殊で、お互い“匂いフェチ”ってわけではないんだけど、お互いの息の匂いを嗅ぐのがなぜか楽しくて、いつもじゃれあってる間、息の匂いを嗅いで、前に食べた物を当てるという遊びをやっていました。
先に当てた方が上に乗ることが出来る、というルールでした。
もちろん、飽きたら普通にごろごろ転がるじゃれ合いもしていました。

その子の息は甘かったり、生臭かったり様々で、お互いの息を嗅ぐために必然的に顔を近づけることになるので、俺とその子は体を密着させて、唇同士の距離が3ミリちょっとくらいまで近づくのが普通でした。
それでもまだ小3だったので特に意識もせず、毎日のように1時間でも2時間でもやっていました。
よく毎日やってて飽きなかったものだと感心しますw

小学校を卒業して中1になると、部活がはじまって土日くらいしか遊べなくなりました。
そして中学生にもなるとお互いに異性を意識しはじめるのか、じゃれ合う時に緊張するようになりました。
口の距離が3ミリともなると、転がる時にたまに唇同士がぷにゅっと触れて、キスしてしまうことも度々ありました。
小学校の時はあまり気にしなかったのですが、もう中学生なので、キスしてしまった時に俺もその子も顔が赤くなることが多くなりました。
でもお互い負けず嫌いで、“やめたら負ける”という意識のほうが強かったので、あえて気にしてないフリをしていました。

中2の秋のことです。
急にその子が引っ越すことになり、一緒に遊べるのはこれで最後だとその子に言われました。
引っ越しの1週間前でした。

(いつも続けてきたじゃれ合いも最後になってしまう。今まで何度も感じてきたその子の体温も、吐息も、唇の柔らかさも、これで終わってしまう・・・)

そう思った瞬間、俺はその子を優しく抱き締めていました。
その子は何も言わず、抱き締め返してきました。
俺はその子に思いを伝えました。

「好きだ」と。

その子はちょっと泣きながら喜んでくれました。
すると、その子が思いがけないことを言ったのです。

「今日は・・・口の中の味で食べた物を当ててみて」

突然の“キスして宣言”に戸惑いつつも、最後くらいちゃんとしようと思い、俺はその子にキスをしました。
無言で舌を絡ませあって抱き合いました。
時間の流れは早いもので、あっという間にその子が帰る時間になってしまいました。
最後に、もう一度キスをして別れました。

その後、その子とは大学でたまたま再会し、今では人生の最高のパートナーです。