俺のソープデビュー戦の話。
若い頃(20代前半、童貞)の話なんだけど、どーしても若い欲求を抑えられず、ソープに行くことを決意した。
初めての風俗街、初めての呼び込み、初めての値段交渉。
何もかもが初めてで、緊張とネオンで頭がクラクラした。
ブラブラ探索していると、小人みたいなおっちゃんがと声を掛けてきた。

「お兄ちゃん!1万円ポッキリだよ!いい子いるよー」


「ほんとにいい子いるんですかー?」

「大丈夫!今日の夜はおっちゃんにお任せ!」

ビーバップに出てきそうな胡散臭いオヤジ・・・。
当時は相場も知らなかったので1万円でも高いと思ったものだ。
でも、(今日こそセックスをする!)と決めた欲求には勝てず、小人オヤジに手を引っ張られながら店に入ることにした。
なんか暗い路地の奥にある古ぼけた建物だった。
ドキドキしながら入ってみる。
初めての待合室は照明も薄暗く、客の顔もいまいち見えにくかった。
じっと待つこと約10分・・・自分の番号が呼ばれる。

「23番の方ー。さえこちゃん、ご案内でーす!」

(・・・なんだ?真っ暗で何も見えない)

「はーい、よろしくねー」

(・・・??)

声はするけど姿が見えない。
それに、なんかニューハーフみたいな低い声。
廊下も真っ暗。
その中を手を引っ張られて歩いていく。

(・・・ああ、これからこの手の嬢とセックスをするんだ)

期待に胸と股間を膨らませて暗い廊下を歩いていると、急に目の前に明るい光が!!!

「この部屋ですよー」

(・・・おお、とうとう始まるんだ・・・この光の中でセックスが!)

俺の相手はここにいる!
さあ!セックスをーーー!!!!
童貞よ、さようならーー!!
興奮気味に振り返る俺。

(・・・え!?)

そこにいた嬢は・・・頭の禿げた、デブで、しわくちゃのおばちゃん!
良くて50代後半だろう。
ただ付けてる下着は物凄い可愛い感じで、色白で、もち肌が艶々している。
生まれて初めての脳への衝撃。

「なんか飲むー?」
「・・・いえ、何もいらないです」

「外は寒かったでしょー?」
「・・・ええ」

「大人しいんだね」

もう頭が回りません。
1人で話すおばちゃんの問いかけに、俺は心の中で答えていた。
会話をする気力も余裕も全くない!
何も視界に入れたくない!

・・・え?ちょっと待て。
この化け物とセックスをするのか?
俺が?え!?金払って!?
童貞の俺が!?

目の前の化け物と一戦交えることを想像し武者震いしていたら、化け物が突然脱ぎ始めた。

「おばちゃんねー、乳首の色は綺麗なピンクなのよ」

ああ、そうだね、おばちゃん・・・ほんとに綺麗なピンク・・・。
頭の禿げたデブでしわくちゃの50代後半の色白もち肌おばちゃんが派手な下着を着けて、そこそこピンクの乳首を出している・・・。

「若い子なんて久しぶりだから、おばちゃんの乳首、こんなになっちゃったよー」

・・・恐る恐る半身で薄目を開けて確認する俺。
・・・おばちゃん、綺麗なピンク乳首がニョキっと勃っちゃってるじゃないか!
・・・ああ、いいよ触らなくて・・・。
指で弾かないでいいから・・・。
頭の禿げたデブでしわくちゃの50代後半の色白もち肌おばちゃんが、派手な下着を着けて、ニョキっと勃ったピンクの乳首を指で弾きながらジリジリと近寄って来る・・・。

ダメだ!
もうこれ以上は生死に関わる!!

「あ!財布忘れた!車に取りに行って来ます!」

俺は猛ダッシュで部屋を出た。
後ろから、「あんたね!何もしなくても部屋に入ったら金払うのよ!払うものは払いなさいよー」と、おばちゃんの声がする。

「あっ、えっ、だって財布が・・・財布・・・財布がーーごめんなさーーーい」

意味不明なことを叫びながら走る俺。
あのときの俺はすげー速かった!
店員の、「あんたどこ行くの?どこ行くんだよー!」という声も無視して、ひたすら風俗街を走り回った。
そして偶然走ってたタクシーを捕まえて、生まれて初めて言ってやった!

「どこでもいいから早く出して!ここを離れて!早く!」

タクシーの運ちゃんは一言、「わかりました」と頷くと、凄いスピードで風俗街を後にした。