私は、美味しそうに自分のペニスを舐めてくれる美由紀さんを愛おしく感じた。

一体、誰が私のペニスを舐めてくれるのか?
美由紀さんしかこの世にいないんじゃないか。

そう思うと居ても立っても居られない気持ちになり、フェラチオしてくれている美由紀さんを抱き締めながらキスをした。

「僕も美由紀さんが好きですううう」

(この女性を離したら、私のチンポを舐めてくれる人はいない!)

酔った頭で出された結論に自己陶酔してしまう。

「あらーどうしたのよー。でも嬉しいわぁ。じゃあもっと一緒に気持ち良くなろうぅ」

美由紀さんは私をソファに押し倒し、ペニスをニュルニュルとしたオメコに自ら入れた。
美由紀さんのオマンコの中は温かく、そしてにゅるにゅると私のペニスを優しく締め付けてくれる。

「美由紀さああん!」

私は我慢出来ずに美由紀さんの名前を呼んでしまう。

「うふっ、可愛いのね。いいわよ、好きな時にイッちゃって」

「でも・・・中出しは・・・駄目ですよ」

「大丈夫よぉ、閉経してるから」

それだけ言うと美由紀はガンガン腰を振った。
私はもう何も考えられない。
腰の上でいやらしく動く美由紀さんと快感に痺れてくる。
そして我慢することもできずに、美由紀さんの中に射精してしまう。
美由紀さんは中出しされたことが嬉しそうに笑顔で私の顔中をキスしてくれる。

「美由紀さん・・・好きです・・・」

初体験の快感で呆然としながら、私は美由紀さんに愛の告白をうわ言のように何度も言った。

「わかってるわよ。私があなたを1人前の男にしてあげる」

そう言って美由紀さんが抱き締めてくれる。
そのまま眠りに就こうとすると頬を優しく叩かれた。

「ここで寝たら駄目よ。今日はもう家に帰りなさい」

「美由紀さんはどうするんですか?」

「私?私も家に帰るわよ」

「僕も行っちゃ駄目ですか?」

「う~ん、娘がいるから、今日のところは自分の家に帰りましょう」

「え、結婚してるんですか?」

「バツイチなのよ」

「そうですか」

バツイチと聞いてホッとした自分に驚きながら洋服を着た。

「それでも僕は美由紀さんのこと好きですから!」

どうやら私は本当に惚れてしまったらしい。
美由紀さんは私の頬にキスをしてくれた。

「帰りましょ」

「はい」

美由紀さんと別れ、家まで歩いて帰る。
外はもう明るくなっていて朝焼けが心地いい。
私にもようやく彼女が出来た。
そして童貞も捨てた。
しかし子持ち・・・。

でもいい。
彼女以外に私を愛してくれる人はいない!

そんな事を思いながら家に到着すると、ようやくお酒も抜けてきた。
お茶でも飲んでからお風呂に入ろうと思いリビングに入ると、妹がソファに座ってテレビを観ていた。
妹は私を険しい目で見つめている。
そして鼻をクンクンさせている。

「ちょっと、何よそのババア臭い香水の匂い。何をやってきたらそんな匂いが付くのよ」

なぜ妹にここまで言われなければならないのか。
いつもならすみませんと謝るところだが、美由紀さんのことを馬鹿にされるのは我慢ならない。

「うるさい、俺の彼女の悪を口言うなあ」

妹は訝しげに見つめてくる。

「彼女って何よ・・・。一体何やってる人なのよ」

「いや・・・スナックで今日からバイトはじめて・・・そこで働いているホステスさん・・・」

「馬鹿じゃないの!何なのよ、この気持ち悪い兄貴は・・・」

嫌悪感を露わにする妹。
妹はまるでゴキブリを見るような目で見つめてくる。

「何歳なのよ?そのホステスって」

こんな早朝に何で妹に怒られなければならないのか。

「知らないよ・・・」

「知らないって、あんた騙されているだけじゃないの?」

「でも閉経してるって言ってたから結構な年かかも・・・」

「閉経・・・?」

妹は奇妙な生き物を見る目つきになる。

「うん、あと子供もいるって言ってた・・・」

「馬鹿なの?」

妹が顔を真っ赤にしている。

「なんでだよ?」

「閉経したババアの子持ちのホステスと付き合ってるってことでしょ!」

「そうだよ・・・悪いかよ」

妹は今にも泣き出しそうな顔してリビングから飛び出し、大声で両親を呼びに行った。

「お父さああああん、お母さああああん、くそ兄貴が大変になったことになったよおおおおおおお」

両親も慌てて起きてきて、妹と一緒に寝ぼけ眼でリビングに下りてきた。
朝焼けが綺麗な早朝に、家族がリビングに勢ぞろい。

そんなに私は悪いことをしているのか・・・。

酔いが抜けきらない頭で思考を巡らすも答えは出てこない。

「一体どうしたんだ?」

父は妹と私を見つめて尋ねる。

「彼女ができたんだ」

「ほんと?やったじゃない」

無邪気に母は喜んでくれる。

「問題は相手なのよおおおお。このくそ兄貴の恋人だっていう人は、閉経したおばさんのホステスで、しかも子持ちっだってこの馬鹿が言ってるのよ!」

妹は涙を流して訴える。
私はこの時、妹に初めて愛を感じた。
妹はこんなに私を心配してくれるのか。
嬉しくて微笑むと、妹に一喝された。

「何ニヤニヤしてんのよ。頭、完璧におかしくなっちゃったよおおおお」

父は驚きながらも平生を保っている。

「本当なのか?」

「うん」

「どこで知り合ったんだ」

「今日、スナックでバイトすることになって・・・。それで・・・その女性と付き合うことになったんだ」

「でも・・・お母さんよりも年上の女性なんでしょ」

母は狼狽えて聞いてくる。

「そんな事わかんないよ」

「だって・・・私でもまだ閉経して・・・」

「おいおい、お母さんそんなこと言わないでいいんだよ」

「そ、そうね・・・」

母は頬を赤らめる。

「どうするのよおおおお」

「まぁ・・・そうだなぁ・・・。おい、その人のことを本当に好きなんだな?」

父は真剣な目つきで聞いてくる。

「うん、好きだ」

「なら仕方じゃないか。周りが言っても好きになったもんはしょうがないよ」

「だって・・・くそ兄貴がこれ以上気持ち悪くなったら嫌だよおおお」

滅茶苦茶な言い分だなと苦笑してしまう。

「もういいだろ、俺は寝るぞ」

皆を置いて自分の部屋に戻る。
リビングからは妹が必死に何かを叫んでいるのが聞こえるが、ベッドに横たわると睡魔に襲われ、お風呂にも入らず眠りに就いてしまった。
何時間眠ってしまったのだろうか。
起きるとすでに外は薄暗くなっている。
時計を見ると17時を回っている。
さっそく起きて、お風呂に入ってからスナックにバイトに行こうと下におりていくと、妹が仁王立ちで立っていた。

「スナックのバイト、辞めさせてもらったから」

「へ?」

「あんたの携帯見て、電話しといてあげたから」

「な・・・なんでだよおおお。み、美由紀さんは?」

「それも全部断っといたから」

「何勝手なことしてんだよおおおおおおおおお」

「うるさい、これで全部良かったのよ。あんたももうちょっとしっかりしなさいよ」

妹はそれだけ言うと、すれ違うように階段を上がり自分の部屋に行ってしまった。
私は急いで自分の部屋に戻り、携帯を見た。
お昼頃にスナックに電話した発信履歴がある。

(何てことを・・・してくれたんだ・・・)

本当ならすぐにでも電話をして釈明することが出来たはずなのに、私はそのまま携帯を床に置いてしまった。
そして1回置いてしまったら、もう電話を掛ける気がどこかに消えてしまった。

(美由紀さんとは、もう一生会えないかもしれない・・・)

悲しいけど、どこかでホッとしている自分もいた。
これは当たり前のことかもしれない。
閉経した子持ちのホステスとまともに付き合うなんて無理なことは、どこかでわかっていた。
でも昨日、美由紀さんを愛しく思って童貞を捧げたことは決して間違っていない。

短いバイト生活、短い彼女。
そして、グッバイ童貞。