ブラウスとジーンズは失敗したな。
痴漢があんな事をしてくるとは想定外だった。
だから今日はオーバーオールにしようと思う。
これなら脱がされることはないと思うし、胸にも手を入れてこれないっしょ。

2日間は何もなかったけど・・・事件は3日目に起きた。

いつものように混んでるな。
動き出し、少ししてお尻に手が当たる。

(やっぱり来たか)

お尻を触られるのは想定内。
それぐらいは我慢しよう。
胸に手が来たけど、オーバーオールでガードしてる。

(残念だったな痴漢野郎、お尻だけで我慢しろ)

あれ?
痴漢されてるのに『お尻で我慢しろ』って、あたしの頭、おかしくなってるのかも。
お尻を触ってた手が離れた。

(ふん、諦めたか)

肩紐に奴の手がかかった。

スルスル、すとん。

(しまった!その手があったか!)

肩紐が外され、オーバーオールが下まで落ちた。

(ヤバッ、パンツ丸出しだ)

パンツの上からあそこを触られた。

(ちくしょー、負けた)

グリグリしてくる。

(ああ、まずい・・・濡れてきちゃった)

中に手入れて来て指も入れてきた。

(んもう、気持ちいいじゃん)

グリグリ触ってくる。
すっと手が離れた。

(もうやめたのか?)

また手が入ってきた。

(ん、なんだ?)

何かがあそこに入ってきた。

「ひゃっ」

声が出た。
ぶぶぶと振動している。

(まさか、バイブ?!)

激しく動いてる。

(これ、まずい)

退けようとしたら、すいっとオーバーオール着せられた。

(ええっ、これじゃあバイブを外せれないじゃん)

痴漢野郎があたしから離れていく。

(あああ、イキそう)

股を押さえてちょっと前屈みになって、あたしはイッた。
でも、バイブは動きっぱなし。

(ううう、おおおー、止まんない、気持ちよすぎて狂いそう)

腰がガクガクになる。
ふいに前の人の服を掴んだ。

「大丈夫ですか?」

「あんっ、大丈夫です」

変な奴だと思われたかも。

(まだ着かないの?またイッちゃうよー)

またイッた。
頭がぼーっとしてきた。

(ここで倒れちゃだめだ)

心の中で自分に言い聞かせ、必死に耐えた。
快楽の波がまた来る。

「あああ」

上を向き、股を押さえて脚ガクガク。

「この子、おかしいぞ」
「何やってんだ?」

そんな声が聞こえた。

(変態女だと思われたかも?)

またまたイッた。

(もう・・・だめ)

倒れそうになったとき、隣にいた女性に抱きとめられた。

「ねえ、あなた具合悪いの?」

「はあ、少し」

そのときあたし、どんな顔をしてたんだろ?

「あなた、もしかして今、気持ちいいことしてるんじゃない?」

女性は気づいたようだ。
あたしは小声で、「痴漢にバイブみたいなのを入れられた」と言った。
『えっ?』と驚いた顔の女性。

「取れないの?」

その女性は、オーバーオールを着てるせいでバイブを外せないあたしを抱き抱えるようにしてかばってくれた。

「もう少しで着くから我慢して」

「はい・・・んんん」

(またイキそう)

女性があたしの顔を胸に当てた。

(んんん!)

ビクビクッ。

あたしはまたイッた。

(かなりヤバい、このままじゃ気を失いそう)

やっと電車が止まった。

「降りるわよ」

女性に抱きかかえられながらホームに降りた。

「大丈夫?」

「はい、なんとか。トイレで外してきます」

ふらふら歩きながらトイレに行った。
オーバーオールを脱ぎ、パンツも脱いでにゅるんと出した。
“ウインウイン”とえげつない動きを続けるバイブ。

(こんなやつを入れたのか)

スイッチを切った。
パンツはぐしょ濡れで、もう穿けない。
なので汚物入れに棄てた。

もう一度スイッチを入れた。

ウインウイン。

(ちくしょー)

あたしはスイッチ切り、ぽいっと汚物入れに棄てた。
痴漢のアホー!