<13>

「由紀、どうしたんだ?!」

姿が見えないことで、より一層の焦りと苛立ちが募ります。

「・・・あ、あのね、お兄ちゃん、今友達と一緒で、んっ・・・ふぅ、だから、あの・・・」

妹はハッキリしない口調で私の問いかけに答えようとしますが、すぐに言葉にならず、熱いため息に変わってしまいます。

「由紀!何があったんだ!?そばに誰かいるのか?」

「えっとね、ん・・・あんっ!だめっ!」

もう間違いありません。
妹は近藤と一緒にいるのです。
いえ、それどころではなく、今まさに近藤の手によって無理やり身体を開かれようとしているのです。

「ん・・・あのね、今友達と一緒にいて、その子が呼んでるから、あっ・・・また後にしてくれない?」

そんな妹の言い訳など信じられるわけがありません。
私だってそこまで馬鹿ではないのです。

「由紀、今どこにいるんだ?」

「えっ、今?あのね、今は駅前の商店街だよ」

妹の嘘が空々しく聞こえます。
この時間であれば、駅前の商店街は買い物に出た主婦や、学校帰りの学生たちで賑わっているはずです。
しかし電話の先ではそのようなざわめきはまったく聞こえてこないのです。
妹が嘘をついていると同時に近藤と共にいるという確信が、私の中にしっかりと根付いていました。

「あん、んっ、お、お兄ちゃん、だからっ、もう、切るねっ!」

「あっ、ちょっと待て!」

引き止める私の言葉を最後まで聞くことなく、妹は電話を切りました。
私はすぐさま電話を掛け直します。
しかし、今度はいくら待っても妹は電話には出ませんでした。
それどころか携帯の電源を切ってしまったのです。

「くそっ!」

なんの手がかりもないままに放り出された私は、近藤の部屋の前で抑えようの苛立ちを感じて立ち尽くしていました。
これからどうすればいいのか必死で考えようとしますが、頭の中では今にも近藤の逞しいモノによって貫かれているのかもしれない妹の姿がグルグル回って、まったく考えがまとまりません。

(なんとかしないと!)

そればかりが先走って何をすればいいのかが見えてこないのです。

(・・・仕方ない、あそこしかないか)

混乱したままの頭でなんとか絞り出した考えは、これまで妹と近藤の濡れ場を目撃した場所、つまり先日の市民公園に行ってみることでした。
そのときの私にはそれ以外に有効な考えは思い浮かびませんでした。
今朝からの思いもかけない出来事の連続で、私はすっかり参ってしまっていたのです。
思えば、こうして私を惑わせ、苛立たせることが近藤の思惑だったのかもしれません。
しかし、私にはそこまで考える余裕などはまったくなかったのです。

私は思い立った直後にはすでに駆け出していました。
そのときの私はもはや正常な判断を下せる状態ではなかったのです。
頭の中では妹のことだけが渦巻いていました。
私が公園に辿り着いたのはそれから30分ほど経った頃でした。
近藤のマンションから公園まで走り詰めの私は汗だくで、膝が震えるのも構わず、すぐさま森の中に足を進めました。

森の中に足を踏み入れた私は、妹の姿を求めて辺りを探し回りました。
近藤の逞しい一物によって貫かれている妹が、今にも目の前に現れるのではないか。
そう思うと気が気ではありません。
しかし私の期待と不安とは逆に、森の中はシーンと静まり返っていて、辺りには人の気配はまったくありません。

(2人はもう帰ってしまったんだろうか?)

私の中で例えようのない焦燥感と、諦めにも似た感情が湧いてきます。
この公園以外に心当たりを持たない私には、これ以上どうしようもありません。
しかし、妹のことをこのまま放っておくことも出来ません。

これからどうすればいいのか?
もう一度近藤のマンションに戻ろうか?

これからの行動を決めあぐねていた私は、唐突に鳴り出した音楽に思わず声を上げそうになりました。
しかし、その音楽が私の携帯の着メロだと気付いたとき、私にはそれが妹からだという稲妻にも似た閃きを感じ、即座に電話に出ていました。

「もしもしっ!由紀か!今どこにいるんだ!」

逸る気持ちで問いかける私の耳に、思いもかけない人物の声が聞こえてきました。

「ふふふ、◯◯さんかい?」

その声を聞いた私は雷に打たれたようになって、その場に立ち尽くしてしまいました。

「今、あんたの家にお邪魔してるんだよ。もちろん由紀も一緒だ。これからあんたにいいもん見せてやるよ。すぐに帰ってきな」

近藤は自分の言いたいことだけ言うと、さっさと電話を切ってしまいました。
一方の私はと言うと、思わぬ相手からの電話にまたしても頭の中が混乱してしまい、どうすればいいのか分からず、しばらく抜け殻のようになっていました。

(由紀が近藤と一緒に家にいる!?)

予想外の展開に固まっていた私ですが、ふと思いついて携帯の着信履歴を確認してみました。
近藤が私の携帯の番号を知っているわけがないからです。
確認した履歴は思った通り、先程の電話は妹の携帯を使って掛けられたものでした。

近藤が由紀の携帯を使った?
由紀はどうしてるんだ?

「いいものを見せる」って、またあのときのように由紀を弄ぶ様を見せつけるつもりか?

そんな考えが浮かびますが、頭の中で考えるだけでは何もなりません。
即座に私は近藤と対決するために家へと向かうことにしたのです。

<14>

私が家に着いたのはそれから30分ほどが過ぎていました。
普段、気にしたこともない我が家が、今は悪魔の住処のような禍々しさすら感じます。
私は意を決してドアノブに手をかけました。
ドアは予想通りなんの抵抗もなく開きます。
明かりの点いていない薄暗い玄関には、妹の靴の他に見知らぬ男物の革靴が1足、乱雑に脱ぎ散らかしてありました。

(由紀・・・待ってろ、今行くからな)

私は胸の中に湧き上がる怒りを抑えつけながら家の中に足を踏み入れました。
家の中は不気味なほど静まり返っていました。

(妹たちはどこだ?)

そのときの私は我が家にいながら、なぜか足音を忍ばせ息を殺して2人の痕跡を探していました。
今思えば、私はもうすでに近藤によって思うままに操られているような状態だったのでしょう。
そのときの私は確かに自身の興奮が高まっていたのを感じていたのですから。
そして、その興奮から必死で目を逸らそうとしている自分自身にも気付いていたのですから。
リビング、キッチン、浴室と、決して広くはない我が家の一階の探索はすぐに終了しました。

(やはり2階・・・由紀の部屋か・・・)

そう確信した私は2階へと続く階段の前に立ちました。
そのとき2階で何か物音がすることに私は気付きました。
それは決して大きな音ではありませんでしたが、確かに時折なにかが動き床が軋むような音を立てています。

(いる・・・)

確かに2人がいる。
その事実に私は動悸が激しくなっていくのを感じていました。
階段を一歩一歩確かめるように踏みしめて上ります。
一歩上がるごとに床の軋みが大きくなるように感じ、何やら荒い息遣いのようなものまで聞こえてきました。
家の中の空気が少なくなったような息苦しさを覚えながら階段を上がりきった私は妹の部屋の前に辿り着きました。
震える手でドアノブを掴みます。

(由紀・・・)

しかし、私はどうしてもドアを開けることができませんでした。
ドアの先にある妹の痴態を想像すると身体が固まったようになってしまうのです。

「んうぅぅっ!!」

そんな私の逡巡を打ち破るように女の呻き声が聞こえてきました。

「由紀!」

思わず漏らした呟きが静かな廊下に響いて私は反射的に手で口元を覆いました。
しかし、妹の声がまったく予想もしない場所から聞こえてきたので、私はそのことでまたしても混乱してしまいます。

(俺の・・・部屋?)

そう、妹の声が漏れてきたのは妹自身の部屋ではなく、私の部屋からだったのです。

(なぜ俺の部屋で・・・いや、それよりも由紀を助けないと・・・)

妹の声を聞いたことで多少の冷静さを取り戻した私は、自分の部屋のドアの前に立ちました。
落ち着いて神経をドアの向こうに集中すると確かに室内には人がいる気配があります。
私は今度こそ覚悟を決めてドアを少しずつ、ゆっくりと開いていきました。
そして僅かにできたドアの隙間から中を窺った私の目に息を呑むような光景が飛び込んできました。

まず見えてきたのは男の後ろ姿でした。
男はまだ服を着たままベッドに向かってこちらに背を向けて立っていました。
私には後ろ姿だけでも、その男が近藤であるということはすぐに分かりました。
その姿を目にしただけで私は再び怒りに我を忘れそうになったのですが、まずは妹の姿を確認するのが先だと自分に言い聞かせて、とにかく冷静になろうと努めました。

なんとか気分を落ち着けて近藤が向いているベッドの方に視線を移していきます。
しかし、そんな私の努力を嘲笑うかのような妹の姿がそこにはあったのです。
ベッドに転がされた妹は、ただ裸でいるわけではありませんでした。
中学生にしては発達しているその肉体には真っ赤な縄が何重にも絡みつき、しっかりと妹を拘束していたのです。
その縛りは以前見たことがある裏本にあった亀甲縛りという縛り方そのものでした。
妹は両手を背中に回した状態で縛られ、仄かに膨らみを見せて自己主張しているような乳房を、上下から挟み込むようにして絞り上げられています。
さらに無毛の股間に食い込ませるような形で股縄が通されています。

妹の身体への責めはそれだけでなく、縄が通された股間からは紐のようなものが伸びており、その先についている箱のようなものが近藤の手に握られていました。
このときには近藤の責め方について、ある程度予測がつくようになっていた私には、おそらく妹の体内にはローターのようなものが埋め込まれているのだろうということがすぐに分かりました。
そんな私の予想を肯定するように、妹は身体を、特に腰の辺りをモジモジと揺すっています。
そして時折、妹が発する声が呻き声のようになる理由は、妹の顔に視線を移すとすぐにわかりました。
妹は口にボールギャグを咥えさせられ、決して大声をあげることが出来ないようにさせられており、目の部分を覆うように黒い布で目隠しをしていました。
目隠しとボールギャグで表情が見えない妹でしたが、その身体がしっかりと快感を感じていることは私にもはっきりと分かりました。
妹は全身にびっしりと汗を浮かび上がらせており、こんな状態がもうどれほど続いているのかを私に想像させるのに十分なものでした。

「へへ、もう我慢できねぇって感じだな」

それまで一言も喋らなかった近藤が突然声を上げたため、妹の姿にすっかり見入っていた私は漏れそうになる悲鳴を懸命に押さえ込みました。

「んっっー!!ふうぅぅう!!」

近藤の声に反応して妹の塞がれた口から悲鳴が漏れます。
いえ、もしかしたらそれは、更なる快感を求める哀願の声だったのかもしれません。
そう思わせるだけのものが、妹の汗まみれの姿態から滲み出ているようでした。

「うんんっ・・・」

妹は満足に声も出せない状態でしっかりと緊縛された身体をうねらせて近藤に何かを伝えようとしています。
そんな妹を見下ろしながら、近藤は手元のスイッチをカチカチと弄って妹を責め立てます。
妹は長時間に渡って高められた性感に身体をほんのりと赤く火照らせて、近藤の責めを享受しているように見えました。

(由紀・・・)

私はそんな妹の痴態を見ながら、もう当たり前のようになってしまったかのようにズボンを下着とともに下ろし、硬くそそり立っている自分自身を握り締めました。
私には近藤によってむごたらしい責めを与えられている妹を助けようという気持ちはまったくありませんでした。
ただ目の前で喘ぎ、悶えている妹に対する歪んだ欲望だけが、私の心を支配していたのです。

静かな家の中に妹の呻き声とシーツが擦れる音、そして私の荒い息遣いが溢れていました。
私の目に映るのは、妹の中学生らしからぬ艶やかな姿態だけです。
ここに来るまでに様々な妄想を抱いていた私の一物は、もうすでに限界近くまで来ていました。
そんな状態で現実の妹の淫らな姿を目撃してしまった影響で、私はほんの数回扱きあげただけで欲望の証を吐き出してしまったのです。

<15>

一旦、事を終えてしまうと、後に残るのは強烈な自己嫌悪と、全身の筋肉が溶けてなくなってしまったかのような虚脱感でした。
相変わらず部屋の中からは妹の呻き声が漏れ聞こえてきます。
しかし、あまりの快感に茫然自失となっていた私には、そんな妹の姿も目に映ってはいましたが、決して見えてはいませんでした。
そして、近藤が私たち兄妹を地獄に引きずり込もうとしていることにもまったく思い至ってはいなかったのです。

「お楽しみのようだね・・・」

突然頭上から降ってきた声に私は思わず悲鳴を上げそうになりました。

「おっと」

しかし、私の口からその悲鳴が漏れることはありませんでした。
私が声を出す寸前に私の口を近藤の大きな手のひらが塞いでいたのです。
私は予想外の出来事にパニックになり、近藤の手を振りほどこうと腕を動かそうとしましたが、射精後の虚脱感に包まれた身体は主の言うことをまったく聞きはしませんでした。

「おいおい、そんなに暴れると由紀に気付かれちまうぞ」

私の腕を押さえながら近藤は耳元で囁きます。
その言葉を聞いた私は思わずベッドの妹に目を移します。
妹は相変わらずその身体をくねらせて喘いでいました。
そんな妹の様子にホッと息をつく私を見て、近藤はニヤリと口元を歪めました。

「しかしまぁ、ホントに予想通りだなぁ、あんたは」

下半身を丸出しにしたままの情けない姿の私を見下すようにして、近藤はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべています。
私はたった今の自分の行為による罪悪感から何も言い返すことができず、ただただ俯くことしか出来ませんでした。

「そんなに妹のやらしい恰好は興奮するかい?」

「・・・!」

近藤は私を貶めるようなことを言いながら部屋の中に戻っていきます。
あまりにも私たち兄妹を侮辱する近藤の物言いに、私は自分の姿を顧みることなく近藤に掴みかかろうとしてしまいました。
しかし私の思いとは裏腹に、脱ぎかけのズボンが足に絡みつき、私はバランスを崩して倒れ込んでしまいました。

「おいおい、大丈夫かい?」

そんな無様な私を嘲笑いながら近藤は妹の側に歩み寄ります。

「由紀から離れろ!」

私は妹に気付かれるのも構わず声を上げ、不自由な身体を動かして近藤に迫りました。
そんな私を近藤はあっさりとやり過ごします。
私は弾みで妹が寝かされているベッドにもんどりうって転がってしまいました。

「うぅん!?」

そのとき妹が上げた声に、思わず動きを止めてしまいます。
ほんの少し前まで、(もう妹に私の存在がばれても構わない)と思っていたにも関わらず、妹の存在を意識した途端、私は再びその場の淫靡な雰囲気に飲み込まれてしまいました。

妹に目を向けると、相変わらず艶かしい姿態を汗でテカらせて、股間の淫具の動きに合わせて縛られた身体をくねらせています。
目の前にある妹の淫らな姿。
これまで遠く離れた場所から見ていることしか出来なかった妹の本当の姿が、今、目の前にある。
手を伸ばせば触れることができるところにある妹の身体。
微かに感じる妹の甘い香りと、それを遥かに上回る淫らな性の臭い。
それらが相まって私の精神を侵食していくようでした。

「どうしたんだい?」

気がつけば近藤が耳元で不快な笑みを浮かべながら囁きます。
私の肩に手を置き、ゆっくりと妹の方へ近づけようと力を込めていきます。
普段ならすぐにはね退けているはずが、そのときの私にはなぜかそれが出来ませんでした。
妹の秘部が目の前に近づき、その淫らな口をひくつかせています。

「あぁ・・・由紀・・・」

私はこの部屋の前に辿り着いてから、一度も萎えることのなかった自分自身を握り締め、妹の秘部に舌を潜り込ませていました。

「んんっ!うんっ!」

私の舌の動きに合わせて妹は淫らな声を上げます。
私は妹の身体を味わう余裕すらなく、ただひたすら舌を動かしていました。
知識だけは知っていてもまったく技巧の欠片もない私の舌の動きにも健気に応える妹の声に、妙に嬉しくなって、自分自身を扱く手の動きを激しくさせていきます。
妹の秘部を舐めながら、今にも絶頂を迎えようとしたそのときでした。

「おっと、そんなところでイッちまっていいのかい?」

そのときの私は本当にどうかしていたのだと思います。

「あんたも自分が本当は何をやりたいのかわかってるんだろう?」

その近藤の言葉がとても甘美な誘いに聞こえていました。

「いいんだぜ。あんたの好きなようにしても」

近藤はおもむろに妹の股間に手を伸ばすと、妹の身体の中に埋まっていた淫具を引き抜き、妹の両足をぐっと左右に広げます。

「ほら、由紀も待ってるんだぜ」

そう言って妹の無毛の割れ目をくつろげていきます。
その中に見えるピンク色の肉壁が私の劣情を誘って蠢いていました。

私はもうおかしくなっていました。
その場の淫靡な空気に完全に精神を犯され、一匹の愚かな淫獣と成り果てていました。
そのときの私は、今、目の前にいるのが実の妹であるということも、その妹を自分の手で汚そうとしているということも、すっかり頭の中から消し飛んでいました。
ただ身体の奥底から湧き上がってくる激しい感情に突き動かされるままに行動していました。
今までで一番というぐらいにいきり立った一物を握り締め、妹の秘部に近づけていきました。
荒くなった呼吸を整えることもせず、ただ目の前の行為に没頭する私を近藤はニヤニヤと見ています。
しかし、私にはそんなことはすでにどうでも良くなっていました。

(妹と一つに繋がりたい)

ただそれだけが私の心を占領していたのです。
そして、いよいよその瞬間が訪れました。
一物の先端を妹の秘部に触れさせた瞬間、私の全身を言いようのない快感が貫きました。
その刺激だけで達してしまいそうになったほどです。
私は辛うじて射精することだけは堪えることが出来ました。
しかし、今度はその姿勢のまま動くことが出来なくなってしまいました。
今の私はほんの少しの刺激で確実に欲望を放出してしまうことが、自分でも分かっていたからです。
しかし、そんな私の迷いは、思わぬ人物によって断ち切られることになったのです。

「お兄ちゃん、いいよ・・・来て・・・」

驚いて妹の顔を見ると、いつの間にか枕元に来ていた近藤の手によって、目隠しとボールギャグが外されており、妹は潤んだ瞳で私を見つめていました。

「由紀・・・お前・・・」

「お願い・・・お兄ちゃんので由紀の中をいっぱいにして・・・」

言いかけた私の言葉を遮ってさらに私を誘います。
その言葉に私の理性は完全に消えてしまいました。

ズブウ・・・。

そんな音が聞こえてくるような気がしました。

「あああああああっっ!!」

私の一物が完全に妹の中に消えたとき、妹は甘い叫びを上げて縛られた身体を仰け反らしました。

「由紀、由紀、由紀!!」

獣と化した私は、ただひたすらに妹の中を突き上げます。

「あっ、あっ、あっ」

私が一突きするたびにそのリズムに合わせて妹は嬌声を上げ続けます。
そのときの私の目には妹しか映っておらず、私の頭の中は妹の身体を貪ることだけしかありませんでした。
そんな獣のような交わりは、呆気ないほどにあっさりと終わりを迎えようとしていました。
この妹とのセックスが初体験だった私は、自分の快感をコントロールする術を持たず、妹のキツい締め付けも加わって、惨めなほどの早さで妹の中に欲望の証をぶちまけてしまいました。

「ああぁ・・・」

なんとも情けない声を上げながら射精してしまった私の一物を妹は変わらず締め付けてきます。

「あぁ、お兄ちゃん、もっと・・・」

そんな妹の声を聞くと、一度放出してしまった一物に再び力がこもっていくのを感じました。

<16>

それからしばらくの記憶はほとんどありません。
ただ何度も欲望を放出し、その度に力を取り戻しては再び射精する。
それを繰り返して、最後には下半身に痺れたような鈍痛を残し、まったく反応しなくなるまで背徳の行為にのめり込んでいきました。
いったい幾度妹の中に己の欲望を吐き出したのか、まったく覚えていません。
出したと思っても、妹の甘い泣き声を聞いた途端に力がみなぎり、また妹を犯す。
その繰り返しでした。

記憶が戻ったのは、私が溜まりに溜まった欲望をすべて吐き出し、疲れきった身体を床の上に投げ出すようにしてベッドから下りるときです。
私が妹との結合を解くとき、私は見てしまったのです。
妹の悲しそうに滲む目を。
そして次の瞬間、私は妹がもうすでに私の手の届かないところに行ってしまったことを悟ることになりました。

ベッドから下りる私と入れ替わるように近藤が妹の方へと近づいていきました。
そして、そんな近藤の動きに気付いた妹は近藤に視線を移すと、今までどれだけ欲しくても手に入らなかった玩具を手に入れたときのように嬉しそうに、しかし淫らな笑みを浮かべたのです。
その妹の顔を見たとき、私はそれまで築いてきた私と妹の兄妹としての絆とか愛情とかいったものが、すべて粉々に砕け散ったことを思い知らされました。
そして、あれほど愛しかった妹がもう戻ってこないことを理解していたのです。

その後、近藤は母が帰って来る直前まで我が家のいたるところで妹を犯し続けました。
普段、家族が団欒の場を過ごすリビングで四つん這いにした妹をバックから犯し、妹に夕ご飯を作らせながらキッチンで犯し、食事をするときでさえ椅子に座った自分の上に妹を跨がらせて、犯しながら食事をしました。
そして妹はそんな数々の責めに対して淫らな反応を示し、数え切れないほどの絶頂を迎えたのです。
私はその一部始終をどうすることも出来ずに、ただ見つめていることしか出来ませんでした。

近藤は私にこれまで妹に仕込んできたことをすべて見せるかのように妹を犯し続け、夜遅くになって妹がほとんどなんの反応もしなくなった頃に帰っていきました。
我が物顔で妹を蹂躙した近藤が去ったあとには全身を白く汚してボロボロになった妹だけが残され、私はそんな妹を風呂場に連れて行き、汚れた身体を綺麗に洗ってやることしか出来ませんでした。

「・・・お兄ちゃん、ゴメンね」

全身を優しく撫でるようにして汚れを落とし、2人一緒に温かい湯を張った湯船に浸かっていたとき、妹はポツリと漏らしました。
私はそんな妹に対してかける言葉もなく、ただ背後から華奢な身体を抱き締めることしか出来ませんでした。