初めて会ったのは夏だった。
彼女は長い髪を結って、桃色の浴衣を着ていたのを今でも覚えている。
当時知り合って間もない友達の紹介だったけど、彼女と少し話して感じたのは、丁寧で上品な印象だった。
化粧も薄く、控えめな佇まい。
僕は(お嬢様なのかな?)と思ったのだが、後で知ったけど、200坪もある日本家屋に住む、本当のお嬢様だった。

その日はとりあえず連絡先を交換してみただけで、当たり障りのない挨拶で別れた。
それから何度か会う機会があって、よく会話をするようになったけど、僕は彼女にいつも、どこか緊張を帯びたような気配を感じとっていた。
どうやら人と話すのが・・・特に男性とは、あまり慣れていないというか不得意なのだと言う。
僕は彼女ともう少し仲良くなりたくて、頑張って会話の話題を探りながら接していた。
ちょっと経ってから知ったのだが、彼女は僕より少しだけ年上だった。

好きだと思い始めたのは割とすぐのことだった。
会って2年ちょっとぐらいの冬の日、思い切って告白した。

「考えさせて欲しい・・・」

そう言われて1週間後、彼女は、「宜しくお願いします」と言ってくれた。

「男の人と付き合うのは初めてだからリードして欲しい」と。

「上手く付き合えなかったらごめんなさい」とも。

僕は「全然大丈夫だよ」と言って、「受けてくれてありがとう」と頭を下げた。

それから一緒に色々出掛けた。
手も繋いだりした。
一度仲良くなってみると、人と接するのが苦手だとは思えないくらい心を開いてくれた。
最初は正直、あまり笑わない人だと思っていたけど、僕にはよく笑顔を見せてくれるようになった。
変なところで笑うし泣くし、意外と天然だったりと、可愛らしい一面も見て取れた。

デートでは美術館によく行った。
若者らしく夜のイルミネーションを観に行ったりしたこともあった。
雪の降る中、彼女の好きなクラシックのコンサートを聴きに行ったりもした。
春になると桜を見に行った。
風が吹いて花びらが舞う中で、彼女は遠くまで広がる桜の風景を眺めていた。
その鼻筋の通った横顔と、長い天然のまつ毛が、陽の光に照らされて輝いていた。

付き合っている僕が言うと自慢のようだが、こんなに綺麗な人が本当にいるのかと思った。
彼女はその景色の中でふいにこちらを振り向いて、何も言わずに微笑んだ。
・・・僕は見惚れていた。
彼女の、腰まである長い綺麗な髪と、お洒落で清楚な洋服が、いつもきらきらと眩しくて、僕の日常を染め上げていった。

初めて家に遊びに来てくれた時、良い雰囲気になってキスをした。
初めてのキスだったからか長く感じた。
いや、実際長かったと思う。
僕は興奮してしまって、キスしながら彼女の胸を触ってしまった。
嫌そうな素振りはなかったので、そのままずっと揉み続けた。
キスが終わって、今さら恥ずかしくなって謝った。
彼女は笑っていた。

また次に家に来た時もキスをした。
今度は抱き締めながらしたけど、彼女の唇の感触にまた興奮してしまい、気づけば僕は勃起していた。
抑えられなくて、抱き締めていた手を片方離し、そっとチャックを下ろしてペニスを露出させた。
彼女は気づかずに目を閉じてキスを続けている。
僕はそのまま彼女の細い手を取り、自分の勃起したペニスへと誘導した。
握らせた瞬間、彼女は驚いたように目を開けた。
キスをやめそうな気がしたので少しだけ強引に続けると、彼女はまたゆっくりと目を閉じて僕のペニスを優しくしごき始めてくれた。
それがあまりに気持ちよすぎて驚いた。

(女の人の手でペニスを触ってもらうことがこんなに気持ちいいなんて・・・)

意図せず、大量に分泌された汁が、瞬く間に全体に広がる。
僕より少し体温が低いのか、少し冷たいような彼女の細い指が、ヌルヌルと僕のペニスをしごき続ける。
キスが終わって顔を離すと、彼女は自分の手に握られた僕のペニスをじっと見下ろす。
そして先端から指を付けたり離したりして分泌液の糸を引かせながら・・・。

「どうしたらいいのかな・・・?」

と、目を逸らして少し困ったように聞いてきた。
僕は答えた。

「口でして欲しい」

彼女は久しぶりに緊張したような表情を僕に見せたが、それでも勇気を振り絞るように頷いた。
ソファへと誘導され、仰向けに寝そべるように腰かけた僕の下半身に、彼女は不器用そうに顔をうずめた。
すぐさま温かい、ぬめり気のあるものがペニスを包み込み、思わず「あっ」と声が漏れた。
構わず彼女の頭は上下する。
その度に声が漏れ、腰がびくついた。
口元で音を立てながら彼女の動きは繰り返される。
その1回1回が、死にそうなくらい気持ちよかった。
いい意味で、生きた心地がしなかったのだ。

(あ、ヤバイ・・・)

そう思ったときにはもう、僕は耐えられずに精子を出していた。
もちろん彼女の口の中にだ。
出ている時間が長い。
量もいつもより多い気がした。
彼女は僕が全部出し切るのを待ってから、ようやく口を離した。
そして目を閉じて、その味をじっくり確かめているようだった。
やがて上品な手つきでハンカチで口元を拭き、いつもみたいなおしとやかな表情で、「ご馳走さまでした」と言って僕に頭を下げた。
帰りしな、彼女は僕に、「今日は心の距離がよりいっそう縮まった気がして嬉しかった」と言った。

「またいい?」

そう聞いてきたので、僕は思い切って頼んだ。

「今度は、全部したい」

彼女は目を丸くして、「全部って、セックスのこと?」と聞いてきた。
彼女の口からそんな言葉が容易く出てきたことに驚きながらも僕は、「ダメ?」と恐る恐る聞いた。
彼女は、「じゃあ、今度しよっか・・・」と、少し顔を赤らめながらも誘いには喜んでいるようだった。

その次に会った時、カフェでしばらくお茶した後、そのまま昼間からホテルに入った。
ドキドキしながら建物のエレベータに乗ると、僕のペニスはすでにはち切れそうなくらいに硬くなっていた。
部屋に入った瞬間に僕はチャックを下ろしてペニスを露出させ、先に入った彼女を呼び止めた。
振り向いた彼女の視線がすぐさま僕の下半身に向き、あっと口元を押さえて驚いていた。
一瞬顔を逸らしたが、すぐさま僕の顔を見て、「すぐお風呂に入ろ?」と優しく微笑んだ。

一緒にお風呂に入り、ペニスをしごかれながら、僕は初めて見る彼女の裸に見入っていた。
白く澄んだ肌に細い体つき。
それでいて胸は結構大きさがあって、最初に触った時に抱いたイメージ通り、美しい形をしていた。
僕はおもむろに少し屈んで、何も言わずにただ乳首を吸い始めた。
ちょっと硬くなっていて、僕はそれを舌で転がしたり、音を立てて思い切り吸ったりを繰り返す。

彼女は、「ちょっと、もう・・・」なんて言って僕の頭を撫でて、「困った子なんだから・・・」と呟いた。

風呂から出てベッドに行ったら、しばらく話をした後で彼女は、「そろそろ・・・」と言ってきた。
舌を絡めながらキスをして、それをいつもより長く続けてから、彼女はゆっくりと横たわった。

「初めてだから優しくして欲しい」という言葉に、僕も初めてだと言うと、「本当?」と喜んで、「じゃあ、お願いします」と目を閉じた。

僕が彼女の両脚を優しく開くと、彼女は急に恥ずかしくなったようで両手で顔を覆って、「はあああ・・・」と小さな声を上げた。
彼女のおまんこはとても綺麗で、何にも汚されていない清らかなものに見えた。
触ってみると熱くて、まだキスしかしてないのにすでにもう透明な液体が溢れ出ていた。
口を近づけて舌を這わすと、いい香りがした。
昔、友達から聞いていた知識と全然違った。
それをそのまま告げると彼女は意外と冷静に、「いつも綺麗にしてるから・・・」と言いながら、続きを催促するように両手の指でおまんこを広げて見せた。
ドキドキしながら観察してみると、広げられたその中心にある穴が、ひくひくと小さく開いたり閉じたりしていた。
ここにこれから挿れるんだと思うと、ときめきが止まらなかった。

舌でその味を楽しんだあと、僕は自分の勃起したペニスに用意してあった一番薄いゴムを付けて、彼女のおまんこにあてがった。
ゆっくりと差し込む。
じわりと先端から温かくなっていく感覚。
包み込まれていく・・・。
ゆっくり、ゆっくり。
やがて根本まで・・・。

(ああ、入っちゃった。ついに・・・ついに彼女に挿入したんだ・・・)

僕は嬉しくなって彼女に覆い被さり、抱き締めた。
彼女はまた僕の頭を撫でて、「ついにやっちゃったね」と甘い声で囁いた。
僕はそれを聞いて俄然興奮し、すぐに再び上体を起こして腰を動かし始めた。
彼女のおまんこに出し入れされる、僕の勃起したペニス。
それを見下ろしながら夢のような時間を過ごした。
時には抱き締め合って密着しながら、時には挿したまま何気ない話をしたりして、結局その日は1日中ホテルに籠って、3回もセックスしたのだった。

それからというもの、僕らは会うたびにセックスで過ごすようになった。
どちらからともなく誘い、誘われ、1回始めたら止まらず、長ければ一日中、出し入れを繰り返す。

フェラもあれから何度かしてくれたし、ある時なんか僕が、「精子が出る瞬間を見ていて欲しい」と頼んで、水を掬うときのように彼女に両手でお皿を作らせ、その上で自らペニスをしごいた。
彼女は真剣に顔を寄せて、わずか15cmぐらいの至近距離で、観察するように僕のペニスを見つめていた。
僕は出そうになっても何も告げず、構わずいきなり彼女の両手に精子を注いだ。
すると、「わあっ」と彼女の小さな歓声があがり、続いて、「すごいすごい!」と喜ぶ声。
彼女は手のひらの上の僕の精子をひとしきり観察した後、それに口を寄せて、じゅるじゅると吸って飲み始めた。
そしてしばらく口の中で転がして味わってから、ゆっくりと飲み込んだ。
僕はそれがすごく幸せで、彼女のためならどれだけでも精子が出るんじゃないかと思った。

またある時は、部屋で僕がうたた寝をしてしまった日。
妙な感覚がして目が覚めると、彼女がいつの間にか僕のペニスを出してしゃぶっていた。
驚いたけど寝たふりをしてたのだが、最後に腰をひくひくさせて精子を出したのでバレてしまった。

「起こしちゃってごめんなさい・・・。どうしても飲みたくなって・・・」

彼女は僕の精子を飲み込んでからそう謝ってきた。
僕が、「嬉しかった。いつでも好きなときにして欲しい」と答えると、彼女は幸せそうに頷いて、早速またすぐにしゃぶり始めた。
(え!?)と思いはしたが、僕もたった今出したばっかりなのにすぐに勃起していて、また彼女に好きなだけ飲まれてしまうのだった。

僕らの日々は、綺麗な花と、季節の風と、景色に包まれながら、キスと、フェラと、セックスで出来ていた。
僕は彼女のおまんこで。
彼女は僕のペニスと精子で。
そしてお互いの愛情と思いやりの心で、それぞれ満たされた時間を送っていた。

僕は大好きな彼女に一生をかけてすべてを捧げてしまうつもりだった。
正直、妊娠させたかった。
早く生で挿れて、彼女のおまんこの一番奥に精子を流し込みたかった。
まだゴム無しでの挿入はしたことはなかったのだ。

ある日、結婚を申し込んだ。
彼女は泣きながら喜んで、両親に報告しに行ったのだが、そこから僕らの幸せは一変した。
彼女の両親の返答は「NO」だった。
彼女は猛抗議して、まず僕と会ってもらうように何度も交渉したが、「会うつもりもない!」という返事が返ってくるばかりだという。
僕がアポなし凸を提案したが、彼女は首を横に振った。

「それは絶対にやめたほうがいい。なんとか交渉するから待って・・・」と。

ある夜、彼女と電話で話をしていると、彼女のお母さんの怒号が電話越しに聞こえた。

「誰と電話してるの!その人はダメって言ってるでしょ!」

彼女はお母さんに反論した後、泣きながら僕に謝り、電話を切った。
僕らの戦いは数ヶ月に及んだ。
その間、いつしか僕らの楽しみは行われなくなっていった。

<続く>