本当にこの太ももは触り心地が最高だ。
この時、もしかしたら俺って太ももフェチかと思ったほど興奮した。
布団をゆっくり横にずらして美緒さんの全体像が露わになる。
しかし、本当に小さな人だ・・・。
身長だけで言えば、中学生くらい小さな美緒さん。
でも今は別居やら何やらで苦労していることを思い出すと、なんだか急に愛おしく思えてきてしまった。
ここで一瞬、罪悪感がよぎった。
でも、この太ももと着崩れている浴衣を見て、そんな理性はまたも簡単に吹っ飛んだ。

(どうせ俺は狼だよ!)

浴衣の帯が半分解けていて胸元が大きく開いている。
寝ていても大きな胸・・・ほとんど崩れてない・・・重力ってあんのか?
その先端は、ほんの少し尖っている。

(ち、乳首だぁ)

浴衣越しとはいえ、乳首が今、そこに・・・。
我慢できず帯をゆっくり解いて浴衣をそっと広げる。

(ああ、おっぱいだ、神様!)

指でそっと乳首を触れる。
ビクッ!と体が反応し、同時に、「ん、んーーー・・・」と声が漏れる。
乳首は小さすぎず大きすぎず、本当にいい感じ。
最初柔らかかったが乳首が、だんだん手で転がしてるうちに硬く尖ってきた。
美緒さんは少しずつ呼吸が荒くなる。
息している間隔もだんだん短くなってきているようだ。

(起きてるのかな?)

手だけではもう我慢できず、乳首をそっと舌で触れてみる。
ほんの少しピッって感じで。
すると、「んっ!」と小さく仰け反。
感度いいんだ・・・。
右手を左の乳首に、右の乳首は舌でゆっくり、ゆっくり転がしている。
美緒さんもだんだん肩で息をするようになってきた。
呼吸も明らかに浅く短くなってきている。
そしてとうとう・・・ゆっくり薄目を開けた美緒さんがいた。

ここからはヒソヒソ話だった。

美緒「・・・ちょ・・・ちょっと何してんの?・・・やーだぁ・・・M君・・・周りにみんないるじゃないのよ・・・」

手と顔を振りほどこうとするが、酔ってるせいか力が全く感じられない。
ここぞとばかりに攻撃を続ける俺。

美緒「・・・や、やめてよ・・・あっ、あっ、んーーーーっ・・・ダメ・・・」

本気で拒むのなら体を反らすはずだが、そうでもない。
むしろ俺の頭を両手で押さえつける。
美緒さんは苦しそうに必死に我慢していて、下唇を噛んで胸元から細かい汗がどっと吹き出ている。

美緒「・・・も、もうやめて・・・ここじゃイヤ・・・あっ!あっああああっ!」

むっちりした太ももは乳首を舌で転がすたびにだんだんゆっくりと広がっていく。
腰も少しずつ勝手に動いているようだ。

俺「俺・・・俺・・・もう我慢できない・・・初めて見たときから好きだったんだ・・・」

美緒「・・・う、うそばっかり・・・私の体だけが目当てでしょ?・・・実際こんなこと・・・ああっ!・・・んー、ングー!」

愛おしくて思わず口づけする。
そして同時に激しく両胸を激しく揉む。
口を塞いでいるから多少のことはいいと思って、ムッチムチの太ももの間に俺の脚を絡める。
そしてパンティーの上から脚バイブ。
これ、俺の得意技。

美緒「んー!んーーー!んんーーーっ!!」

思わず俺の肩をパンパン叩く。
でもやめない。
ビンビンに勃起した乳首を転がし、舌を絡める。
最初は抵抗していた美緒さんも諦めたのか舌を受け入れ、激しく絡めてきた。
そのとき美緒さんが、「ちょっと聞いて・・・」と止めた。
美緒さんは周りが起きないように、俺の耳元でこう話した。

美緒「・・・私・・・3年以上もしてないし、下手だよ・・・がっかりしない?」

真剣な顔でこちらを見る美緒さん。
暗闇に浮かび上がる美緒さんの上半身の裸体・・・。
巨乳と言っていい大きな、しかも垂れてない胸にくっきりと勃起した乳首、それと白い肌にも関わらずほんのり赤みを帯びたしっとりとした肌・・・。
美緒さんは続けた。

美緒「・・・2人しか経験ないって言ったのは本当。今ちょっと男性不信になってるのも本当・・・。でもね、なんとなくM君なら解決してくれそうかなと思って・・・でも、こうなるとは思ってなかった。ちょっと早すぎだぞ。もうっ!」

俺の頭をチョンと指でこづく美緒さん。
そしてすさかず布団を被って恥ずかしがる。

萌えーーーー!
萌え萌えで萌えますよ、奥さん!

恥ずかしがってる布団の中に顔を突っ込んで、今度はこっちが告白。

俺「俺、確かに美緒さんの体が欲しかった。でも、これっきりとか捨てるとか、そんなことは絶対考えてない。むしろ捨てた旦那のほうが憎い。なんでこんなに可愛い人をって思ったし・・・もしよかったら、俺と付き合って欲しい・・・こんなときにこんなこと言うのは反則だってわかってるけど・・・」

美緒さんは後ろ向きで俺の話を聞いていた。
ところが、そのうち泣きはじめてしまったのだ。
涙を流してこう告白する。

美緒「・・・いいの?おばさんだよ?それにまだ離婚してないよ?」

俺は本音で答えた。

俺「全然おばさんじゃないっす。離婚してからでもいい、本気で付き合って欲しい」

そして振り向かせてゆっくり口づけた。
2人の舌がクチュクチュと音を立てて絡まる。

美緒さんは、「いいの・・・?本当にいいの・・・?」と何度も繰り返すが、俺はそれを口づけで答えた。

2人の唾液が口元からこぼれるほどの激しいキス。
5分ほど続いてお互いの唇を貪りあう。
そのうち俺の右手は再び美緒さんの胸を激しく揉みしだく。
体が小刻みに震え、「んっ・・・んんっ・・・!」と聞こえないように必死に我慢しながら小さく喘ぐ。
大きな胸元の谷間には小さな汗がびっしょりだ。
その汗を舌ですくい取る俺。

美緒「ああっ!」

思わず声が漏れて周りを見回す美緒さん。
焦っているようでとっても可愛い。
友人TとA子さんは結構激しいいびきで爆睡中だ。

その舌は今度は巨乳の乳首へと辿り着く。
舌で優しく転がし、左手は美緒さんの口元に差し出す。
美緒さんはその左手をチュウチュウ吸い出した。
なんか指をフェラチオされてるようで異常に興奮した。
ゆっくり体を倒し、全力で美緒さんの乳首を激しく責める。
舌で転がし指で摘んだり。
手をいっぱい広げてもまだ余る巨乳をグイグイ揉みしだく俺。

美緒「・・・んっ!はぁ・・・はぁ・・・んんんっ!・・・も、もうダメだよ・・・声が出ちゃう・・・」

半分涙目で耳元で訴える美緒さん。
でもやめない。
やめたくない。
手は自然の流れでついに股間へと向かった。
パンティーの縁からゆっくりずり下げる。
腰を上げて欲しいと思ったタイミングで素直に上げてくれる美緒さん。
人妻万歳!
すると、パンティを下げるときに暗闇にキラキラ光る1本の糸。
パンツは少し重く感じるほどぐっしょりだった。

俺「・・・スゴイ・・・こんなに濡れてるよ・・・」

なんか3流エロ小説のようだが、確かにそう言った。
美緒さんは『こらーーーーー!』という顔をして・・・。

美緒「もう!・・・エッチ・・・」

そっと指先をアソコに挿し入れる。
うわっ、大洪水。
暗闇にクチャクチャ・・・と卑猥な音が響き渡る。
美緒さんは声を出さないよう必死に布団の裾を噛んで我慢している。
それでも時折、「ああっ!」と声を漏らす。
もう大興奮です、奥さん!

クリトリスを周りから円を描くようにして・・・とか書いてあったことを必死にやる俺。
それでも感じてくれてるのか、アソコからどんどん愛液が溢れてくる。
ちょっと中に指を入れる。

(うわ、狭っ!)

指をきゅうきゅうと自然に締め付けてくる美緒さんのアソコ。
その度に愛液がピュッ、ピュッと溢れ出る。

美緒「・・・はぁ・・・はぁ・・・も、もうダメ・・・ねぇ来て・・・ちょうだい・・・」

俺はまだクンニもフェラチオもまだなので、「まーだ」と言って顔を美緒さんのアソコに移した。
暗闇でもテラテラと光っている美緒さんのアソコ。
体も小さければアソコも小さい。

(本当に入るんだろうか?)と心配する俺。

しかも毛も少ない。
萌え要素コンプリート!

テラテラに光ったアソコを舌で徹底的に舐め回す。
クリトリスは直接的と間接的にを交互に。
指と手は巨乳を揉みしだいている。
離したくない触り心地。
3点攻めを繰り返す。

美緒「布団を噛みながら)んんーーーーっ!ああぁぁぁっぁぁぁんんんんーーー!イ、イクーーーー!」

腰が一瞬浮いたかと思ったら、ビクッ、ビクッと震えるようにしてブリッジ状態で仰け反る。
ちょっと攻撃をやめると肩で激しく息をしている。

美緒「ハァ・・・ハァ・・・も、もうダメ・・・」

ぐったりした美緒さん。
体中が汗と舐め回した唾液とで光っている。

美緒「すっごい気持ちいい・・・なんでだろ・・・3年ぶりだからかな・・・」

俺「かもね・・・」

美緒「・・・でもね、私、アソコを舐めてもらったの初めてなの・・・」

顔を真っ赤にしながら告白する美緒さん。
もう萌え全開っす!

俺「え?そうなの?」

美緒「うん・・・いつもちょこっと私が舐めてすぐ入れられてた・・・」

それじゃあ男性不信にもなるわ。
よし、俺が誠心誠意、全力を込めて舐めまくってあげましょう!
指をあまり激しく出し入れしないようにして同時にクリを舌で転がし、左手は右の乳首を摘んだりする。

美緒「布団を噛んだ状態で)んーーーーーーっ!んんーーーーっ!あ、ま、またイッちゃう、イッちゃうーーーー!」

激しく腰をガクガクする美緒さん。
大きな胸も激しく揺れて、同時にアソコから液がドロッと出てくる。
美緒さんはぐったりしてもう力が入らないようだ。

美緒「・・・も、もう私は十分・・・今度はM君のを・・・」

言ったか言わないうちにズボンをずり下げ、我慢汁でダラダラになってるチンポに口づける。
そして我慢汁を全て舌で舐めきった後、おもむろにカポッと口に含んだ。

(う、うわーーー、気持ちいい・・・)

口の中で舌が縦横無尽に動き回る。
カリ首をチロチロしたかと思えば、全体でわざと音を立ててジュルジュル吸う。
もうこの時、俺たちは寝ている2人などあんまり気にしなくなっていた。
おタマちゃんも口に含んで転がして、さらに手が伸びてきたかと思えば、なんと俺の乳首をコロコロ転がすではないか。
最初はくすぐったいだけだったが、だんだん気持ちよくなってきてしまった。
やっぱ男も同じじなんだと思った。

美緒「・・・ふふっ、おっきいね・・・それに硬い・・・やっぱ若いね・・・」

咥えながら微笑んでこちらを見る美緒さん。
もうエロビデオまんまじゃないですか、奥さん!
なんだかそれを見ただけで気持ちよくて出そうになってしまったヘタレな俺。

俺「あ、い、イキそう・・・」

美緒「・・・いっへいいほー」(イッていいよ)

俺「ああっ!」

ドクッ、ドクッと4回ぐらい激しく出た。
それを全て口の中で受け止めた美緒さん。

美緒「・・・ん・・・いっぱい出たね。若いっていいなぁ・・・ふふっ、嬉しい」

そしてなんと、全部飲んでくれた。
こんなのは生まれて初めてだった。

俺のナニは全く衰えるどころか激しく天を向いていた。
普通は1回出せばごちそうさーんなのに、どうしたんだ俺!
やっぱこういうシチュエーションに興奮してるのかな。
出し終わった後もくすぐったくなることはなく(男ならわかるだろ?)、むしろ美緒さんの口の中でどんどん膨張するアレ。

美緒さんが「大丈夫?」と言ってくれて、「うん、全然大丈夫」と返した。

その間も激しく舌を使って舐めてくれる美緒さん。
俺も負けずに69体勢になり、舐め返す。
美緒さんの愛液はもうパッツンパッツンの太ももから膝にまで流れている。
シーツももうぐっしょりだ。
そして10分ぐらい舐め回した後、美緒さんがしびれを切らしたように、「もうダメっ!」と言って俺の上に跨がろうとした。

俺「あ、あの・・・ゴムは?」

美緒「・・・ハァ・・・ハァ・・・あ、あるの?」

俺「あ、隣の俺たちの部屋だった・・・取ってこようか?」

美緒「・・・ん・・・いらない!」

そう言うと跨がって、ゆっくりとアソコに俺のアレをあてがった。
ピチャ・・・という音が聞こえた。
美緒さんはすぐには入れず、入り口でゆっくり、ゆっくり擦るようにあてがってる。
その度にクチャクチャ・・・と卑猥な音が響く。
2人が起きやしないかと心配になるほど、クチャクチャとスゴイ音。

美緒「・・・う、うーーん、・・・なんか久しぶりだと怖いね」

そう言って汗だくになりながら微笑む美緒さん。
もう愛おしくて可愛くて、俺の頭の中がまた弾けた。
俺は自分のアレを掴むと、ゆっくり少しずつ美緒さんの中に入っていった。

美緒「あっ・・・」

(せ、狭い・・・)

入り口が小さい分狭いし、中ではウニョウニョしてるし、愛液が止め処なく溢れて、もう俺のお尻のほうまで伝わっている。
そしてついに・・・根元までぐいっと押し込んだ。

美緒「んんんんんんん!!!!!!」

最初はゆっくり、そして回すようにグラインドして、不意打ちのように時折激しく突く。
美緒さんは俺の耳元に来て呟く。

美緒「き、気持ちいいよ・・・どこで覚えたの・・・エッチなんだからもう・・・」

なんて言いながら一緒に腰を動かしてるのは美緒さん、あなたです。
俺は騎乗位になった美緒さんの巨乳を揉みしだく。
かなり汗ばんて体全体がほんのり赤く染まっている。

美緒「んんっ!ハァ・・・ハァ・・・い、イッちゃう・・・手、手を貸して・・・」

俺の左手を取ると、なんと噛んできた!

美緒「んんんんんんんんんぐーーーーーーーーーっ!!!!!」

また腰を震わせて激しくイッた美緒さん。
声を抑えるために俺の手を噛んだのだ。

その後、体位を変えて正常位に。
この体勢が今でも俺は好きだ。
腰を激しく打ち付ける俺。
そして相変わらず声を押し殺して我慢する美緒さん。
部屋中にネチャ、ネチャ、グチャグチャといやらしい音が響く。
愛液は止め処なく溢れ、シーツはもう日本海。
もう途中で他の2人が起きても構わない。
それだけ愛しいと思ってた。

美緒さんの巨胸が激しく揺れ動き、まるで別の生き物のようにのたうちまわる。
必死にシーツにしがみついて耐える美緒さん。
半分涙目になっている。

美緒「んっ・・・んっ・・・んんーーーー!あっ!ま、またイクぅぅ・・・!イッちゃうよぉぉ・・・!!!!」

俺「お、俺も・・・そろそろ・・・」

美緒「いいっ、いいっ!あああああぁぁ!来て、来てぇ!」

俺「ど、どこに?」

美緒「中、なかぁ・・・ああああぁぁぁ!!」

一瞬躊躇したが、もうこんな小さな小さな美緒さんが、全身を震わせて感じてくれてる。
それがとっても嬉しくなって、もはや何も考えることはできなかった。

俺「わかった、イクよ、ああイク!ああっ!」

美緒「来てぇぇぇぇぇ!んんんんんんああーーーーーーーーっ!!」

美緒さんのアソコの一番奥で激しく射精する俺。
とても2回目とは思えないほど激しく熱いのが出てる。
美緒さんもアソコが激しくヒクつきながら収縮している。
ふと振り返ると2人とも物凄い汗だ。
中出ししたのは初めてだった。
もう気持ちいいというかなんというか、ひとつになったような感動すらあった。
美緒さんに、「よかった?」と小声で聞くと、「・・・聞かないでよ・・・わかるでしょ・・・バカ」と言ってまた布団に潜った美緒さん。

も、萌えです、やっぱ萌えです、奥さん!

行為が終わった後、ちょっとだけ話をした。

「中出ししてよかったの?」と聞くと・・・。

美緒「うーーん、安全日だっだし・・・確かね・・・」

さすが主婦。
美緒は続ける。

美緒「もう3年ぶりだから何が何だかって感じ。体の全部が性感帯になっちゃった・・・」

そして俺に口づけて、「朝になってバレないように、もう片付けて寝よ」と美緒さん。
俺が、「一緒に寝ようよ。どうせバレてるって」と言っても、「だーーめ、甘えは終わりっ」と言って受けつけず。
結局、もう一度口づけしてそれぞれの布団で眠った。

翌朝は何事もなかったように4人で朝食を食べに行った。
俺なんて美緒さんの顔なんてろくに見れなかったのに、美緒さんは馴れ馴れしくするわけでもなく、でも時折俺に微笑んでくれる大人の女になっていた。
友人TとA子は激しい2日酔いで全く覚えてないとのこと。
よかったよかった。

「でも、結構声を出してたよね」とこっそり言うと、美緒さんは黙って俺のお尻を思いっきりつねった。

その後、きちんと付き合うことになり、友人TやA子さんにも話した。
もちろんあの夜のアレは内緒にして。
まだ離婚問題は解決してないものの(旦那が判を捺さない)、定期的に会ってはデートもしたり、当然エッチもしたりの生活を続けていた。
なんか後ろめたいところが美緒さんにはやっぱあるようで、「別れてないのに、これってダメだよね・・・」と時折悩むところもあった。
それでもなんとか励まし合い、いつかは結婚したいと思っていた。

ところが事態は急転した。
俺の親父が倒れたのだ。
脳梗塞により右半身麻痺。
呂律も回らないとのこと。
自宅の電話からは泣き叫ぶ姉の声。
母親は憔悴しきってどうしようもなくなっている。
そして姉からは、「とにかく戻って来て!」の一点張り。
ろくに仕度もせず、その日のうちに実家へ戻る俺。
美緒さんにポケベルで連絡しようとするが、こんなときに限って繋がらない。
自宅へかけてもダメ、不在だ。
実家に帰ってから説明しようと思っていた。
そのときはそんな軽い気持ちだった。

ところが、実家では大変なことになっていたのだ。
ウチは小さいけど自営業で、社長である親父が倒れると、それを指揮する人がいない。
全部社長である親父が仕切ってきたのだ。
もちろん会社は大混乱。
葬式から会社を立て直すまでに1ヶ月もかかってしまった。
そして1ヶ月後、結局勤めてきた会社を辞め、家業を継ぐこととなった。
そのことを美緒さんに告げ、はっきり告白した。

「俺と一緒に来てくれないか」

しかし美緒さんは・・・。

美緒「正直に言えば、今すぐにでも一緒について行って助けてあげたい。でも私はまだ離婚問題も解決してないし、全部中途半端なの・・・私はあなたにとって重荷にしかならない。それに私も今すぐはここを離れられない。年老いた母が近所にいるし、いつあなたのお父さんのようになるかもわからない・・・知ってるでしょ。愛してるけど・・・全てを捨てては行けない・・・私、ダメな女なの・・・」

そう言ってボロボロと泣き出した。
俺は正直、ついて来てくれると確信していた。
それほどお互い愛し合っていた。
こうやって書くのも恥ずかしけど、確かに愛しあっていたんだ。
でも、こっちの我侭ばかりは通せない。
こういうときこそ大人ぶるんじゃないのか。
それが彼女に教えてもらった、大人の行動だった。

俺「わかった・・・」

ぎゅうっと抱き締めて慰める俺。
こんなときは泣いちゃいけないと我慢して耐えた。
俺の胸の中で小さな小さな美緒さんが、肩を震わせてぐしゃぐしゃに泣いている。

「ゴメンね・・・ゴメンね・・・」と言いながら。

ふわっとしたいつものいい匂いが俺の鼻をくすぐる。
でも別れなきゃいけない。
しばらく抱き合った後、お互い振り返らずにドラマのように別れた。
ポケベルと自宅の番号もあとで破り捨てた。

「連絡だけは取り合おうよ」と美緒さんが言ったが、それに甘えてはいつまで経ってもお互い何も解決しない。
そう思って捨てた。
それが良かったのか悪かったのかはわからない。

荷造りを終え、とうとう自宅へ戻る日。
主任にお礼を言って車に乗り込み、東北道を北に向かって走った。
運転しながらも、ふと色んなことが思い出されて涙がどっと溢れてきた。
もうどうにも止まらなく溢れた。
思わず車を路肩に停めて、それこそ号泣した。
彼女の前では泣かなかったのが、今になって滝のように溢れていた。
気が付いたら1時間も泣いていた。
あれほど泣いたのは後にも先にもあれだけだ。
それほど泣いた。

その後の美緒さんのことは一切わからない。
友人Tも間もなく他所に転勤したからもう調べようがなかった。
今でも元気に小さい小さい体であの笑顔で頑張っているんだろうか。
誰かと一緒になってるんだろうか。
それならそれでいい。
元気でいて欲しい。
ただそれだけを願っている。