気がつけば、もう社会人になって30年近くになっていた。
自分ではまだまだ若いと思っているが、社員の顔ぶれは年々若くなっていく。
年齢差があれば、そうそう話が合うこともない。
でも、中には年の差を越えて話ができる社員もいないわけではない。
香澄はそういう珍しい中の1人だった。

自分はその会社で4社目という転職組で、香澄が入社するまでにすでに8年ほど経過していた。
会社は色々変わってきたが、仕事そのものはずっと同じだったから、その会社でもそこそこの扱いを受けていたし、リーダー的なポジションを任されていた。
厳密には香澄は私の部下ではない。
自分は企画セクションのリーダー職であり、香澄は営業チームに配属されていたからだ。
だが、営業と企画はペアで行動することが多いものだ。

香澄との関係は、若手の営業とベテラン企画職のコンビから始まった。
どうも香澄本人は企画職が希望だったらしい。
しかし、会社とはそうそう思い通りに配属させてはくれない。
経験者なら別だが、新卒ですぐに希望を通すようなことにはならないものだ。
内心、面白くはなかっただろうが、香澄はそれを受け入れ、自分なりに営業として頑張っていた。

ある時、会社のある町から車で3時間ほどかかる町の客から仕事が発生した。
当然、おじさんである自分と23歳の香澄との2人で車で往復することになる。
後から聞いた話だが、社内の女性陣からは同情されたようだった。

「おじさんと2人はキツいでしょ」と。

しかし、事実は違った。
こう見えて自分は客との関係構築は悪くない。
香澄に言わせれば、「誰とでもすぐに友だちになりますよね」と見えるらしい。
それが香澄にはとても凄いことに思えたと同時に、自分に尊敬の念を抱くきっかけになったらしい。

遠方の客先で打ち合わせを行った際、先方の社長は60代の女性だったのだが、話をするうちに女性社長を自分が励ますという展開となり、「一緒に頑張りましょう」という流れでその日の打ち合わせが終わった。
帰りの車で香澄は急に、「お話、感動しました」と涙ぐんだのだ。

別の日。
同行する車中で、香澄に彼氏の存在を聞いてみた。

「いいえ、居るような居ないような・・・」

という返事だった。
香澄は入社まで別の大きな町の大学に通っていたのだが、その期間のうち2年ほど恋人と同棲していたというのだ。
しかし、卒業して自分が故郷の町で就職すると男性との関係があやふやになってきて、今では付き合っているようないないような感じになってしまった、ということのようだった。
その話の中、「じゃあ、あっちのほうはご無沙汰なんだね?」とちょっとカマをかけてみた。
バカ正直というか人を疑わないところのある香澄は答えた。

「そうですね。最近は全然です。っていうか私、男の人でイッたことないんです」

(同棲までしておいて、それはないだろう?)と訝しんだが、香澄は話を続けた。

「好きだった大学の先輩に処女を奪ってもらったんですけど、すぐフラれてしまって、ちょっとヤケになってしまって、飲み屋で知り合ったサラリーマン2~3人と行きずりの関係でそういうことをしたこともありました。その後、同棲相手と知り合ったんですけど、その間、ずっと私、男の人でイッたことがないんです」

正直、そんな告白をされるとは思っていなかったし、言われたら言われたでかなり引いたのは事実だった。
香澄は小柄な女性ではない。
身長は165cmほどあり、体重もおそらく60kgほどはあったろう。
顔も平安時代なら美女としてモテたかもしれないが、現代社会ではなんとものっぺりとした薄い顔というのだろうか、誰しもが振り返るというのとは違う顔をしていた。
自分としてもタイプではなかったが、女性に好意を持たれて嫌がる男性はいないという状況だったのだ。

だからと言って、すぐに香澄に手を出したわけではなかった。
だが社内でも香澄が自分に対する態度や行動がかなり明らかで、ちょっと周りの目を気にするようになるほどになってきた。
そこで同行することになったある日、香澄に注意したのだ。
しかし自分の話を聞いた後、香澄はこう言った。

「すみません。ご迷惑にならないようにします。都合のいい女でいいんです。だから・・・」

そう、女性としてはかなり明確に『抱いて欲しい』というシグナルを出してきたのだ。

(さて、どうする?)

それが正直な感想だった。
自分にとって、不倫を犯すほどの絶世の美女というわけでもない。
据え膳を食うか食わないかの選択だった・・・。
結果、食った。

香澄からのシグナルをキャッチして間もない平日の午後、仕事にかこつけて香澄を連れ出し、彼女の部屋へ直行した。
一旦、そういうことになれば女は堂々としたものである。

ベッドに並んで腰掛けて、「いいんだね?」。

ちょっと俯きながら香澄は「嬉しいです」。

唇を重ねながら香澄の服を脱がし始めた。
脱ぐほどに香澄のがっしりした肉体が露わになってくる。
乳房自体はBカップほどだった。
乳輪はやや大きく、乳首は小粒ほどに小さい。
色は話に聞いていた男性経験を裏付けるように、元々はピンクだったのだろうが、やや黒くくすんでいた。

ブラウスやブラジャーを取るうちに、香澄の体から匂いが漂ってきた。
スカートを外し、ストッキングと下着を一緒に取り去る。
陰毛は薄めで陰唇は小さく閉じていたが、陰唇の先端の色は乳輪と同様にやや黒ずんだ色合いだった。
中指をクリトリスに這わせ、ゆっくりと膣に潜り込ませたが、膣穴にすっと中指が落ちるように滑り込んだ。
香澄の体はもうすっかり準備が出来ていたわけだ。

中指をGスポットまで運び、少しざらついたその箇所を擦り上げたと同時に香澄は抑えた声で少し呻き、体を小刻みに震わせた。
いきなり手荒い前戯ではなく、まずは様子見を兼ねて中指の第二関節程度までの挿入とクリトリスへの刺激を繰り返した。
そのうちにみるみる膣の緊張が弛んできたのがわかった。
愛液の量もみるみる増えてきた。
それを確認しながら、(ペニスでイッたことがないというのは本当なのか?)と考えていた。

口づけや乳房への愛撫も織り交ぜつつ、ペニスの挿入のタイミングを図っていた。
だが、香澄を誘うときからわかっていたことだが、自分はゴムを持って来ていなかった。
香澄の部屋にあるかもしれないと思ったが、香澄はゴムの装着を求めなかった。
生のままのペニスでいいと言うのだ。
もちろん自分に異論はなかった。
妊娠の危険が脳裏をかすめたが、生のペニスを香澄の膣口に宛てがう自分を止めることはできなかった。

香澄の腰が自分の方に一瞬誘うように動いたのがわかった。
ならばと亀頭付近まで膣に潜り込ませた。
香澄は体の微痙攣で応えた。
それは処女が初めて男性を迎える時の震えを思わせるものだった。
その震えを感じながらペニスを根元まで静かに深く差し込んでいった。

「嬉しいです」

香澄はくぐもった声で言った。
後から聞いた話だが、香澄は実は入社してすぐに自分に目をつけていたのだった。
2人で同行するのも香澄にとっては嬉しくて仕方がなかったのだ。
かつ仕事上での自分の言動に触れ、さらに抱かれたいという思いを募らせていたとも言った。

挿入してからは香澄の反応に合わせてペニスを動かした。
じつは射精をコントロールできる質である。
自分の快感を抑制しつつ女性をオルガニズムに誘う。
それが自分にとって女性を征服したことになる。
そして今、自分に心も体も委ねている香澄は、今までペニスでイッたことがないという女である。
ペニスの挿入を許した男は4~5人いるのだが、最後まで征服されたことはまだないと言えた。

ペニスでイカせることで、香澄の中に爪痕を残したいという欲望が自分の中に芽生えていた。
体位を激しく変えたわけではない。
激しく突き上げるように動いたわけでもない。
ただ、香澄の心の動きに合わせてペニスをあてがっていた。
そんな感じを繰り返していると、香澄の反応がいよいよオルガズムに近づいて来たのがわかった。

(このままイケるか?)

そう思った瞬間、体が大きな振動を放つとともに香澄はオルガズムに達した。

「ああ、あぁ・・・」

香澄の口からは言葉にならない音が漏れていた。
香澄の体を撫でながら、わかったことがあった。
今までの男たちは香澄の膣内で持続できなかったのだと。
香澄の膣は絶妙だった。
キツすぎず弛すぎず、優しくペニスを包んで、中ほどに適度な凹凸があり、カリを刺激し続ける。
普通に挿入し、動いていれば、3~5分で果ててしまうだろう。
香澄がペニスでイケなかったのは、つまりはそういう事だったのだ。
イケない体ではないということが、彼女自身もよくわかったようだった。

その後、放心状態の香澄に改めて挿入し、うわ言のような声を上げ続ける彼女の腹部に射精した。
腹部に精子が放たれると同時に香澄は再び、深い体の奥からの振動で体を痙攣させ続けた。
そして、はっと気づいたように体を起こすと自分のペニスに口を運んだ。
誰に躾けられたかしらないが、「お掃除します」と言いながら・・・。