「とにかくよ・・・今日はマサトの誕生日なんだ・・・せめて今日は帰してやってくれ」

「波動拳!波動拳!」

「なに言ってんの?今日は俺らが呼んだんじゃねぇ。あの女が自分から勝手に来たんだぜ」

「ああ!また・・・ああ!気持ちいい!」

「サヤカちゃんが勝手に来た?」

「アイゴー!アイゴー!アイゴーアッパーカー!」

「ああ、そうだ・・・だから文句言われる筋合いはねぇ」

「ああ!ダメ!また・・・またイッちゃう、ああああ!」

「しょおおりゅう拳!」

「武田・・・ちょっと外出よう・・・ここじゃ話が出来ない」

俺と武田は外に出た。
俺と武田は近く公園に行き、話をした。

「まず、サヤカちゃんが勝手に来たって言ってたな?」

「ああ、嘘じゃねぇよ」

じゃあサヤカちゃんは今日がマサトの誕生日だって分かっててわざと?

「あと、最初にサヤカちゃんを輪姦する計画を立てたのは誰だ?」

「誰ってことはねぇな・・・あの女が自分から電話かけてきたんだ」

「・・・誰に?」

「俺とか伊藤とか・・・色んな奴に」

「・・・なんで?」

「知らねぇよ・・・俺らも訳が分かんねぇんだ」

「ナンパしたって言ってなかったか?」

「ああ伊藤がな・・・ナンパって言うか、最初はみんなでカラオケに行ったんだ。で、土田の家で飲まねぇかってなって」

・・・よく分からない。

「そういや最初に来た時、見たことない奴がいっぱいいたな・・・あれ、お前らの友達か?」

「いや・・・マサトの中学の同級生とか・・・マサトの幼馴染とか・・・」

「・・・なんで?」

「だから、あの女がマサトの周りの人間の電話番号を勝手に調べて片っ端からかけまくってたんだよ」

「サヤカちゃんは何の用でかけたんだ?」

「『マサト君と付き合ってるんですけど、マサト君のこと教えて下さい』とか『マサト君、あたしのことなんて言ってました』とか『今度、遊びませんか?』とか」

「・・・それで?」

「で、女と待ち合わせして会ったらよ、知らねぇ奴がいっぱいいて、伊藤までいるし・・・なんだこりゃって」

聞けば聞くほど意味が分からない。
サヤカちゃんの目的って・・・。

「あの連中はサヤカちゃんが集めたのか?・・・しかも全部マサトの知り合い」

「ああ・・・訳わかんねぇだろ」

「土田や堤みのところにもサヤカちゃんが電話してきたのか?」

「あの2人は違う。この女を酔い潰して輪姦しようってかってことになったんだけど、知り合いで一人暮らししてるのは土田だけだから部屋を借りたんだ。堤はその時、たまたま土田の家で遊んでたみたいでよ」

話をまとめると・・・。
あの時いた連中はマサトの幼馴染やマサトの中学の同級生、マサトのクラスメートの伊藤や部活の仲間の武田。
繋がりのないマサトの知り合いをサヤカちゃんが勝手に集めた。
土田と堤は武田の中学からの友達で俺のクラスメートでもあり、輪姦に加わったのは偶然。

(一体サヤカちゃんは何がしたかったんだ?)

「飲もうぜって言ったら簡単について来てよ・・・泊まってけよって言ったら、うんいいよって自分から親に電話して嘘ついたんだよ。『輪姦して下さい』って言ってるようなもんだろ?」

サヤカちゃんは頭がおかしいのか・・・それとも。

「まだ話、続けるか?」

「いや・・・いい」

俺と武田は土田のアパートに戻った。
アパートに戻ると男が2人増えていた。
前に来た時に見た顔だ。
4人で麻雀している。
その横でサヤカちゃんはまだ伊藤とセックスしていた。
まるで周りを気にせずに、2人だけの世界に入っている。
しばらく伊藤とセックスしていたと思うと土田と交代した。
土田ともお互い抱き締め合って恋人のようなセックスをしている。
土田とセックスが終わるとまた別の男とセックス。
そんな感じで次々と相手が変わっていた。
みんなが麻雀をしたり、ストⅡをしたりしている中、サヤカちゃんだけはずっとセックスを続けている。
そんな状態が夜まで続いてた。

それはそうと、俺にはサヤカちゃんから電話がかかってきたことはない。
マサトと一番仲がいいのは俺だ。
サヤカちゃんはマサトの友達やマサトの周りにいる男に電話をかけまくったそうだが、なぜ俺には電話をかけて来なかったんだろう?
もう夜9時を過ぎている。
俺はセックスしているサヤカちゃんに話しかけた。

「家に帰らなくて大丈夫なのか?マサトに電話かけるんだろ」

サヤカちゃんはハァハァ言いながら部屋の時計を見る。

「もうこんな時間・・・マサト君に電話かけないと・・・」

サヤカちゃんはフラフラと立ち上がった。
目の前に電話があるのに、サヤカちゃんはわざわざ奥の部屋にあったコードレスホンを手にした。

(・・・家に帰って電話するんじゃないのか?)

「・・・ごめん、マサト君に電話かけるから音は出さないでね」

サヤカちゃんはそう言ってマサトに電話をかけた。

「もしもしマサト君、家に帰ったから・・・うん・・・今日はごめんね・・・」

サヤカちゃんは奥の部屋に座って素っ裸で電話している。
部屋にいる男達は静かにその様子を見ていた。

「うん・・・そうなの・・・でね・・・」

サヤカちゃんは会話を続ける。
そこでチンポを勃起させた伊藤が奥の部屋へ行こうとした。

「おい、やめとけって・・・」

俺は小さい声で言い、伊藤の腕を着かんで止めようとした。
しかし、伊藤は俺を振り切り奥の部屋に行ってしまった。
土田も堤も武田も他の男2人もみんな、奥の部屋に行ってしまった。
ちなみに後で聞いたのだが、この見知らぬ2人の男はどちらもマサトの中学の同級生で、家田と尾形という名前らしい。
男達が部屋に入って行くとサヤカちゃんは慌てた。
俺が連れ戻そうとすると部屋から押し出され、武田に襖を閉められてしまった。

「ん?なんでもない・・・ちょっと眠いの・・・」

閉ざされた奥の部屋からはサヤカちゃんの話し声だけが聞こえる。
1人残された俺はタバコに火をつけた。

「・・・うん・・・大丈夫・・・うん・・・そうなの・・・」

サヤカちゃんの声は全然普通だ。
奥の部屋で何をしているのか、かえって気になる・・・。
覗いてみようかと襖に近づいたが思い留まった。
その時、電話機が俺の視界に入った。

(マサトはどんなことを言ってるんだろう?全然気付いてないんだろうか?)

俺はつい受話器を取ってしまった。

「今日、ずっと1人で家にいたからさ・・・寂しかったよ」

「・・・あたしも会いたかったんだけど・・・今日マサト君の誕生日だったのに・・・本当にごめんね」

「いいよ・・・サヤカの声が聞けただけでもよかった」

マサトは全然気付いてない。

「頼むから浮気はしないでくれよ」

「・・・絶対そんな事しないから・・・安心して・・・」

「本当かなあ・・・何か心配だなあ・・・何か行動が怪しいからさあ・・・」

「・・・そんな事ないから」

「この間はごめんな・・・俺・・・疑ってつい殴っちゃって」

「・・・いいよ・・・もう」

「本当にごめんね・・・早くサヤカに会いたい」

「うん・・・明日会えるから・・・」

「早くサヤカに会いたいよ・・・サヤカ大好きだよ」

危うく吹き出しそうなった。
マサトは甘えん坊なんだ・・・。
何も知らずに・・・。
でも電話の会話は不自然さはない。
俺がマサトでも気付かないだろう。
奥の部屋で何をしているかすごく気になる。
マサトが可哀想すぎる。
この場にいるだけで俺はマサトに対して許されない罪を犯しているんじゃ・・・。
俺は帰った方がいいのか?
しかし湧き出る好奇心も抑えられない。
その時、俺の頭の中に選択肢が浮かんできた。

1.この部屋で1人でタバコを吸ってる。
2.奥の部屋を覗く。
3.家に帰る。

俺は迷わず2を選んだ。
もしかしたら武田達はただ居るだけで何もしてないかもしれない。
俺はあんだけ言ったんだ。
あいつらにだって多少の良心はあると思いたい。
サヤカちゃんの話し声だって普通だし。

(何もしてない・・・そうに決まってる)

そして俺は音を立てないようそっと襖を開けた。
襖を開けると、そこには不様な格好をしたサヤカちゃんの姿があった。
男達が部屋に入って行った時、サヤカちゃんは驚いて抵抗したが無駄だった。
マングリ返しの格好で両足を家田と堤に限界まで広げられ、両方の乳首を土田と尾形に吸われながら電話していた。
武田はその不様な格好のサヤカちゃんの丸見えになったマンコに生のまま容赦なくチンポを奥までズボズボ入れている。
そんな状態でもサヤカちゃんは平静を装い、マサトと電話している。
しかし、サヤカちゃんの表情を見ると目は虚ろで涎をダラダラと垂らしている。
信じられないほど気持ちいい。
そんな表情だった。

「・・・うん・・・マサト君大好き」

マングリ返しの状態で恋人と愛を語り合うサヤカちゃんに武田は遠慮なくチンポをぶち込む。

「・・・うん・・・そう」

ジュボジュボジュボ・・・。

「うん・・・聞いてるよ・・・」

サヤカちゃんはマサトがしゃべってる隙に伊藤のチンポをしゃぶったりディープキスしたり。

「うん・・・眠いだけ・・・」

ジュボジュボジュボ・・・。

「・・・サヤカちゃん」

俺はその様子を勃起しながら呆然と見ていた。

サヤカちゃんにとってマサトはどんな存在なんだ?
マサトが大切じゃないのか?
いや・・・サヤカちゃんのマサトを思う気持ちは嘘ではない。
じゃあどうしてそんな事が出来る・・・。

恋人の誕生日に恋人と愛を語り合いながらの輪姦。
しかもすべて関係を持ってはいけない相手。
究極とも言える罪悪感や背徳感。
サヤカちゃんにとってマサトは何よりも大切な存在。
本気でマサトを好きだと思うからこそ得られる最高の快楽。

「・・・ううん・・・ちょっと寝てただけ・・・」

またイカされている。
何度イカされても男達はサヤカちゃんを凌辱し続ける。
それでもサヤカちゃんは電話を続ける。
マサトは気付かない。
違和感を感じても、まさか最愛の恋人にそんな酷いことされているとは夢にも思ってないのだろう。
サヤカちゃんへの恋心がマサトを完全に盲目にしている。
そんなマサトをよそにサヤカちゃんは今、快楽の極地にいる。

それから1年後・・・。
あの後、マサトは高校を卒業してすぐサヤカちゃんと別れた。
マサトのふるう暴力にサヤカちゃんが耐えられなくなったことが原因でマサトはフラれた。
マサトはサヤカちゃんに暴力をふるったことを死ぬほど後悔していた。
あのことに気付いたわけではない。
実際何が起こっているのか分からなくても、マサトはいつも強烈な不安を感じていた。
マサトは何も知らない。
だからサヤカちゃんに未練がたっぷり残っている。
新しい恋人を探す気はまったくないようだ。

そして今日はマサトの誕生日。
俺はマサトの部屋にいた。

「じゃあ俺、そろそろ行くわ」

「どこに行くんだよ?」

マサトは寂しそうだ。

「ちょっとな・・・まあ元気出せよ、兄弟」

「・・・なあ、みんなが俺のことを兄弟って呼ぶけど、なんなんだ?」

「運命共同体だからな」

「・・・どういう意味だよ?」

「ふっ・・・みんな、お前のことが好きなんだよ」

マサトは今も気付いていない。
信じられないことに、あれから15年過ぎた今でもサヤカを思い続け、マサトは独身を貫いている。