彼女は、私の勤務する会社にパート社員として入社してきた。
35歳の離婚歴のある人だった。
私自身結婚していることもあり、初めは特に意識することもなく日々の仕事に追われていたが、図り難きは男女の仲、いつの間にか周りに内緒でお茶を飲むようになり、キスをし、抱き合い、セックスするようになった。
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彼女は、私に妻子があることがとても辛いようで、時々涙をこぼしては、「あなたに奥さんがいなければいいのに」と震えながら泣いた。
妻には残業と偽り、時間を作っては彼女とラブホテルに通う日々。

私に初めてアナルセックスを体験させてくれたのも彼女だった。
肛門をペニスで刺激すると、「ねえ、ゴムつけないの?」と訊いてくる。

「子供は出来ないよ」
「そうじゃなくて・・・」

「汚いと思ったらやらないよ」
「そっか」

別れた旦那に開発されたというその菊門は信じられないほど色素沈着もなく、型崩れもなかった。
ペニスは入口でこそ少し押し戻されたが、一旦貫通してしまうととてもスムーズに勃起したものを迎え入れてくれる。
彼女はお尻でも十分気持ち良くなれるようで、ピストンに合わせて声が漏れてくる。
しかし膣壁とは違う直腸の感触に、私は最後までいけなかった。
萎えて柔らかくなったペニスに彼女が気づく。

「奥さんとの時はどうなの?」

「そりゃもうビンビン」

妻とは肛交をしたことが無いのだから正しい答えではないが、お互いに口にしてはいけない言葉だった。
両手で顔を覆い落ち込む彼女。
気まずい雰囲気の中、「今日はもう帰ろう」と言う私に、彼女は黙ったまま体を起こすと、私の股間に顔を寄せ、そのまま縮んでいるペニスを口に含んだ。
彼女のフェラに見る見る息子は元気になっていく。

「ああ、気持ちいいね、それ」

「出してもいいよ」

とは言われたものの、少しツボがずれているので、イキたくてもイケない。
そのうちに我慢できなくなったのか、彼女が自分からペニスに騎乗位で跨がってきた。
2人とも全裸で手足を絡め合い愛撫し、激しく抱き締めると上下を換えて正常位で身体を繋ぐ。
細身の彼女は、挿入すると悩ましい声をあげながら、自分で脚を抱えてより深い結合を求めてくる。
私が腰を動かしている間中お互いに唇を貪り合い、彼女は私の髪をくしゃくしゃに掻き回して、「いいよ、いいよ」と、半ばうわ言のように叫んだ。

「そろそろイキそうだよ」

私が射精の時が近づいていることを告げると、「一緒にいこう!中に出して!」と、膣内射精を催促する。
甘い誘惑にこのまま出してしまおうかとも思ったが、わずかに残っていた理性がその考えを押し留めた。

「そうはいかないよ、顔にかけてもいい?」

「うん」

「覚悟はいいね、口開けて!」

大きく開けられた彼女の口元めがけて思い切り射精すると、白濁の滴が垂れる亀頭を口に押し込む。
わずかに抵抗の気配を見せたものの、薄く柔らかいその唇で精液を舐め取り、口に入った精子をゆっくりと飲み込んだ。
全てが終わりティッシュで顔を拭いてあげると、「やっとイッたね」と、少し微笑みながら体を起こし、「髪に付いたのはシャンプーで落ちる?」などと無邪気に訊いてくる。
私にはその仕草がたまらなく愛おしかった。

その後、彼女との関係が続いたまま新年を迎えることになった。
忘れもしない一月、年が明けて初めて彼女が出社してきた日だ。

「今日デートしたい」

私の耳元でそっと囁く彼女。

「あまり時間は取れないよ」

そう言いながらも、お互い心に期するものがあって、会社のそばにある大きな公園で夜のデートをすることにした。
息が白くなる寒さの中、二人で手を繋ぎゆっくりと歩きながらとりとめのない会話を交わした。

私は意識的に彼女をトイレの方へと連れていった。
夜のジョギングをしているおじさんが通り過ぎていく。
彼女に軽く目で合図をすると、そのまま身体障害者用の個室へと連れ込んだ。
待ちきれないようにキスをし、お互いを弄る。
息を殺し声を潜めようとしても、荒い息が漏れてしまう。
彼女のジーンズを少し下げて、パンティーの中に手を滑り込ませ、クリトリスを刺激してあげる。
彼女も私のジーンズのチャックを下ろし、イチモツを取り出して激しく手でしごく。
そのうちに、「ああ」という切ない溜息を吐いて彼女が軽く昇り詰めてしまう。

「どう、使えそうかい?」

「うん」

手を止め、上気した顔で頷く。

「どうすればいい?」

「壁に手をついてやろう」

私の指示にてきぱきとズボンとパンティーを脱ぎ捨て、少しお尻を突き出す格好でタイルに手をついた。
私はズボンを膝まで下げただけで、硬くなったペニスを彼女の秘部に宛てがう。
ぬるっとした感触に包まれて簡単に膣の中に吸い込まれていく。
ああ、なんて柔らかいのだろう。
いつもと違う快感が全身を包んでいく。
情けないことに、ろくにピストンもしないうちに限界が近づいてきていた。
だが、どうしようもない。

「ゴメン、もうイキそうだ」

彼女の尻を両手で抱えながら歯を食いしばる。

「中で出していいよ」

ぽつりと彼女が呟く。
もう私には理性の欠片も残っていなかった。
そうだ、中で出しちゃえ!
そのまま激しくペニスを打ち付けて私は彼女の中に全てを放った。
いつもより強く長く脈動は続き、最後の一滴まで精液を彼女の子宮に送り込んでいた。

事が終わって、後始末用にとトイレットペーパーを丸めて渡しても、彼女はろくに拭きもせず、膣内に精子を溜めたまま服を着てしまった。

「今日はやりたかったんだ、姫はじめ」

そうっと個室を出て、しっかりと手を握ったまま彼女が呟いた。