事の発端は両親の離婚だった。
離婚原因は母親の浮気。
度重なるホスト通いが貢ぎ行為に発展。
自分の金がなくなり、マイホーム予算に手を出す。
父にバレて離婚・・・という流れ。

当時、私が中1で妹は小5。
姉妹揃って父親側に付きたいと言ったが、裁判所は私たちの親権を母親に渡した。
親権が母に渡った理由は・・・。

・子供がまだ幼く女児である。
・子供の健やかな成長には母親が必要。
・養育費は父からの支払いで賄える。
(父は仕事柄高収入、母は実家が金持ち。そういう金銭的な問題も大きかったんだろう)

当初、母は真剣に自分を恥じていたように見えた。
私たち姉妹に土下座して泣きながら謝罪もした。
だから私も妹も母を軽蔑してはいたけれど、仕方なく3人で生活していた。

3人での生活を始めてから1年は平和だった。
母親の両親、私から見れば祖父母が・・・。

「絶対に父親も不倫してたから気にすんな」(根拠なし)
「お前たちの母親は悪くないよ、気にすんな」

というモンスターペアレント的な理論を持っていたから、離婚直後なのに結構綺麗なマンションに住めたからだ。

しかし、ここでまた事件が起こる。
母親が自分よりも年下の男を家に連れ込み始めたのだ。
母親は40代だったが、元の容姿が良くて身なりも綺麗に整えていたので若く見えた。
男のほうも心底母親に惚れこんでいたらしいが、その男は20代~30代。

奴の性欲はだんだん妹と私に向かってきた。
最初は卑猥な質問をしたりする程度だったのが、直接的な行為に発展。
母親の留守中、男はついに私に手を出そうとした。
最初は私が暴れて大声を出せばすぐ逃げ帰ったのに、1ヶ月もすると強硬手段に出るようになる。
犯されるか犯されないかギリギリの日々が続いた。

ある日、部活から帰ると家に妹と男がいた。
よくある光景だったが、その日は何か雰囲気が違った。
妹の機嫌がすこぶる良かったのである。
しかもその機嫌の良さは、3ヶ月ほど続いた。
これはおかしいと思い、妹を問い詰めると予想もしていなかった最悪の答えが返ってきた。

「妹ちゃん、最近どうしたの?」

「男さんと仲良くなったの」

「えっ?」

「『ママじゃダメだ』って言ったから、私が仲良くしてあげたの。最初は痛かったけど、もう大丈夫だよ。男さん、もうお姉ちゃんが嫌がることをしなくなったでしょ?お小遣いも貰えるんだよ。私が頑張って貯金するから、貯まったらお姉ちゃんと一緒に暮らしたいな」

私はその話を聞いた瞬間、吐いてしまった。
妹が妹じゃないようだった。
ニコニコと朗らかに笑った妹が、数枚の万札を出すのを見ると、申し訳なくて死にたくなった。

当時、私は中3、妹は中1。
自分の妹にとんでもないことをさせてしまった。
その後悔と恐怖があまりにも圧倒的で、私は妹に泣きながら謝った。
何度も何度も床に額を押し付けて土下座した。
妹はなぜ私が泣いているのか分からなかったようで、冷蔵庫から自分のプリンを持ってきて私に差し出した。
私はそれを見てまた泣いた。

ちなみに私の妹は頭が良い。
身内の贔屓目とかではなく。
塾には行ってなかったし今でも行ってないが、勉強は出来るし運動もそれなりに得意だ。
性格は少し冷淡な感じ。
知的な涼しい表情をした真面目な子。
綺麗な顔立ちの子だと思う、これも贔屓目ではなく。
だから自分のした行為の意味はちゃんと理解していた。
処女を失うことの意味も理解していた。

私が家に帰ると、妹が男のアレを咥えてる場面に出くわしたこともある。
その時、調子に乗った男が「お姉ちゃんも一緒にどう?w」とか言ってきたこともあったが、妹はその度に「そんなことしたら殺すから」と返していた。
妹も楽しそうに行為をしていたため、私はトイレに閉じ籠って嘔吐して泣くことしか出来なかった。

その頃、母親はだんだん妹を敵視するようになった。
自分よりも父親の遺伝子を多く受け継いで育った妹が純粋に憎かったんだと思う。

男が帰った後、妹は私に駆け寄ってきて、ひたすら甘えた。
抱きついて身体を擦り寄せてきたり。
姉として本当に不甲斐ないし最低だが、私には妹が“大人の女”に見えて怖かった。
妹に抱きつかれながら泣くことしか出来ない自分が情けなくて、自己嫌悪でさらに泣いた。
妹の白くて柔らかい肌と、情事後の匂いと妹の匂いが混ざった匂いが印象に残ってる。

でも、考えてみれば、妹と男の行為内容は異様なものだったと今になって思う。
ご主人様と下僕みたいな。
妹がご主人様で男が下僕。
妹が男の眼球を舐めたり、思い切り男の股間を踏みつけていたり、自分の足を舐めさせていたり。
何度も言うけど、当時妹は中1。

男と妹との関係は、妹が中2になった頃、母にバレた。
泥酔した男が母との行為中に妹の名前を呼んだらしい。
しかし母は、男が妹を無理やり襲ったと思い込んでいた。
だから母は、泣きながら妹に縋りついて謝っていた。
そして男とは即刻別れ、あからさまに妹にへこへこし出した。
妹と母の関係も、ご主人様と下僕みたいだった。

「お姉ちゃん、馬鹿な女はダメだね。馬鹿じゃないのはお姉ちゃんと私だけだね」

私にぴったりとくっ付きながらそう言う妹の表情は、今まで見たことがないくらい冷たいものだった。