ほんの偶然から知り合った、嫁の美月の元カレの前田さん。
決してイケメンではないですが、どことなく僕に似ていました。
前田さんの口から、美月のファーストキスやロストバージンの話を聞き、おまけに当時の画像や動画まで見せてもらいました。
そこで持った僕の感想は、(僕は前田さんの代用品なのではないか・・・?)というものでした。
PCMAX
でも、その後で嫉妬と興奮にまみれながら美月のことを激しく抱き、抱き終わったあとの美月のリアクションで、それは僕の考えすぎだと思うことが出来ました。

そして、子作りも本格的に始めて、今まで以上に美月との仲も良くなっていたある日、前田さんからメールが来ました。
あれ以来、避けているわけではないですが、何となくクライミングジムにも足が遠のき、前田さんとは会っていませんでした。
前田さんから来たメールは、美月のメールを転送してくれたメールでした。

『マー君、元気ですか?この前はひどいなこと言ってゴメンなさい。もう一度会って、ちゃんとお話ししたいです。言いたいことがいっぱいあります。もう1回、会ってくれませんか?』

僕は、落とし穴にでも落ちたようなショックを受けました。
動悸が激しく、立っていられなくなり、座り込んでしまいました。
でも座ってみると、自分がこれ以上ないくらい激しく勃起していることに気がつきました。
美月が、自分から前田さんにコンタクトを取って、その上会いたいと言っているのに、こんなにも興奮している僕・・・。
もう間違いなく、自分には寝取られ性癖があるのだと思いました。
そして、それを自覚すると、開き直ることが出来ました。

前田さんにすぐメールをして、今日の午後に会う約束をしました。
話の内容が内容なだけに、カフェとかではなく、前田さんの車の中で話すことにしました。
そして夕方になり、前田さんと合流しました。
前田さんは、ちょっとだけ申し訳なさそうな感じでした。

「ゴメンね、なんか、こんな事になって・・・」

前田さんは謝ってきますが、メールを出したのは美月の方からですし、そもそもアドレスを渡すように指示したのも僕です。
僕は、気にしないでということと、これからのことを話し始めました。
まず、美月には会ってもらいたいということ。
そして、前田さんの思うように行動して欲しいということを言いました。

「やっぱりそう言うと思ってたよ」

前田さんは、さっきの申し訳なさそうな感じはなくなり、笑顔でそう言いました。

「ストレートに聞くけど、学は美月を寝取られたいの?」

前田さんの僕に対する口調もかなり砕けてきました。
僕は正直に、寝取られ願望を自覚したことを告げました。

「そっか・・・じゃあ希望に添えられるように頑張るよ。遠慮なく、したいようにさせてもらうけど、後悔しないでね」

前田さんは楽しそうに言いました。
そして、何があったのかすべて報告してもらう約束をして別れました。

家に帰ると妙にテンションの高い美月がいました。

「おっかえっりぃ~~!!今日もお疲れ様~~」

そう言って抱きついてキスをしてくる美月。
山本美月にそっくりの可愛い顔で僕を見つめます。

「ただいま。どうしたの?上機嫌だね」

僕がそう聞くと・・・。

「そう?学くんが早く帰ってきてくれたからだよ~。もうごはん出来てるよん」

本当に小躍りでもしそうな感じです。
可愛らしい嫁に美味しい手料理・・・何も不満はないはずなのに、僕は自らそれを壊そうとしている・・・。
この後も美月はとにかくハイテンションで僕にべったり甘えてきました。

「ねぇ、学くん・・・、早く赤ちゃん欲しいなぁ・・・ねぇ・・・今日も良いでしょ?」

美月は、その可愛らしい顔を少し赤くしながら、おねだりをしてきました。
本当に、見れば見るほど可愛らしい顔をしていると思います。
ちょっとバタ臭いというか日本人離れしている感じもしますが、いつまで見ていても飽きる気配もないくらいです。

でも、知ってしまった過去の美月。
と言っても、遊びまくっていたわけでもないですし、変なことをしていたわけでもなく、前田さんとのことだけです。
しかし、それを聞いてしまったことで、僕は前田さんの代用品なのではないのかと疑いを持ってしまいました。

僕が先にシャワーを浴びてソファに座りました。
美月がシャワーを浴びている間にスマホのメールを確認すると、いくつか前田さんからメールが来ていました。
メールには、美月にメールを返信したことが書いてありました。

『メールをくれてありがとう』ということと、『すぐにでも会いたい』ということを返信したそうです。

すると、すぐに美月からメールが返信されたそうです。

『メールくれてありがとう。さっそくだけど明日はどうかな?マー君のタイミングで良いので、時間決めてね。よく行ってた花屋さんの横のカフェで良いかな?じゃあメール待ってるね』

美月からの返信メールは、こんなにも砕けた感じで、恋人同士のメールのような感じでした。
そして何よりもショックだったのが、花屋さんの横のカフェでした。
そこは僕と美月の定番のスポットでもありました。
美月と僕が2人で街を歩いていたときに偶然立ち寄って、パンケーキが美味しかったので、その後もよく行くようになった・・・。
僕は、そうだと思っていました。
それが実は、前田さんとの思い出の場所だった・・・。
美月に裏切られた気分でした・・・。
美月は素知らぬ顔で、僕と見つけたデートスポットとして、前田さんとの思い出の場所に通い続けていた・・・。
僕に内緒で・・・、僕を騙して・・・。

明日は14時の待ち合わせになっているようでした。

前田さんって、そう言えば仕事は何をしているのだろう?
クライミングジムには昼間にもいるようだし、土日に僕と岩場に行ったりもする。

そんなことを考えていると、美月が出てきました。
美月は体にタオルを巻いた状態で嬉しそうな顔で僕に抱きつくと・・・。

「お待たせ~ねぇ、今日は学くんのために良いもの用意したんだよ~」

嬉しそうに100パーセントの愛情を僕に注いでいるような瞳で僕を見ながら言いました。
今まで見たことがない瞳です。
前田さんと再会したことによって、僕を見る瞳まで変わったのを、どう捉えれば良いのかわかりません。
曖昧な返事をしながら、寝室に2人で向かいます。
でも僕の頭の中は、美月が前田さんに送った親密なメールのことでいっぱいです。

寝室に入ると、僕を先にベッドに寝かせて、『目を閉じてて』と言う美月。
しばらくそのまま目を閉じていると、『もう良いよ』と言いました。
そして目を開けると、タオルを外した美月がいました。
美月は可愛らしい顔を真っ赤に染めて、セクシーなランジェリー姿で立っていました。
真っ赤なブラはカップのところが結構透けていて、乳首まで見えてしまっています。
お揃いの真っ赤なショーツは、これもまたスケスケで、薄い美月のヘアまで見えています。
そして男の憧れガーターベルトに、太ももの途中までのストッキング・・・。
風俗店のパネルのような格好の美月が恥ずかしそうに・・・。

「どうかな?可愛い?」

そう聞いてきました。
美月のちょっと外国人が入っているような美しい顔には、そのセクシーなランジェリー姿は抜群に似合っていました。
外国のショーのモデルみたいに見えます。
生唾を飲み込みながらそう言うと、美月は嬉しそうに僕に抱きついてきました。
その姿で抱きつかれると、いつもと違った興奮が僕を襲います。

「へへ・・・じゃあ今日は私がいっぱいしてあげるから」

はにかみ笑いをしながら、そんな事を言う美月。
僕は、あっという間にパジャマを脱がされました。
そしてエロい下着姿の美月が僕の乳首を舐め始めます。
美月は、僕と初めて結ばれたときから妙に慣れているというか、セックスが上手な感じでした。
でも美月の方からこんな風に積極的にリードしていくことは、あまりありませんでした。

僕の顔を見たままチロチロと可愛らしい舌で僕の乳首を舐めていきます。
微妙に外したり、強く吸ったり、時には歯を立てたりしながら僕の乳首を責めあげていきます。
はっきり、いつもと違うのがわかります。
張り切っているというか、感情が物凄く入っているというか、とにかく丁寧で気持ちいいです。

僕は嫌でも前田さんのことを意識してしまいます。
前田さんと会う約束が出来たので上機嫌でいる・・・。
もっと悪い想像をすると、前田さんのためにランジェリーを新調した・・・。
もう嫉妬で狂いそうです。

僕はエロい姿で僕を責め続ける美月を強引にひっくり返して、責め始めました。
スケスケのブラの上から、その肉感的な乳房を揉み、透けて見えている乳首を摘むと・・・。

「ふ、あぁんっ・・・乳首ダメぇ・・・気持ちいいよぉ・・・」

最初からテンション高めで喘ぎます。
そのコリコリにコリコリな乳首を指で転がしながら、(前田さんにもこんなランジェリー姿でサービスしていたのかな?)と想像して、切なくなりました。
ブラをズラして胸をボロンとはみ出させ、乳首を口含みました。
さっきの美月の真似で、歯で軽く噛んだりしながら責め続けると・・・。

「ンあぁっ!!それ、気持ちイイぃっ!!もっと・・・ふあぁ・・・強く噛んでぇっ!!あ、ヒィッ!!」

とろけた顔でおねだりをする美月。
いつものセックスとはまったく感じが違います。
こんな美月は初めてです・・・。
前田さんのことを頭から振りほどくように必死で美月の胸を責めますが、美月が感じれば感じるほど、なぜか敗北感が強くなります。

「ンあっ!!もっとしてぇっ!!乳首もっと噛んでぇ・・・あぁ!アン!あんっ!あぁっんっ!」

僕は、前田さんに負けてたまるかと思いながら調子に乗って責めていましたが、ふと美月の顔を見ると、固く目を閉じていました・・・。
いつもは電気も消さず、キスの時ですら目を開けたままの美月・・・。
それは、僕の顔をどんな時も見ていたいからだと言ってくれていました。
それが前田さんと再会して以来、美月は僕とのセックス中に目を閉じるようになりました。
どう考えても、目を閉じて前田さんのことを思い出している・・・。
思い出しているだけならいいですが・・・。

(僕を前田さんだと思ってセックスをしている・・・?)

つい、そう思ってしまいます。
と言うか、実際そうだと思います・・・。
僕は泣きそうになりながら美月のショーツをズラして、そのまま挿入しました。

「あぁぁっっっ!!!気持ちいいぃよぉ・・・あっ!ヒィあぁ!ンくぅアッ!!まー、なぶくん・・・、好きぃ・・・好きぃっ!!キスしてぇ!!」

切羽詰まって甘くとろけた声で言う美月。
相変わらず固く目を閉じたままです。
そして、また間違えそうになりました。
美月は確実に。『マー君』と言いかけました。
悔しさと、絶望感と、狂うほどの嫉妬で、息が止まりそうになります。

「もっとぉッ!!もっと強くぅっ!!あんっ!あんっっ!ヒッぐぅっんっ!!!」

美月はエロい下着姿のまま、正常位の下側にも関わらず腰を振ります。
僕のピストンを補強するというか増強する感じで、タイミングを合わせて腰を振ります。
正常位の下側で、こんな風に腰を動かす女は見たことも聞いたこともありませんでした。
それも、ぎこちなくではなく、本当に上手に僕の腰の動きにあわせて腰を振ります。
慣れている・・・その一言です。

(前田さん相手にも、こうしていたんだろうな)

もう限界でした。

「ダメだ、イクっ!イクっ!!」

僕が叫ぶと・・・。

「イッてっ!!美月の中に出してっ!!!ぅアアァッッ!!ヒィッアッ!!」

美月も叫びました。
僕は目を閉じたまま叫ぶ美月にキスをしました。
美月は待っていたという感じで舌を突っ込んできました。
たっぷりと美月の中に注ぎ込みながら舌を絡め続けると、腰が抜けそうなほど気持ち良かったです。
でも、美月は結局、一度も目を開けませんでした・・・。
美月の中に出しきり、ぐったりと美月の横に横たわると、美月が僕の腕枕で抱きついてきました。

「へへ・・・赤ちゃん、出来るかな?ねぇ、学くん・・・あのね・・・もう1回・・・ダメかな?」

顔を真っ赤にして、もじもじしながらおねだりをする美月。
僕は、そのまますぐに2回戦に突入しました・・・。
そして終わると、美月は子供みたいにスヤスヤと寝てしまいました。
美月の寝顔を見ながら、さっき美月が自分で自分のことを、「美月」と呼んだのが気になりました。
前田さんと付き合っていたときは、ずっとそうだったのかな?
そんなことを考えながら、いつの間にか寝ていました。

朝になると、美月は昨日よりもハイテンションでした。
上機嫌で朝食を準備しながら、なんか軽く踊ったりしていました。

「機嫌良いね?」

僕がそう聞くと・・・。

「へへ、だって昨日、2回もしてくれたから、嬉しかったんだよぉ~。きっと赤ちゃん出来たよね!?」

可愛らしいことを言う美月。
この言葉を、そのまま受け取ることが出来れば、これ以上ない幸せだと思います。
でも美月は今日、前田さんと会う約束をしています。
それで機嫌が良い・・・、そう思ってしまいます。
そんな事を思いながら朝食を食べ、行ってらっしゃいのキスをしてもらい、会社に出かけました。

僕は家を出ると、すぐに前田さんにメールをしました。
聞いたことは以下の3点です。

・美月は前田さんと付き合っていたとき、自分自身のことをなんと言っていたか?
・美月は前田さんとのセックスの時に、どんな下着を身につけたか?
・美月とのセックスは、どんな風だったのか?

こんな事を聞くなんて、自分はみっともないなと思います。
すぐに返信が来ました。
やっぱり思った通り、美月は自分のことを「美月」と呼んでいたようですし、ガーターベルトなどのエッチなランジェリーを身につけて前田さんを喜ばせていたようです。
最後が一番気になる部分でしたが、メールにはこう書いてありました。

『セックスのことは、なんか言いづらいよ。俺、説明も下手だし・・・気を悪くせずに、これ聞いてみてよ・・・』

添付ファイルがついてました。
音声だけのそのファイル・・・。
話の流れから想像すると悪い予感しかしません。
電車の中で聞くべきではないと思い留まり、会社に向かいました。
朝のミーティングが終わり、半個室ブースで仕事を開始すると、イヤホンで聴き始めました。

「へへ、これ、エッチでしょ?穴が開いてるんだよ。このまま入れちゃえるんだよ~」

美月の声がします・・・。
気持ち、子供っぽいというか若い感じですが、間違いなく美月の声です・・・。

「本当に美月はエッチな子になっちゃったね。学校にも、それ着てったら?」

「もう着てってるよ。すっごくドキドキして授業中にこっそりしちゃった・・・」

美月が上擦った声でそんな事を言います・・・。

「ヤバいって。バレたらどうすんの?」

前田さんも呆れたように言います。

「バレて退学になったら先生のお嫁さんになる~」

美月が可愛らしい声で言います。
前田さんのことが好きで仕方ないというのが伝わってきます・・・。

「まあ、確かにもう結婚出来る年齢にはなったけど・・・まだ早いって」

笑いながら言う前田さん。

「また、そんなこと言って逃げる~!お嫁さんにしてくれなかったら警察に行っちゃうからね!」

「それはリアルでヤバい」

前田さんは楽しそうに言います。
このやりとりは、これだけで胸がえぐられました。
話から想像すると、おそらくまだ16歳くらいの美月が、穴開きの下着を身につけて前田さんに見せている・・・。
そして、結婚するのが確定みたいな会話をしている・・・。
身悶えするとは、このことだと思いました。
僕が出会うことが出来なかった過去の美月・・・前田さんは美月の初めての男・・・。
羨ましくて血の涙が出そうでした・・・。

「ヤバいって言っておきながら、今からするんでしょ?」

イタズラっぽい口調で言う美月。
ちょっと生意気な感じもあり、若さが弾け飛びそうな感じです。

「しないってことあるの?ラブホテルにいるのに」

笑いながら言う前田さん。

「ないよね~~」

笑いながら言う美月。
このやりとりだけを聞いていると、美月がとんでもなくビッチに思えてきます・・・。

「じゃあ、広げて見せてよ」

「えっちぃ~、はい!」

「なにそれ。ヤバいね。垂れてるよ」

ちょっとからかうような感じで前田さんが言います。

「だってぇ~今日は学校でもこれ着てたから・・・、ねぇ・・・もう入れて欲しいよぉ・・・」

「マジか・・・じゃあ今日も授業中にしてたの?」

笑いながら言う前田さん。
僕の中で美月のイメージが変わっていきます。
清純で真面目・・・。
人見知りで恥ずかしがり屋・・・。
この録音の中の美月は、どれも当てはまりそうにありません。

「してたよ・・・こっそりスカートの中に手を入れて・・・マー君のこと思い出しながらしたんだよ・・・」

美月の声が上擦って、微妙に震えている感じです。

「イッたの?」

「イ、イッちゃったよぉ・・・、必死で指噛みながら声我慢して・・・、イッた・・・」

「変態」

笑いながら言う前田さん。

「もうダメぇ・・・入れてっ!我慢できないもん!!」

トロトロにとろけた声でおねだりする美月・・・。

「じゃあ、いつもみたいに言ってごらん」

「イジワルぅ・・・美月のおまんこ見て下さい・・・マー君の大っきなおチンポ入れて欲しくて・・・いっぱい溢れてます・・・。マー君の大っきなおチンポ、なんにもなしで、生で入れて下さい・・・」

僕は思わず再生を止めました・・・。
腰が抜けた感じ・・・、力が出ません・・・。
本気で死にたくなるほどのショックでした。
自分の嫁の過去・・・、こんなものは知らない方が良かった・・・。
そう思いました・・・。
若い頃、過ちはつきものです。
僕だって美月に言いづらいこともあります。
でも・・・、これは正直キツいです・・・。

「もっとしっかり広げないと見えないよ」

前田さんが、ちょっと冷たい感じで言いました。

「もう・・・いじわる・・・見て下さい・・・」

美月が上擦った声で言いました。
前田さんは、この前僕に話したときは、まだ幼い美月に手を出したことを反省しているようなことを言っていました。
若さ故の過ちだったというようなことを言い、僕に謝るくらいでした。
でも、この録音の前田さんは、幼い美月を完全に自分色に染めている感じですし、調教していると言っても良い感じです。

「エロ過ぎる。こんなの同級生が見たら腰抜かすぞ」

前田さんが笑いながら言います。

「もう!!バカッ!!入れてくれないなら自分でするっ!!」

美月が焦れたように言いました。

「うわっ!ゴメンゴメン。あっ・・・ヤバい・・・締まる・・・」

「ンあっんっ!!大っきいよぉ・・・、凄いぃ・・・あ、アッ!!」

「いきなりそんなに動くなよ・・・すぐイッちゃうって・・・」

「イッていいよ・・・いっぱい出して欲しい・・・」

「今日は大丈夫な日なんだっけ?」

「だ、大丈夫な日だよ・・・マー君となら、いつでも大丈夫な日だよ・・・」

「そっか・・・美月、愛してるよ・・・」

「うん・・・絶対絶対、お嫁さんにしてね!!」

「あぁ、約束する・・・行くぞ・・・」

「アアッッ!!激しいぃっ!!ンアッ!!アッ!!あーーっ!!アン!アン!アァァンッ!!マー君!愛してるっ!!ずっと一緒だよっ!!アッ!イ、イッちゃう・・・、イッちゃうよぉ・・・、ねぇ・・・一緒にっ!!一緒にイキたいっ!!」

美月は、ほぼ絶叫しています。
こんなになっている美月は見たこともないです・・・。

「イク・・・イクっ!美月!!イクっ!!」

「ァあぁアあぁっ!!!イックぅっっ!!!ひ・・・あ、っ・・・熱いの・・・、わかるよぉ・・・愛してるぅ・・・」

とろけきった美月の声で音声は終了しました・・・。
この脱力感・・・いや、敗北感なんでしょうか?

重い気持ちのまま仕事を続け、昼を食べ、14時が近づくにつれて落ち着きがどんどん消えていきます。
そして14時が過ぎていきました・・・。
今頃、何をしているんだろう?
何を話しているんだろう?
もしかして・・・そのままホテルに?
僕は捨てられる?
悪い想像が膨らみ続けます。

夕方の18時くらいに前田さんからメールが来ました。
メールの内容は、最悪ではありませんでしたが、悪い内容でした。
美月は、最初から昔みたいな感じだったそうです。
口調も何もかも昔付き合っていたときそのままで、一瞬昔に戻ったと錯覚するほどだったそうです。
美月は話があると前田さんを呼びつけながら、ただ昔話をしたり、前田さんの海外放浪話を聞くだけで、何時間も話しっぱなしだったそうです。
そして美月は3時間以上も話しっぱなしだった後、「もう帰らないと」と言い始めて、お開きになったそうです。

前田さんが、「話ってなんだったの?」と聞いたら、「いっぱいお話したでしょ?楽しかった!またメールするね!」と言ったそうです・・・。

美月の意図がわかりませんが、まだこれからも前田さんと連絡を取るつもりだということはわかりました・・・。
僕は前田さんにお礼のメールをして家に帰りました。

家に帰ると、朝のハイテンションがウソのように、元気がない美月がいました。
食事をしているときも上の空というか、何か考え事をしている感じで、正直怖かったです・・・。

(前田さんと比べられている?僕は捨てられる?)

もうドキドキして仕方なかったです・・・。

「どうしたの?元気ないじゃん?」

ドキドキしながら美月に声をかけると・・・。

「え?あ、うん・・・生理来ちゃったんだ・・・へへ・・・赤ちゃん、まだだね・・・」

寂しそうに言いました。
僕は、疑ってしまいました。
生理はまだ先のはずです。

僕は美月が寝た後、こっそりと洗濯機の中を見ました。
下着が、本当に生理の時の下着になっているか確認するためです。
別にそんなものを確認する必要もないですし、我ながらキモいと思いますが、どうしても確認したくなりました。
中を探ると、いつも生理の時に穿くショーツが入っていて、少しだけホッとしましたが、余計なものを見つけてしまいました。
ネットみたいなものに入れられて、なおかつバスタオルに包まれるようになっていた下着でした。
それは初めて見る、黒の穴開きショーツと、黒の極小ブラでした・・・。
僕は手が震えました。

今日、美月はこれを身につけて前田さんに会ったのか?
何を期待していたのだろうか?

そこで僕はわからなくなりました。
前田さんはウソをついているのでは?
本当は今日、美月とセックスをしたけど、僕にウソをついている・・・。
もう何も信じられなくなりました・・・。

こうして、美月と前田さんのメールのやりとりを転送してもらう生活が始まりました。
美月は僕に対して何も変わらずラブラブな感じで、「赤ちゃんが早く欲しい」と言い続けています。
そして実際に、かなりの高頻度でセックスをするようになりました。
それなのに、前田さんからの転送メールは、ほぼ毎日でした・・・。
僕と今まで通りの生活をしながら、僕に内緒で元カレとメールのやりとりをする美月。
確かに、女性の浮気は見抜けないと実感しました。

メールの内容は、本当に他愛もない日常の報告でした。
どこに行ったとか、テレビで何を見たとか、そんな事でした。
でも、ちょくちょく昔話が混じるので、過去の2人のことが徐々に見えてきました。
そして、本当に辛い話ですが、僕と美月の行きつけの場所は、ほとんどすべて前田さんとの思い出の場所でした。
よく行く本屋さん、イタリアンレストラン、偶然見つけた感じだった小さな中華料理屋さんまで、僕と一緒に行くお店は、ほぼすべてが前田さんと通っていた場所だったようです・・・。

美月は週に1回は前田さんと会うようになっていました。
前田さんの報告を信じるなら、本当にただ話をするだけの密会だったようですが、それも2ヶ月ほど経つと変わりました。
2人は普通にデートをするようになっていました。
動物園に行ったり映画に行ったり、そんな報告をされるようになりました。
でも、前田さんからメールで教えてもらっていなければ、まったく気がつくことはなかったと思います。
動物園デートに行った日も映画デートに行った日も、美月は何一つ変わらず、僕にラブラブな感じで接してきました。
そして、僕とセックスもしたりしました・・・。

僕はひたすら凹む毎日でしたが、良かったと思うこともありました。
今回は、僕主導で始まった元カレとの再会でした。
もしかしたら僕のまったく知らないところで、美月と前田さんは再会していた可能性もあります。
もしもそうだったら、僕は何も気がつけないままだったと思います・・・。
美月は、元カレの前田さんとメールをして、デートもしてるのに、キスどころか手もつながない感じです。
やはり僕を裏切れないと思ってくれているのだと思いました。
とは言っても、現状でも十分裏切りだとは思いますが・・・。

ただ、そのギリギリのバランスも、崩れだすとあっという間でした。
前田さんからのメールで、今日のデートの最中、人混みの中ではぐれないように手を繋いだそうです。
すると、その後はずっと繋ぎっぱなしだったそうで、美月の方から手を握りに行っていたそうです。
そして、この日の別れ際、自然とキスをしたそうです・・・。
唇が触れるだけのキスで、美月は照れながら走り去ったそうですが、キスしたことに変わりはありませんでした。

僕は美月が前田さんと会った日、夜中に洗濯機の中を覗くのも日課になっていました。
毎回のようにエロいセクシーなランジェリーを身につけている美月。
勝負下着というか、期待しているとしか思えません・・・。

僕はあれ以来、ちょくちょくと前田さんとは会って話をしていましたが、キスをしたとの報告を受けて、思い切って提案しました。
美月とセックスをして欲しいということと、本気で美月を奪って欲しいということを・・・。
僕は、この数ヶ月で、ショックや絶望などよりも、興奮する心が育っていました。

(美月が他の男とセックスをする・・・、そして僕から去って行く・・・)

そんな想像が、僕を興奮の頂点に連れて行くことに気がついてしまいました・・・。

前田さんは驚きもせずに承諾しました。
そして、可能であれば録音か録画をしてくれると言いました。
僕は、屈辱感を感じながらも、お願いしますと言いました。

そして前田さんからも、ちょっとしたカミングアウトがありました。
前田さんは僕を安心させるために、彼女がいるとウソをついたそうです。
前田さんは美月と別れてから、遊びの女はいたそうですが、付き合った女性はいなかったそうです。

前田さんは、「美月以上の女に出会えなかったから」と言いました・・・。

もう美月と前田さんは、昔の気持ちに戻っていると感じました。
昔みたいに愛し合っている・・・?
いや、もしかしたら、僕という配偶者がいるので、2人の気持ちは逆にさらに燃え上がっているかも知れない・・・。
そう思いました・・・。

そして、呆気なくその日は来て、僕は死ぬほどやきもきしながらその日を過ごしました。
夕方来た前田さんのメールには・・・。

『終わったよ。動画も撮れたし、取り急ぎ画像を送るよ。今日、この後で時間あれば動画も見せるよ』

添付された画像は最悪のものでした。
ホテルのベッドの上と思われる場所で、裸でフェラをする画像。
手のひらで目のあたりを隠していますが、どう見ても美月です。
手で顔を隠しながら元カレにフェラする美月。
こんな写真を撮られているのに、大きく口を開けて前田さんのアレを咥えています。
それは、こういう風に撮られることに嫌悪感がないことを示しています。
そして、おそらく過去にもこんな風に撮影していたと思われます・・・。

前田さんのアレは、確かに少し大きめに見えますが、僕と比べて少し大きい程度だと思います。
でも、そんなものの優劣よりも、美月にこんな写真を撮ることに同意させる前田さんに敗北感を感じます・・・。

僕はすぐにメールをして、仕事も切り上げて、前田さんと合流しました。
前田さんの車に乗り込むと、前田さんは笑顔でした。

「期待通りのものが撮れたと思うよ。はい、どうぞ」

人妻を寝取っておきながら笑顔で言う前田さん。
僕は手渡されたスマホで動画を再生しました。

「アッ!動画にしたでしょ~~!」

美月が、顔を隠していた手のひらを外して抗議します。
前田さんは僕に送った画像を撮った後、すぐに動画に切り替えたようです。

<続く>